E/Lビザをお持ちの配偶者のみなさん、労働許可書なしに働くことができるようになったのはご存じでしょうか?
2022年1月31日以降、ビザクラスを変更するだけでアメリカで働くことが可能になりました。
かなりの朗報ですね!
この記事では、2022年1月31日以降に入国しE/L配偶者ビザのクラスを変更した筆者の体験を元に、分かりやすく変更方法を説明していきます。
働ける条件とは?
以前までの条件
以前まで、アメリカでE/Lビザを持っている配偶者の方が働くためには、労働許可書(EAD)の取得が必要でした。
さらに労働許可書を取得するためには、高額な申請料($ 410)と膨大な審査時間を要していました。
働くまでの準備が思うように進まないなどの課題に、配偶者のみなさんは頭を抱えていたようです。
ところが嬉しいことに、2022年1月31日以降に入国したE/Lビザを持っている配偶者の方は、新形式のビザクラスになっているだけでアメリカでの就労が可能になったのです。
参考記事: U.S.Citizenship and Immigration Services
変更後の条件
1月31日以降にアメリカに入国した方は、I-94(後述)に記載されているビザクラスの後ろに”S”が付くようになりました。
以下が新形式のビザクラスになります。
- E1→E1S
- E2→E2S
- E3→E3S
- L1→L1S
まずは、自分の現在のビザクラスをI-94上で確認してみましょう。
I-94確認方法
I-94とは?
I-94とは、アメリカに入国した外国人出入国記録のことです。
この記録は、アメリカで生活を始めるにあたって非常に大切な情報です。
例えばこんな場面で必要になります。
- アメリカの運転免許試験を受ける時
- Social Security Number (SSN) を取得する時
- 雇用にあたっての身分証明の時
以前までは紙管理でしたが、現在はネット上ですべて確認ができます。
情報は入国後、数日から一週間程で反映されます。
参考URL:U.S.Citizenship and Immigration Services, I-94確認サイト
https://i94.cbp.dhs.gov/I94/#/home
確認方法
①GET MOST RECENT I-94をクリック
②必要項目を入力し、NEXTをクリック
③Class of Admissionの箇所を確認する
変更方法
上画像のように、語尾にSが付いていれば新形式になっているので、必要アクションはありません。Sがついていない場合は、情報を変更してもらう必要があります。
変更方法語尾にS付いてない・・・更新されてない・・・どうしよう!と思った方も後から変更はできますので、以下の方法を検討してみてください。
ただし、今からお伝えする方法は、2022年1月31日以降に入国した人だけが対象になっているので、それ以前に入国した方はUSCIS(アメリカ移民局)へ問合せをしてください。
CBP(U.S Customs and Border Protection)からのメールを抜粋
ちなみにCBPとはアメリカの税関や国境を警備する政府機関のことです。
参考URL:在日米国大使館と領事館/米国国土安全保障省 税関・国境取締局 (CBP)
https://jp.usembassy.gov/ja/customs-and-border-protection-ja/
入国時にイミグレーションで
他国からアメリカに戻って来た際、イミグレーションにて入国審査官に口頭で更新してもらうように依頼をする方法
旅行などでアメリカに再入国するついでに更新をしてもらうのが、一番手間がかからなそうです。
CBPオフィスに足を運ぶ or 電話 or メールで問い合わせをする
最寄りのCBPオフィスで手続きを行う方法
最寄りのオフィスに直接足を運ぶか、電話またはメールで変更依頼をする方法です。
急ぎの方は直接オフィス行き即日対応してもらうことも可能です。
以下より最寄りのCBPオフィスをご確認ください。
参考URL: U.S Customs and Border Protection
最寄りのオフィスによってはメールアドレスの記載があるので、そちらから問い合わせも可能です。
筆者は最寄りオフィスが遠いため、はじめに電話で変更を試みましたが全く繋がらず断念。
その次にメールで問い合わせをし、メールに記載された必要書類を添付しましたが、拒否理由もなく最寄りのオフィスに行って手続きを行ってくださいとの返信があり、また断念。
そのため最終的に以下の方法にトライしました。
CBPサイトから変更申請
アメリカ入国管理局(CBP)の公式サイトから、オンラインで申請を行う方法
約2週間ほどかかりましたが特に問題なく変更できました。
英語で電話をすることが苦手な方でも、この方法で申請すればストレスなく進めることができますね!
それぞれの申請方法により、必要書類が異なってくる可能性もありますので、必ず確認をした上で申請を行ってください。
CBPサイトから申請する方法
実際に行った手順と添付書類は以下になります。
①CBP INFORMATION CENTERにアクセスをする
参考URL:CBP INFORMATION CENTER
②必要情報を入力しNEXTをクリック
- Topic: I-94/Travel Complianceを選択
- Application Issue:Eand L Dependents class of admission changeを選択
- E mail:自分のメールアドレス
- Please enter…:(3)のメールアドレスを再入力
- Description:申請理由を入力
【添付書類】
- パスポートの顔写真ページ
- パスポートのビザのページ
- 入国スタンプのページ
- ビザ取得時のペーパーワークの写真
- 変更前のI-94
※添付書類は、メールで依頼した時と同じ物を提出
③CBPよりリクエスト受付完了のメールがくる
以上がWEB上での申請手順になります。
5.申請後の流れ
WEBで申請してから数日後に、依頼したリクエストがクローズされたとのメールが届きます。
ここでもう一度クラスが更新されているか、I-94を確認してください。
もし更新されていない場合は、申請後に来たリクエスト受付完了の通知に対し再度問い合わせをしてください。
筆者は更新されていなかったので、もう一度同じ書類を添付してリクエストしました。
その結果、5日後に再度変更完了のメールが届き、I-94を確認したところ無事変更されていました!
さいごに
この記事では、2022年1月31日以降に入国したE/Lビザをお持ちの配偶者のみなさんの、I-94上に記載されているクラスの変更方法について紹介しました。
自分にあった最適な方法で更新をしてもらいましょう。
今回紹介したCBPで変更をリクエストする方法は、2022年1月31日以降にアメリカに入国された方が対象となります。
それ以前に入国された方は①アメリカに再入国をする②USCISに問い合わせをするかを検討してみてください。
アメリカで働けるチャンスはこれまでにない経験になると思いますので、これを機にみなさんもさまざまな事にチャレンジしてみましょう!
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