オーストラリアの友達を訪ねる方、ホームステイされる方、手土産の準備は出来ましたか?
相手の趣味・嗜好がわかっている場合はだいたいの目安はつきますが、ホームステイ先など相手のことがわからない場合は、何を買ったらいいか迷ってしまいますよね。
今回は、オーストラリア在住の筆者や周囲の経験も取り入れ、手土産で何をもらって嬉しかったか、何をあげて喜ばれたか、またあまり反応がよくなかったお土産をご紹介します。
きっとあなたの手土産リストに役立つと思います。
手土産を渡す相手は日本に興味ある?
手土産の話をする前に、お土産を渡す相手のことを考えてみましょう。
インターネットでいろんな国の情報を手軽に手に入れることができるこの時代、世界の人が日本のことを知っていると思っていませんか?
「日本」という国があることを知っている人は多いですが、「日本がどんな国か」を知っている人はあなたが思っているほどそう多くはありません。
毎年、多くの日本人と接する語学学校の先生でさえ、日本人は着物で生活していると思っていた先生がいました。
他にも
- 忍者がいる
- いつも寿司と鉄板焼きを食べている
- 寿司は回るもの
と考えている人も多いです。
中には中国と日本の違いがわからない、ごちゃまぜの人もいます。
こういう人たちにとって、「日本」はわざわざ調べてまで知らなくてもいい、興味がない国ということになります。
つまり、あまり日本のことを知らない、または興味がない相手に典型的な日本のものを渡しても、反応は薄くなる可能性が高いというわけです。
日本の文化に興味があるか?ないか?この違いは大きいです。
日本に興味がある方でしたら、「日本に行ったことあるよー。」「日本の〇〇食べたことあるよ。好きなんだ。おいしいよね。」といろいろ言ってくるはずなので、わかりやすいですよ。
オーストラリア人に喜ばれたもの
前述のように、相手が日本を知らない/興味がない場合も考えて、伝統的な絵柄や漢字が書いてあるなどの「日本」を押し出すものではなく、日常使えるようなもの、消費されて残らないものをおススメします。
食べ物編
いろんな味のキットカット
日本には季節限定も含めて、苺味、ダークチョコレート、抹茶などいろんな味のキットカットがありますね。
筆者も仕事先のお土産に何種類か持っていきますが、すぐなくなります。
過去での人気はカスタード、苺、ダークチョコレートでした。
特に日本を知らない相手であれば、オーストラリアでも売っているキットカットは「異国の得体の知れない食べ物」ではないという安心感があるのでしょうか。おススメです。
白い恋人
これもおいしい!と言われました。
ただし、日本が好きな相手であればいいのですが、日本を知らない/興味ない方であれば、渡し方にコツがいります。
箱でプレゼントとして渡すのではなく、食後やお茶の時間に箱から出して、中にホワイトチョコレートが挟んであるクッキーと説明しながら渡すと食べてもらえやすいでしょう。
箱のままで渡すと戸棚の置物となる可能性があります。
黒糖を使ったかりんとう
これも一度食べさえすればすぐになくなるお菓子です。
あるオーストラリア人は、筆者が日本に帰国する都度、大量購入を依頼されます。
また他のオーストラリア人にもどこで買えるか聞かれたことがあります。
オーストラリア人は黒糖系の甘さが好きなのでしょうか。黒棒もおいしいと言われます。
甘辛系のせんべい
オーストラリア人はテリヤキなどの甘辛系の味が好きな方が多いです。
あまり硬すぎない、「おにぎりせんべい」や「おばあちゃんのぽたぽた焼」などの硬さの方が喜ばれます。
日本に興味がない相手でも、オーストラリアではいろんなメーカーがライスクラッカーとして売っているので、安心感から食べてもらえやすいでしょう。
渡す際のひと手間
食べ物の場合どれもそうなのですが、日本に興味がない相手は「異国の得体の知れない食べ物」という認識です。
梱包された状態で渡されるよりも、開けて中が何かわかる状態で(できれば説明もつけて)差し出されたほうが相手も安心します。
たとえば、あなたが知らない/興味のない国の読めない字が書いてある箱や袋を差し出されたとします。
それを「私の国のお菓子です。どうぞ。」と言われるのと、
中が見える状態で「私の国のお菓子です。○○を使っているお菓子だけど1つ味見してみない?」と言われるのでは、どちらが手をつけやすいか?
そう考えると、オーストラリア人の気持ちも想像しやすいと思います。
日用品編
文房具
ペンやメモ帳など日常的に使ってもらいやすいものを選びましょう。
浮世絵などの和風な柄よりも、日本人が普段使っているようなデザインの文房具のほうがいいでしょう。
小さい子供にはシールやスタンプ、キャラクターがついたペンなどが喜ばれましたよ。
特に持ち手がクマの形をしたスタンプは女の子に喜ばれました。
折り畳みショッピングバッグ
オーストラリア各州でマイショッピングバッグの利用を推奨し、州によってはスーパーなどのお店で提供されるプラスチックの袋を有料にしたり、廃止したりしています。
そのため、ショッピングバッグは実用的で喜ばれます。
これも和柄よりも普通の柄を選んだほうがいいでしょう。
可愛い柄の扇子
「喜ばれる」「反応が薄い」の両極端に分かれる可能性が高いプレゼントですが、筆者の周りに「欲しい!」というオーストラリア女性が何人かいたのでここにあげました。
日本人が日常的に使うような柄のほうが受け入れてもらえやすいです。
他にも筆者が高校生の女の子にあげて喜ばれたのは、イヤフォンの耳のところがパンダのデザインのものでした。
300円だったことは内緒です。
家族構成に日本人がいる場合
お世話になる方、滞在先、ホームステイ先のご主人か奥さんが日本人の場合があります。
家族がオーストラリア人であっても日本文化や日本の味に慣れていることが多いので、日本に興味がない相手に比べれば手土産も選びやすいですね。
こちらに住む日本人は、大きな街であれば日本食品を取り扱う店があるので、たいていの日本食は買うことができます。
売っていない、値段が高い、冷凍でおいしくない物もあるので、そういうものをお土産にすると喜ばれます。
具体的には
- インスタントなのにおいしいラーメン
- 明太子
- 地ビール
- 和菓子
- 期間限定品
- ご当地限定品
- 〇〇の七味、XXの出汁など固有の店の品
- ワサビふりかけ
- ゆずこしょう
などもこちらでは手に入らないので喜ばれます。
先人の失敗から学ぶ 反応が薄かったお土産
今度は、プレゼントしたが反応が薄かったお土産例をあげていきましょう。
先人が過去プレゼントして、放置された経験のあるものです。
漢字が書かれたTシャツ:オーストラリア人すべてが漢字に興味があるとは限りません。
湯のみ:取っ手がないので「熱い容器を持つなんて」という発想のようです。
陶器のビール用カップ:こちらはボトルから直接の人が多いので、いちいちカップに注いで飲む人は少ないです。
アニメグッズ:オーストラリア人すべてがアニメ好きとは限りません。また海外ではアニメは子供がみるものという認識がまだ強いです。
日本人形・置物:西洋のインテリアにはそぐわないようです。
浮世絵や和柄の小物:「ザ・日本」という柄は好みが分かれます。
日本酒:とても喜ぶ人と、反応が薄い人の両極端です。飲み方がわからない人もいるのではないでしょうか。
ちょっと高級なえびせん:シーフード嫌い・苦手という方、意外と多いです。
パックの緑茶:ヘルシー志向の方であれば喜ばれますが、コーヒー派が多いです。
視点を変えてみる
まだ手土産について迷っていらっしゃる方。渡すときに英語で説明するのが面倒くさい方。
視点を変えてみるのはいかがでしょう?
日本人が手土産を渡すのは「これからお世話になります。よろしく。」という意味ですね。
オーストラリアでは「お世話になりました。ありがとう。」と最後にプレゼントをあげるほうが一般的です。
「郷に入っては郷に従え」ということで、プレゼントをお別れするときに渡すという手もあります。
こんな利点があります。
- 渡す相手が何を好むか観察できる
- 日本に興味がない相手にはオーストラリアで買ったものを渡せる
- そのころまでには英会話が多少、上達している
こういった場合のプレゼントには
- ワイン
- 箱チョコレート
- 花束
などが一般的です。
滞在中、相手が猫好きとわかったら猫グッズ、ビール好きとわかればビール1パック、紅茶好きならやや高い目の紅茶のセットなどプレゼントするというのもいいですね。
お料理に自信がある方は、「お礼に食事を作ります」と提案してみるのもいいかも知れません。
日本食を作るようであれば、オーストラリア人には
- からあげ
- とんかつ・チキンカツ
- お好み焼き
- 焼きおにぎり
- 日本のカレー
など好む人が多いです。
ただし、食事を作ったり食べ物をプレゼントする場合、相手のアレルギーや宗教・生活習慣などで食べられないものがあるので、注意が必要です。
また、一部オーストラリア国内に持ち込めない食べ物や植物があります。
在日オーストラリア大使館の検疫のページで確認できます。
オーストラリア人に渡す手土産まとめ
- 日本に興味がない可能性を考え、典型的な日本を押したものは避ける
- 食べ物の場合、中が見え、何が材料か説明しながら渡す
- 日本人が含まれる相手なら、日本でしか手に入らないもの、おいしいものが喜ばれる
- 最初に手土産でなく、最後にプレゼントという方法もある
いかがでしたでしょうか?
「手土産どうしよう?」とお悩み中の方に役立てば幸いです。
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