オーストラリアの西海岸に位置するパース。人口は200万人で、オーストラリアでは第四の都市。
ビーチが近く、自然も溢れる、ゆっくりとした時間の流れを感じるパースに、移住して8ヶ月のアテナミさんにパースでの生活や現地の魅力ついて聞いてみました。
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パースに移住したきっかけ
日本で出産をしたタイミングで、旦那の海外赴任が決まったことがきっかけです。
同時に行くこともできましたが、旦那にオーストラリアでの生活の基盤を作ってもらい、後から渡航しました。
また、生まれたばかりの子供もいたので、日本で3回くらい予防接種を受けていく予定でした。
一歩進んだ子供の予防接種システム
オーストラリアと日本では、予防接種の範囲が異なり、オーストラリアは種類が多いんですね。
オーストラリアでは子供が生まれて政府に申請をすると、5年間程度の保健師指導のサービスを無料で受けることができます。(ビザに関係なく滞在している赤ちゃんは皆対象になるシステム)
こちらでは便利なシステムがあって、生年月日さえいれれば、「あなたはこのタイミングでこれを接種してください」という予定が簡単にわかるソフトのようなものがあります。日本でここまで受けましたということを病院に伝えれば、そこから作り直してくれます。
Western Australian Department of Health:http://www.healthywa.wa.gov.au/
※西オーストラリアの場合(州によって異なる)
このサイトから保健師さんに会う予約をとったり、問題があったら問い合わる、ということができます。
日本だと、お母さんたちが一生懸命チェックして、この時期に受けなきゃ!という形で、漏れちゃったりというのも聞いたりします。
オーストラリアだとそういったことがありません。
プレイグループを有効活用し、現地に触れる機会を増やす
普段の生活では、娘と二人でよく外に出かけて、オーストラリア人と接するようにしています。
よく行く場所は、プレイグループ(日本でいう育児センターのような場所)です。
幼稚園に行く前のお子さんを持つママは、どこかしらのグループに所属していて、活動しています。場所は、アパートの一室だったり、集会所だったりです。
・さまざまなグループがある
パースは移民が3割を占めているので、グループは日本人のみ、中国人のみ、タイ人専用、あとは宗教でカトリック専用などがあります。
私はローカルの人が集うグループを選択しています。
プレイグループの探し方
これはインターネットで探します。
Playgroups Perth | Playgroup WA:http://playgroupwa.com.au/
このサイトで地図が表示され、近所のプレイグループを探します。
自分の子供の「月齢」や「日本人」と入れたり、「郵便番号」から検索します。
料金はグループによって違います。1回いくらとか、年会費だとか、です。
小さなお子さんがいらっしゃる方は活用したほうがよいと思います。
・プレイグループの感想
こちらはゆるいです。
時間通りに来ないママや、すぐに安くママも多いですね。
プレイグループはシンプルに子供を自由に遊ばせておくだけなので、こういう風なことをさせたい!というママにとっては少し物足りないかもしれません。
あとは、ママ同士の交流も多いので、友達もできます。
週一か週二で会いますが、一番仲が良いのもプレイグループ同士の親です。
誕生日会に呼んでもらったり、土日にランチの呼ばれたり、公園に一緒に遊びにいったりします。
・日本のママは少し気を使う?
日本のママはついつい細かいことに拘ってしまう場合も多いのですが、こちらは大雑把なので、そのあたりは念頭においておいたほうがよいです。
パース移住の魅力は?
街並みが綺麗 ゴミがない
私はケアンズやシドニーにも行ったことがありますが、それらの都市と比較すると、パースはすごく綺麗です。
道路も綺麗に舗装されているので、子供を連れてどこかにいくのも簡単です。
子供や障害者にも優しい環境(レディファーストも徹底)
バスや電車は、ドアからスロープが出てきます。多くのお店にもスロープが付いています。
ベビーカーはもちろん、車椅子の障害者の方も移動しやすいです。
また、ショッピングセンターなど多くの場所で、子供のベビーカーや障害者の車椅子専用の乗る場所があります。
綺麗なビーチがたくさんある
車で20分ほど行くと、綺麗なビーチがたくさんあります。自然へのアクセスが凄くいんですね。
例えば、スカボロビーチは有名で、サーファーも多いし、レストランもたくさんあります。
私はこちらに来て、ボディボードを始めました。
海や丘など、観光スポットに車で1時間以内でいけます。
丘のほうはブドウ畑が多いので、ワイナリーがたくさんあります。西オーストラリア州はワインが有名です。
車があれば、かなりいろんな場所へ行って楽しめると思います。
・おすすめの観光スポット ロッドネスアイランド
有名所ですが、パースのフリーマントルという港町から船で40分のところに保護されている島・ロッドネスアイランドがあります。
そこの海や景色はかなり綺麗な場所です。
人口密度が少ない
私は東京に住んでいたので、人口密度の低さはすごく良いです。
自分のプライベートスペースが広く取れるので、イライラすることが全然ないです。
税金は高いが、公共の場が綺麗
所得税や住民税といった税金はすごく高いですが、その代わりに公衆トイレといった公共の場が凄く綺麗に整えられています。
年間を通して温暖な機構
夏は30度、冬でも15度程度と年間を通じて、暖かいです。
ですので、冬でもTシャツで薄着の人が多いです(笑)
ボランティア精神に溢れるパースの人々
パース生まれパース育ちの人は、キリスト教の関係もあるかもしれませんが、ボランティア精神に溢れています。
とても優しいです。
パースへの移住に必要な準備は?
子供のものなど、いろんな準備をしていったんですが、あまり必要ありませんでした。
オーストラリアは先進国なので、なんでも手に入ります。
今は、日本のアマゾンのものをインターナショナルシッピングしてくれるので、日本のものが簡単に手に入ります。
そのほか、日本製品を売っているお店も多いので、心配はしなくていいと思います。
ただし、物価は高いですよ(笑)
靴や服は日本で買いたかった!
私の靴のサイズ23.5センチなんですが、こちらで言うとXXXSなどになるので、あまり売っていないんですね。
こちらのオーストラリア女性は170cmくらいあります。
ですので、靴や服は気をつけたほうがよいと思います。
パースの物価は日本と比較して?
肉などは、やはり日本より安いです。野菜も日本より少し安いイメージです。
ただし、魚はすごく高いです。
スーパーのものは日本とあまり変わらない印象ですが、レストランなどの外食費は桁違いに高いです。
牛丼などパッとたべれるものでも、1000円くらいします。
サービス系は人が関わるので、すべて高いです。最低賃金が1500円などですので。
生活をお得にするヒント お得キャンペーン情報はチェック!
こちらは定価があるんですが、あってないようなもので、タイミングによって破格になります。
例えば、選択洗剤が通常は20ドルで販売しているものが、頻繁に10ドルになるんです。これだけの値引きはあまり日本では見ないと思います。
定価をモノを買うのは損、という感覚でいたほうがよいでしょう。
メールでお得情報のお知らせがくるので、こまめにチェックしています。
オーストラリアはカード払い or ネットバンキング
先ほど、お伝えしたようにオーストラリアは人件費が高いので、人件費を省くためのIT化がすごく進んでいます。
お得情報はインターネットから登録するとか、銀行振り込みもネットバンキングがほとんどです。子供の習い事もインターネットで支払っています。
私は支払いはほとんどプリペイドのデビットカード(ANZバンク)を使っています。このチャージもほとんどネットバンキングからしています。
オーストラリアにきて日本と違って驚いたことは?
授乳スタイルが違う
子育てのことになってしまうんですが、こちらは公の場で授乳しているので、最初は衝撃を受けました。
男性が居ても全然関係ないんですね。赤ちゃんを大事にする文化なんでしょう。
人付き合いはあっさりしている
例えば、日本人だとママ共同士でランチ食べたら、そこからどうする?という話になると思いますが、こちらはすぐにバイバイする形です。
何かしたい場合は、事前に伝えることが多いようです。
家族の仲が良い
メルボルンとパースなど親と子の距離が離れていたら、毎日のように電話しています。
移民の人も、イギリスの家族と毎日スカイプしていたり、本当に家族の仲が良いです。
あまり日本の家族に連絡をとっていないことを伝えると、現地の人には驚かれるくらいです。
クリスマスの力の入れ具合は凄い
クリスマスシーズンは野外でオーケストラをしたり、クリスマスライブをしたり、11月、12月は毎週土日はイベントが多くあります。
クリスマスにかける情熱が凄いです。
ただ、25日はどの店も閉まっていて、25日はほとんどの人が家族と過ごす文化です。移民で一番多いのはイギリス人というのもあります。
日本のように何種類も食べない
数種類をワンプレートでドン!という感じです。
オーストラリア独特の食文化というのはないんですね。あまり現地の食は期待はできないです。
今はアジア系の料理のほうが勢いがあります。
タイ料理も人気ですね。フランスやイタリア料理も少ないです。
想像を超えるほどメジャーな日本食「寿司」
寿司はすごいメジャーです。
日本だと、スーパーの寿司はちょっと高級な感じがありますが、こちらはサンドイッチと同じ感じで寿司を食べます。
日本に居るより、こちらのほうが寿司をよく食べることが多いです。
オーストラリアに来て大変だと感じたことは?
やはり言語の英語です。
それなりに自信はあったんですが、パースは少し田舎なのでオーストラリアなまりがあって、最初は通じないことが多く、ストレスでした。
あとは、移民の人も多いので、彼らもなまっているので、なかなか言葉が通じないことがほとんどです。
半年経つともう大丈夫になってきますが、あまり外国人に慣れていないオーストラリア人だと今でも、苦労します。
パースで移住生活をして本当に良かったと感じる点は?
子育てがしやすいこと、レディファーストなことです。
子供が泣いていても、温かいです。
例えば、ベニーカーで段差があるときは、すぐに誰かが助けにきてくれます。
今後はまだ2年程度滞在の予定ですが、正直帰りたくないです。永住権取得なんかも本気で考えてしまいます(笑)
永住権は景気にも左右されるようで、パースは少し景気が傾いているんですね。
ですので、もう少しタイミングを見て、景気が復活したときはチャンスかな、と思っています。
さいごに
海外に生活していても、日本人コミュニティにどっぷり浸かっている人が私の周りにもいて、オーストラリアに居る意味があまりないです。
一週間家に引きこもっていたら、あまり日本にいるのと変わらないです。
それは勿体ないです。
言語の壁はありますが、日本に興味がある人や留学したことがある人など、親切にしてくれる人を探せば、オーストラリア生活はすごく楽しくなります。
引き篭もらずに自分からどんどん外に出ていけば人生楽しめるよ、と思います。
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