マレーシアのスーパー7種類の特徴。共通する驚きの買い物常識とは

マレーシアのスーパーでの買い物と常識

国が変われば、スーパーの買い物事情も違います。

マレーシアでは「〇〇市場」というものが結構あります。しかし実際に生活するほとんどの人々は大型スーパーで買物するようです。

マレーシアは車社会ですから「市場」では駐車場の確保が難しく、下手に路上駐車するとあっという間に駐車違反の切符を切られてしまいます。

ですから巨大な駐車場のある大型スーパーは庶民(と言っても、高額所得者でしょうか)にとっては、安心して買物のできる場所となっています。

では、マレーシアにはどのような大型スーパーがあるのか、イスラム教国ならではの日本と異なる買い物の常識を中心に現地在住者よりお届けします。

【マレーシアの関連記事はこちら】

↑マレーシア滞在に役立つこちらの情報もご覧ください。過去のマレーシアの記事一覧はこちら

マレーシア・7つのスーパーの特徴

1. AEON(日系のスーパー)

マレーシアのAEON

AEON(日系のスーパー)

クアラルンプールでも一番多く、規模が大きいスーパーです。

基本的には日本と同じで、オリジナルブランドと「トップバリュー」商品が並んでいます。

特徴は、必ず日本食品コーナーがあることです。

ただ、店舗によっては日本商品と韓国商品がごちゃまぜに入っていることがあります。

2. AEON-BIG(フランスの大手カルフールが撤退したのに伴い、AEONが買収し、改名)

カルフールは中国にもありますが、あまり評判は良くありません。

汚染野菜を売った、店員が傲慢だ、付帯施設(例えばトイレ:カルフールの汚さは天下一品です)が汚いなど、フランス人はかっての領主国根性が抜けず、客離れしていました。

マレーシアも同様で、結局客離れして撤退したようです。

AEON傘下に入って、従業員もお客もハッピーなのかなと思います。

マレーシアのAeon-Big

AEON-BIG

品揃えは

  • 日本食品売り場はない。
  • 「AEON-BIG」名のプライベートブランド商品が結構ある。
  • AEON店に比べ、冷凍食品が充実している。
  • 生鮮食品・雑貨・衣料品・組立家具・家電製品全てが巨大なワンフロア‐に配置されている。

でしょう。

個人的な感覚ですが、食肉類は「豚肉(ノンハラル)」を除いてAEONに劣るといった感じです。

3. TESCO(言わずと知れた英国系の大型スーパー)

マレーシアのtesco

TESCO

品揃えは、AEON-BIGに似ています。

やはり、欧州系なのでどうしても類似するのでしょうか。

巨大なワンフロア‐でこれといった特徴はありません。

4. GIANT(マレーシア資本の大型スーパー)

マレーシアのgiant

GIANT

品揃えはAEON-BIG、TESCOなどとほとんど同様です。巨大なワンフロアも共通です。

ただし、生鮮食品などはTESCO等に比べて、多少見劣りします。

また、特徴的なのは、レジではインド系の女性が多いことです。

5. JAYA GROCER(ローカル資本の高級スーパー)

マレーシアのJaya-grocer

Jaya GLOCER

立地は、市中心部や駐在員などが居住する高級住宅街の顧客を狙ったところにあります。

比較的、欧米人顧客が多いようです。

品揃えは英国製、オランダ製などの欧州食品がかなり豊富です。

6. COLD STORAGE(シンガポール資本の高級スーパー)

マレーシアのcold storage

Cold Storage

シンガポールでは比較的どこでも見かけるスーパーですが、マレーシアでは高級感のあるスーパーです。

品揃えはJAYA GROCERなどに類似しています。

7. ISETAN(言わずと知れたあの伊勢丹の高級スーパー)

百貨店の地下食品売り場です。

品揃えはCOLD STORAGEなどとほとんど同じですが、特徴は日本食品が充実していることです。

AEONなども扱っていますが、やはりISETANはベストです。

写真はKLCC 地下のISETANです。

マレーシアの伊勢丹

ISETAN

特に調味料・レトルト食品・ふりかけ・納豆・日本の冷凍食品などは、日本人会の売店を除けば、ここでしか買えません。

品質はもちろん抜群です。

ただし、日本製は何でも価格が高く、例えば、日本で¥100(4RM位)の鯖缶は、マレーシアでは12RM(¥300位)です。

一事が万事、とにかく、日本産はバカ高いです。

世界中の日本人と繋がるコミュニティ

人生が世界へ広がるコミュニティ「せかいじゅうサロン(無料)」へ招待します

人脈ネットワークの構築、情報収集、新しいことへのチャレンジと出会いが待っています

各スーパーに共通する驚きの常識(だけど日本では非常識)

豚肉やアルコールの扱い方

マレーシアではイスラム教徒は豚肉を食べないし、酒類も飲みません(建前上?)。

ですから、この豚肉の取り扱いは理解の範疇を超えてます。

マレーシアのnon haral

通常はこのように、豚肉とその加工品(缶詰・ソーセージ・ハム等)は全て、このような隔離した場所でしか買えません。

レジも専用で、レジ打ちはインド系又は中華系の女性のみです。

豚肉を食べるのは中華系のマレーシア人、中国人、韓国人、日本人、それと欧米人位でしょうか。

それほど、イスラムの人は豚肉を嫌います。ただ、こういった店舗配置は、我々にとってはまだ買いやすい方です。

なお、酒類も同じような扱いで、また別売り場です。

マレーシアのノンハラル売り場

ノンハラル売り場

上の売り場に比べて、コストをかけない売り場は、この写真の様に、スーパー内に「ノンハラル」と表記して、豚肉とその加工品、及び酒類を展示しています。

通常はこういう売り場でもレジは専用で、中華系又はインド系の女性がいるのですが、客が頻繁に来ないこともあって、専用レジ前にはレジ女性がいません。そうなると面倒です。

こんな時はインド系の小父さんがいて、わざわざ専用伝票に、購入した肉類の種別と価格を全て書いて渡してくれます。

お客はその伝票をもって、まず一般のレジで料金を支払い、そのときにこの別伝票に売り上げレシートを付けてくれます。

そこでお客はこの伝票一式を持って豚肉売り場に戻り、さっきの小父さんに渡して商品と引き換えます。

最悪の場合はインド系の小父さんもおらず、「今、レジ係はいません。商品を持って通常のレジで精算してください」と看板が出ているときです。これが大変なんです。

通常レジに行って、カウンターに豚肉を置くと、マレー系の女性は100%顔色が変わります。そのうえ、自分の両手を体の後ろに回して一切手出ししません。

こんな時はどうするかです。

私は豚肉のパックを持って、彼女に差し出します。すると彼女はしばらく「バーコードリーダー」でバーコードを読み取ります。

これを全ての豚肉製品に対して行い、レジ袋を下さいと言って、自分でレジ袋に入れます。

まあほとんど、セルフサービスです。

これぐらい、イスラム教徒にとっては豚肉は忌み嫌うべきものです。

生まれたときは『神社』、結婚式は『キリスト教会』、葬式は『お寺』ということが多い日本人の私には、彼女は素晴らしい人だと思えてなりません。

酒類も全く別に、隔離した売り場と専用レジの店舗もありますが、それ以外は豚肉ほどではなく、一般レジでカウントしてくれます。

酒瓶も触りますから、口にしなければ良いと言う教義なのでしょう。

世界で暮らす体験ができるホームステイ情報

学生から、親子滞在、シニアまで、海外滞在をしてみませんか?世界各国の日本人ホストが受け入れいたします

せかいじゅうホームステイへ

そんなのあり?というハラル認証

ハラルとは何ぞや、という答えは、私には分かりませんが、イスラムの方式(神に許された行動)にしたがって処理されたもののようです。

こう書けば豚肉や酒類だけではなく、他のものにも広がりそうなのがなんとなくわかります。

次頁に挙げた「米」にもハラル認証というのが添付されています。

確かに、肥料などに、適正に処理されていないものが入っていれば、ノンハラルになってしまうのは分かります。ですから、市販されている「タイ米」にもハラル認証があります。

ちょっと横道になりますが、この「タイ米」は10㎏ 50RM(¥1,370位)です。

マレーシアのタイ米

タイ米

このレベルはそこそこ高級米で、いわゆる、パサパサの外米というイメージはなく、炊くとしっとりした日本のコメと遜色ありません。

当然普通に『おにぎり』も作れます。

日本米で10㎏¥5,000相当でしょう。

もともと「外米はまずい」という印象を持ちがちですが、そんなことはないのです。

マレーシアの水タンク

水タンク

ハラルに戻りますが、この例のように「ミネラルウォーター」までハラルというのは疑問ですが、これは通常にされています。

イスラム教では『犬』も忌み嫌われる動物??

すこし横道にそれますが、以前、大型スーパーにペット(犬)を連れて行き、買い物カートに犬を載せてスーパー内を廻っていたのを店舗側が気付かず、放置したということで大問題となり、そのスーパーでは全てのカートを洗浄し、お祓いしたという話です。

確かに、『キャットフード』は売っていますが、『ドックフード』は見たことがありません。

日本で「困ります!」といったレベルではありません。

理解しておこう衣料品・日用品の常識

マレーシアの生活インフラ(交通機関など)、教育水準などは日本とほとんど変わりません。

そのため、日本人は日本と同じ感覚ですべてに接しようとしますが、マレーシア国内の日常生活は全く別物です。

私はそれを『なんでも1/3ルールの原則』と呼んでいます。

つまり、極端に言えば、物価は日本の1/2~1/3位なんですから、この条件下でサービス精神だけは、日本と同じものを求めるのは『虫が良すぎる』ということです。

お客様は神様です、なんてマレーシアでは常識外れの考えは捨てましょう。

衣料品:安いけど点検は自分で

有名ブランドは別にして、一般的な衣料品は一着15RM(400円位)~100RM(2500円)で十分です。

品質も悪くありませんが、100%信用すると失敗します。

破れ、ほつれ、縫製部分やボタン穴、チャック等は自身で必ず点検して下さい。

店員は気付いたとしてもあえて何も言ってくれません。世の中に安くてベストな品質のものなどありません。1/3ルールです。

日用品:数は数えよう!

台所用品、文房具、雑貨品などは完全に自己責任の世界です。

汚れ、閉まり、動き、ガタつきなどに注意です。

日本の様に特にチェックなしで買って問題なし、はありません。

それと特に注意しなければならないのは、物の数です。

例えば、5本6RMのボールペンであっても、必ず数を確認する事です。1本、2本なくなっているようなものが結構あります。

マレーシアでは万引きは聞きませんが、こういったセコイ盗みは始終見ることが出来ます。万引きの方がよほど簡単だと思うのですが、必要な分だけ盗むのがイスラムの理に適っているのでしょうか?

マレーシアのスーパーと買い物の常識まとめ

私はいまでは慣れてしまったので、こういったことが気にならなくなりました。

郷に入っては郷に従えです。最初は驚きばかりでした。

ただ、何回やっても、あの豚肉を買う面倒くささは・・と思ってしまいます。

ぜひ、マレーシアで生活される方は参考にされてください。

【マレーシアの関連記事はこちら】

↑マレーシア滞在に役立つこちらの情報もご覧ください。過去のマレーシアの記事一覧はこちら

世界中の日本人が参加する「せかいじゅうサロン」

海外移住コミュニティ

世界へ広がる海外移住コミュニティ

世界中の日本人同士が繋がり、情報提供したり、チャレンジしたり、互助できるコミュニティ「せかいじゅうサロン」

参加無料。気軽に繋がってください。(2022年6月時点:参加者3600名超えました)

世界中を目指すメンバー集まれ!

【特別公開】世界で自由にひとりIT起業

WEBマーケティングスキルは「世界どこでも働けるワークスタイル」を可能に。

1年で海外居住資金も作れるWEBスキル講座を無料配布中↓