韓国は安く行ける!というのは、もはやひと昔前の話になってしまいました。
物価は年々上昇し、その急激な変化には驚かされるほどです。
旅行ならまだしも、韓国への移住となると日常生活に大きな影響をもたらさざるを得ません。
そこで今回は、物価高の韓国で賢く暮らすための秘訣をまとめました。
韓国の物価高はどれぐらい?
ここ数年、世界的に物価が上がっているというニュースをよく耳にします。
でも、これから韓国へ移住する人は、まだ実感があまりないかもしれません。
実際に韓国の物価高がどれぐらいなのかを、具体例とあわせて見ていきましょう。
食費や日用品費
まず、日常生活に直接的な影響を与えるのが、食費や日用品費です。
毎日必要なものなので、どうしても避けて通れません。
例えば、次のようなものが挙げられます。
- レタス(1玉)2,500~3,000ウォン
- バナナ(1房)3,000ウォン
- 卵(30個入り)8,000~9,000ウォン
- インスタントラーメン(5袋入り)4,500~5,000ウォン
- トイレットペーパー(30ロール)30,000~35,000ウォン
これら以外にも、チーズやヨーグルトなどの乳製品、缶詰、パンなど日本より高いものがたくさんあります。
また、外食費も同様に値上がりが続いています。
安くて手軽に食べられると人気だったキムパプ(海苔巻き)は、一本4,000~4,500ウォンに。
他にも、次のようなものがあります。
- 冷麺(一杯)10,000~12,000ウォン
- サムゲタン(一人前)16,000~18,000ウォン
- コーヒー(一杯)4,000~5,000ウォン
韓国で物価高を実感する背景には、急激に、そしてどのお店も一斉に値上がりするという韓国ならではの事情があります。
確かに日本でも、ランチで1,000円を超えるのは不思議ではありません。
でも、安いお店もあれば高いお店もあり、選ぶことができます。
一方、韓国ではどのお店も一斉に値上がりするため、経済的な負担を感じざるを得ません。
光熱水費
韓国で毎年ニュースを騒がせるのが、光熱水費の値上げです。
特に電気とガスは年々高くなっています。
韓国では冬になると寒さが厳しくなるため、一般的にどの家庭でもオンドル(床暖房)を使用します。
オンドルはガス代に含まれるため、冬はガス代が急激に跳ね上がります。
ファミリー向けの物件なら、毎月のガス代が200,000~300,000ウォンというケースも少なくありません。
住宅費
韓国へ移住するとなると、まずは家を借りる人が多いでしょう。
特に首都ソウルや地方の都市部では、住宅費も値上がりしています。
韓国にはいろいろな賃貸システムがありますが、ソウルではワンルームでも毎月800,000~1,000,000ウォンというところもめずらしくありません。
ファミリータイプであれば、もちろんもっと高くなります。
住む地域や施設設備などによって異なりますが、毎月の家賃も負担が大きくなっています。
韓国で買い物をするなら?
それでは、毎日の食費や日用品費を安く抑えるために、韓国ではどこで、どのように買い物をすればいいのでしょうか。
大きく分けて、大型スーパーと伝統市場があります。
それぞれの特徴とポイントをまとめました。
大型スーパー
韓国では、ロッテマート、イーマート、ホームプラスという代表的な大型スーパーがあります。
食料品から衣料品、生活用品まで何でも揃うので、毎日の買い物にはとても便利です。
全国に流通経路があるので、肉類や魚類はスーパーがおすすめ。
種類も豊富で、新鮮な食材が手に入ります。
その一方で、果物や野菜はやや割高です。
スーパーを賢く利用するなら、自社ブランドの商品を買うことです。
自社ブランドの商品は、乳製品からインスタント食品、生鮮食品、洗剤やミネラルウォーターまで多岐に渡ります。
他のメーカーよりやや安い料金設定になっています。
伝統市場
日本でも有名な東大門市場や南大門市場のように、韓国ではどの都市へ行っても伝統市場が必ずあります。
八百屋や精肉店、魚屋、衣料品店などの他に、お餅やお惣菜を売る個人商店が軒を連ねています。
伝統市場では、その日に仕入れた新鮮な野菜や果物を買うのがおすすめです。
スーパーよりも小分けで買うことができ、旬のものを安く手に入れることができます。
また、個人商店なので、大量生産ではない手作りの味が楽しめます。
市場で買い物をするときには、現金を用意しましょう。
韓国はカード社会ですが、市場では現金払いの方が安くしてもらえたり、おまけをもらえたりすることもあります。
生活費を抑えるポイント
このように、スーパーと伝統市場を上手に使い分けることが、韓国での生活には大変役に立ちます。
それ以外にも、韓国での生活費を抑えるポイントをいくつかご紹介します。
シェアする
韓国では、商品がどれも大容量です。
リンゴは7個入り、玉ねぎは10個入りなど、どれも多すぎて使い切る前に傷んでしまいます。
そんなときは、親戚や友人、近所の人とシェアするのがおすすめです。
韓国にはもともと物を分け合う文化があるので、人間関係を良好に保つという意味でも一石二鳥です。
お得な情報を活用する
韓国に限ったことではありませんが、お得な情報には常にアンテナを張っておきましょう。
スーパーでは、1+1(ひとつ買ったら、同一商品が無料)の商品がたくさんあります。
また、期間限定のセールもぜひ利用しましょう。
さらに、外国人を積極的に受け入れている韓国では、多文化家庭(国際結婚をした家族)を対象にしたいろいろな特典があります。
例えば、同一世帯に子どもがいる場合、電気代が減額になる制度があります。
韓国のサイトや文化センターなどで情報を得る習慣をつけておくといいでしょう。
できるだけ外食をしない
憧れの韓国移住がスタートしたら、SNSで話題のカフェや飲食店へ通う人も多いかもしれません。
でも、つい外食費が高いことを忘れてしまうと、生活費がすぐにかさんでしまいます。
韓国へ移住したら、もう旅行ではなく、それが日常生活になります。
外食が増えれば増えるほど、経済的な負担が大きくなります。
生活費を抑えたいなら、できるだけ外食をせず、自宅で手作りの韓国料理にチャレンジするのも新たな楽しみになるかもしれません。
韓国で賢く家を探すポイント
韓国へ移住するなら、最初のハードルは家探しです。
特に子どもがいる家庭は、部屋の広さや立地などいろいろな条件があるはずです。
韓国にはいろいろな賃貸システムがありますが、手順は日本と大きく変わりません。
不動産屋へ行って条件を伝えると、何件か内覧ができます。
韓国で家探しをするときにチェックしたいポイントは、オンドル(床暖房)のスイッチが各部屋にあるかどうかです。
昔は、家の床全体が一つのスイッチで制御されていました。
そのため、使っていない部屋でも24時間暖房がついている状態でした。
最近のマンションでは、各部屋でオンドルのオンオフや温度設定が可能です。
このような機能があれば、毎月のガス代を抑えることができます。
もし、韓国で家の購入を検討している場合は、政府の住宅購入政策をチェックしてみましょう。
新婚夫婦や子育て世帯を対象に、住宅ローンや家賃の特典があります。
また、日本と同様、国が建てたマンションや市営マンションもあります。
希望や条件に合うかどうか検討してみることをおすすめします。
韓国文化ならではの意外な落とし穴
韓国で生活していると、単に物価高ではなく毎月の家計簿を圧迫しているものがあります。
それは、交際費です。
人脈が強い韓国では、家族や友達はもちろん、会社や学校でも人との繋がりが重要だと考えられています。
そのため、特別な日でなくてもプレゼントを渡したり、食事をおごったりするのが日常茶飯事です。
会社員であれば飲み会も多く、休日は友人夫婦とゴルフやキャンプで過ごす、なんていうことも。
また、旧盆や旧正月、義家族のお誕生日などには、家族や親戚が集まります。
高価な食材を買って訪問したり、現金を渡したりしてその日を一緒に祝います。
そのため韓国では、日本で暮らしているよりも交際費がとてもかかります。
でも、せっかく韓国へ移住するなら、このような韓国文化にどっぷり浸かって人との交流を楽しむのも大切です。
韓国文化を理解し、交際費は別枠として準備できればベストだと考えましょう。
まとめ
韓国へ移住するなら、物価高という現実に直面しなければなりません。
実際に韓国の生活が始まると、生活費の負担を感じることでしょう。
毎日の買い物はスーパーと市場を上手に使い分けたり、いろいろな情報をいち早く取り入れたりして、ぜひ韓国での生活を楽しんでください。
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