韓国と日本は、歴史や政治などの様々な面で複雑な関係にあります。
しかし、数年前に日本でおこった韓流ブームを思い出してみて下さい。当時は韓国ドラマやK-POPにはまって、韓国旅行に訪れる日本人の観光客が急激に増えました。
また、韓国内でも、日本人のエチケットや他の人へ配慮する姿勢を見習おうという声が上がってきています。
こういった現象を見ていると、韓国と日本は対立しあいながらも、どこかお互い気になる存在なのだろうと思います。
今回はそんなお隣の国、韓国の物価について、現地在住者から情報をお届けしたいと思います。
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韓国の物価１、現在の韓国の物価は？
私は韓国で１８年間暮らしていますが、以前の韓国は日本に比べて物価が安かったので、日本人が韓国旅行に来ると、買い物や食事、宿泊費などを安く済ませることができました。
しかし、韓国の物価は年々上昇し続け、ここ数年は日本とあまり変わらない状況になってきています。
韓国の都市と地方では物価が多少違いますが、物によっては日本で買った方が安上がりになる場合もあります。
例をあげると、トイレットペーパーや洗剤、シャンプーや歯ブラシなどの生活用品は、日本の方が安いです。（もちろん、商品にもよりますが。）
ひと昔前は韓国といえば、安く観光できる国というイメージがありましたが、ここ数年で大きく変わってきたという印象があります。
韓国の物価２、韓国の平均月給は？
まず、２０１６年度の韓国人の平均月給に関する、雇用労働部の調査結果は下記の通りです。
- 韓国人の平均月収：約３３万円
- 大企業に勤務する人の平均月収：約４５万円～
- 中小企業に勤務する人の平均月収：約３０万円～
韓国は上下の格差が激しいため、職種や企業の規模によって月給が大きく異なります。
その反面、アルバイトの給与は安い所が多く、時給が６００円という所もあります。また、地方では大企業が少なく、農業や漁業などをしている人が多いため、収入が上記の平均月給に届かない人もいます。
こういった韓国における上下の格差は深刻な社会問題になっており、様々な問題がおこっています。
特に高齢者の貧困問題は深刻です。
年金制度もあるにはありますが、日本のように整備されていません。韓国では、よく街で段ボールや廃品回収をしている高齢者をみかけます。
韓国で高齢者の自殺率が高いのは、格差社会という背景があるからです。
韓国の物価３、韓国の住居・アパート代は？
- ワンルーム：８万～/月（保証金は別途）
- 下宿：月４万円～/月
- コシウォン：３万円～/月
韓国の住居は、単独住宅（一軒家）、アパート（日本でいうマンション）、ビラ（三階建てくらいのアパート）、ワンルーム、下宿、コシウォン（学生が住む寮のようなところ）などがあります。
当然ながら、地方より都市の方が家賃は高めです。
韓国の物価４、韓国の交通費は？
- バス（基本料金）：１００円～１３０円
- 地下鉄（基本料金）：１３５円～
- タクシー（初乗り）一般タクシー：３００円～
- 模範タクシー：５００円～
模範タクシーの運転手のなかには、日本語を話せる人もいます。
移動する人数が多い時は、地下鉄よりもタクシーの方がお得ということになります。
２０年前は韓国での移動はほとんどバスが利用されていましたが、今は地下鉄が発達してかなり便利になりました。
他には、ソウルから地方都市に移動する時に利用するKTX（高速鉄道）がありますが、鉄道の種類によって乗車料金が違うので、よく確認してから利用しましょう。
韓国の物価５、韓国の食事（外食）は？
- サムギョプサル：１,１００円～
- 参鶏湯（サムゲタン）：１,０００円～１,５００円
- ビビンパㇷ゚： ６００円～１,０００円
- キムチチゲ・テンジャンチゲ：６００円～８００円
- キンパㇷ゚（韓国の海苔巻き）一本：２００円～
韓国旅行の楽しみのひとつは韓国グルメを堪能することですが、日本人に人気のある焼き肉や参鶏湯（サムゲタン）、ビビンパㇷ゚などもここ３～４年の間に少しずつ値上がりしています。
金額は店によって違うので、ガイドをしてくれる人がいたら、美味しくて安いお店を紹介してもらうといいでしょう。
韓国の物価６、韓国のコンビニは？
- 水（５００ml）：７０円～１００円
- 缶コーヒー（２４０ml）：８０円～１２０円
- コーラ、ジュース（５００ml）：１５０円～１８０円
- お菓子：１５０円～
- マッコリ（３５０ml）：１３０円～
- カップラーメン：１５０円～
私が韓国に来たばかりの頃は、コンビニを見かけたことがありませんでした。
都市はともかく、地方にはコンビニがありませんでしたが、今ではバスターミナルや駅の近くには大体、コンビニがあります。
韓国の物価７、韓国の映画館は？
大人 １１００円～
子供 ９００円～
映画館によっても違いますが、２０１３年頃から値上がりしてきています。
韓国の映画館は食べ物を持ち込んでもいいのですが、最近は持ち込み禁止の映画館もでてきました。
まとめ
韓国の物価をいくつかの観点から見てみると、物価があがってきたといっても、交通費や食事代（外食）などは、日本より安いと言えるでしょう。
また、洋服や靴などもシジャン（市場）にいけば、５００円のTシャツや１０００円のジーンズやスニーカーなどを買うことができます。
韓国滞在される時の事前情報として参考にしてみて下さい。
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