最近ではK-POPや韓国料理は若者にとって生活の一部になり、韓国の魅力にはまって留学・ワーキングホリデーに行く人が増え、またさまざまな形で韓国人と出会い国際結婚して移住する人も増えています。
韓国の物価が安いことは知ってるけど実際に住むのにかかる生活費はいくらぐらいなのか疑問に思っている人に多くの日本人が滞在するソウルの生活費を紹介したいと思います。
生活費は金銭感覚や単身か家族によっても大きく変わります。
夫婦のソウルの生活費を算出してみると、おおよそ17万〜25万円となりました。
ここでは、夫婦の生活費内訳について紹介したあと、単身の方がソウルで生活したときの費用も公開したいと思います。
ソウル移住。夫婦1か月の生活費
※参考:1ウォン=約0.095 円。100,000ウォン=9,500円
項目 | コスト |
---|---|
家賃 | 850,000-1,000,000ウォン程度/月(2LDK) |
管理費 | 80,000-120,000ウォン程度 |
光熱費(ガス、電気、水道) | 40,000-60,000ウォン程度 |
通信費 | 70,000-170,000ウォン程度 |
交通費 ・公共機関 ・車(ガソリン代) |
・公共機関200,000ウォン程度 ・車(ガソリン代)45,000-90,000ウォン程度 |
食費 | 200,000-400,000ウォン程度 |
外食費 | 240,000-400,000ウォン程度 |
その他(日用品、美容院、衣料品) | 150,000-300,000ウォン程度 |
保険料 | 個人の状況によって変わる |
合計 | 約1,875,000-2,740,000ウォン(保険料除く) |
ソウルの平均賃金
まず最初に生活費の内訳を詳しく確認する前にソウルでの平均賃金について見てみたいと思います。
契約形態 | 賃金 |
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正社員(新卒基準) 契約社員(新卒基準) |
2,000,000〜2,400,000ウォン/月 |
アルバイト | 8,600-10,000ウォン/時給 |
多くの企業が正社員に対して年俸制を採用していて12ヶ月で割った金額が月給になります。
また、大企業以外の多くはみなし残業なのが特徴的です。
家賃
出費の大半を占めるのが家賃ですが、ソウルは日本で言う東京で、韓国の中で土地が一番高い都市です。
日本とは家賃の支払いの仕組みが少し違うので1つずつ整理してみようと思います。
・住宅の様式とそれぞれの家賃
日本にも一戸建て、マンション、アパートがあるように韓国にもいくつか住宅の形式があります。
ソウルは戸建てよりもアパート(日本で言うマンション)が多く見られます。
住居形態 | 家賃 |
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オフィステル(家電付き高層アパート) | 月850,000-1,000,000ウォン(保証金1,000万ウォン) |
ヴィラ(アパート) | 月なし(保証金1億8000万ウォン-3億) |
アパート(マンション) | 家賃は用意する保証金、オーナーによってかなり変動(保証金は少なくとも1000万ウォン、高いと3億ウォン近く必要) |
※2DK-2LDKの家賃平均(ソウルの中でも地域により金額に差があります)
・保証金について
上の表で分かるように住宅を借りる前にまとまったお金が必要になります。
保証金が多ければ多いほどオーナーによっては月の家賃を安くしてくれます。また保証金は退去時に戻ってくるのがポイントです。
・전세(チョンセ)制度
まとまった保証金を一括でオーナーに渡し、実質家賃の支払いなしで住む制度です。
韓国の金利は日本よりも高く、オーナーは保証金を資産運用しますが、景気の悪化から利子率が下がりチョンセが減っている傾向にあります。
保証金は何千万円と必要になってくるため、一般の会社員では一括で保証金を準備するのは難しいですが、銀行でローンを組みチョンセを利用することも可能です。
チョンセで入居すると銀行への利子の支払いになり結果的に家賃で入居するのと同じ金額で広い家に引っ越しできたり、家賃自体を大幅に抑えることができます。
管理費
管理費は日本に比べ安いと思います。
住む場所にもよりますが、管理費に駐車場台が含まれているところも多いです。
含まれていなくても月50,000ウォン程度で駐車可能です。一部のオフィステルではネットとケーブルテレビ台も管理費に含まれています。
光熱費(ガス、電気、水道)
韓国の光熱費はどれくらい使用するかによって違いますが日本に比べ格段に安く、夫婦二人暮らしで月40,000ウォン程度です。
夏場や冬場は冷房やオンドル(床暖房)を使用するため60,000ウォン程度になると思います。
韓国の冬はかなり寒いですがオフィステルは建物の構造上、周辺の部屋が床暖房をつけていると自分の部屋まで暖かくなり、床暖房をつける必要がないこともあります。
通信費
ドコモ、au、ソフトバンクのような通信会社がいくつかあります。
データ使い放題・通話無料で月額60,000-70,000ウォン/人程度です。
費用を抑えたい人には日本と同様に格安SIMの契約も可能でデータ無制限、月100分通話無料のプランで25,000ウォン/人ぐらいです。また、Wifiとケーブルテレビの接続は月20,000ウォン程度となります。
交通費
・公共機関利用時
旅行に行ったことある人はご存知のとおり韓国の交通費はとても安いです。
通学・通勤、休みの日利用しても80,000ウォンから100,000程度です。夫婦で多くても200,000ウォン。
ライフスタイルにより金額は変わりますが、200,000ウォンと考えれば十分な金額だと思います。
・自家用車利用時
ソウルは道路が複雑で運転も荒いため、運転を避ける人が多いですが長期滞在になってくると車があれば便利だと思う人、子供が居るから車を運転したいという人も多いはずです。
韓国で車を所持するさいに掛かってくる費用は日本と変わらずガソリン代、自動車税、保険料、車検代ですが、車検代が日本と比べかなり安いのとガソリン代の変動が大きいのが特徴です。
そのため一年の間にかかるコストは日本と大きく変わらないのではないかと思います。(個人の使用頻度などによる)
ガソリン代ですが日々大きく変動しますが、おおよそレギュラー1,400-1,600ウォン代/ℓです。1/30日現在は1,643.14/ℓ(ソウル)で値段が少し高めです。
・自動車税
自動車税は日本と大きく変わらないのではないかと思います。
ですが、韓国は所持年数が増えると自動車税の金額が下がります。
たとえば800ccの1-2年目の自動車税は83,000ウォンですが12年後には半額の41,500ウォンになります。
保険料は日本と同じように個人の条件によって大きく変わり、年齢や事故歴が考慮された料金になります。
最後に気になる車検料ですが軽自動車は17,000ウォン、その他普通車は23,000-29,000ウォンとかなり安いです。ちなみに乗用車の車検は2年に1度です。
食費
食費は夫婦で多めに見て200,000ウォン〜400,000程度必要かと思います。
食料品の値段は総合スーパーで購入すると日本より高い印象があります。
ですが量が少量だと値段が高く、1キロ以上のものを購入すると価格が急激に安くなるイメージがあります。そのため大容量で購入し計画的に消費したり、冷凍することで食費を抑えることができると思います。
また、個人でやっている八百屋に行くと野菜や卵がスーパーに比べ3割から5割くらい安く販売されており、日本と同じくらいもしくは日本より価格が安いものも多いです。
品目 | 価格 |
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卵(30個入り) | 5,000-6,000ウォン |
にんじん(3-4本) | 3,000-4,000ウォン(まとめて1kg購入で5,000ウォン程度) |
魚(2匹 焼き魚用※種類により価格変動) | 5,000-8,000ウォン |
外食費
個人差がありますが、外食にかかる費用が安く、韓国料理は美味しいものが多いので自然と外食する回数が増えるかもしれません。
夫婦2人週に2度ほど外食をし、60,000ウォンから100,000程度(月240,000-400,000)で飲み食いお腹いっぱいにできます。
ファーストフードや単品で注文する値段は日本と大きくは変わりません。
イタリアンやスペイン料理などのヨーロッパの料理はごちそうとして扱われ日本よりも2倍ぐらいの値段を払う必要があります。
日本と違いお通し代を払う必要がありません。
その他(日用品、美容院、衣料品)
・日用品
食料品と同様日本より少し高く、量がとても多いです。
品目 | 価格 |
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トイレットペーパー(30m×30個) | 9,000-15,000ウォン |
箱ティッシュ(250枚×6箱) | 7,000-15,000ウォン |
洗濯洗剤(3L) | 10,000-15,000ウォン |
韓国はネットショッピングがとても発達していて食料品含む生活用品全てをネットで購入できますし、スーパーなどで購入するより安いことも多いです。
特に日用品は実店舗より安い傾向にあるため、ネットで購入することで出費をだいぶ抑えれるのではないかと思います。
また条件によっては翌日早朝に配達されますし、不在でも家の前に置いてくれるのでとても便利です。
・美容院
カラーやパーマは長さによって追加の値段を採用している美容院が多いため、日本より少し割高と言えるかもしれません。
メニュー | 価格 |
---|---|
カット | 約20,000-30,000ウォン |
カット+カラー | 約120,000-150,000ウォン |
カット+パーマ | 約120,000-150,000ウォン |
もちろん、日本より安い美容院もあります!
・衣料品
韓国ファッションは安くてスタイリッシュで日本でも人気があり、実店舗、ネットショッピングでどちらも安く購入することができます。
世界的なブランド、ZARAやスポーツブランドなどは日本とほぼ金額が変わりませんが、全体的な衣料品にかかる費用は抑えれるのではないかと思います。
保険料
保険制度も日本とほぼ同じですが、保険料は日本より安いです。
会社勤めの人は基本的に四大保険に加入し(日本で言う社会保険)、それ以外の人は国民健康保険に加入します。(6か月以上滞在する外国人は加入義務化)配偶者が四大保険に入っている場合、その配偶者はきまった年収以下であれば、日本と同じように扶養に入ることもできます。
保険料は年収によって変化します。会社勤めの人は雇用主が保険料の50%を負担してくれるのに対し、それ以外の人は財産や所得を考慮して保険額が決まります。
個人の状況によって保険料は変わりますが、国民健康保険加入者は最低月額11万ウォン程度支払いが必要です。
次に単身のソウルでの生活費をまとめたいと思います。
単身での生活費
単身で生活する場合のコスト感も算出してみましたので、参考にしてみてください。
項目 | コスト |
---|---|
家賃 | 500,000-650,000ウォン程度/月(ワンルーム) |
管理費 | 80,000-120,000ウォン程度 |
光熱費(ガス、電気、水道) | 30,000-50,000ウォン程度 |
通信費 | 45,000-100,000ウォン程度 |
交通費 | 100,000ウォン程度 |
食費 | 100,000-200,000ウォン程度 |
外食費 | 120,000-200,000ウォン程度 |
その他(日用品、美容院、衣料品) | 100,000-200,000ウォン程度 |
保険料 | 個人の状況によって変わる |
合計 | 約1,080,000-1,620,000ウォン(保険料除く) |
ソウルの生活費まとめ
賃金はボーナスがないため日本よりも低いですが、その分物価が安く、日本とほぼ同じか日本よりもいい基準で生活ができるかと思います。
韓国の生活のポイントとして、準備金が多くあれば生活がより楽になると思います。
上で紹介したように家の保証金があればあるほど家賃の支払いが100,000ウォンから200,0000ウォン安くなるのは当たり前だったり、チョンセで家賃をセーブすることも可能です。
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