フランス人の性格が丸わかり!よく使う口癖6選

多くの日本人は周りの空気を読み、調和を重んじることが良きこととした環境で育っていますが、フランスに住み始めると、今まで日本では常識だと思っていたことがまったく通じないといういうことが多々起こり、精神的にぐったりとしてしまうことも時々あります。

「わたしが神経質すぎるのかしら?」「なんで謝ってくれないの?」はたまた「うまくいかないのはわたしが悪いのかな?」なんて落ち込んでしまう前に、フランス人が日頃よく使う口癖を理解して、フランス人の思考回路を抑えておきましょう

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1. C’est pas grave!(セ・パ・グラーヴ!)

フランス人が1日必ず1回以上口にすると言っても過言ではないフレーズがこれです。

日本語では「たいしたことないよ。」「たいした問題じゃないよ。」という意味

さて、このフレーズ、もちろんこちらが何か失敗した時、例えば渡すはずのものを家に忘れてきてしまった、なんてことがあった時など、多くの場合フランス人は「C’est pas grave!」たいしたことないよ、と言って許してくれます。

ただし、フランス人はこのフレーズを自分がミスした場合にも多く使用するのです。

例えば、何か失敗したあとに小言を言われたり怒られている時、最初は謝っているかもしれませんが、その次のセリフはだいたいにおいて、「C’est pas grave!」たいした問題じゃないと、自分で言ってしまいます。

そうです。このフレーズ、フランスではミスをした張本人がよく口にする言葉なのです。

お釣りを間違えた張本人のレジの人が「C’est pas grave!」、床にワインをこぼした張本人が「C’est pas grave!」などなど、日本人としては「自分で言うな!」と突っ込みたくなることも...。

何事もあまりストレートに物事が進まないことが多いフランスでは、多少のことは問題視しないというおおらかな姿勢でいなければ無駄にぐったりしてしまいます。

というわけで、フランス人のようにこの口癖をマスターし、落ち込みそうになった時「C’est pas grave!」と開きなおってしまいましょう!

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2.C’est pas ma faute!(セ・パ・マ・フォットゥ!)

このフレーズは「わたしのミスではない。」という意味です。

フランス人は往々において、責任をおいたがりません

フランスでは買った品物を家に帰ってきてから箱から出してみたら部品が足りなかった、または壊れていた、なんてことも少なくありません。

そして仕方なしにお店にクレームを言いに行った場合、お店の人はたいてい謝るのではなく、「C’est pas ma faute!」、もしくは「C’est pas moi!」(わたしじゃないよ!)なんて言います。

急いでいるのに電車がこない、そんな時駅員さんにクレームを言ったとしてもたいてい、「C’est pas ma faute!」と返されます。

こういう場合、従業員はその会社の一部だだろう!なんて怒っても仕方ありません。

フランス人は会社に属しているという意識はなく、あくまで個人は個人。会社がミスをしているのであって、自分の責任ではないという考え方なのです。

反対に長く日本に住むフランス人が、日本の生活で驚いたことのひとつに、日本ではすぐに責任者が出てくるところだと話していたこともあります。

というわけで、ひとりで余計なイライラを重ねてしまう前に、前持ってこのフレーズを口癖とする”責任をおいたくなくない”というフランス人の思考を把握しておきましょう。

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3.J’ai pas fait exprès!(ジェ・パ・フェ・エクスプレ!)

さて、この口癖は「わざとやったんじゃない!」という意味のフレーズです。

前述したように責任をおいたがらないフランス人は、”わざと”なのか”わざとでないのか”が重要であるようです。

道を歩いていて誰かにぶつかってしまった場合、「Pardon! Mais j’ai pas fait exprès!」(すみません。でもわざとではないんですから。」と言います。

大切なお皿を割ってしまった場合も「ごめん、でもわざとじゃないんだよ。」

わたしたち日本人としてはわざとじゃないからって許される問題ではないのでは?なんて疑問を持ってしまいますが、フランスでは「わざとではないのだから、仕方がない。」というような思考回路が成り立ちます。

フランス人がこの口癖を使った場合は、できれば「C’est pas grave!」とおおらかに許してあげましょう。

4.J’arrive!(ジャリーヴ!)

これは「もう着くよ!」や「今行きます!」という意味です。

日本人の時間の感覚とフランス人の時間の感覚はたいていにおいて違います。

もちろん人にもよりますが、フランスでは約束の時間を守るということはあまり重要視されていないのでは?と感じることが多々あります。

約束の時間に現れないフランス人に電話をしてみるとたいてい「J’arrive!」と言いますが、それは5分後の場合も10分後の場合もあります。

カフェで店員さんに何かを頼んだりして「J’arrive!」と言われた場合、5分は待つ覚悟を持ちましょう。

フランスでは気長に待つというおおらかな精神が楽に生活する秘訣です。

5.C’est pas mal!(セ・パ・マル!)

日本語にすると「悪くないね!」という意味のこのフレーズ、フランス人は頻繁に使います。

レストランで口にした料理に対して「C’est pas mal!」、見終わった映画に対して「C’est pas mal!」。

実はこれフランス人にとっては褒め言葉なのです。

もちろん人にもよりますが、フランス人は直接的に「美味しい」「面白い」というのではなく、「C’est pas mal!(悪くない)」と伝えることが多いのです。

素直に褒めないフランス人

彼らに「C’est pas mal!」と言われた場合、褒められていると思いましょう。そして、そんなフランス人が直接「美味しい!」「面白い!」なんていうと、それは本当に心から素晴らしいと思っている証拠なのです。

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6.C’est la vie!(セ・ラ・ヴィ!)

最後の口癖は「仕方がないね。」というフレーズです。

直訳すると「それが人生だ。」という意味のこのフレーズは、何事もストレートにうまくいくことが少ないフランス生活の中で、自分の気を楽にする魔法のフレーズとして覚えてしまいましょう。

例えば郵便局で。ただでさえ長蛇の列ができている中、一番前に並んでいる人が郵便局員と喧嘩を初めてしまった、なんていう場合、自分の前後に並んでいる人と目を合わせてこの口癖を使ってみましょう。

きっとその人も「Oui, c’est la vie…」(仕方ないね〜)と共感してくれるはずです。

 

まとめ

いかがでしたか?

少しフランス人の思考回路が理解できたでしょうか?

なんてフランス人はいい加減なんだろうと呆れてしまいそうになるかもしれませんが、反対にこちらが何か失敗をした時もたいていの場合はこの六つの口癖で大きく受け入れてくれることが多いのがフランスです。

フランス生活で気を楽にしていく秘訣は、何事もおおらかに気長に構えること。

そしてやはり郷に入れば郷に従えのごとく、この6つの口癖をマスターして、一度はフランス人の思考の中にどっぷりと入り込んでみましょう。

落ち込んだりイライラしてしまうのではなく、少し気が楽にフランス生活を楽しめるはずです!

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