海外移住者にとって、小さいようで大きい問題がある。どこで髪を切るのか・・・。女性なら、伸ばして髪を束ねておいて、一時帰国のときに、日本でカットすればいい。確かにそうだ。
しかし、伸びきった髪も切りそろえたいし、中途半端な前髪が邪魔になるときもある。時には、気分転換にばっさり切りたい気分になるときもある。そのたびに、日本に帰るまでのがまんがまん・・・と自分に言い聞かせるのは、とてもストレスフルだ。
髪を切りたい欲望に耐えられず、チェンマイの美容室を渡り歩いた12年を紹介しようと思う。
タイトルの「たどりついた結論」だけわかりたい方は、まとめを先に読んでください。
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チェンマイの美容室は4種類ある。
チェンマイの美容室を4つに分類してみた。
1つ目はご近所美容室:
美容師資格のある人が自分の家の一角を使って、美容室をしている。看板もあり、何十年前のだろうと思う、女性のポスターが店先に貼ってあったりしている。
2つ目は町の美容室:
ご近所美容室よりも、商売する気がうかがえる。店構えもおしゃれに改装していて、ここで切ってもいいかなと思わせる雰囲気がある。
3つ目はタイ系チェーン店美容室:
これは、ショッピングモールなど、人が集まるエリアに店がある。店は広めで、店員さんもみな若く、カット料金は上の二つよりも割高である。なので、通りかかってみるときは、お客さんが少ない時が多い。で、店員がお客さんのチェアに座り、スマホをいじっている。その雰囲気が苦手で、この手の美容室は、使ったことがない。
4つ目は日系チェーン店美容室:
3,4年前にできた「MOGA」というお店。チェンマイに2店ある。
バンコクにあった店がチェンマイ進出しているようだ。カット料金は、もちろんこの中で一番高い。日本の安めの美容室くらいの値段。日本人美容師さんとタイ人美容師さんがいて、タイ人美容師さんにお願いすると、少し安い。ちなみに、バンコクには、日系美容室はたくさんある。
ご近所美容室
日本人は多分あまり行かないと思うが、私は、チェンマイに来た当初、しばらく利用していた。まだまだ子供が小さかったし、車の運転もできなかったため、近所に行くしかなかった。そして、べらぼうに安いのだ。カット80バーツ(約240円) ストレートパーマ500バーツ(約1500円)。
「今日はどうされますか?」と聞かれると、「すこーしだけ切って」とお願いする。「すこーし」を強調するのが、ポイントだ。こちらでは、お金を払って、髪を切るのだから、多く切ったほうが得という考え方だと聞いて、とにかくたくさん切らなくていい、ほんとに1㎝だけでいいから!と強調している。
夫も息子もここで切っていて、あるとき、日本の妹家族がチェンマイに遊びに来たら、「みんなぱっつーんと切られているね」と言われてしまった。
その一言で、これはご近所のよしみでもあるけど、美容室を変えなきゃなと思ったのである。
ここまで読んで、絶対使わないと決心された方もいるだろうが、カット以外で意外といいのが、マニキュアをお願いすることだ。ネイルの手入れなどはないが、自分で塗るよりきれいに仕上がって、マニキュアペディキュアで、500バーツ(約1500円)もかからないだろう。
あと、パーティーなどに行くときのセット。イメージ写真は必須だが、悪くなく、高くない。
メイクは自分で、こちらですると、濃くなります。
日本人おすすめの町の美容室
子どもが幼稚園に行くようになり、町に出る余裕もできてきた。そんなとき、日本人がよく使っている美容室があるという。当時はやっていたデジタルパーマもできるという。心強い日本人の口コミ。
これを信じて、行ってみた。寺島しのぶ似の店長が切り盛りしていて、日本のヘアカタログなども置いてある。
ここもしばらく通っていて、カラーをしたり、パーマをかけたり、ストレートをあてたり、思い切ってショートにしたのも、この店であった。染料は2種類あり、タイの染料とイタリア製の染料を紹介された。イタリア製のは、タイ製のよりも高い(700バーツ、約2100円)が、においが気にならないらしい。やはりここは、イタリア製だろう。
カットするのも、パーマをあてるのも、寺島しのぶ似の店長で、あとのお手伝いの数人は、そういう技術の仕事を任されていないようだ。長時間を要するメニューの時、その店長が、とにかくしんどそうで、ため息をついたりするのに、なんだかいたたまれなくなり、家からも遠かったしで、なんとなくいかなくなってしまった。
タイ人おすすめの町の美容室
仕事をするようになり、私より10歳年下の同僚にいい美容室があると、教えてもらった。そこは、男性店長が日本で研修を受けたことがあるそうで、大変腕がいいと評判らしい。以前は、チェンマイ市内にあったが、お客さんが多く、店が手狭になったため、郊外に引っ越してきたと聞いた。
行く前に同僚から注意事項が2つあった。
「男性の店長を指名すること。男性といえば、一人しかいないからね。男性っていうのよ!」
「なんでもすすめられるままに、はいはいって言わないこと。私はそれでカットパーマカラーで、6000バーツ(約20000円)かかったんだから!」
よし、それを心して、店に入っていったが・・・、「初めてですか?」「はい」で、出てきたのはベテラン女性美容師。。。ここで、「男性にしてください」という勇気がなぜなかったのか。自分の国だったら、自分の希望をうまく言えることができるのに、やはりここでは、変なところで遠慮してしまう。
注意事項2つめは、大丈夫。特に勧められることもないままカットに突入。失敗しませんように・・・と祈りながら、店のヘアカタログから自分の希望を伝えた。次の日、周りの反応が意外によかったので、安心し、男性店長のことが気になりながらも、そのベテラン女性に何度も切ってもらった。
ある日、何度かベテラン女性が休みの日で、代わりに男性店長が切ってくれた。日々研究されているのだろう。やっぱり上手で、その時々の流行を少し取り入れてくれるのがよかった。言葉でうまく伝えられなくても、わかってくれているし、最後にブローの仕方を教えてくれるのが、助かった。その後、指名を男性店長に変えようと思ったのだが、ベテラン女性との関係もあるし、結局言い出せないまま、そして、言い出せない自分にストレスを抱えて切ってもらうのが、億劫になり、足が遠のいてしまった。
すべて満足日系美容室
以前、日本人の友人から勧められていた日系美容室。多少高くても、自分の納得のいくスタイルで過ごしたい思いが、強くなり、一度行ってみることにした。まず、自分の希望を日本語で伝えられるのは、すごく助かる。細かいニュアンスも伝えられる。今までは、「少しだけ切って」「髪が多い部分を少しボリュームを抑えたい」くらいしか伝えられず、あとは写真でイメージを伝達するしかなかった。
カラーも何度もしてると、「今の色と同じ色でお願いします」で続けてきたら、だんだん赤くなってきて、アッシュカラーとは程遠いものとなっていたのだ。
カラーも細かいことがいえ、カットも後ろの長さや前の長さも納得がいくまで話ができ、当たり前のことがこんなにも便利に感じるとは、思わなかった。
髪を洗う時に、顔に布をかぶせてもらったのも、タイに来て初めてで、おーやったぁー!もう視線の位置を気にせず、目をきつく閉じなくてもいいのだ!と妙なところに感動してしまった。
長時間だからと、お茶も出してくれ、ハンドマッサージまでしてくれて、カラーカットで4500バーツ(約13500円)、カット1100バーツ(約3300円)は、タイで生活している私には高いけど、ここは譲らず遣ってもいいかなと思ったのだった。
まとめ
独断と偏見だが、日本の美容室レベルは、世界一と言っていいほど、非常に高いと思う。でも、ここはタイ。同じものを求めるなら、日本に帰って切った方がいいだろう。
でも、ある程度目をつぶれるのならば、現地の美容室を試してみるのも悪くないと思う。
オススメは2つ。タイ人個人経営の町の美容室。いいなと思うヘアスタイルのタイ人にこそっと聞いてみよう。きっと行きつけの店があるはずだ。
もう1つは、日系美容室。器具も技術もサービスもきっと満足できるだろう。
記事提供:たあこ
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