アメリカ北西部に位置するアイダホ州と聞いて何をイメージしますか?
広大なジャガイモ畑と地平線まで続くまっすぐな道路でしょうか。
日本にお住まいの方々からすると遠くて印象の薄い州かもしれませんね。
州都のボイシはアメリカ北西部において、シアトル・ポートランドに次いで三番目に大きな都市です。
今回はボイシに住む海外在住者から、その魅力をご紹介します。
都市生活と自然との完全な調和
2016年度[最も住みやすい都市ランキング]全米3位を獲得したボイシ。
現在、カリフォルニア大都市圏からの移住者が急増し「全米で最も成長している都市の一つ」と言われています。
多くの人々がボイシに移住する理由の一つは、生活環境の良さを挙げています。
・空港からのアクセス
空港から市街地までのアクセスは良好で、およそ10分ほどでダウンタウンに到着します。
・イベント満載
古き良き時代の面影を残すダウンタウンは、毎日なにかのイベントで盛り上がっています。
フットボールの試合が行われるスタジアムや大きなコンサートホールだけでなく、小さなライブハウスまでもが狭いエリアにギュッと詰まっています。
・自然と街が調和
美術館や博物館が点在する緑豊かな公園を巡っていると、いつの間にか川沿いの小道に出ます。
これはボイシ川沿を25マイル走る『グリーンベルト』と呼ばれる散歩道で、多くの人々がサイクリングやハイキングを楽しんでいます。
そしてこの道はダウンタウン・オフィス・大学・自宅を結ぶ道でもあるので、通勤リュックを背負って自転車に乗るビジネスマンや学生で賑わいます。
春の木漏れ日を浴びながら通勤・通学をするボイジの人々は、健康的で良い表情をしている気がします。
文化レベルが高い
文化の発信源として積極的にイベントを開いている美術館・歴史博物館・科学館は、特に小さな子供がいるファミリーに大人気です。
アメリカの長い長い夏休み。
暇を持て余した小学生たちは『サマーキャンプ』に参加します。
サマーキャンプとは、日本で言うところの「日帰り合宿」です。
子供たちは、各学校・YMCA・スポーツクラブ等が主催するサマーキャンプに入って楽しい経験を積み夏の思い出を作ります。
美術館が開催するアートキャンプ、科学館のサイエンスキャンプ、動物園では飼育係の仕事を体験するズーキャンプも企画されます。
オペラシアター・オーケストラ・バレエ団が企画するキャンプは、一見敷居が高く見えますが、気軽に楽しく芸術に触れられるプログラムになっています。
ダウンタウンで春秋に開催される「ツリーフォート音楽祭」は5日間にわたり、インディーズロックバンドやジャズバンド、カントリー歌手が演奏をします。
人々はダウンタウンに設置された多くの演奏会場を移動しながら、一番のお気に入りミュージシャンを見つけるのです。
豊富なスポーツ、アクティビティ
市街地から40分ほどのドライブで、スキー場に到着します。
スキーやスノボだけではなく、スノーシューや雪の上をチューブで滑るアクティビティも人気です。
夏場のボイシの楽しみは、なんといってもボイシ川でのフローティング(川下り)です。
ゴムボートやカヤックに乗って川を下るシンプルな遊びですが、色とりどりの水着で川面に浮かぶ人々の歓声や笑顔を見るだけでも幸せな気持ちになります。
ボイシ川は春にトラウトが放流されるので、釣り好きの人々にとっても楽しいエリアです。
会社の休み時間や散歩の途中など、気負わずに気楽に釣りをする人々を良く見かけます。
地元密着型の食文化
アメリカ北西部でワインやビールの生産で有名なのは、ポートランドです。
しかし今、ボイシのクラフトビールシーンはポートランドに引けを取らない盛り上がりを見せています。
市内中心部だけでも17以上の醸造所があり、数多くのタップルーム、ブルワリーパブで作りたてのビールを楽しむことができます。
4月になると毎週土曜日の朝は、ダウンタウンでファーマーズマーケットが開かれます。
地元の農産物や屋台が色とりどりに並び、その数は150店舗以上です。
最も安全な町の一つである
[最も安全な街ランキング]2021年全米7位に輝くボイシは、子供のいる家族におすすめしたい最高の町です。
アイダホ州は最も犯罪が少ない州として有名です。
「割れ窓理論」というものが存在するのをご存知でしょうか。
小さな犯罪も徹底的に取り締まることにより凶悪犯罪を抑止することができる、と言う考えです。
ボイシの安全を維持してきたのは、意識の高い住民たちだと思います。
日本のような町内会はないけれど、各地域に[ご近所回覧板]のようなHPがあり、住民たちはそこで気づいたことを投稿して町の平和(?)を守っています。
市内に89ヵ所もある公園は見晴らしが良く常に美しく整備されています。
遊具はすべて子供たちの安全に配慮された設計になっていて、足元に撒かれたウッドチップはクッションのように子供たちを守っています。
ボイシで暮らす際に注意すること
そんな魅力溢れるボイシですが、事前に知っておくべきこともいくつかあります。
・大学の選択肢が少ない
Boise State University (ボイシ州立大学)は190以上の専攻分野を学ぶことができ、19,000人以上の学生が在籍する大規模な大学です。日本からの留学生も多く受け入れています。
The Univercity of Idaho(アイダホ大学)はアイダホ最古の大学で、本部はアイダホ州北西部のモスコー市にありますが、一部の学部はボイシにキャンパスを置いています。
どちらも良い大学なのですが、州外の大学に進学する生徒が多いのも事実です。
・日本からの直行便がない
2022年4月時点、日本からはサンフランシスコ、シアトル、ロサンゼルスなどで乗り換えてボイシ空港に行くことになります。
ボイシで生活する場合、乗り継ぎを苦にする親世代が気軽に遊びに来てくれないのが難点です。
・日本人が少ない
日本企業から出向している駐在員やそのファミリーはある程度は存在しますが、大都市に比べると少ないです。
メリットは、日本人と連まないので留学生や子供たちの英語力が飛躍的に伸びることです。
もちろん、大都市にありがちな人間関係の煩さや、噂に聞くような職種ヒエラルキーは全く存在しません。
ボイシ生活の魅力まとめ
ボイシはあまり日本では知られていませんが、とても美しく安全で暮らしやすい町です。
アウトドアスポーツを楽しむことも、日常的に芸術にふれることもできます。
公園にはリスが集まり、居心地の良さゆえカナダに帰るのを忘れたグースたちが、日向ぼっこをしています。
幼稚園児から中学生まで対応してくれる日本語補習校もあるので、ファミリー層は安心です。
ちなみにボイシでポテト畑を見かけることはありません。なぜなら、アメリカ国内ではIT産業で有名な町なのです。
自然豊かで人に優しいボイシに、ぜひ来てください。
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