韓国の教育システムを詳細解説。日本との違いやリアルな受験熱事情

韓国の教育システムを徹底解説。日本との違いやリアルな受験熱事情

韓国に移住が決まった、もしくは国際結婚で今後韓国で子育てをするとなった場合、気になるのは韓国の教育事情でしょう。

韓国は日本に比べて学歴重視の社会です。

日本人からしたら「やり過ぎでは?」「そこまでして?」と思ってしまうほど、熱の入れっぷりです。

ここでは韓国の教育制度や教育事情について詳しくご紹介します。

学力社会と韓国人が目指す進路

現在の韓国は学歴社会で、「4年制大学以外は意味がない」と言われるほどです。

その学歴社会を表すように、韓国では4年制大学進学率が64%、短大や専門学校を含むと、なんと98%の進学率です。

日本の61%(専門学校、短大、4年制大学を併せた進学率)に比べると、韓国ではほぼ全員が高校卒業後に進学をしていることとなります。

その背景から、韓国では小さい頃から『良い大学を卒業して、良い企業に就職して、良い暮らしをする』のを最優秀目標に、幼稚園〜高校生までの期間を『良い大学に合格するための準備期間』とし、必死に勉強や習い事に精を出します。

学校が終わってから直行で学習塾に通ったり放課後自習を行うため、韓国には「部活動」が存在しません。

放課後にスポーツをするのはプロを目指す学生のみ。

それぞれが『将来良い暮らしをするため』に、幼いころから才能や技術、学力を磨くのが韓国流です。

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韓国の義務教育のシステム

韓国の義務教育は日本と同様、中学校までが義務教育となっています。

期間も同じく、小学校6年、中学校3年です。

通う学校も日本と同様、居住地によって決まります。

また日本と異なることもあります。

例えば、卒業式は2月末にあり、新学期スタートは翌月の3月からスタートとなっています

日本では4月スタートのため、4月生まれ〜翌年3月生まれまでが同学年ですが、韓国では1月〜12月生まれを同学年としています。

学校は2学期制。

3月〜7月中旬までを1学期、8月末〜12月末を2学期としています

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韓国の教育機関・4つの種類

外国での教育となると、通う学校選びも悩みの一つになり得ます。

韓国にはどのような教育機関があるのか、各学校の特徴も併せてご紹介します。

また韓国では高校進学が日本と大きく違う部分なので、高校については別けて紹介します。

公立学校

小学校:

居住地によって行く学校が別れており、公立小学校は授業料が無償。小学校3年生から英語の授業がスタートします。

中学校:

居住地によって行く学校が別れており、公立中学校は授業料が無償。と言えど、韓国では中学校の成績が高校進学を大きく左右するので、ほとんどの生徒が学校の後に塾に通っています。

私立学校

小学校:

私立小学校への進学を希望の場合は、申請後、抽選によって選出されます。

公立と比べ、1年生の時から英語の授業が組み込まれており、その他、ゴルフやスキーなどの授業も行われています。

私立小学校の授業料:

私立小学校の場合、授業料は年間500万ウォン程度(≒49万円)です。

中学校:

韓国の私立中学校に行くには特別な試験がありません。

私立小学校に入学する際と大違いです。

授業内容も公立中学校と大きな差はないということです。一点、私立中学校は男子校、女子校と別れていることが多くなります。

日本人学校

申請後に面接を経て入学許可が下ります。授業は日本語で行われますが、週に1回程度韓国語の授業も行われます。

注意したい点は、日本人学校はあくまで駐在者の方向けとお考えください。

永住者や韓国在住の日韓夫婦のお子様は断られる場合もあります。

ソウル・釜山の日本人学校共に、中等部までしか設けられておらず、高校からは現地の高校に通わなければなりません。

転勤など終わりのある駐在の場合や、すでに就業生のお子様の場合には、すみやかに日本人学校に通わせてあげることが、お子様にも親御さまにとってもご安心かと思います。

日本人学校の授業料:

授業料は年間600万ウォン程度(≒59万円)+スクールバスや暖房費なども徴収されます。

インターナショナルスクール

国籍問わず多国籍な環境で英語で授業を進めて行きます。

入学するには、『入学者が5年以上の海外経験があること』もしくは『両親の一方が外国籍であること』など条件があります。

もちろん英語能力試験や保護者同伴面接などを合格する必要があります。

インターナショナルスクールの授業料:

授業料は年1千800万ウォン(≒178万円)〜3千万ウォン(≒296万円)程度+スクールバスや登録費なども徴収されます。

韓国の高校進学について

  1. 普通高校
  2. 職業高校
  3. インターナショナルスクール

の3つの選択肢があります。

日本と韓国で大きく違うのは、韓国では高校受験が実施されません

『普通高校』と『職業高校』に分けられ、これらが大学進学のための準備高校と言われています。

『普通高校』はさらに『特殊目的高校』という分野があり、外国語、スポーツ、美術、科学など、その分野のエリートを育てる高校になっています。

特殊目的高校へ進学のためには高校受験が必須ですが、その他は中学校の成績によって、その人に合ったレベルの高校に振り当てられる仕組みになっていることから、義務教育と言えど大変シビアです。

中学校の成績が今後の人生を左右する、第一関門になっているということです。

インターナショナルスクールの場合、海外の大学進学を目指して受験勉強が始まります。

ちなみに韓国のインターナショナルスクールを卒業した場合、韓国の高校卒業資格は得られません。

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韓国人は習い事がお好き

『良い大学を卒業して、良い企業に就職して、良い暮らしをする』をスローガンに教育熱心な親が多く、小学校に入学すると塾に行くのが当然です。

お月謝と通う頻度

韓国では1ヶ月の習い事にかけるお月謝平均が、

小学生:30万ウォン(≒2万9千円)
中学生:40万ウォン(≒3万9千円)
高校生:40万ウォン(≒3万9千円)

と、日本の平均1万円に比べると3〜4倍です。

というのも当然で、日本では習い事の平均数が1.9個のところ、韓国では小学校低学年で2〜3個、高学年〜高校生になると3〜4個を週5で通うというように、毎日何かしらの塾に行っているのが当たり前の環境です。

習い事ランキング

ここでのランキングは就業前〜小学校中学年生の場合です。

1位:英会話

もはや必須です。韓国で良い企業に就職したいのならば英会派は最低限。プラスもう1言語があるのが望ましいとされています。

最近では幼稚園から英語の授業を取り入れていたり、インターナショナルスクールとは別に英語幼稚園も存在しています。

2位:テコンドー

放課後にテコンドーの道着を着ている子を道ばたで見かけるのはもはや日常です。

送り迎えのバスも運行されています。

こちらは国技であるテコンドーを通し身体能力や勝負欲を養うほか、儒教の国・韓国らしく、先生や先輩に対する礼儀を身につけることが出来るという理由で人気です。

3位:美術教室

幼い頃から芸術に触れ、子供の感性を豊かな物にしたい、枠にとらわれず自分を持ってほしいという理由から人気です。

我が家の近所には《英語で学ぶ美術教室》が昨年オープンしていました。

小学校高学年〜高校生になると、《中学校入学準備》《高校入学準備》《大学受験準備》のコースや、各教科の学習塾に通うようになります。

韓国の大学受験は戦争そのもの

日本のニュースでも取り上げられる韓国の大学入試、スヌン。

まさにこの日のために幼少期から勉強を一生懸命やってきたと言っても過言ではありません。

毎年11月中旬に行われるこの入試は、一世一代の勝負。そのために韓国社会全体が受験生のために至れり尽くせりです。

遅刻しそうな生徒がいた場合、白バイやパトカーが出動し受験会場まで送ってくれたり、英語のリスニング試験が行われる時間帯にはクラクション禁止、飛行機の離陸時間を調整など、日本では考えられないほどのことが行われます。

警察や街の人まで受験生応援し、両親や高校の後輩は校門前で合格祈願する姿など、正直日本人の筆者にとっては異様な光景です。

大学試験を応援する風景

大学試験を応援する風景

韓国の教育事情とシステムまとめ

とにかく学歴社会の韓国。

将来良い生活をするために幼少期から親子二人三脚で教育に熱を入れる人が多く、部活動に勤しんで汗を流す時間も、放課後友達と遊ぶ時間も返上して、大変な学生時代を過ごしています。

それでも、「今苦労しないと、将来もっと苦労するから」という意識をもち、必死に学歴社会の中を生きようとしています。

隣の国とはいえ、あまりにも違いのある教育事情。

お子様にとっては様々な体験ができ、視野も広がる良い機会かと思いますが、親御さんにとっては心配もあることでしょう。

そのような時には無理をせず日本人学校に通わせてあげることが良いでしょう。

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