スペインの大学院入学に向けて準備すべきこと(サラマンカ大学の場合)

スペインの大学院入学に向けて準備したこと

大学生ならば就活を考えるのは必須ですが、就職以外の道もあります。

日本から一歩踏み出せば大きく視野は変わります。

ここでは、日本の大学卒業後、就職せずに、スペイン・サラマンカ大学大学院へ進学した体験者から、お伝えします。

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迷った挙句・・スペインの大学院へ

スペイン語と出会ったのは、筆者が大学入学時。専攻がスペイン語だったからです。

大学三年生の夏季休暇を利用して、スペインへ短期留学をし、スペインの文化や開放された空気にさらに刺激を受けました。

社会人になる前にもっとスペイン語を学びたいと思い、国内の大学院入学を希望しましたが、不運なことに不合格。

迷った挙句、スペインのサラマンカ大学大学院を目指すことに。

この記事は、留学決意してから合格が決まり、準備したことについて書いています。

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スペインの大学院入学へ向けた最初の準備

一般的にヨーロッパでは6−7月がちょうど入れ替わりの季節になります。

日本から準備する場合、1年間の余裕をみておきましょう。

筆者がスペインの大学院入学準備をしたことは3つ

  1. ネットで情報検索
  2. 大学院で必要な書類集めと作成
  3. 英語とスペイン語の勉強

スペイン大学院進学を希望したものの、英語を活かせると思い、英語で行われているヨーロッパ中の大学院を探しました。

枠にとらわれず、好きな国、学びたい地域、自分が話せる言語で対応できる専攻、興味ある専攻をネットで検索する方が選択肢も増えると思います。

筆者の場合、大学時代スペイン語が専攻だったため、スペイン文学、スペイン文化を扱う場所を第一希望にしていました。

スペインの大学では、

  • 授業がスペイン語で行われるところ
  • 英語で行われるところ
  • 両方使うところ

など場所によって様々です。

各大学のページをよく見るとシラバスが記載されていたりもするので、少しでも興味があれば出願候補に入れると良いです。

アドバイスとして言えることは、ひとつひとつ大学のサイトをチェックしていき、

  • 必要な書類
  • 書類提出日の締め切り日
  • 合格発表の日程
  • 費用はいくらかかるか
  • 語学力はどのくらい必要か

を見ることです。

場所によってサイトが機能していないところがあるところもあるので、その場合は直接、大学へメールで問い合わせることも必要だと思います。

気になる語学力は、スペイン国内の場合、英語のレベルはどの試験でもおおよそB2以上が必須となります。

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出願に必要な書類について

次に集めた書類についてここに書いていきます。

  • Certification degree (卒業証明書)
  • Transcript of credits (単位取得証明書)
  • Recommendation form (推薦状)
  • Certification for Master course (マスターに入学することが可能だという証明書)
  • A copy of Passport (パスポートコピー)
  • Certificate of Language Proficiency (語学能力証明書)
  • Career plan (キャリアプラン)
  • Research plan (リサーチプラン)
  • Reason for application (志望理由書)
  • CV (履歴書)
  • Other evidence of research

大学によって必要書類が違ってくるので一つずつチェックが必要だと思いますが、基本的に全て英語表記です。

もちろんスペイン語でも可能ですが、筆者は全て英語で出しました。

上の4つは所属大学の学生課などで準備可能です。

推薦状は、自分が師事している先生に書いてもらうのが一番ベストな方法だと思います。

またマスターに入学することが認められているということを証明する、この書類についてですが、以下のように学務課の人に書いてもらえれば問題ないと思います。

筆者が所属していた大学ではこういった書類がなかったので、学務課の方と連絡をとり用意してもらいました。

<表記例>
Mr. ……… hereby certifies that Ms./ Mr. (name) holds a Bachelor of Arts from the University of …. According to the structure of the Japanese education system, the Bachelor of Arts allows the student to pursue studies at the masters level. Therefore, Ms./ Mr. (name) has all the credentials to enroll in a graduate program, at the master’s level, in Japan.

Plus the signature and, if possible, institutional seal (stamp).

最後のOther evidence of research は自分がやってきたもの、大学時代自分が活動していたことで形として残っているものを文章にしました。

特に指定はなかったので、自分のことを知ってもらえるように、

  • 自分ができること
  • 大学の外で経験したこと
  • 大学院に入ってからやりたいこと
  • その後の将来像について

を書きました。

志望理由書のプラスになるようなこと、自分をアプローチできることは全て書いておくといいと思います。

提出方法は基本的にネットからです。(稀に郵送を求められることもあるので必ず大学先のサイトを読むことをお勧めします)

ネット提出の場合、各ドキュメントは指定されたフォーマットがありPDFあるいはWord 形式でした。

スペイン語の勉強

スペインの大学院へ進学希望だったので、毎日欠かさず英語とスペイン語の勉強はしていました。

スペインの大学で英語で行われる場所、スペイン語で行われるかが当時わからなかったので、TOEICとスペイン語の会話や語彙力、リスニング力に力を入れていました。

そして夏の終わりに受け取った一通のメール。

英語で書かれた「Your application for admission…..」サラマンカ大学に合格

そこから始まった渡航準備…..。

次の項目では、渡航準備に向けて日本でのビザ取得について話していきます。

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スペインへの渡航準備

筆者の場合、授業が始まる数週間前に合格が決まったので、渡航準備がとても大変でした。

一般的に、留学準備をするとなると一年ほどの準備が必要だと思いますが、私の場合急遽決まったので、スペイン渡航するにはまず観光ビザで滞在しました。

当然長期ビザをするには、本人出頭が義務なので、一度渡航してからまた戻ってきました。

以下に、一般的な申請方法を記します。

スペイン滞在の場合

①90日未満

ビザなしで滞在可能です(Sin visado )

②91-180日まで 短期留学生ビザ(Corta duración)

短期留学査証は、希望する留学期間に合わせて発給されます。

スペインへ入国し、留学を終えて出国するまでの期間をカバーします。つまり現地での手続きは不要ということになります。

【用意するもの】

  1. 査証申請書 (スペイン語または英語表記)
  2. 証明写真(4.5 x 3.5) カラーで背景が白。
  3. パスポートとコピー1部
  4. 入学許可証明書の原本とコピー1部
  5. 経済能力証明書
  6. 宿泊証明書原本とコピー1部
  7. 海外旅行保険の原本とコピー1部
  8. 返信用封筒
  9. 連絡用データ
  10. 手数料

<注意事項>

■基本的に申請者本人が大使館に出頭します。出頭できない場合、代理申請も可。
その際は委任状が必要です。郵送での申請は不可能。

■パスポートは、スペインからの出国予定日から3ヶ月以上有効のもの。

■入学許可証についてですが、公立私立の教育機関にて勉学のための登録をすませたのち入学許可されていることを証明するもの。受講期間は最低91日以上出席日数を授業時間も明記されていること。

■経済能力を証明する書類として月額535ユーロ額以上(宿泊費含む)の滞在費及び日本からの往復旅費をカバーする金額を証明したもの。

a. 残高証明書
金融機関または郵便局が押印、発行日から1カ月以内のもの、日本語または英語での提出が可能です。25歳未満で親と同居している場合、親名義の残高証明書でも可能です。その場合、親子関係を証明する戸籍謄本、同居していることを証明する住民票も提出する必要があります。

b. 会社発行の保証証明書
会社から勉学のために派遣する場合、渡航目的、期間、学校名と住所、往復旅費や生活費などを会社が保証することを明記した保証書でも可。原本のみ。

c. 給費、奨学金証明書
スペインまたは他国の公的、私的機関からスペインで勉強するために十分な給費を受けていることを証明すること。 原本とコピー。

■宿泊許可証とは滞在期間中の宿泊が用意されていることを証明するもの。
宿泊住所も明記されているということ。

■学校が斡旋する場合、学校発行の宿泊証明書でも可能です。
学校の照明は、入学許可書とまとめた1枚でも可能です。

■滞在中の障害、疾病に備えて医療費およびそれに伴う一時帰国費用をカバーする
保険に加入していることをカバーするもの。
英語またはスペイン語で記載されているもの。

■希望滞在期間をカバーすること。保険会社の押印が必ずあること。

■返信用封筒には82円切手、宛先、宛名を明記すること。

スペイン外務省からの査証回答が出た後、結果通知を発送するために使います。

■パスポートを郵送で希望の場合、本人の宛名を明記したレターパックの提出が必要。

■申請には大体約4週間かかります。無犯罪証明書、健康診断証明書の用意は不要。

■受領際のパスポート返却は郵送可能です。

③ 181日以上 長期留学生ビザ(Larga duración)

長期留学査証ビザは、語学学校で登録手続きをした分、年間有効なビザがおりるわけではありません。

スペインへ入国してから滞在都市にある警察署あるいは、Oficina de extranjería (オフィシーナ・デ・エクストランヘリア)というところで滞在許可証を申請する必要があります。

この段階を終えてようやく安心して滞在することができます。

【用意するもの】

  1. 査証申請書
  2. 証明写真
  3. パスポートとコピー (パスポートはスペイン入国から1年以上有効のもの)
  4. 入学許可証明書の原本とコピー1部(受講機関最低181日以上の明記)
  5. 無犯罪証明書
  6. 経済能力証明書
  7. 宿泊証明書原本とコピー1部
  8. 海外旅行保険の原本とコピー1部
  9. 健康診断書の原本とコピー1部
  10. 返信用封筒
  11. 連絡用データ
  12. 手数料

<注意事項>
■長期ビザは現地スペインで滞在許可の延長手続きが可能です。

■申請には約2ヶ月かかります。

■無犯罪証明書は申請日から逆算し、日本を含め過去五年間に居住した
国々の警察発行の犯罪経歴証明書を提出。発行日から3カ月以内のもの。
18歳未満は不要。無犯罪証明書は約1-2週間かかります。

■健康診断証明書は、大使館作成のフォーマットに基づき、医師が記入、署名し、
医師印と 病院名、それぞれの印が捺印されたもの。発行日から1ヶ月以内のもの。
かかりつけの医師によって異なりますが私の場合は1日で出してもらいました。

■申請、受領は必ず本人出頭が必要です。

スペイン大使館領事部

〒106 – 0032 東京都港区六本木1-3-29
受付時間 月曜日から金曜日まで 9:30 – 12:30
※ 電話が通じにくいので直接、出頭することをお勧めします。

筆者の場合、卒業証明書、単位取得証明書をスペイン語に翻訳し翻訳証明を外務省にてしてもらいました。だいたい約1-2 週間かかります。

スペインの大学進学まとめ

ここまで大学院入学に向けて書きましたが、何か参考になれば幸いです。

渡航準備時はバタバタしましたが、この段階を乗り越えれば落ち着いて現地で勉学に取り組むことができるでしょう。

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