マレーシアへ家族移住を検討している方。
お子さんがインターナショナルスクールへ通学される場合、
- 買物
- 交通機関
- 住宅の質
など、総合的にベストな賃貸選びがあることが大切なのは言うまでもありません。
ここでは、そのような観点から、マレーシアのコンドミニアム選び方について実体験者からのヒントをお届けします。
もちろん子供の通学がない方も必見です!
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マレーシアでは、まずは賃貸コンドミニアムの仲介業者選びが第一
賃貸コンドミニアムの契約は、仲介業者を介して行います。
仲介業者には
- コンドミニアム探し
- 賃貸契約のサポートのほか
- 日々の問題解決のサポート
もお願いします。
例えば、シャワーの電気温水器が故障した、空調器が冷房しなくなった等々、大家との交渉を代行してくれたり、仲介してくれたりするので一番大切です。
やはりオススメは日系の仲介業者
では、「どうやって仲介業者を探すのか?」といえば、留学をサポートしてくれた日本の留学業者の紹介、あるいは現地でインター校巡りを実施してくれた業者の紹介がほとんどです。
ただ、筆者のように英語力が乏しい方は、やはり日系の仲介業者に頼むべきだと思います。
日系の仲介業者といっても、地場の不動産屋の看板を借りて営業している個人商店から、正式に不動産業の免許を受けて仲介業をしている大手企業までいろいろあります。
私の仲介業者選びの失敗例
インター校巡りを実施してくれた業者が、仲介業もやっているというので、学校調査もつつがなく行うことができたし、小回りが利いて良いだろうと信用して頼みました。
しかし、これが食わせ者で、最初はニコニコしていたが、あそこのコンドミニアム(以下コンド)は内見できるとか、悪いけどもう一度同じ部屋を内見したいと言ったとたん、
『あんたね!二度見なんてできないんだよね!』
『あんたの言うコンドは三つしか空き室がないから、そのなかで選びなさいよ!』
と恐ろしい剣幕。
『それじゃ、もう半月ほど待って、再度はどうですか?』
と頼むと、
『冗談じゃないよ!そんなのやってられるか、あんた勝手に探したら、俺は降りるよ!!』
と途中で客にそっぽを向く最悪業者でした。
人の弱みに付け込む、人間性を疑うような日本人です。
その業者は今でも、いかにも正直そうな顔をして、日本人向けのホームページを出しています。くわばらくわばら・・・・
ではどうしたか、結局知り合いの通訳さんに相談し、大手の日本人向け仲介業者を紹介してもらいました。
その業者さんがいわく、
『別に二度見も構いませんよ、出来ないと言うのは、その業者は現地仲介業者の孫請けで仕事をしているので言いたいことも言えないからでしょう』
と・・・頼んで10日で全て終わってしまいました。
ですから、仲介業者選びは、日系の大手仲介業者をおすすめします。
ちなみに、私が最後にお世話になった業者さんは『TROPICAL K.L.』と言う業者さんです。
仲介業者選び大事なポイント:何でもまかせちゃだめ
さて、仲介業者は決まっても、なんでもお任せは無理です。
理想は、借主が、2~3の候補コンドを提案し、+αで他におススメはありませんか?がベストです。
このスタイルだと仲介業者もどんな類のコンドを求めているかが分かりますし、内見時の車代も適正に抑えられます。
(日本と違って、移動時の車代は1時間何RMで別途請求されます)。
では
「どうやって候補コンドを決めていくか?」
を私の経験をふまえて紹介します。
紙地図で学校の位置を確認しましょう。
まず、地図帳を買いましょう。
クアラルンプール市の市街地図は写真のようなものでA4サイズのカラー地図です。
これだけだと全体の様子がなかなかつかめないので、学校を基準に住宅街の地図を張り合わせて、『広域地図』を手作りしました。
これを作ると、学校周辺のコンド、大型スーパーマーケット、交通網(LRTの駅)などが見えてきます。
次にコンドを探します
Fairview International school(以下FIS)の場合は、学校から15㎞~30㎞位の範囲にあるコンドを多数、候補コンドとしてピックアップします。
なぜ近場を選ぶかと言うと、通常インターの授業開始は朝7:30位で15分前には全員が集まるようにしていますから、あまり遠いと毎日の起床時間がかなり早くなります。
現在は朝6:30にスクールバスが来ますが、以前は朝5:40などということもありました。
住まいと学校の距離は、最も重要です。
自家用車を購入しましょう。マレーシアの運転マナーは安全です。
マレーシアは車社会ですので、道路は整備されており、未舗装の道路を見たことがありません。
しかし、同時に道路両側の歩行路や横断歩道はほとんど整備されていません。
したがって、歩いて買い物に行くのは極めて非現実的です。
自家用車を持っていないと、コンド選択の幅がかなり制限されます。
この国は、左側通行で、違和感がありません。運転マナーは良くて渋滞時には自然に交互進入を行い、ストレスなく運転可能です。
日本ではちょっと横道から本流に乗ろうとするとなかなか入れてくれませんが、マレーシア人はほとんどの人が止まってくれます。
運転は爺さん、婆さんお姉ちゃんも小母さんも皆、車を使っています。しかも、この国のガソリン代は2RM/ℓ(50円位)程度でとても安いです。
交通渋滞は結構ありますが、通常の一般道路での平均速度は60㎞/h、市内の高速道路(有料と無料が混在)だと80~100㎞/h程度です。
有料高速道路の料金は5~10RM(120~250円位)です。
支払方法は現金も可能ですが、通常は『タッチンカード』というプリペイドカードを使います。このカードは市内電車(LRT・MRT)、駐車場等でも利用可能です。
スピードも自分が可能な速度で走っていても誰も文句を言いません。たまに、まわりがみな60㎞/hで走っているとき、30㎞/hで走る人がいても誰も文句は言いません。
ですから可能な限り、自家用車は利用した方が便利です。
なお、免許証ですが、MM2Hという10年ビザを持っていれば、日本の免許証をその都度、書き換えて使うことが出来ます。
5年更新で二回目からは国内免許のみ更新です。
おすすめの車種は『ペロデュア社(第二国産自動車企業)』の『AXIA(アジア)』という1000㏄クラスのハッチバック車です。
この車は日本の「ダイハツ」+「トヨタ」の混合車をベースに開発したもので性能は問題ありません。価格は3.5万RM(90万円位)です。
大型スーパーを見つけましょう。
生活する上で、どんな大型スーパーが近隣にあるかは大切なことです。先ほどの『広域地図』からスーパーを探しましょう。
AEON系、地元資本のスーパー、欧州系のスーパーなどいろいろです。
それぞれに特色がありますが、すべてに共通しているのは皆、巨大な駐車場を備えていることです。
こういった大型スーパーが近隣にあれば、どのスーパーでも問題ありません。ただし、いずれも自家用車での移動を前提に探さないとかなり大変です。
歩いて買い物が可能なスーパーと、コンドが近接した物件はほとんどないと思います。そういった場合は『〇〇〇 Shopping Mall』を探してください。少なくとも中小スーパーか、運が良ければ大型スーパーが出店しています。
この買い物が可能なスーパーを探す時点で、コンドはかなり絞り込まれてきます。なお、ここの大型スーパーの詳細は別途説明することにします。
スクールバスの巡回ルートを確認しましょう。
毎日、親御さんが子供の送り迎えをする場合を除いては、通常は『スクールバス』を使います。
FISでは学校が運営する「スクールバス」はありません。基本は学校が信用できる業者を推薦してくれます。
その時には必ず、巡回ルートと運行責任者の電話番号を記入した「メモ」をもらってください。それを見ながら巡回ルートと照らし合わせ「コンド」をさらに絞りこんで行きます。
ただし、巡回ルートに直接記入がなくても、運行責任者に連絡し、「どこどこコンドですが、送迎をお願いしたい」と言えば、いくことができるサブ運行責任者の電話番号を教えてくれます。
もし、送迎不可の場合には、さらに別のサブ運行責任者を教えてくれるので、十中八九見つかるはずです。
私はコンドの内見時に仲介業者さんに頼んでスクールバス契約まで持っていきました。
学校から15~30㎞程度で、コンドから車で15分位以内に到達できる大型スーパー又は〇〇〇Shopping Mallがあるようなコンドと言えば、たぶん2~3か所程度の候補でしょう。
公共交通機関の駅を見つけましょう。
今までの条件で、学校生活は問題ないでしょうし、日常の買い物等は近隣に車で出かけていけば一番ですが、やはりちょっと美味しいものを食べたり、おしゃれな衣料品や小物を買うのは市中心付近に行くのがベストです。
こんな時は、自家用車で行くのも良いですが、公共交通機関に勝るものはありません。
通学に使う訳ではありませんが、鉄道の駅まで歩いていけるかどうかで、日常の行動が大きく変化します。
できればもう一つ条件として、公共交通の駅への利便性を加える必要があると思います。
マレーシアで使える鉄道は、無人運転の2路線、有人運転の1路線、その他に有人運転のモノレールが1路線あります。
それ以外にも鉄道・バスがありますが、ほとんど日常の使い物にはなりません。
FIS周辺を走る、ケラナジャヤ線 無人運転LRT(軽便鉄道)市の東側
上のラインとクアラルンプールの中心部で交差するアンパン線・有人運転LRT
昨年から今年にかけて開通した最新路線で無人運転MRT
クアラルンプール中央駅とブキビンタン(繁華街)を繋ぐ有人運転。ただし、この乗り物は最も時間がいい加減で、かつ、本数が少ないです。
上記のような鉄道が全くダメならば、その他の公共交通としては「TAXI」と「Glab Car」があります。
タクシーは、まず確実にメーターを倒させることが必要です。
さらに、短距離間を移動するには良いですが、長距離になったりするともめごとがあったりするようです。
しかも、流しのタクシーは好ましくないので、コンドの玄関、あるいは近くのショッピングモールなどに常駐していなければ使えません。
それ以外はタクシー会社に電話して呼ぶしかないですが、英語がNGだとタクシーを呼ぶ手段は全くなくなります。
そこで、どこにでも安全に行けるという点では、一番は「Glab Car」でしょう。
世界中で行われている「ウーバ」と同じものです。
マレーシアはGlab Car
これはどこからどこまで、何RM(リンギット)で送りますというものです。スマートフォンで予約します。
つい最近のニュースで、Soft Bankの孫社長が日本政府はばかげていると言っていましたが、こんな便利なものを抑え込んでいる日本政府は、タクシー業者の回し者と言われても仕方ないでしょう。
どんなコンドミニアムがいくら位で賃貸できる?
私の経験では、今までの手順で調べていくと、二か所の候補コンドが見つかりました。
一つ目:
LRTの駅から歩いて10分位のコンドで、すぐ近くに『Wangsa Shopping Mall』と大型スーパーのAEON-BIG、モール内にももう一つ大型スーパーがあります。
賃貸料は月2,700RM(¥75,600位)、駐車場込み、2LDKです。
二つ目:
LRTの駅からは歩けませんが、タクシーで5分くらい。
『setapak central mall』の4階以上がコンドになっている物件で、当然タクシーは常時モールの玄関に常駐しています。
買い物は自家用車で15分以内の場所にAEONの大型スーパーが2店舗、同様の範囲内で他に2店舗の大型スーパーが有ります。
賃貸料は月2,300RM(¥64,400位)、駐車場込み、3LDKでした。
上の写真は、実際に賃貸契約を結んだ物件です。
マレーシアの賃貸選びのまとめ
最後に、とても興味深いことをお知らせします。
コンドはどういうわけか、集まりやすい人種があるようです。
マレー系マレーシア人が集まるところ:
マレーシア人としては富裕層なので、基本的には落ち着いた雰囲気のコンドになります。
大陸中国人や地場の富裕層の中国系マレーシア人の集まるところ:
エレベーターでも共用通路でも、四六時中うるさい、の一言です。もちろん、室内は静かですが、やかましい雰囲気です。
イスラム教のアラブ系の外国人が集まるところ:
うるさくはないのですが、強烈な香水を使っているので臭いです。
甘ったるい腐った果物のような臭いで、エレベーターに一緒に乗るとたまりません。
どの仲介業者もコンド一棟全てを担当している訳ではないので、そのコンドはどれになるかは運次第です。
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