アメリカでは初めてのマイホームを買うと、わざわざ「ファーストホーム(初めての家)を買いました」と言います。
なぜならばアメリカ人は7年に一度家を買い替える引っ越すとも言われているからです。
老後までに2つ以上家を買い替えるなんて決して珍しいことではありません。
人口が増え続けているアメリカでは中古物件が価値を生み出し毎年値段が上がります。100年の古い家を購入しリフォームをして住んでいる友人の話を聞いたことがあります。
そして、買い替えをしたときに出た利益の分を軍資金として使い大きい家に買い替えたりすることがあります。
それでは、家を買うことが簡単にできるのかというとそうでもありません。今日は日本とはまた違う複雑なアメリカでの家の買い方を説明していきます。
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銀行に行ってローンの組める額を決めてもらう。
まずアメリカで家を買うには
- 一括払いで払える現金を持つ
- いいクレジットスコアを持ちローンを組めるか銀行に決めてもらう
のどちらかになります。
家を決めてからローンの審査ではなく、ローンを組んでからそれに見合う家を見つけます。
決められた額は一体何で決まるのかというとこのクレジットスコアによるものなのです。
クレジットスコアとは
日本にはないこの制度を聞くとたいていの日本人は疑問に思うかと思います。お金を借りて返済できる力を数で表します。
これは携帯電話、電気代やガス代の支払い状況、クレジットカードで買い物をして返済していた履歴などによって決められてきます。
大きな額を借りて返すという行為を繰り返すことで決まり高いスコアが与えられます。
クレジットスコアが悪いといつまでたってもローンを組むことができず購入する家さえ見つけることができません。
また銀行はスコアによってローンの額を決めてきます。よくありがちなアメリカ人の間違えは、その額を信じて家を購入すると言うことです。返済能力より上の額の家を買うことにより自己破産への道を辿ることになるので気を付けなければなりません。
バイヤーズエージェントを決める。
中古物件を売る側は自分たちでエージェントを見つけ売る作業、その他の手続きを委託します。
そして、購入する側も自分たち用にバイヤーズエージェントを見つけ欲しい家の要望などを伝え探す作業、買う手続きの手助けしてもらいます。
なぜ二つのエージェントを挟んで家の売買をするのかというと値段の交渉が出た時のネゴシエーションを公平するためのようです。
バイヤーズエイジェントには買える家の値段とベッドルームの数とバスルームの数などの要望を伝えます。
そうするとe-mailで売り出したばかりの家の情報などを教えてくれます。はやりの地域などの家は売り出したその日のうちに売れてしまうなんてことも珍しくありません。
いいバイヤーと出会うことが理想の家を理想の値段で買うキーになります。
インターネットのサイトを利用して家を見つける。
バイヤーズエージェントやローンを組む前でもインターネットのサイトで家を見始めると大体の家の値段と家の近所の情報などを知ることができます。
家の様子がいくつもの写真で見ることができます。
しかし不便なことに日本の様に間取り図がサイトに載っていることがめったにありません。
サイトを使ってとても役立つことは、その家の周りで起きた事件の有無が書かれていたり、学区の学校のレベルや、その家の今までの値段の履歴が書かれていることです。
もしエージェントを見つけることができなければ、これらのサイトを利用してエージェントを見つけることもできます。
オープンハウスやバイヤーズエージェントと時間を合わせ物件を見に行く
多数の買い手を見つけるために売る側にエージェントがオープンハウスをすることがあります。
オープンハウスをしない家もあるのでエージェントに気になる物件を見つけたら連絡をし一緒に物件を見に行くことが必要となってきます。
先ほども書いたように家の間取り図を事前に見ることはほぼないので実際に見に行くことでしか部屋の配置を知ることができません。
新築物件よりも圧倒的に中古物件が多いので実際に見に行ってどのくらいの程度の物件なのかを目で見て確かめることがとても重要になってくるでしょう。
気に入った家をBitする。
購入したい物件を見つけたら即エージェントに連絡をします。
人気の地域では売り出したらすぐに5組以上の買い手が出てきたりなんでことも珍しくありません。
すべての買い手候補は売り出し値もしくは、それ以上の値で落札しなければなりません。
落札事例
例として500,000ドルの売り出しの家が最終的に550,000ドルで売れることがあります。
売り手側は一番多く提示してきた買い手候補を選ぶことが多くあります。
買い手候補は値段の提示以外にもできることがあります。すべての売り手がこれだけで買い手を決めるわけではありませんが手紙を書くという方法があります。
「私はファーストホームを探している○○○出身のものです。この地域がとても好きでここで子育てをしたくこの家を購入したいと考えています。」
などと心を奪う作戦もあるようです。
購入する権利がきまる。
売り手があなたを選んだら購入する権利が与えられます。
そして、エージェントから連絡があるでしょう。
そうしたら、銀行にもう一度行って最終的なお金の相談をしてきます。
そして、買う物件の状態を隅々までチェックするインスペクターを雇います。
床下、屋根裏、水道管の状態、床の状態、ドアノブ、窓に至るまですべての項目をチェックして買い手に報告をしてくれます。
このときあまりにも状態がひどく治す費用が莫大になるなどの理由があったら購入を辞退をすることができます。
またこれらの状態を利用してバイヤーズエージェントと買い手側と値段の交渉ができます。
- 屋根を治してください
- 床は私が治します
- その変わり値段を下げてください。
などと最終的な値段の交渉をする機会になるでしょう。
このときに度を越した横柄な態度で値段交渉をすると購入する権利を辞退してくださいと売り側から警告されることがあります。
鍵をもらう。
鍵をもらうことができるための最後のサインはエスクローの元で行われます。
エスクローとは免許を持った第三機関で安全な取引を平等に行ってくれる機関です。
100枚くらいの紙の一枚一枚にエスクローと一緒に目を通しサインをしていきます。
大切な事柄のほかにもそんなこと必要ですか?の様な事柄でも事細かに書かれているのでサインをします。これで家の権利は前の持ち主から購入者へ移行されます。そして、鍵をもらいこれで正式に住宅ローンが始まります。
鍵をもらい引っ越しをして落ち着いたころにアメリカではハウスウォーミングパーティーをします。
あなたとあなたの家族がこれから沢山の思い出を作り、暮らしていく大切な家をみんなに披露して、みんなで幸せを願う大切な一日になるでしょう。
さいごに
アメリカでの不動産のの探しかたと購入方法でした。
巨大な土地と人口を持つアメリカなので地域によって多少の違いがあります。
弁護士を必ず雇って家を購入する地域もあるようです。
又、日本からローンを組んで家を買う時もクレジットスコアは必要不可欠となります。アメリカ国内に銀行口座を持ちアメリカのクレジットカードを持つ、3か月の銀行口座の履歴、100,000ドル以上の頭金などが必要となる用です。
詳しくは現地の銀行に問い合わせてみるとより現実的な解決方法を教えてくれるでしょう。
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