日本人が海外で生活をする(したい)方々が、年々増え続けているなかで、タイはその候補地として大変人気があり、実績としても、現在では世界第5位となり、第4位のイギリスを上回る勢いです。
この日本離れが進む原因としては、日本の若年層の就職難や日本人駐在員の増加、リタイヤ(退職者)組の移住者やベテラン組の永住者の増加が要因となっています。
また、タイで生活する場合は、日本と比較すると給与や収入は安くなる半面、生活費が安く済み、観光資源も豊富で、タイの国民性にも溶け込み易く、束縛感がなく自由があり、生活がし易いことも決め手となっています。
そこで今回は、渡タイや駐在を決意したあなたに、タイに駐在して実際に生活していた在住車が、その当時の体験をもとに「タイで生活する上での注意点」をピックアップしました。
これから、渡タイすることが決まった若い方々、またショートステイ、ロングステイする方や駐在する方は必見です。
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貴重品(現金や財布)、パスポート、航空券の管理
貴重品は自分で管理する
まず初めに、タイ生活において、パスポートや航空券及び現金を含む貴重品の管理は「自分の責任の下で管理」することが原則であり、マナーです。
良くある例ですが、取り敢えずは友人や知人に預けるとか、スーツケースやバックに入れたまま、宿泊先の部屋に置いてあるとか、絶対にしないで下さい。
この「取り敢えず」が取り返しの付かない悲劇を生んでしまいますので、覚えておきましょう。
金庫も安全ではない
また、タイでの宿泊先の各部屋に用意(設置)した貴重品入れや金庫もダメです。
電子ロック付きとかキー付きだから安心とは言えません。
宿泊先の従業員やその関係者であれば、簡単に開けることができると覚悟はしておいて下さい。
その理由は、宿泊先にもよりますが、宿泊先の従業員と手荷物運び(ポーター)と専属運転手が仲良くしていることがあります。
ですから、マスターキーはコピーして持っていますし、リリースナンバーは既に知っていたりします。外出の際のドロップキーも可能な限りしない方が賢明です。
安い宿泊先になると余計にリスクが高くなります。
当然、キー管理はしていませんので、その分リスクが高いのです。
タイに入国してから宿泊場所が決まった方、例えば「コンドミニアム」、「サービスアパートメント」や「戸建て」に住むことが決まった方の場合は、キーの管理さえしっかりとしていれば、あまり神経質になる必要はありません。
所定の場所に、密かに保管すれば事は済みます。個々、工夫をして下さい。
但し、掃除婦とか家政婦(タイ語でメバーン)を雇ったり、契約時の条件でセットサービスされている場合、見知らぬタイ人女性が部屋の清掃から食器洗いや洗濯、アイロンまでしてくれます。
単身赴任者にとってはとても便利です。
その反面、部屋中を回ることになりますから、貴重品を保管してある場所が分かってしまうケースもありますので注意が必要です。
筆者の場合は天井の空気窓から天井裏を開け、鍵付きのボックスに入れて保管しましたので大事には至りませんでしたが、
日本人の海外赴任者の多くは、ベッドとその周辺やクローゼット、シューズボックスに取り敢えず保管すると良く言っていますので、この場所だけは避けた方が賢明です。
家政婦には洗濯物だけ3度程、見事に泥棒されました。ご参考まで!。
外出時のプライベートファッション
タイ人と同じ服装をしよう
その宿泊時の外出の際の服装ですが、誰が見ても「日本人だ」と一目見て分かってしまう服装は賢明な服装ではありません。
只でさえ日本人は目立ちますから、例えば、新品なT-シャツ、買ったばかりのジーンズやスラックス類はあなたを余計に目立たせる結果となります。
ワイシャツにサマージャケットにスラックス姿で外出したとなれば「私は日本人です」と宣伝しているようなものですから危険です。
その理由は、あなた自身が、タイ人や中国系タイ人のターゲットになってしまうからなのです。
彼らは「日本人はお金持ち」という既成概念を持っています。
グループで活動していますから、もし、あなたにスキがあったら餌食と化します。
引ったくりや置き引きは当たり前です。夜間は警察官が突然、職務尋問(日本人の身分証明のクレーム)をして、金銭請求するケースもあり、警察官も信用できません。
基本的に、タイでの服装(普段着)は、ローカルの人と同じ服装をすることが鉄則です。
ボロボロ系で色褪せたT―シャツ、穴の開いたすり切れたジーンズ姿にベルトなし、靴下なし。
チノ系に古いベルトで色褪せたスニーカーやサンダル姿で靴下なしがベストです。
帽子も同様、とにかく目立たない事です。
ガイドブックを持ち歩かない
また、観光ガイドブックも持ち歩かないで下さい。
これもターゲットとなります。観光客の方で、時折見かけることがありますが、一目見て「日本人だ」と分かります。
今はスマホですから大丈夫とは言え最近では、スマホも引ったくりに会うようですから物騒です。
画面に集中しているスキを狙ってきますので周囲にも注意が必要です。本当に日本人は何処の国に行っても一目で分かります。
タイの宿泊先の選択による食事勝手の違い
宿泊先の選択による食事勝手の違い自炊を考えている方ですが、タイの電源は220Vです。
日本からの持ち込みも可能ですが、その際は変圧器(トランス)が必要になります。
予算もあると思いますが、できれば炊飯器、冷蔵庫や洗濯機はローカルの大型スーパーや家電ショップ等で購入した方が良いでしょう。
中国製や韓国製が人気ですが日本製や欧州製、米国製は高額になります。
コンドミニアムに住む予定の方は、キッチンを初め、家電製品からベッドまで備え付けられていますので特に準備する必要はありませんが、寝具だけは準備が必要です。
戸建ての場合は、一度下見に行ってから何を購入するかを決める事をお勧めします。
サービスアパートメントは基本的にショートステイをする方々が利用しますが、備え付けの家電製品を設置しているサービス会社がありますので、その場合は、特に家電製品を用意する必要はありませんが念の為、確認だけはして下さい。
オーナーは日本人が多く、日本語に不便さは感じませんので、タイに到着後、直行して即契約交渉後、即入室する方もいます。
サービスも何も付かないアパートだけに住む方は、寝具や家電製品が必要となります。
冷蔵庫と洗濯機は必需品として揃えておくことをお勧めします。
友人宅にルームシェアする方もいるようですが、タイ人がらみの裏事情もあるようです。
ゲストハウスも安いので、どちらを選択するかは、全てあなた次第ですが、必ずハイリスクが伴いますので、慎重に選択してください。
自炊は面倒でイヤだと思う方は、マーケットに行き、おかずを買って来て、炊飯したご飯や麺類と一緒に食べる方法があります。
これも面倒でイヤだという方は、マーケットの屋台やレストラン風なお店で食べる方法です。
タイ料理は安い上に屋台料理は生活費の節約にも繋がります。
本格的に自炊する方は、マーケットで買い物をしなければなりませんが、自分好みの味付けができますので精神的にも落ち着くメリットがあります。
もちろん、日本料理の食材類は多種販売していますからあなたの腕次第で日本食(料理)が十分味わえ、満足できる上、リラックスできます。
日本から食材を持ち込む際は、日本特産の乾物類や缶詰類が良いでしょう。また、日本食レストランも沢山あります。
タイ人の生活習慣では、基本的に一般人の住む家屋に台所(キッチン)がありません。
屋台でみんなが楽しく食事を共にすることが慣わしとなっています。ですから、屋台で買ったり、そのまま食事したりすることが当たり前の食生活として捉えています。
電子炊飯ジャーの人気の秘密は屋台で買ったおかずを家族のみんなで温かいご飯と一緒に食べることがその理由です。
ご参考まで。
タイ食材の生卵と水道水(生水)事情
卵は絶対に火を通す
簡単料理食材の「卵」ですが、店頭に並ぶ前までに時間が経っていることがあります。
少なくとも6日~7日は経っており、暑さもありますから、新鮮とは言えません。
ですから、必ず加熱料理で食べるようにして下さい。
定番の目玉焼きやスクランブルエッグ等がお勧めです。
卵は絶対に生で食べないように下さい。
購入先がスーパーでも、マーケットでも同じです。お腹が緩いで済めばラッキーです。
水も注意を
また、水道水や氷ですが、家屋の蛇口からでる水道水は、殺菌処理もフイルターろ過もしていません。
河川や地下から汲み上げた水をそのままダイレクトで引いているだけですので、雑菌や細菌からおまけにウイルスまでも入っています。
その水を凍らせた「氷」も同様です。
私の知人は、歯磨きをした水が原因で感染した事がありますが、これは東南アジア諸国に共通して言えますので、注意が必要です。
ローカルの人は、加熱(沸騰)させれば飲めると言いますが、見た目の水の色や水質が悪いことが頭に浮かんでしまい、どうしても日本人には飲めません、使えません、無理です。
水を飲む時や自炊をする場合はどこのお店でもスーパーに行っても「ドリンキングウオーター」が売っています。
18リッター入りの丸形のポリタンクもありますから、予め購入しておき、必ず使うようにして下さい。
私は料理には「ドリンキングウオーター」を、飲料水は「ミネラルウオーター」を、「水道水」は洗車と洗濯や床拭き等に使い分けをしていましたが、洗車時に喉が渇いてしまい、無意識に水道水を口に入れてしまった事がありました。
味や臭いがおかしいと気付いたので慌てて吐き出したことがあります。
タイでの病院と銀行
バンコクには日本語が通じる大きな病院が多くあります。
万が一のためにも、予め調査する必要がありますので、渡タイ前には候補をいくつか絞っておく事をお勧めいたします。
また、銀行も日本の銀行がバンコクに進出して営業をしています。日本人担当として日本人が担当していますから、不便さは全くありません。
金融相談も可能です。
安全のための注意点
タイについたら、ちょっとぶらりと行ってみようかということもあるでしょう。
好奇心もあって、ちょっと外出してみようと思うのは、誰でもあって当然の事です。
バンコクには片言の日本語が喋れるお店関係のタイ人が結構います。
私は外出時に財布を絶対に持たず、いつもジーンズのポケットに現金を入れていました。
もし、出先で財布ごと落としたり、盗まれた場合の痛手は大きいので財布は持ち歩きません。また、ポケット以外に靴下の中や靴底のインナーにも貼り付けて分散させていました。
日本人が狙われやすい場所
・マッサージ店
外国人(特に日本人)が簡単に狙われやすいところを挙げておきまと、まず「タイマッサージ店」です。
マッサージを受けている最中に、あまりの気持ち良さに負けてしまい途中から寝てしまうのです。
その寝ているところを狙われ、財布から現金を抜かれ盗まれるパターンが多く、支払い時に財布から現金が抜き取られていることに気付きます。
駐在した当時から、未だ観光客への被害が絶えないようです。
盗難防止策として、必ず2名以上で行き、金銭の保管係など役割を決めて順番に受ける事です。
一人で行く場合は、財布は持ち込まず金銭の保管場所(ポケット、靴の奥とか)を決め、マッサージ中は絶対に寝ない事です。ちょっと辛いとは思いますが、これ以外に方法はありません。
・レストラン
レストランも狙われやすく、お腹が一杯になるとついトイレに中座する場合があると思います。
その時にバッグやスマホを置いたまま、席を離れたスキに盗まれるケースがあります。
数人で食事をしている時は、一人ずつ順番に席を離れるようにして下さい。あなた一人の場合は、貴重品の全てを持ってから中座するようにして下さい。
・タクシー
メータータクシーを利用する場合ですが、そのタクシー会社や運転手によっては、メーターをリセットしないまま、継続して運転距離を加算して、請求する場合があります。
乗車した際は、必ずメーターをリセットする動作を後ろ座席から目視しながら確認して下さい。
もし、リセットしていなかった場合はその場で直ぐにクレームを付けて下さい。指で指せば運転手も分かります。
それから、タクシーをひろう時ですが、日本の場合は腕を高く真直ぐに上げて合図しますが、タイの場合は日本式では絶対に停車してくれません。
タイは腕を真直ぐ斜めに下げて合図をします。
・空港
空港は、置き引きに要注意です。
足元に置いたはずのスーツケースやボストンバッグが突然に消えたりなくなるケースが意外に多く発生します。
搭乗受付カウンター前だからとは言え、必ずあなたのスキを遠くから見ています。
途中に立ち寄るショップやトイレも同様ですから、バッグ一つ程度であれば気にする必要もないとは思いますが、一度に手に負えない荷物は必ずキャリーカートに乗せて移動するように心掛けて下さい。
私は地方空港に降り立ち、迎えの車をベンチで待っていた時でしたが、新聞を大きく広げて記事を見ていたスキに足元からアタッシュケースが消えていました。
その当時は国内線も確認の意味でパスポートが必要でしたので、ケースに一緒に入れておいたそのパスポートも一緒に置き引きされました。
騒音もうるさくて、足音らしきもの、気配すらも感じませんでした。
暑さで頭もボーッとしていたのでしょう。
最終的に再発行しましたが、その手続きが面倒臭いこと。思い出すと嫌になりますが、空港内のロビーで待っていればと悔しい思いをした事があります。
参考記事:これだけ知っておけば安心!タイ・バンコクの治安事情
タイ生活での注意点まとめ
私のタイの印象はとにかく盗難が多かったことです。
その盗難に遭遇しない唯一の方法は「目立たない」ことでしか方法がなく、その盗難の全ては、住まいでも、買い物でも、食事でも何処に行ってもあなたは誰かに監視されていることからスタートしていることだけは忘れずに行動して下さい。
また、タイに限らずに何処の国に行っても、身を守るのはあなた個人でその責任もあなた個人です。
良い渡タイになることを期待します。
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