オーストラリアの保育園入園までの流れ~探し方・申し込み時の注意など~

「オーストラリアで育児中だけど、そろそろ働きたい」

「リフレッシュのために保育園に入れたい」

でも、いざ入園となるまでにも、ハードルがたくさんあるものです。

異国の地で保育園を探して、申し込んで、慣らし保育をして―。

今回は子供を保育園(チャイルドケア)に通わせている筆者が「オーストラリアの保育園に入園するまでの流れ」について、体験談を交えながらご紹介します。

迷いのあるオーストラリア在住のお母さんの一助になれば幸いです。

オーストラリアの保育園・幼稚園の種類

まず、オーストラリアにある保育園の種類をご紹介します。

保育園・幼稚園の種類 内容
チャイルドケア・デイケア

(childcare・daycare)

【0歳~5歳】

・日本でいう保育園。

・働いている人に限らず、リフレッシュや傷病理由でも預け入れ可。

・キンディと同等の教育を施すチャイルドケアもある。

キンディ

(Kindy,Kindergarten)

【3歳~5歳】

・日本でいう幼稚園年少・年中。

・州によっては4歳(年中)の1年のみの場合も。

プレップ

(PreP)

【5歳~】

・州により呼称が異なる。

・日本では幼稚園年長にあたるが、オーストラリアではプレップからが義務教育。

・小学校に併設されており、小学校準備学級のようなもの。

今回はこの中でも、日本の保育園にあたるチャイルドケアに焦点をあて、ご説明します。

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オーストラリアのチャイルドケアの特徴

1.開園時間は、朝早く、夜も早い

オーストラリアのチャイルドケアの特徴は、朝も夜も早いことが挙げられます。

施設にもよりますが、私の子供が通っているチャイルドケアの開園時間は朝6時半から、夜は18時までです。

日本で通っていた保育園は7時半~19時だったことを考えると、チャイルドケアの開園時間をだけを見てもオーストラリア人の「早寝早起き」の文化が感じとれます。

(朝5時に起きて海でサーフィンをする、といった話をよく聞くものです。)

2.費用は永住権があれば補助が出る

費用の相場は100ドル~120ドルです。

都市部で教育の力を入れているチャイルドケアだと150ドルを超すところも出てきます。

駐在など永住権がない人は全額支払う必要がありますが、永住権がある人は政府からの補助があるので利用しましょう。

参照:Australian Government(Services Australia) 

<オーストラリア政府からのチャイルドケア補助額(永住権がある場合)>

世帯年収
オーストラリア・ドル
世帯年収
日本円
補助額
~$70,015 0円~約567万円 85%
~$254,305 ~約2060万円 85%~50%
~$344,305 ~約2789万円 50%~20%
~$354,305 ~約2870万円 20%~0%
$354,305~ 約2870万円~ 0%

※2021年8月時点

補助額はもう少し細かく刻まれていますが、大まかにまとめると上記の通りです。

永住権がない人は1日あたり高くて150ドル(12,000円)となると、日本に比べて高いと感じる方も多いかもしれません。

ただ永住権がある人にとっては政府からの補助が出るとなれば、物価の高さなども含めて考えると、驚くほど高いというわけではないと思います。

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チャイルドケアの探し方

さて、いざ近くのチャイルドケアを探してみようと思っても、どうやって探せばいいのかわからない人もいるかと思います。

チャイルドケアを効率よく探すには、以下の2つの方法がおすすめです。

google検索で「childcare near me」

まず、1つ目の手段としては、googleで検索すること。

「childcare near me」と入力して検索すると、現在地の近くのチャイルドケアを地図とリストで表示してくれます。

そして、その検索結果に口コミも表示されているため、口コミを見て決めるというのも1つの手段です。

チャイルドケア検索サイト「care for kids」で検索

私がおすすめしたいのは、オーストラリアのチャイルドケア検索サイトを使うことです。

「care for kids」というサイトでは、地域(ポストコード)を入力すると、その地域にあるチャイルドケアが全て表示されます。

このサイトが優れているのは、さらに「空き情報」まで表示してくれることです。

オーストラリアのチャイルドケアは、日本の保育園と同じく都市部など人気のところは満員で、ウェイティングリストがあるところもあります。

こちらの「care for kids」では、どの年齢のクラスに空きがあるかをわかりやすく表示してくれるので非常に便利です。

私もまずは「care for kids」で検索し、空き情報を大まかに確認してから問い合わせをしたので、非常に効率的でした。

ただし、最新情報に更新されていないケースもあるため、注意してください。

チャイルドケアの申し込み方法

1.まずは見学を申し込む

通常オーストラリアのチャイルドケアでは、「tour」(見学)に参加してから申し込み手続きに移ることがほとんどです。

ホームページを確認して見学ができる日程を予約しましょう。

オーストラリアは日本よりもオンライン化が進んでいる印象があるので、ほとんどのチャイルドケアは見学をオンライン予約、もしくはメールにて予約することができます。

2.見学後、問題がなければ本申し込み

見学して特に問題がなく、チャイルドケアを親子ともに気に入ったのであれば、本申し込みとなります。

本申し込みも日本のように手書きの書類を使う施設は非常に少なく、ほとんどがオンラインでの手続きが可能です。

申し込み時に入力する内容は一般的なことが多く、子供のアレルギーや既往症など保育に必要なことが中心となります。

なお、提出書類として、個人を証明するもの(パスポートなど)以外に、「予防接種履歴明細表(AIR Immunisation History Statement)が必要です。

これまで予防接種をきちんと受けていれば問題はありませんが、もし接種し忘れなどがあればこれを機に接種し、証明書を提出しましょう。

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入園の前に慣らし保育を行う

日本と同じように、入園前に慣らし保育を行います。

これも内容は施設によりますが、ここで我が家の体験談を紹介しましょう。

我が家のチャイルドケアでは3日間慣らし保育がありました。

ただ、日本の慣らし保育のように母子分離ではありません。

母子一緒で30分ほどその場で遊ぶという、まずは「その場の雰囲気に慣れること」を目的とした慣らし保育でした。

母子一緒の慣らし保育では、子供の目線でチャイルドケアの雰囲気や先生やクラスメイトの様子がわかるので、とてもよかったです。

実際にチャイルドケアに入園してみた感想

1.広々とした施設で子供たちがのびのびしている

まず、オーストラリアのチャイルドケアは日本の保育園に比べて、広々していて子供たちがとてものびのびしています。

もちろん施設にもよりますが、いくつかチャイルドケアの見学に行ったどこの施設もそもそもの敷地面積が広く、子供たちが楽しそうに走り回っていることが印象的でした。

(日本の都市部だと園庭がある保育園が限られているのも現状です。)

2.アクティビティが充実している

オーストラリアではSTEAM教育が軸になっている学校や園が多いです。

STEAM教育とは、Science(科学)・Technology(技術)・Engineering(工学・ものづくり)・Art(芸術・リベラルアーツ)・Mathematics(数学)に重点を置いた教育を指します。

子供が通う園でも工作やアートに力を入れていて、子供の思う存分好きなようにやらせてもらえていて、本当に楽しそうです。

子供がチャイルドケアで描いた絵

色々な作品を作り、持って帰ってきてくれます。

子供が作った砂のアート

自然にふれ合い、自然のもの(木の実など)を使う工作なども多いです。

なかには、オーストラリアでさかんなテニスを園内で教えてもらえるような、習いごとを兼ねた園もあるようです。

3.先生やクラスメイトの人種が多様

オーストラリアは移民の国ですので、チャイルドケアの先生やクラスメイトも非常に人種が多様です。

子供のチャイルドケアの先生でも、アジア系の先生もいらっしゃいます。

クラスメイトも、アジア系・インド系・中東系など、本当に多様な人種の子供たちです。

日本は単一民族国家なので、保育園や幼稚園・学校でもほとんどが日本人であり、どうしても外国人の生徒が転入してくると異質の目で見られがちな現状があります。

オーストラリアは多様な人種に囲まれ、「違いを受容する」ことを学ぶアクティビティを幼少期から受けているからこそ、多様性を認める国民性があるのだなと感じたものです。

実際に現地のチャイルドケアに入り、その原点を見た気がしました。

まとめ

以上、オーストラリアのチャイルドケアに入園するまでの流れを紹介しました。

オーストラリアでチャイルドケアに入園するための流れ・ポイントとしては、以下の通りです。

  • 費用の補助がどのくらい出るか確認
  • 「care for kids」でチャイルドケアを検索し、空きなどを確認
  • オンラインで申込。予防接種履歴証明書を事前に用意することを忘れずに。
  • 慣らし保育を経て、入園

オーストラリアで皆さまのご家庭に合ったチャイルドケアが見つかることを祈っています。

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