フランスのペット事情。ペット先進国の日本との違い

フランスのペット事情(主に犬猫)について見ていきましょう。

GfK(Growth from Knowledge)が2016年に、22の国と地域の27,000人についてペット所有率を調査し、報告書を発表しています。

その報告によると、フランスでは29%の人が犬を飼っており、41%の人が猫を飼っていました。

つまり、フランスの家庭の少なくとも約半数が、犬または猫と暮らしていることがわかります。

ちなみに同調査で、日本の場合は犬が17%、猫が14%と、フランスに比べかなり低い飼育率でした。

GfK、「グローバルのペット飼育率調査」https://www.gfk.com/ja/insights/dc9669

実際に私自身が働いていたフランスの職場でも、約30〜40%の人が猫や犬を飼っていたので、この数字は正しいと実感しています。

これだけペットを飼育している人が多いので、ペット用品やペットフードの選択肢は多く、また、ペット飼育に関する法整備も進められています。

このような理由から、フランスはペット先進国のひとつといわれています。

フランスのペットに関する法律

フランスでは、ペットを守るための法律がいくつか定められています。

犬・猫の店頭販売禁止する法律

日本でも、犬や猫を店頭で展示して販売するのは動物虐待ではないか、という声が年々高まっていますね。

店頭販売のシステムがあるために、悲しいことに売れ残って処分される犬猫がいたり、無理な繁殖を繰り返すパピーミルが違法営業をしたりと、様々な問題が生じています。

フランスも同様の問題を抱えていましたが、ついに2021年に、国内の犬・猫の店頭販売を禁止する法律を可決しました。

この法律により、フランス国内から犬猫の展示販売は完全になくなります。

2024年からこの法律が施行されることになっていますが、実際には、2022年現在、フランス国内で犬猫の展示販売を目にすることはほとんどなくなりました。

ペットを飼う権利を認める法律

フランスでは、全ての人がペットを飼う権利を持っています。

例えば、賃貸のアパートであっても、ペットの飼育を理由に入居を断ることはできません。

基本的に全ての物件でペットを飼うことができます。

また、このペットを飼う権利というのは公共交通機関の利用にもあてはまります。

フランスでは、よく猫や犬をつれて電車に乗っている人をみかけますが、これも法律で権利が認められているからです。

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フランスでペットを購入するには?

ブリーダーから購入する

前述のとおり、フランスでは犬猫の店頭販売は既にほとんど姿を消しており、2024年には完全に廃止されます。

もし、犬や猫をフランス居住中に飼い始めたいのでしたら、専用のウェブサイトなどで現地のブリーダーを探して連絡を取り、子猫や子犬が産まれる前から予約をして購入するのが一般的です。

血統書付きの子犬・子猫の場合、品種にもよりますが、日本円で20〜40万円程度と、日本とほぼ同程度の価格で取引されています。

ブリーダーから引き取るとこができるのは生まれて3カ月程度たってからですが、時々ブリーダーから写真付きで連絡がくるので会うのを楽しみにしながら待つことができます。

子猫・子犬も母親や兄弟と一緒に幼少期を過ごせるので、安心ですね。

3カ月ほどして子猫・子犬がある程度大きくなったら、自分でブリーダーの家まで引き取りに行きます。

個人宅で生まれた子犬・子猫を引き取る

職場で「ペットを飼いたい」とアピールするのも有効な手段です。

国民の約半数がペットを飼っている国なので、「子猫・子犬が産まれたからだれか飼わない?」という話も入ってきやすいです。

また、日本でいうジモティーのようなウェブサイト、Leboncoinではペットの里親探しも活発に行われています。

もし近所で子猫や子犬が産まれていたら、このような情報サイトを通じて購入することもできます。

シェルターからひきとる

フランスはペット飼育率が高い反面、捨てられてしまったペットや、飼い主を亡くしてしまったペットも数多く存在します。

そのような犬猫が集まるのが動物用シェルターです。

フランス居住後に犬猫を飼い始めたいと思ったら、動物用シェルターを訪問し、保護されている犬猫の里親になることもぜひ検討してみてください。

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バカンスのとき、ペットはどうするの?

ペット大国フランス。

でもご存じの通りフランスは、バカンス大国でもあります。

夏に1カ月のバカンス、クリスマスにも1カ月のバカンス、さらに年が明けたら1週間のスキーバカンス、イースターにもバカンス…とことあるごとに長期休みをとります。

ではバカンスの間、ペット達はどうしているのでしょうか?

一緒にバカンスに行く

ペットも電車に乗ることができるので、家族と一緒にペットもバカンスに行くという家庭も多いです。

また、フランスからなら近隣国への旅行も車で行けるので、犬を連れて、スペインやスイスに車で旅行にいくなんてことも珍しくありません。

ペット宿泊可のホテルも多いので、旅行計画は立てやすいです。

特に犬の場合、犬もバカンスを心待ちにしていて大喜びでついていくそうです。

ペットシッターを頼む

猫を飼っている場合はこの選択をする家庭が多いようです。

ペットシッターと言っても、有料のサービスに申し込む場合もあれば、大家さんや近所の人、友人に頼むなど、様々です。

例えば友人に頼む場合、「今度あなたがバカンス行くときは、私があなたの猫のお世話をするね!」という様に、持ちつ持たれつで協力しあっています。

また、アパート内に大家さんが住んでいる場合は、大家さんにペットの世話を頼むこともよくあるそうです。

鍵の心配もしなくていいので、安心ですね。

フランスでのペット飼育に関する問題

このように、フランスはペット飼育率が高く、日本に比べ法律整備も進んでいます。

しかしまだ問題点はあります。

ペットの遺棄

残念なことに、特に夏と冬の長期バカンスの前には数多くのペットが遺棄され、フランス国内でも毎年ニュースになります。

注意喚起もされていますが、なかなか無くならないのが現状です。

個人による子犬・子猫の販売によるトラブル

フランスでは、個人で子犬・子猫を販売することもできます。

ウェブサイトなどでは、本業のブリーダーではない個人が、自宅のペットに産ませた子猫・子犬を高額で販売しているのも見かけます。

販売による儲けを重視して、無理な繁殖をさせている場合もあります。

詐欺やトラブルには気を付け、信頼できる相手から譲ってもらうようにしましょう。

まとめ

ペットにとってフランスは、日本よりもさらに住み心地のよい国かもしれません。

日本で飼っているペットがいるから、いつかペットを飼いたいから、という理由で留学・移住を諦めず、ペットとのフランス暮らしもぜひ検討してみてください!

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