皆さんは、オランダではクリスマスが2回あるのをご存知ですか?
日本とはちょっと違った不思議で素敵なオランダのクリスマス文化と、是非今年訪れてほしいオランダのおすすめクリスマスマーケットを紹介します。
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オランダではクリスマスはどう過ごすの?
日本でクリスマスというと12月25日、恋人と過ごすロマンチックな1日というイメージがありますが、ここオランダのクリスマスはちょっと異なります。
オランダでは、クリスマスが2回あり、1回目は12月6日の聖ニコラスの誕生日と、2回目は12月25日になります。
まず、11月の聖ニコラス祭のパレードから始まり、聖ニコラスがオランダに到着し街中をあげて盛大に歓迎のお祝いをします。
この頃から、多くの子供たちは、12月6日にもらうプレゼントを考え、そわそわし始めます。
そして、聖ニコラス誕生日前夜祭である12月5日には自分の靴を暖炉かリビングルームに置き、その靴の中にはシンタクロース宛の手紙と馬にあげるニンジンを入れておく習慣があります。
すると、夜になり子供たちが寝たころに、Zwarte Piet(黒いピート)がその手紙を回収しにやってきます。
そして、代わりにいい子にしていた子供達には靴いっぱいにお菓子をたくさん入れておいてくれます。翌日の朝になると、子供達は真っ先に自分の靴を覗きに行き、お菓子がたくさん入っているのを見ると大喜び!です。
そして、聖ニコラス祭が終わるとクリスマスツリーに、お店もクリスマスのオブジェが飾られ、クリスマスマーケットも始まり、街は一気にクリスマスの雰囲気に変わります。
オランダでは、クリスマスは12月25日と26日であり、この日は祝日のため会社もお休みになります。
そのため、この2日間は多くのお店もお休みになるため買い物は事前に済ませておくなど注意が必要です。
オランダではこのお休みに合わせて家族のもとに帰り、クリスマスは家族と過ごします。日本だと、恋人と過ごす大切な日ですが、オランダでは親戚一同が集まり、皆で食事をしながらお喋りを楽しみ、親睦を深める大事な日です。
聖ニコラスとは?
聖ニコラスとは、オランダでは「シンタクロース」と呼ばれており、赤いマントと尖った赤い帽子に白いひげをはやしています。お供には、トナカイではなく白い馬を連れてきます。
そして、オランダ語でZwarte Piet(黒いピート)と言われるお供と共にスペインから船に乗ってオランダにやってきます。
ピートは、たくさんのキャンディーやクッキーを持ってやってきます。陽気なピート達は、パレード中に観客にお菓子を配ったり、握手をしたり、写真を撮ったり、雰囲気を盛り上げてくれます。
ちなみに、2016年は、11月13日にシンタクロースがオランダに到着し、アムステルダム市内を水上パレードしMaritime Museum(オランダ海洋博物館)で終了します。
聖ニコラス祭は、毎年約40万人の人々が訪れ、アムステルダム市内がまるでお祭りのように賑やかになります。
でも、人ごみはちょっとという方には、この盛大な水上パレードの様子はテレビでも放送されるので、お家でゆっくりとパレードの様子を見て楽しむこともできます。
聖ニコラス祭の特別なお菓子の紹介
聖ニコラス祭の時期が近づくと、スーパーやデパートでは、この時期に食べる代表的なお菓子が店頭に並び始めます。
このお菓子を見ると、多くの子供たちはシンタクロースがやってくるとウキウキし始めます。
この時期の代表的なお菓子と言えば、小さくてコロンとした丸い形が可愛いKruidnoten(クラウドノーテン)と呼ばれるクッキーや、人形の形をしたスパイスの味のビスケットのSpeculaas(スペキュラース)、アルファベットの形をしたチョコレートのChocoladeletter(ショコラデレテル)などです。
また、このアルファベットの形をしたチョコレートは、送る人のイニシャルの頭文字を購入し、友人に送る人もいます。
オランダの冬を楽しむイベント
ヨーロッパでは、12月初旬になると街の至る所でクリスマスマーケットが開催されます。
オランダも同じく、12月に入ると各都市ごとに素敵なクリスマーケットが開かれ、可愛らしいクリスマスグッズを購入したり、寒い中ホットワインを飲み、体を温めながらマーケットを覗くのも冬の楽しみのひとつです。
オランダの冬は、日が短くなり天気も曇りがちです。そんな、暗くて寒い冬の楽しみが、クリスマスのライトアップや、クリスマスマーケットです。
暖かな光は、心もあたたかくなり、オランダで暮らすうえで長い冬の夜を楽しく過ごす大切なイベントでもあります。
オランダ国内のクリスマスマーケットの紹介
オランダ国内で開催される、代表的なクリスマスマーケットをここでは一部紹介します。
ファンケンブルグの洞窟のクリスマスマーケット
開催期間:
2016年11月18日~12月23日
南オランダのマーストリヒトから、車で15分程度行ったところにあるファンケンブルグの洞窟のクリスマスマーケットはおすすめです。
ファンケンブルグ城の近くにある、洞窟内で毎年行われるクリスマスマーケットは、珍しさもありオランダの中でも人気のクリスマスマーケットです。
そのため、近年では洞窟前に行列ができるほどです。巨大な洞窟内は広く、多くのクリスマスグッズや飲み物を販売するお店を見るには、2時間程度かかると考えておいた方がいいでしょう。
Magical Maastricht(マジカル・マーストリヒト)
開催期間:
2016年12月2日~2017年1月1日
南オランダのマーストリヒトで一番有名なフレイホフ広場には、この時期だけ、スケートリンクや観覧車、ホットワインを売るお店、クリスマスグッズを売る多くのお店が立ち並び広場全体がクリスマスムード一色になります。
名前の通り、まるで夢の世界のような光と雰囲気に包まれロマンチックでおすすめです。
Amsterdam Light Festival(アムステルダム・ライト・フェスティバル)
開催期間:
2016年12月1日~2017年1月22日
アムステルダムは、クリスマスの時期になると有名なダム広場周辺もクリスマスのイルミネーションがとても綺麗です。
その中でも、この国内外から多くのアーテイストが参加するアムステルダム・ライト・フェスティバルは、冬のイベントとして有名です。アムステルダムの街中をアートとライトが照らします。
Kerst Markt Dordrecht(ドルトレヒトのクリスマスマーケット)
開催期間:
2016年12月16日~18日
ドルトレヒトのクリスマスマーケットは、オランダのクリスマスマーケットの中でも規模が大きく有名です。
約2.5kmにわたり200件ものお店が立ち並ぶのですが、お店の数が多いのでクリスマスグッズ以外にも、日用品や衣類などのお店も一緒に立ち並びます。
このクリスマスマーケットは、オランダ国内外から多くの人が訪れるため、筆者も一度行きましたがすごい賑わいで活気に満ちていました。
また、クリスマスマーケットだけでなく、スケートリンクもあるのでアイススケートを楽しんだり、ライブを見て楽しんだり様々な楽しみ方ができるのも魅力のひとつです。
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