オランダには、電車以外にもバスやトラム、メトロなど便利な公共交通機関があります。
観光地を回るときには、公共交通機関を上手に使うことで費用、移動時間、手間を減らすことができます。
今回は、オランダの
- バスやトラム、メトロの利用方法
- 観光するときに役に立つトラベルチケット
をご紹介していきたいと思います!
オランダ全土をカバー!バスの利用方法
バスは、オランダ全土をカバーしているとても便利な乗り物です。
また、オランダ在住者であれば多くの人が持っているOV-chipkaart(オランダ全土で利用できる交通パス)はすべてのバスで利用することができます。

オランダのバス
使い捨てのチケットを購入する場合は、1時間券、2時間券、1日券のどれかになります。
チケットの購入場所は以下の通りです。
購入場所
- 主要鉄道駅にあるチケット&インフォメーション
- バスの運転手から購入(買えるチケットは制限あり)
バスの運転手から直接購入する場合は、チケットの種類や流れを知っておくことでスムーズに購入することができます。
バスの運転手から購入する場合は、前方のドアから乗車する際に運転手に乗車券がほしい旨を伝えて購入します。
クレジットカード、現金どちらでも購入可能です。
ただし、バスの運転手からは1日券は購入できません。1時間または2時間有効なチケットのみになりますので注意が必要です。
その場での購入は、他のお客さんが待っている可能性が高く、通勤ラッシュの時間帯は混雑するので、余裕を持って事前の購入をおすすめします。
バスの乗車方法
チケットを購入したら、バスに乗車しますが、乗車は前のドアからに限られています。
- OV-chipkaart(オランダ全土で利用できる交通パス)
- トラベルチケット(後ほど紹介)
をお持ちの方は、バスに乗るときと降りるときに、電子パネルにタッチするだけでOKです。

電子パネルにタッチするだけでOK
1時間(2時間)券を購入している場合は、運転手に提示すれば乗車することができます。
カードタイプのものであれば、タッチでチェックインすることができます。
バスの降車方法
バス車内には、日本と同じように押しボタンがあります。
そのボタンを押して運転手に降りることを伝えましょう。
また、バス車内には、次に行く駅名がパネルに表示されていますので、そちらをチェックして降りる駅を間違えることはないでしょう。
降りるときは、後方のドアからです。
混雑時は前後共に解放されていることもあるようです。
なお、バス停には電子パネルが設置されており、次のバスがいつ来るか正確に表示されます。
また、時刻表や路線図もあるので、非常にわかりやすいです。道路を挟んで反対側に逆方向に行くバス停があるので、覚えておくと迷わないで済みそうです。
主要都市を網羅!オランダのトラムの利用方法
オランダの主要都市には、トラムが走っています。
特に、アムステルダムの観光で移動をスムーズにするためには、トラムを乗りこなすことがとっても重要です。

オランダのトラム
観光客の多いアムステルダムでは、路線バスがなく、車も渋滞することがしばしばあるからです。
しかし、トラムなら路面のレールをすいすいと走って行けるので渋滞の影響をあまり受けません。
また、遅延が少ないのも他の公共交通機関と比べてメリットです。
チケットの購入方法や乗降車方法はバスと同じ
チケットの購入方法や乗車・降車の仕方は基本的にバスと同じです。
前方のドアから乗車して、後方のドアから降車します。
降りるときは、ドアが自動で開かない場合もあります。その時は、ドアについている緑色のボタンを押せばドアが開きます。
バスと違う点は、トラムには車両の中ほどにチケットを販売するスタッフが運転手とは別にいることがあること。
運転手以外にスタッフがいる場合は、そのスタッフからチケットを購入しましょう。
オランダのメトロの利用方法
日本ではメトロというと「地下鉄」のことを指しますが、オランダのメトロは地下を走ることが少ないです。
なので、ここではメトロと呼ぶことにします。
オランダでメトロが走っている都市は、アムステルダムとロッテルダムです。ロッテルダムのメトロはデン・ハーグまで行くこともできます。
メトロの利用方法は、電車の利用方法とほとんど同じです。
チケットを購入したら、改札にあるパネルにタッチして入場します。その後は、ホームでメトロが来るのを待つだけです。
メトロがホームに入ってきたら、ドアにあるボタンを押しましょう。
自分が並んでいるドアから降りる人がいるのであれば、降りる人が内側からドアを開けます。
しかし、降りる人がいない場合は自動でドアは開きません。
日本でも地方に行くと、電車のドアをボタンで開けますよね。それと同じ仕組みになっています。
メトロの中には、パネルがあり次に到着する駅が表示されています。
降車駅の案内はオランダ語のみなので、聞き取ることができなくても安心です。
目的の駅に着いたら、ボタンを押してドアを開けて、改札のパネルにタッチすればOKです。
タッチするときに必ず「ピピッ」という音がしますので、その音を確認しましょう。
ドアの改札があるところはドアが開かないのでわかりますが、そうでない駅ではタッチできているかわからないときがあります。
乗車と降車のときに、タッチできていない罰金が発生しますので確実に確認することをおすすめします。
都市別使い捨てチケット
アムステルダム編
アムステルダムのバス、トラム、メトロで利用できる使い捨てチケットについてご紹介します。

オランダの使い捨てチケット
料金体系は次の通りです。
- 1時間 :2.9ユーロ
- 24時間(1日):7.5ユーロ
- 48時間(2日):12.5ユーロ
- 72時間(3日):17ユーロ
※子ども料金設定なし。ただし3歳以下は無料。
※7日券まであり。
1時間券は片道のみの利用か短時間で往復できる用事がある場合での利用をおすすめします。
それ以外であれば、1日券を検討しましょう。
バス、トラム、メトロのすべてで利用できます。
ロッテルダム編
ロッテルダムのバス、トラム、メトロで利用できる使い捨てチケットについては下記の通りです。
- 2時間:3.5ユーロ
- 24時間(1日):8ユーロ
※子ども料金設定なし。ただし3歳以下は無料。
ロッテルダムのメトロはデン・ハーグまで行くことができますが、デン・ハーグ市内のトラムやバスではロッテルダムの使い捨てチケットは利用できませんので、ご注意ください。
デン・ハーグ編
デン・ハーグでのトラム、バスで利用できる使い捨てチケットについては下記の通りです。
- 1時間 :3.5ユーロ
- 24時間(1日):6.5ユーロ
※子ども料金設定なし。ただし3歳以下は無料。
デン・ハーグから海岸沿いにあるスフェベニンゲンまでトラムで行くことができるので、デン・ハーグに行くときは利用することをおすすめします。
観光にお得なチケット!トラベルチケットを使おう
アムステルダム・トラベルチケット
オランダの中でも最も外国人観光客が集まる街がアムステルダムです。
アムステルダムは、観光地を回るお得なチケットを用意しています。それが、アムステルダム・トラベルチケットです。
アムステルダム・トラベルチケットはアムステルダム市営交通会社(GVB)が提供するパスです。
バスやメトロ、トラムだけでなくフェリーにも乗ることができます。
さらに、スキポール空港までのバスでも利用できるのがうれしいですね。(ただアムステルダム市営交通会社が運行しているもの以外は対象外)
外国から友人が来るときにはぜひ利用したいチケットです。
チケットの種類は下記の三種類です。
- 1日券:16ユーロ
- 2日券:21ユーロ
- 3日券:26ユーロ
※子ども料金設定なし。ただし3歳以下は無料。
チケットは、アムステルダム中央駅のチケット&サービスカウンターやスキポール空港のメインホールにあるNSチケット&サービスで購入可能です。
他にも、アムステルダムにあるホテルでも購入することができます。
チケットはすべてタッチで利用することができます。
また、購入の際に市内Mapも無料でもらえる特典がついています!
注意点:
1日券だからといって24時間有効なわけではありません。有効日の午前4時までが有効となりますので、朝に購入することをおすすめします。
アムステルダム&リージョン・トラベルチケット
こちらは、アムステルダム市内に加えてアムステルダム近郊まで利用できるチケットです。
- 1日券:18.5ユーロ
- 2日券:26ユーロ
- 3日券:33.5ユーロ
※子ども料金設定なし。ただし3歳以下は無料。
範囲は、下記の写真の通りです。
春はチューリップが一面咲き乱れるキューケンホフ公園や風車で有名なセーンセ・スカンスもカバーされています。
アムステルダム近郊まで行く場合は利用することをおすすめします。
オランダ・トラベルチケット
アムステルダムだけにとどまらず多くの都市を短期間に回るときにおすすめなのが、オランダ・トラベルチケットです。
チケットは2種類です。
- ピークチケット :55ユーロ
- オフピークチケット:39ユーロ
※子ども料金設定なし。ただし3歳以下は無料。
どちらも1日券になります。
ピークチケットは、すべての曜日、時間帯で利用可能です。
オフピークチケットは、ラッシュの時間帯を除いた時間に利用することができます。
ラッシュの時間帯は、平日6:30~9:00、16:00~18:30になります。それ以外の時間帯と週末(土日)祝日は終日利用可能です。
オランダの子供料金(4〜11才)を紹介。3歳以下は無料
オランダの公共交通金にも、子供料金が適応されます。
日本と同じように3歳以下は無料になります。
子供料金は、4~11歳になります。
オランダの公共交通機関で利用できるOV-chipkaartに、Kids Vrij from NSというものがあります。
インターネット上で7.5ユーロでカードを購入し、アカウント登録の際に保護者の情報を入力します。
そして、オランダの銀行カードで0.01ユーロを決済するだけで利用可能です。
そうすると、鉄道を利用する際、保護者と一緒に乗車する限り、ピークの時間帯でも無料です。
ただし、子供が自分のOV-chipkaartを持つことになるので、まだ自分で改札をタッチすることが難しい場合は、保護者は改札を自分の分と子供の分どちらもする必要があります。
また、バス、トラム、メトロを利用する際には大人料金から34%ディスカウントされた金額で乗車することが可能です。
お子さんをお連れの方は、ぜひ登録しておきたい割引ですね。
Kids Vrij from NS の登録URL:https://www.ns.nl/abonnementen/kids-vrij.html
便利なアプリのご紹介
オランダ語のみとなりますが、出発駅、到着駅、日にちを入力すればリアルタイムで乗り継ぎ案内が表示されるアプリのご紹介です。
オランダ人、現地在住邦人も使っているものになります。
デフォルトとして、「いますぐ出発した場合」「〇〇時に出発する場合」「〇〇時に到着したい場合」を指定することができます。
また、料金も鉄道利用の場合は一等車、二等車でそれぞれ参照することができます。
オランダに生活するなら必須のアプリなので、ぜひ使ってみてくださいね。
ダウンロード先:
オランダの交通機関の利用方法まとめ
今回は、オランダで生活するには欠かせないバス、トラム、メトロの乗り方とトラベルチケットをいくつかご紹介させて頂きました。
オランダで生活するにはOV-chipkaart(スイカやイコカのような交通カード)を購入するのが手間がなくおすすめです。
すべての交通機関で利用ができる上に、オンラインでの残高照会や自分の銀行と連動させて残高が少なくなったら自動的に課金することもできます。
観光する際には、トラベルチケットを活用すると節約できます。
ぜひ参考にしてみてくださいね♪
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