オランダは、世界的に見ても労働時間が最も短い国、柔軟な労働環境システムの国など働き方について進んでいる国です。
では、そんなワークライフ・バランスの取れた国オランダで働くには、どのような方法があるのか、どんな能力が求められるのかについて、いくつかお伝えしていきます。
いつか海外で働いてみたい、またオランダで暮らしてみたいという思いを持っている方は、この機会にオランダでの就職を考えてみてはいかがですか?
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日蘭通商航海条約とは
まず、みなさんは日蘭通商航海条約をご存知でしょうか?
これは、オランダと日本との間に最恵国待遇をしますよという条約になります。1912年に日蘭通商航海条約が締結され、それを根拠に、2014年に最高裁が日本国籍者は労働許可なく就労できるという判決を出しました。
それ以降、オランダは移住しやすい国として、起業家や海外に住みたいという人達に人気を集め注目されるようになりました。現段階で、オランダで働くには、労働許可は必要ありませんが、オランダに90日以上滞在する場合には、居住許可の取得が必要です。
しかし、その条約も2016年に入り見直しが行われ、その結果2017年1月1日から日本国籍者は、オランダで働く際には「居住許可」と「労働許可」の取得が必要となりました。
つまり、元の状態に戻ったということです。
※この情報は2016年8月現時点のもののため、今後の最新情報に関しては入国管理局(IND)のHPをご確認ください。入国管理局(IND)のHPはこちらからご確認いただけます。
オランダで働く4つの方法とは
オランダで働くには、どういう方法があるのでしょうか。大きく以下4つに分けられます。
1:「日本の企業で働き駐在員としてオランダに行く」
日本企業の海外進出に伴い、多くの企業が駐在員として他国に派遣しています。
実際に、オランダには多くの駐在員の家族が暮らしています。
ただ、日本の企業に就職しそれから海外に派遣されるには、何年かかかってしまいます。また、オランダに駐在できたとしても企業によっては駐在期間を2年間と決めている所もあるため、その時期が来たら日本に帰国することになります。
2:「オランダの日本企業に就職する」
オランダにある日本企業に就職している方は、既に居住許可を持ちオランダに住んでいる方が比較的に多い印象です。
そのため、日本から許可がなく日本の企業に就職するのはハードルが高いことを知っておいてください。
その理由として、企業の求人募集を見ていても、許可があることを条件に記載しているためです。ただ、全くないというわけではないので積極的に挑戦してみてください。
3:「オランダの現地企業に就職する」
現地の企業への就職は、日本在住者でもオランダ在住者でも可能です。
ただし、後ほどの記事の「求められる語学力はどのぐらい必要」で書いている通り、ある一定の語学力を求められます。
また、企業は即戦力となる人材を求めているため、これまでの仕事の経験やスキルを活かして活躍できることを求められます。
さらに、日本でどんなにキャリアを積んでいても、オランダの現地企業で働いた経験がある人を優先する傾向が少なからずあります。
そのため、オランダの現地企業で働くためには自身の能力の向上と、現在求人を出している企業だけでなく、関心を持った企業には募集が出ていなくても、履歴書を直接送り自らアピールしていくことが大切です。
4:「オランダで個人事業主として起業する」
ビジネスを始めてみたいという思いのある方にとって、オランダは働きやすい国のひとつです。
その理由として、起業するにあたり比較的少額の費用で個人事業主として、居住許可を申請することができるためです。他の国で起業しようとすると、多額の費用が初期費用としてかかる場合がありますが、オランダでは日本円で60万円を払い許可がおりれば、事業を開始することができます。
また、税金の高いオランダですが個人事業主は税的な優遇を受けることもできます。
自分にとって、オランダで働くにはどの方法が一番いいのかを考え、自分に合った働き方を選んでみて下さいね。
アピール力と行動力が成功をつかむ
オランダには、世界各国から優秀な人材が集まり働いていること、そしてより良い仕事やキャリアを求め転職をすることが多いです。
そのため、オランダで仕事を見つけ働くのはそう簡単にはいきません。このような優秀な人たちに負けずに仕事を見つけるには、自身の強みをしっかりと理解し、それを相手にアピールする強さは必ず必要です。
この社会では、待っているだけでは何も状況は変わりません。仕事を得たければ、自分から情報を収集し、行動していくこと。そして、ネットワークを広げ知り合う方に自分をアピールしていくことが成功をつかむために一番必要な力です。
また、よりチャンスを広げるためにも、語学力を含めたスキル向上をしておくことをおすすめします。
求められる語学力はどのぐらい必要
オランダの日本の企業で就職、または駐在などで働く場合は、日本語とビジネスレベルの英語力のみで応募できるところや働ける企業もあります。
また、技術職やIT職などは企業によっては英語力があれば応募可能としている所もあり、手に職がある方にとっては働くチャンスがあります。
しかし、それ以外の職種や現地の企業で働くことを希望されている場合は、ビジネスレベルの英語力に加え、オランダ語と+その他のヨーロッパ言語を求めると求人票に記載されています。
参考として、その他の求められるヨーロッパの言語は、ドイツ語、イタリア語、フランス語などのビジネスレベルが一般的です。そのため、自分自身のチャンスを増やすという意味でも、英語力+@の語学力を高めるために勉強をしておくほうがいいでしょう。
オランダのライフワーク・バランス
残業はないのが当たり前
オランダは「ワークライフ・バランスの先進国」と言われている通り、仕事と自分の時間のバランスをとても大切にしています。
そのため、残業などはなく夕方の5時~6時には、上司も含め社員は会社を出て家に帰ります。オランダ人から見れば、毎日、夜8時や10時まで会社に残って仕事をしている日本人を不思議に思うようです。
そして、今の時期のオランダは、日射時間が長く夜の10時頃まで明るいため、仕事後にジョギングやサイクリングを楽しむ人もいれば、のんびりと庭で太陽の光を浴びながら家族との時間を楽しんだり、カフェのテラス席でリラックスしたり、子供達と釣りに出かけたり、自分自身に戻るための時間を大切にしています。オランダで生活をしていると、日本にいたころよりも時間がゆっくりと感じ、肩の力を抜いて自分らしくいられると感じます。
働き方が多様で柔軟
また、柔軟な働き方も魅力のひとつだと言えます。
例えば、今週の金曜日は歯医者に行きたいから会社を休もうとした場合、日本だと有給を使って休むことになると思います。
オランダでは、週にきめられた労働時間数を勤務すればよいため、金曜日休む分を月曜日~木曜日に朝早く行って仕事をしたり、いつもより2時間残って働くなど自分で調整し、週の労働時間数を勤務すれば問題ありません。
日本だと、残業は当たり前、そして1日8時間働くことが決まっている、休むなら有給を利用するなど様々な決まりごとが多いように感じます。
オランダでは、働き方が柔軟だからこそ自分自身でスケジュールを立て仕事を進めていく人が多い印象です。
パートタイムと正社員の差はなし
また、オランダは日本よりも「パートタイムで働く」ということに前向きです。
その理由として、日本のように正社員とパートタイムというものはなく、オランダでは正社員でもパートタイムでも待遇も責任ある仕事も同等に与えられます。
そのため、週に30時間働いている人でも、週に40時間働いている人でもその差はなく、全く同じ権利を与えられています。だからこそ、会社の中でも上司が週に4日の勤務や、友人の中でも週3日働いて残りの時間は家族や子供との時間にあてる人や、大学院に入り勉強の時間にあてるなど人生という時間を楽しんでいます。
これは、柔軟な働き方が認められているからこそ、自分や家族との時間にあてることができ、また時間に追われる日々ではなく、毎日の生活の中でリラックス出来る時間をもてるのだと感じています。
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