アメリカの物価の高さは、留学や移住を決断する際に多くの人が不安に感じる点です。
さらに、最近の止まらない円安で懸念は深まるばかりです。
月の出費で欠かせないのが食費です。
一般的なアメリカ生活における食費は月15,000円以上(1人暮らし留学生)、これに外食費が加わると、月30,000円以上は食べ物に消えていきます。
そんな高くては過ごしていけない、、、と感じる方も多いと思います
しかし驚くことに、現在アメリカ留学中の私は直近の5ヶ月の食費がほぼ0円。
最後にスーパーに行ったのは、3週間前です。
今回は、私がどうしてほぼスーパーへ行かずにアメリカで生活できているのか、についてお話ししていきます。
キーワードはフードバンクです。
フードバンクとは、まだ食べられるのに廃棄されてしまう食料を無料で配布する活動です。
ここからは、アメリカのどこでどのようにフードバンクを利用できるのか、安全性はどうなのかなどの実用的な情報をお伝えしていきます。
フードバンクとは
まず、フードバンクとはどのようなものなのかについて紹介します。
先述したとおり、フードバンクとは、スーパーや家庭からまだ食べられるのに捨てられてしまう食品を集めて、食べ物を必要とする人に無料で配布している活動です。
まだ食べられるのに捨てられてしまう食品とは以下のようなものです。
- 賞味期限が近い・過ぎている食品
- 規格外で売り物にならない食品
- パッケージに凹みなどのダメージがある食品
また、Amazonなどの大きな会社が自社の商品を寄付しているケースもあります。
フードバンク発祥のアメリカでは、200以上のフードバンクと、少し規模の小さなフードパントリーが60000以上存在しています。
小さな町でも、1つはフードバンクやパントリーがあります。その活動の規模は大きく、Feeding Americaという団体を中心に年間6億食分の食べ物を供給しています。
フードバンクの利用方法
「フードバンクが使えたら節約になるけど、現地の人でなくても利用することができるの?」と思う方も多いと思います。
答えは、できます。
フードバンクのコンセプトは、誰もが食べ物にアクセスできることなので利用者を制限することは基本ありません。
留学生の場合は、大学内や大学主催のパントリーがあり学生なら誰でも利用できます。
私の学校のパントリーは、基本的に毎日開いています。
野菜や缶詰だけでなく、卵や牛乳なども無料でもらえます。
さらに、トイレットペーパーや生理用品なども配布しているので、とても節約ができます。
学生じゃない場合はどうしたらいいのか。
学生で無くても、地域に根付いたフードバンクやパントリーを気軽に利用できます。
“free food”や”food bank or pantry near me”などと調べると、近くのフードバンクが出てきます。例えば、Feeding Americaのサイトでは郵便番号を入力すると、近くで利用できるフードバンクを表示してくれます。
実際にもらえるもの
フードバンクでどんなものがもらえるのか?
下の写真は、実際に私が地域のフードバンクでもらったものです↓
このフードバンクは毎週土曜に行われていて、ファーマーズマーケットで売れ残った野菜やコストコなどのスーパーから寄付されるパン、肉、乳製品などが手に入ります。
1人暮らしであれば、これだけで1週間は持ちます。
特に、肉や卵は日本に比べてとても高いので助かります。
このパスタはフードバンクでもらったものだけで作りました↓
このように、スーパーに行かなくても栄養のある食事をしっかりとることができます。
食の安全性について
ここで、フードバンクで配られる食材の安全性に不安を持つ方もいると思います。
先述したように、フードバンクに寄付されるのは基本的に期限が近い、もしくは期限が過ぎてしまった食材です。また、屋外で食べ物を配布するフードバンクも多くあり、真夏は炎天下の中に数時間放置された食料があったりします。
いくら無料でもらえるからと言っても、体調に支障をきたすようなものでは元も子もないですね。
いくつかのフードバンクでボランティアをしている私が、その安全性について説明していきます。
フードバンクで配られるものの安全性は、運営している団体の大きさによって2つに分けられると思います。
学校や大きな団体が管理しているフードバンクやパントリーでは、食の安全が徹底されています。
例えば学校のパントリーでは、一つ一つ全ての期限を確認し、正確な情報を用いて期限が過ぎた後どのくらい持つのか判断してから配布しています。そのため、食の安全は保証されています。
一方で地域密着型のフードバンクでは、一部腐っている食品がそのままにされていることなどが稀にあります。
食品は寄付段階で検査されていますが、その後配布場所に陳列されるときに厳しい基準を用いて再検査していることは少ないです。
そのため、食の安全が100%保証されているとは言えません。
アメリカは自己責任の国なので、フードバンクからもらった食品に限らずスーパーなどの食品も、口にする前に一度自分で確認しましょう。
どんな人が利用している?
フードバンクと聞くと、生活に困っている人やホームレスが利用しているイメージを持つ人も多いかと思います。
実際に利用しているのは、ホームレスの人だけではありません。
しっかり家や車を持っている人も、毎週フードバンクを利用しにきています。
アメリカのフードバンクは生活に困っている人のためでもありますが、フードロスをなくし食を楽しむという要素も大きいのです。
私の学校のフードバンクでは、珍しい食べ物が寄付されるとインスタグラムで宣伝をし、多くの人がもらいにきます。食べ物を中心に、フードバンク内で会話が生まれ1つのコミュニティを形成しています。
一方で日本のフードバンクは、生活水準を事前に答えなければいけない場合もあり、生活に困っている人のためのものという要素が大きいです。
また日本人は、フードバンクやパントリーで食べ物をもらうことにためらいを感じたり、恥ずかしいと思ったりすることがあります。
アメリカではその必要はありません。
アメリカにおいてフードバンクやパントリーは食べ物を必要とする人はもちろん興味のある人や通りかかった人、だれにでもオープンなものです。
どのくらい節約できるのか
まずフードバンクなしの月々の食費は、1回$12前後の買い物が週に3回で$156。
日本円に換算すると約20,000円です($1=134円)。
$12で買える物の例は、卵1パック、人参1袋、バナナ、ヨーグルト、ベーコンです。
これに加えて、アイスやお菓子を買うとさらに食費はかさみます。
一方で、フードバンクを利用している私の今月の食費は$15でした。
私の場合は、地域のフードバンクが充実しているのでほぼ買い物に行かなくても過ごせます。
今月購入したのは、砂糖、レモン、アイス、ツナ缶、卵だけでした。
結果として私は、通常の10分の1以下に食費を抑えています。
まとめ
アメリカでは、誰でも利用できるフードバンクやパントリーが充実しています。
もらえる食料も種類豊富なので、利用することで食費の節約に繋がります。
同時に、フードロスを減らすことにも貢献できるのでいいこと尽くしですね!
ぜひ、自分が住む地域のフードバンクやパントリーについて調べてみてください。
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