3年間アメリカ人夫と一緒に生活して、見えてきたこと

筆者はアメリカのケンタッキー州に住んで3年になります。

この地に越してきてすぐに結婚、妊娠、出産と、怒涛の3年間でした。

この3年間、楽しいことだけではありませんでした。

夫婦ですので、喧嘩もします。

たくさんします。笑

私も夫も、言うことは言いますし、なにかと頑固です。

もちろん毎回話し合って、お互いの納得いく着地地点を見つけています。

考えてみると、喧嘩の理由はだいたい “アメリカではこう、日本ではこう、どちらに擦り合わせるか”といった理由が多い気がします。

今回は、アメリカ人夫と生活をしていくなかで、受け入れるのに時間がかかったことや、お国柄を感じる点などを紹介していきます。

(アメリカ人どうこうという話ではなく、”夫が単にそういう人”ということもあるかもしれませんが・・・)

アメリカの友人と夫

ケンタッキーに越してくる前は、私は関東に住んでいました。

駅までは歩いて5分、電車は10〜15分ごとにくるし、友達とご飯やお茶する場所にも困りませんでした。

日本にいた時は、プライベートな空間が好きな方でした。

友達を家に呼ぶよりも、外に出てお茶をしたり、一緒に買い物に行くほうが好きでした。

そして今、私はド田舎に住んでいます。

気軽に遊びに行く場所は、そうそうありません。

そして、日本と違ってアメリカは車社会です。

この辺では電車も走っていなければ、すぐ近くにはカフェやレストランはありません。

友達と遊ぶとなると、家からあまり出たがらない夫は、友達を毎回自宅に呼ぶのです。

正直言って、これが本当に嫌です。笑

日本と違って、アメリカではホームパーティだったり、誕生日会も友達や親戚をたくさん呼んでワイワイしたり、家に誰かを呼ぶことにまったく抵抗がないように感じます。

夫に関しては、少し抵抗がなさすぎな気もしますが。

ここに来たばかりのころは、夫が「今から〇〇が遊びにくるから〜」と言ってくるたびに、「いま?!家の掃除してない!私まだシャワーしてない!ご飯の準備のためにスーパー行ってない!」と焦ったものです。

今では、スッピン・パジャマでも夫の友達たちを迎えられるようになりました。

おもてなし料理も毎回作っていません。

みんな、何も気にしていないんです。

化粧をバチバチに決めているほうが、逆にどうしたの?と思われてしまうくらいです。

私も私で、友達が来たからといって自分の生活リズムを崩すことなく、いい意味で気にせず過ごせています。

ただ夫には、「友達呼ぶのはいいけど、夕方までには帰らせること。そして、泊めないこと。」と釘を刺しています。笑

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フレンドリーな夫

私が妊娠中、外で花に水やりをしていると、道の向こうから黒い服を着た背の高いおじさんが二人、微笑んで私に手を振って近付いてきました。

この地では知らない人も挨拶で手を振ってきますが、家の敷地内まで入って近付いてきた人は今までいなかったので、怖くなった私は手も振り返さずに走って家の中に入りました。

とうとうドアをノックしてきた二人組が怖くて仕方なかったので、私は「ねぇ、変な人が手を振って笑ってきて怖いから助けて。今ドアをノックしてる。」と夫に助けを求めに行きました。

ドアをあけた夫は、なんとそのおじさん二人と笑いながら話し始めたのです。

なんなら「うちの嫁は日本人で、色々と警戒してるんです。無視してしまったようですみません〜」と謝っていました。

確かに、アメリカ人は知らない人同士でも、挨拶の流れで友達のように話します。

結果的に、あのおじさん二人は宗教の勧誘というか、教会へお誘いだったのですが、夫曰く「色々と警戒し過ぎ。この辺の人はみんな親切だよ」とのこと。

黒い服のおじさんが笑いながら近付いてきたら、誰でも怖いと感じると思ったのですが、これって私だけなのでしょうか・・・

日本歴が長い分、警戒すべき時と、すべきではない時の境界線が、今でもたまに分からなくなります。

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家の鍵をかけない夫

私は、夫の家族と敷地内同居をしています。

数歩先にはお義父さん家族の家、数歩先には夫のおばあちゃんの家があります。

みんな仲が良く、毎日のように家を行き来しています。夜ご飯をみんなで食べることもよくあります。

が、

みんな、家の鍵をかけません。

もちろん、夫もです。

どこかに出かける時もかけません。

家に誰もいなくてもかけません。

鍵をかける意味が分からない、といった感じです。

もちろん金庫には鍵をかけているようですが。

日本の田舎の方では同じ感じなのでしょうか?

日本の関東に住んでいた私からしたら、かなりのカルチャーショックでした。

なにかあったときには、銃があるからどうにかなると思っているのかもしれません。

ちなみに、お義父さんの家には銃用の金庫があります。

郷に入れば郷に従えといいますが、鍵を開けっぱなしにすることはいまだに抵抗があるので、私は、家に居ても居なくても常に鍵を閉めています。

とにかく褒める夫

日本だと「そんなことないよ〜うちなんか全然・・」と、自分を下にするような言い方をよくしませんか?

夫は、人前で私や娘のことをたくさん褒めてくれます。

「〇〇(私の名前)は、料理も美味しいし、俺のことよく分かってくれてるし、本当に結婚してよかった!」

「俺の娘は、本当に頭良くて可愛いんだ。自慢の娘だ!」

ということを親の前や人前で恥ずかしげもなく普通に言います。

こっちが恥ずかしくなります。

私と二人きりの時にも、照れもせずに「本当にいつもありがとう」「アイラブユー」「いつも助かってるよ」といった言葉をたくさんかけてくれます。

夫は、「まったく恥ずかしくない。口に出さないと分からないからね。でも〇〇(私の名前)はあまり俺にそういうこと言ってくれないよね・・」と悲しそうによく言っています。笑

知らない人との電話で身の上話をする夫

病院の予約をとる時、商品のカスタマーサービスに質問したい時、銀行に問い合わせをしたいとき、日本だと、そういう場所に電話をかけても、要件を話して、解決したらすぐに電話を切る、といった感じですよね。

夫はそういったところに電話するたびに長電話になります。

「昨日のストーム、そっちはどうだった?」

「娘が一歳になってね」

「最近色々大変だよね」

「今日仕事何時までなの?お疲れ様です。」

と、世間話をします。

会ったこともない人になんでそういうことまで話せるかな、といつも不思議です。

夫曰く、「仲良くなれば、良いサービスしてもらえるからね」と、魂胆があるらしいですが。

アメリカ人は基本的にフレンドリーです。

私自身、カスタマーサービスと電話をしているとき、「昨日の停電大丈夫だった?」「私にも同い年くらいの娘がいるから分かるわ」と、話のながれですこしおしゃべりしたこともあります。

食にうるさい夫

夫は日本にも住んだことがあるので、日本食もアメリカ料理も両方同じくらい食べます。

アメリカで過ごすようになって、よく夫に頼まれて作るアメリカの料理や、こっちに来てからよく食べるようになったものは

  • チキンアルフレッド
  • コーンブレッド
  • マッシュドポテト
  • フライドチキン
  • スクランブルエッグ
  • ベーコン
  • ハム
  • ターキー
  • チーズ
  • クラッカー
  • キャセロール
  • チキンダンプリングス
  • グリーンビーンズ
  • ピザ
  • ハンバーガー
  • ミートローフ
  • チリ

などです。

高カロリー、いかにも不健康そうな食べ物ばかりですよね。笑

レストランなどでは、揚げ物が多いです。

フライドピクルス、フライドハラペーニョなんかも。

ケンタッキーフライドチキン発祥の地ですが、本場のケンタッキーは、日本のケンタッキーよりもクリスピーで美味しい気がします。

ぜひ試していただきたい一品です。

余談ですが、アメリカでは、赤ちゃんへの離乳食にピーナッツバターを推奨しています。

いかにもアメリカらしいですよね。

うちの娘はピーナッツバターが大好きです。

まとめ

分かりあえないことがたくさんあった私たち夫婦ですが、爆発して怒ってしまうのではなく、嫌なことは嫌と伝え、理解し難いことでもたくさん話し合って解決してきました。

今後、国際結婚予定の方、アメリカの南部に移住予定の方、参考にしてみてくださいね!

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