スペインの街角に欠かせないもののひとつが、BARです(スペイン語での発音の仕方は「バール」となります)。
スペイン人はBARがないと生きていけない人種であろうと思われるほど、人々の生活に根付いているものです。
BARはスペインのいたるところにあります。街中はもちろん、病院・空港・バスセンター・公共のスポーツ施設・映画館・ショッピングセンターなど、とにかくスペインで人が集まるところには、BARが必ずあるものと思っていたほうが良いでしょう。
しかし、このBAR、スペイン文化に外国人にとってはちょっと厄介なものでもあるのです。
まず、どんなものを注文できるのか知っておかなければなりませんし、飲み物を飲んでいる間に、何をしたらいいのか手持ち無沙汰になり、つまらない思いをしたことのある方も、少なくはないでしょう。
この記事では、スペインのBARでは、実際に何ができるのかということと、BARでの注文できる飲み物の種類とその注文の仕方をお教えしたいと思います。
スペインのBARでできること
飲み物を飲む:
飲み物の種類と注文の仕方は、次の章を参照にしてください。
ピンチョをつまむ:
簡単なおつまみを置いてあるBARがほとんどなので、小腹がすいたときにはBARに行きましょう。
食事をする:
ピンチョを3皿ほどもつまめば、十分なお昼ご飯にもなります。
Wifiを使う:
この数年は、スペインでもWifiに接続できるBARが増えていますので、ネットに接続することもできます。
パスワードはスペイン語でコントラセーニャ(CONTRASEÑA)と言います。
BAR でWifiに接続したいときには、お店の人に「ケ・エス・コントラセーニャ・デル・ウイフィ? (¿Qué es contraseña del WiFi?)」と質問しましょう。
パスワードはお店の人に紙に書いてもらいましょう。
お手洗いを使う:
BARで飲み物を頼めば、そこのお手洗いを使うこともできます。
大事なことは、たとえコーヒー1杯だけでも、何か飲み物を頼んでから、お手洗いを使うこと。
「お手洗い使ってもいいですか」とは、スペイン語で「プエド・ウサール・エル・セルビシオ (¿Puedo usar el servicio?)」と言います。
TVでスポーツをみる:
テレビでスポーツを見ることも、BARに行く十分な理由になります。
ほとんどのBARで週末にフットボールの試合をテレビで見ることができますし、またフットボール以外のスポーツ、例えばバスケットボールや自転車ロードレースを放送するスペインのBARも数多くあります。
どんなスポーツであれ、そのBARのある地元のチームの試合の時には、一種独特の雰囲気に包まれます。
新聞を読む:
デジタル全盛の現在でも、スペインのBARで紙の新聞を見つけることは決して難しいことではありません。
スペイン語が完璧に理解できなくても、写真などを見ることで、その地域の様子がわかったりするので、スペインのBARでは、新聞を読むことをお勧めします。
スペイン語のヒアリングの練習:
コーヒーを飲んでいる10分間だけでも、BARにいるほかのお客さんたちの会話に耳を澄ましてみましょう。
ほとんどのお客さんが地元の人というBARでなら、その地域独特のスペイン語のアクセントや言い回しなどに気がつくかもしれません。
宿題・仕事をする:
Wifiを使えるBARなら、勉強や仕事をすることも可能です。ただし、貴重品の扱いには気をつけましょう。
また、パソコンなどをテーブルの上に置きっぱなしで、お手洗いに行ったりしないほうが良いでしょう。
いろいろな相談事をする:
ある程度スペインに慣れた人といえども、外国で暮らしているとさまざまな問題に直面することがあります。
例えば、
- 「歯医者に行きたいけど、どこの歯医者がいいのかわからない」
- 「弁護士を探している」
- 「ルームメイトを探している」
- 「この辺りで一番近いスーパーはどこか教えて欲しい」
そのようなときには、行きつけのBARのオーナーやカマレロ(ウエイター)たちに、ちょっと相談してみましょう。
BARに集まるのは、多種多様な人々とさまざまな情報です。
つまり、よいカマレロは町の情報屋でもあるので、あなたが何か困っているときに、何らかの解決法を知っていることが少なくありません。
以上がスペインのBARでできることです。
BARというのは飲み物やピンチョを仲介にして、さまざまな人や情報が集まるところなので、スペイン社会では意外と使い勝手がよいのです。
は言っても、BARにある唯一のルールは、「客は何か飲み物を頼まなくてはいけない」ということでしょう。
そのため、スペイン語での飲み物の頼み方がわからない人にとっては、スペインでBARに入ることは、かなり敷居が高く感じてしまいます。
そこで、ここからスペインのBARでどんな飲み物を、どのように注文するかということを取り上げたいと思います。
スペインのBARで飲み物を頼むには
基本的に、自分が飲みたいものの名前を言った後、「ポル・ファボール」とつければ注文できます。
コーヒー(カフェ:café):
基本的にスペインのBARで飲むことができるコーヒーはいわゆる「エスプレッソ」です。
それに牛乳をちょっと足したものを「コルタード(cortado)」、牛乳を大目に加えたものを「カフェ・コン・レチェ(Café con leche)」と言います。
たとえば、牛乳多めのコーヒーを頼みたいときには、「ウン・カフェ・コン・レチェ、ポルファボール (Un café con leche, por favor)」で十分通じます。
ハーブティー(インフージョン:infusión):
スペインでメジャーなハーブティーはカモマイル・ミント・リンデンフラワーの3種類です。
それぞれ、スペイン語では、マンサニーリャ(manzanilla)・メンタ(menta)・ティラ(tilla)と言います。
お茶(テ:Té):
スペインで、お茶は色によって分類されます。ちょうど中国茶が色によって分類されているのと同じです。
スペイン語のお茶(テ:Té)の跡に来る単語は、黒(ネグロ:negro)白(ブランコ:blanco)など主に色を表す単語になります。
日本の緑茶を注文するときも、そのままテ・ベルデ(Té verde)で大丈夫です。
ジュース・コーラ類:
これはそのまま、メーカ名で注文可能です。つまり、「コカコーラ」「ペプシ」「ファンタ」でOK。
時々、スペインのBARで、「ファンタはないけどカス(KAS)ならあるよ」とカマレロが言うことがありますが、これはスペインのメーカーが生産しているオレンジ味あるいはレモン味の炭酸飲料のことです。
ココア(コラカオ:cola cao):
ココアはスペイン語で「コラカオ: cola cao」と言います。
牛乳に溶かして飲みますが、温かい牛乳はもちろん、冷たい牛乳にも問題なく溶けます。
モスト(Most):
モストとは、ワインになる直前のぶどうジュースのことです。アルコールは全く入っていません。
暑い日に、冷たくして飲むのがお勧めです。
ワイン(ビノ:Vino):
赤ワインはスペイン語でビノ・ティント、白ワインはビノ・ブランコ。
BARでコップ一杯だけワインを飲みたいときには、「ウナ・コパ・デ・ビノ・ティント/ブランコ(Una copa de vino tinto/blanco)」と言って注文しましょう。
ビール(セルベッサ:cerveza):
さて、スペインのBARで、一番注文が難しいのが実はビールなのです。
おそらく日本人が、「セルベッサ、ポルファボール」と注文すると、カマレロはこう皆さんに質問するはずです。
「カーニャ、ピンタ、ハッラ、オ、ボテーリャ (¿Caña, pinta, jarra o botella?)」
実は、これらはすべてビールを注ぐコップの種類を表す単語であり、同時に自分がどれだけの量のビールを飲みたいかということもあらわしています。
カーニャはちょうどコップ1杯。ピンタは細長いグラスで、カーニャよりもちょっと量が多いぐらい。
ハッラは日本語でいうところのビールジョッキ。ボテーリャはビールの小瓶を意味し、その量は330ml。
スペインのBARでビールを頼む時は、グラスの種類で注文しましょう。
スペインのBarの利用方法まとめ
ここでは、スペインのバーでできること
- 飲み物を飲む
- ピンチョをつまむ
- 食事をする
- Wifiを使う
- お手洗いを使う
- TVでスポーツをみる
- 新聞を読む
- スペイン語のヒアリングの練習
- 宿題・仕事をする
- いろいろな相談事をする
と、注文方法についてまとめてみました。
スペイン生活で、BARが使いこなせるようなると、非常に暮らしやすくなります。
ここに記載した利用方法を参考に、ぜひトライしてみてください。
きっとスペイン生活に役立つと思います♪
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