日本で車をお持ちだった方にとって、車は必要不可欠な移動手段のひとつです。
もちろんフランスではバスも電車も充実していますが、やはり車があったほうが、行動範囲がグッと広まりますよね。
移動には非常に便利な車ですが、フランスで車を運転するにあたっての注意点や、知っておくべきことがいくつかあります。
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フランスでの運転時の注意点
右側走行
フランスでは、右側を走行します。ハンドルは左ハンドルです。
つまり、日本とは真逆になるわけですね。
日本で運転し慣れている方にとって、特に右側走行はなかなか難しいところです。
住宅街を走る道路は狭い道路が多く、また路上駐車が多いので、まずは大きい道路で感覚を掴みましょう。
可能であれば、フランスでの運転に慣れた人に助手席に乗ってもらうと安心ですね。
円形交差点
フランスで道路を走っていると時折目にするのが、円形交差点です。
フランスだけではなく、ヨーロッパの多くの国で円形交差点が採用されています。
円形交差点内は右側一方通行です。
特に標識がない場合、右側優先となりますので、交差点内に侵入する車が優先されます。
交差点内を走るときは、内側を走行し、交差点から出ようとするときに外側を走行するようにします。
信号
フランスの信号は日本のものと比べて小さく、さらに目立ちにくいため、注意が必要です。
フランスでは信号は上についていません。
停止線(そもそも停止線がない箇所も多いですが)の右側のポールに立っています。
大小ふたつの信号機がついていますが、大きい方は上についているので、普通の乗用車からは見えません。
下側に小さな信号機がついていますので、そちらを見ます。
ですが、右側についているうえに小さいので、最初は注意して見ていないと見過ごしてしまうことがあります。
標識
一目でわかるものもあれば、何を意味する標識なのかわからないものもあります。
もちろん、すべて覚える方が望ましいですが、まずはよく見かけるものから押さえておきましょう。
よく見かける標識として挙げられるのは
- 速度制限
- 進入禁止
- 一旦停止
だと思います。
速度制限はわかりやすいのですが、速度制限解除の標識もよく見かけます。
一見すると、色があせた標識のようにも見えますが制限解除の意味です。
また、進入禁止は赤い丸の真ん中に白い棒が横向きに描かれています。
一時停止はSTOPの文字が書かれているので分かりやすいです(フランス語でないところが親切ですね)。
これ以外にも段差舗装などがあります。
その他の注意
EU圏内にはシェンゲン協定といって、国境を自由に行き来できる協定を結んだ国が多数あります。
シェンゲン協定圏内はパスポートコントロールなしで国境を越えられるので、運転をしていると、いつの間にか違う言語で標識や案内が書かれています。
運転の際は前もって標識の予習やカーナビの準備を怠らないようにしましょう。
フランスの免許の更新(切り替え)
日本で取得した運転免許はそのままではフランスでは有効とみなされません。
短期での滞在であれば、日本で発給された国際免許を使用することができますが、1年以上の滞在である場合、国際免許の期限が切れてしまいますので、免許証の切り替えが必要となります。
なお、学生さんやワーキングホリデーで来仏された方に限り、日本の免許証とその翻訳を携帯することでフランスでの運転が可能になります。
また、EU諸国で発給された免許証をお持ちの場合はその免許証がそのまま使える場合もあります。
これからご案内するのは長期滞在者向けの、日本発給の免許証をフランスで運転できるようにするための切り替え方法です。
必要書類
- Formulaire cerfa n°14879
- Formulaire 06 cerfa n°14948
- 運転免許(日本のもの)
- 日本の免許証(両面)のコピー 2部
- 運転免許証明書のコピー 2部
- 居住証明の原本とそのコピー 1部
- 滞在許可証のコピー 1部
- 写真 2~4枚
- パスポート、ビザ、入国スタンプのコピー
フランスの行政手続きに関する書類はたいてい番号がついており、ウェブサイト上で入手できるものが多いです。
免許の切り替えに関する書類はn°14879とn°14948で、それぞれ県庁のページから入手できます。
また、運転免許証明書は在仏日本大使館に申請しなくてはなりません。
遠方に在住の場合は郵送での申請ができますが、受け取りは直接来館しなくてはなりません。
翻訳書類の作成についての最新情報は在仏日本大使館のウェブサイトにも記載されております。
免許更新の申請方法
申請書類をそろえたら、県庁へ行き受付で免許の切り替えをしたい旨を伝えます。
県庁にもよりますが、予約が必要な場合は事前に県庁に行き直接予約を取ることをオススメします。
近年、滞在許可証の更新等の予約にウェブシステムを採用している県庁が増えてきましたが、たいてい数カ月先の予約しか取れません。
直接県庁で予約をした場合、数日後に予約が取ることができます。
事前に予約がある場合は、受付で予約票を見せると待機スペースを案内してもらえるので、名前が呼ばれるのを待ちます。
予約がない場合その場で整理券を渡され、整理番号で案内されます。
窓口に案内されたあとは準備した書類を提出すればOKです。その場でレセピセと申請番号が渡されます。
この申請番号は免許番号になっており、インターネットで発行の進捗が確認できます。
所要時間
インターネットで発行の進捗確認もできますが、約二ヶ月で発行されます。
県庁での受け取りですが、日本の免許証の原本と引き換えになりますので忘れずに持っていきましょう。
昔は県庁から日本大使館に返還された後、本人に返却されていたのですが、近年、県庁からの返還は任意になっており、返却されないことが多いです。
免許の有効期限内であれば、一時帰国の際に再発行手続きができます。
フランスでの運転の注意点と免許更新まとめ
短期的な滞在であれば日本で発行した国際免許で運転が可能ですが、1年以上の滞在であれば免許の切り替えが必要になります。
知らず知らずのうちに切り替え可能な期間が過ぎていた、ということにならないよう、はやめに手続きを行いましょう。
フランスはとても広い国です。また、フランスはヨーロッパの各国へのアクセスも便利です。
ぜひ色々なところへ足を運んでみてください。
安全で安心のフランスカーライフを。
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