オーストラリアへ留学やワーキングホリデーで来られる方のほとんどが、最初の数か月はホームステイという選択をします。
右も左もわからない場所であっても、ホストファミリーとの生活をすることにより、文化や言葉、その土地の情報も得られることができますよね。
ただ、生活習慣や考え方が異なる人たちと寝起きをともにするので、大なり小なり「あれ?こんなはずでは?」と思うことが発生するのは仕方がないことです。
ですが過去にトラブルになった例をみていくと、共通点がみえてきます。
ここでは、実際あったホストファミリーからの相談や、トラブル例も交えて、共通点や解決策を紹介します。
過去のトラブルをくり返さず、あなたのホームステイを成功させましょう。
こんな生徒は嫌だ!ホームステイでのトラブル例
日本人は受け入れる生徒として人気があります。
- 礼儀正しい
- おとなしい(夜中に電話で大声で話さない、自己主張せず場の調和を大切にする)
- 部屋をきれいにつかってくれる
- 文句を言わない
などの理由で、ホストファミリーだけでなく、語学学校でも日本人に好意をもっている先生は多いのです。
それでもトラブルが発生することはあります。例をあげてみましょう。
勝手に家具の配置を変えられた
そのファミリーの個室には勉強机がなく、勉強エリアに机などが設定されており、宿題や課題はその勉強エリアですることになっていました。
ですが、ある生徒さんはその勉強エリアから机を勝手に自分の部屋へ運び、部屋の家具の配置も変えてしまったようです。
ホストマザーは「こんな生徒は初めてよ。」と驚いていました。
「料理された朝食が出ない」と苦情を言われた
オーストラリアの朝食はシリアルやトーストなど軽いものが一般的です。
ですが、ある生徒は料理された温かい朝食(目玉焼きや焼いたベーコンなど)が出てくるのが当然と思っていたようで、それをホストファミリーに要求したようです。
その生徒は自分の家ではそれが当たり前だったし、「自分は滞在費を払っているゲストだから、もてなされて当然」と思ったようです。
「夕食はいらない」という連絡がない
滞在中の生徒が晩ご飯がいらないという連絡をしてこないということでした。
「バスや電車を逃したのかも」「もしかしたら食べるかも」と片づけることもできず、何度も「晩ご飯がいらないときは連絡して」と本人に話したらしいのですが、とうとう最後まで連絡をしてくることはなかったようです。
赤ちゃん用のおやつを勝手に食べられた
赤ちゃんがいる家庭でしたが、ホストファミリーがいない間に生徒はお腹がすいたのでしょう。勝手に赤ちゃん用のおやつを食べていたようです。
生徒側はホストファミリーに滞在費を払っているので、おやつも含まれると思っていたようです。
反対にホストファミリーは「おやつは自分で買ってよ」という考えの家でした。
部屋が散らかっている
ある女の子は大変な衣装もちで、ホームステイ中にも日本から追加で服飾品が送られてきました。
彼女の部屋には足の踏み場もないほど服や靴、カバン、下着までもが見えるところにちらかっていたそうです。
そのホストファミリーはティーンエイジの男の子がいる家だったので、いくら個室とはいえ、下着がその辺に散らかっているのは関心しませんね。
掃除をしない
その家はホストファミリーが掃除するのではなく、各生徒が自分の部屋は掃除するルールだったのですが、この生徒はめったに掃除をしなかったようです。
滞在2か月を過ぎたころにやっと「掃除機はどこですか?」と聞いてきたようで、ホストマザーは「いままで掃除していなかったのか」とびっくりしたとのこと。
年齢を聞いたら、それ以降口をきいてくれなくなった
20代後半の女性だったのですが、会話の中でホストファザーが「きみはいくつだい?」と聞いたら、むっつりしてそれ以降口をきいてくれなくなったというケースもあります。
デリカシーの問題でもありますが、生徒が一方的に口をきかなくなったのでホスト側も困ってしまったようです。
壊したことを教えてくれなかった
ホストマザーは生徒のホームステイが終了したので、掃除のため部屋へはいりました。
ベッドは窓際にあったのですが、窓のカーテンを開けたところ、なんと壁に穴が。
ちょうどひざがくるような位置だったので、寝返りをうったときにでも開けてしまったのでしょう。
これは報告すべきでしたね。
自分がホストマザーの立場で想像してみると、壊したことよりも言ってくれなかったことに、悲しくなりませんか?
トラブル例をみると、共通点があります。
1つめは、生徒側で‘ホームステイ‘をちょっと勘違いしていた人がいるようです。
特に年齢の若い方や日本で親と同居している方の中には、日本での生活と同じようにふるまって、トラブルになるケースがあります。
2つめは、コミュニケーション不足が原因でトラブルに発展してしまったケースが目立ちます。
ホームステイは‘お客さま’ではありません。他人の家庭にお邪魔させてもらっています。
そこを忘れないよう、相手の生活を尊重することがホームステイ成功の第一歩です。
事前に知るオーストラリア考え方・生活習慣の違い
苦情やトラブルにまでは至りませんでしたが、あらかじめ知っておくとトラブル回避につながる考え方や生活習慣の違いもいくつかあげておきましょう。
早寝早起きの家が多い
特にTradiesとよばれる技術職(電気技術者、配管工、タイル職人、ペインターなど)の方は朝4時や5時には起きて、仕事に出る人もいます。
オフィスであっても7時半や8時に始まるところも少なくありません。
…ということは就寝時間も早いということです。
日本のお友達や家族と電話で話すときは、ホストファミリーに迷惑のかからない時間帯か、小声で話すようにしましょう。
節水の意識
オーストラリアの天候は長期にわたり日照りがつづき、雨が降るときはドバッと降る。こんな不安定な天候なので、水に対する節水意識が強いです。
日本で毎日お風呂につかっている習慣がある方は、日本と同じようにふるまうとトラブルにつながる可能性があります。
シャワーも入っている間、流しっぱなしにしている方は、こまめに止めるようにしましょう。
前もって、ホストファミリーから「シャワーは〇分以内にしてほしい」「こまめに止めてほしい」「お風呂は週に〇回」などの要求がある家庭もあります。
各家庭にルールがある
オーストラリアでは共働きの家が多いので、ホストファミリーによっては一部生徒が自分で家事をするというルールを決めている家もあります。
- 自分の部屋は自分で掃除する
- 自分の洗濯物は自分でする
- 朝食は自分で準備して食べる
- ランチは自分で作る
などなど。
ホストファザーやマザーの仕事が遅くなり、夕食が8時すぎてしまった、なんてことも起こりえます。
そんなとき、ホスト側も「遅くなってしまった、申し訳ない」と思っているはず。
「何か手伝おうか?」の一言があると場も和みますね。
おやつは食費に含まれ…
前述のトラブル例にもありましたが、おやつが食費に含まれるかどうかは家庭によりけりです。
「おなかへったら、ここの戸棚におやつあるよ。勝手に食べて」「スナックあるけど一緒に食べない?」と提供してくれる家庭もあります。
反対に「おやつぐらい自分のお小遣いで買ってくれ」と思っている家庭もあります。
ごはん以外にお腹が減った場合、食べてもいいものはあるかどうか、あらかじめ聞いた方がトラブル回避につながります。
反対に「これ買ってきたよ、一緒に食べよう」と誘うのも会話をはじめる手段ですね。
ホームステイは家族の一員として扱われる?
よくホームステイ体験談などの本やウェブサイトで見聞きする言葉ですね。
「週末は〇〇へ連れて行ってもらった」「たどたどしい英語でも一生懸命聞いてくれた」など体験談を聞き、ホームステイに対する期待が大きくなるのもわかります。
ですが、「ホームステイは家族の一員として扱われる」という言葉はちょっと語弊があります。
実際、家族で遠出をする際はガソリン代の一部負担を要求をする家庭もあります。
ホストファミリーとレストランやカフェに行くときは自分の飲食代は自分で払うのが普通です。
家族で出かけるとき、生徒はお留守番だったという家庭もあります。
ここで「家族として扱われるのだから、払ってもらって当然」「連れて行ってもらって当然」と思っていると、トラブルが発生するわけです。
より良い関係づくりをするためのコツ
前述にもありますように、トラブルの共通点は
- ホームステイに対する意識のズレ
- コミュニケーション不足
でしたね。
ということは、「より良い関係づくりをするためのコツ」は
- 相手の生活を尊重すること
- コミュニケーション
ではないでしょうか。
コミュニケーション=「今日は何をしたか」や「日本では…」などの会話だけではありません。
「これどうしたらいい?」
「ごめんなさい、壊してしまいました。」
「これはどこに捨てましょう?」
「自分の部屋で勉強したいんです。机を自分の部屋に持ってきてもいいですか?」
「友達の家に行くので、今日の晩ご飯はいりません」
「年齢の話は好きでないので、しないでください」
ちょっとした会話で起こらなかったトラブルや、相手を不快にせずすんだ件はたくさんあります。
何も聞かずに勝手なことをして、自分たちのルールを守れない相手と仲良くしたいとは誰も思いませんよね?
オーストラリアでのホームステイ成功への道おさらい
生活スタイルも話す言葉、考え方も違う人々と一緒に生活するわけです。
自分が思っていたことと違うことが発生するのは当たり前です。
お互いを尊重し、「やってもらって当然」と思わず、わからないことはうやむやにせず聞く。
ちょっとしたことでトラブルを未然に防ぐことは可能です。
先人の失敗を繰り返さず、楽しいホームステイにしてくださいね。
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