スペインの田舎村・ガリシア州へ移住!現地生活や独自の魅力とは

スペインのなかでも、とっても田舎で過疎地域でもあるガリシア自治州(ポルトガルの北)。

日本人にはあまり馴染みのない地域ですが、ここで7年間暮らす日本人のポルコさんに、現地生活の実情や魅力などをお聞きしました。

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ガリシアへ移住した目的は?

以前は、教育関連の仕事をしながら、結婚、出産と一通り経験しながらイギリスに15年間住んでいました

そのときに、主人が「ここは治安が悪いからダメだ、脱サラして、スペイン行くぞ」と突然言いだし。どうせ実現はしないから、私は「ハイハイ」と流していたのですが、実際に家を建ててしまったんです(笑)。

旦那は、スペインの血が半分入っていて、旦那の父、私の義理のお父さんになりますが、彼がガリシアの田舎村の出身なんですね。

旦那はイギリスで生まれ育って、時折、スペインへ行きながら、スペインへの愛着が湧いていったようです。

そんななか、スペインへ移住が決まったわけです。

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まず、スペインのガリシアという地域情報

まず、ガリシアはものすごい田舎で過疎地域です(笑)

ガリシア地方というのは、フランコ政権のときに弾圧を受け、貧困がすごく、多くの人が外へ出て行ってしまったんです。

近辺の方に話を聞くと、バルセロナに親戚がいる、スイスで生まれた、フランスで生まれ育った、という方がとても多く、主人のおばあちゃんも、イギリスへ移民という形で移住しています。

ここはものすごい田舎で、昭和の日本のイメージを持ってもらうとよいと思います。人が気さくで、自然が豊富で、というところです。

主人は「この田舎で、子育てがしたい」と言いだしたんです。

photo:flickr by Gabriel González

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脱サラして、スペイン移住!でも結末は・・

いったい何をやるのかと思っていたら「養豚農家をやる」と。

ですが、いろいろと調べていくと、当時は、「放牧スタイル」を検討していましたが、この地域ではあまり放牧という例はなく、それを実現するには、時間もお金もかかることがわかりました。

計画性がないですよね(笑)

一方で、時間だけが過ぎていくなか収入はなかったんですね。

それで、「ダメだ!」ということで見切りをつけて、実は今、私たち家族をガリシアに残し、旦那はロンドンで仕事をしています(笑)

人もいない所なので、やはり経済があまり動かないため、ここで仕事を見つけるのは至難なわけです。

計画性もなく動いた感じは、側から見ると激動だと思います(笑)

ただ、若いうちに1回やっておかないと、のちのち後悔するのも嫌だし、今イギリスの状態を見ても、もう一度戻りたいとは思わないですかね。

今イギリスで子供を育てたくはないかな、と思います。

ガリシアでの生活について

現在は、長男と次男がいて、こちらの小学校に通っています。ワンオペ育児ですね。朝の8:30に行き、14:00に帰ってきます。

学校から帰ってきたら、お昼ご飯になります。スペインは遅いんですよ。

昼食後は、宿題、図書館行ったり、犬の散歩にいったりとゆっくりとしています。

たまに、長男がサッカーにいったり、次男がテニスしたりという形です。

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ガリシアという地域5つの魅力

自然が豊富

ガリシア州は雨が多くて、自然が豊富です

スペインは暑くて、乾燥して、というイメージがあるかもしれませんが、ここはしっとり、ゆったり、緑がいっぱいです。

スペインはガリシアに入るまでは真っ平らなんですが、ガリシアに入るとドラマチックな景色しかないです。

四季がすごくはっきりしていますので、とても綺麗で、見ていて飽きないです。

注意してほしいのは、タバコの投げ捨ても、600ユーロの罰金というのもあります。景観を守るためです。

スペインでも異色!ガリシアの人

ガリシアはスペインのなかでも異色で、ガリシア州から来た人はスペイン人のなかでもイジり対象になるらしいです。

民族的にみてケルティックの文化だから、スペイン人の性格とは違い、本音の建前を使い分ける、といった形で日本人に近いかもしれませんね。

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photo:flickr by Jose Luis Cernadas Iglesias

だから人は親切で、何かあっても、皆顔見知りなので、助けてくれます。

これはガリシアのアピールポイントです。

人の数が少ないため、学校の人数に余裕がある

小学校は120人程度です。1学年だと20人くらい。

人気学校でも、定員をきるほどです。

ゆったりしていますので、子育てには向いていると思います。

動物を身近に感じる

例えば、集落では、皆、羊や牛を飼っていますが、そこに狼が出て、子羊がヤられた、といった話題になります。

私も、鹿を跳ねた経験があります。

散歩をしていると、獣道があったりしたら、それは避けます。(治安とは違った意味で、獣は危ないです。)

冬になると狩猟も解禁になりますので、朝方は猟銃の音がパンパン鳴っています。

だから、朝方は子供を外に出せないです。出すときは、目立つような蛍光色の服を着せています。

車がありませんので、道路にテニスのネット出して遊んでいても、誰も何も言いません。

・うさぎは食べるために飼っている

これを日本人に言うと驚きますが、こちらではうさぎは食用で飼っています。

つがいで飼って、子供をたくさん産みます。

身がキュッとしていて、食べ応えがあり、美味しいです。

1kgで5ユーロほどです。

はじめてみたときはショックでしたが、目の前で、毛をビリっと剥いで、加工して、販売しているのを見たたときは驚きました。

<うさぎ料理>

うさぎは、脂肪分がもの凄く少ないので、シチューといった煮込み料理に使われます。

ポルトガルへ、モロッコへ

ポルトガルへは車で3時間、アフリカ大陸のモロッコへは7時間でいけます。

アフリカは車を船に乗せて、いくことができますよ。

思い切ってアフリカ大陸を満喫することもできます。

スペイン滞在のビザについて

実は、スペイン人は16才以下の義務教育(6才から16才の小学校から中学校を出るまで)に達している子供を持つ人には、スペイン政府はビザをくれます

例えば、うちの子はEUで生まれて、EUの国籍を持っていますので、学校の在籍証明書を提出すると、取得できました。

長期滞在許可として、5年で切れて、5年後に更新をします。

私の場合は、下の子が16才になれば、本当は出ていかなくてはいけませんが、それまでに配偶者ビザを取得予定です。

スペインへ移住した当時は、子供が小さかったため、この滞在許可ではなく、「EU圏内の人と結婚している」というビザをもらいました。

これも5年後に更新があります。

5年後のとき、どれが一番簡単に更新できるか?を考えたときに、この子供を持つ人のビザに切り替えました。

一方で、お金を持っている人は滞在許可が出やすいです。スペインにお金を落としてくれる人は歓迎ということです。

今、スペインは空き物件が多いので、お金を持っている中国人に不動産を買ってほしいというアピールしている話はあります。

※ビザの事情は本当に刻々変わりますので、政府のウェブページを見ながら検索してください。

ガリシアでの生活費

ガリシアの賃貸事情

過疎地域の田舎なので、すごく安いです。

私の友人がこちらで賃貸をしたときは、最上階で窓がいっぱい付いて、寝室2つ、キッチン、リビング、駐車場ありの2LDKで、月270ユーロ(光熱費は別。水道代付き)です。

その友人はネットで、時計を販売していました。

時計に自分の名前や好きな番号やメッセージを印字にして売っていました。彼は、時計を印刷して、作ってくれる人さえいれば、彼はネットでデザインしたり、発注したりするだけなので、世界中どこでも働けるんです。

ネットさえあれば、どこでもできるので、この地域に来れるんですね。

食費

一人なら、食費は月200ユーロくらいで過ごせると思いますよ。

お肉はとても安いです。

チョリソー5、6本で3ユーロ。
クリスマスのシーズンは生ハムは1本40ユーロ。

精肉店に行くと、大きな業務用の冷蔵庫がありますが、豚の顔などが掛かっていて、びっくりしますよ。

一般家庭では、自給自足なので、お肉を買う人は少ないです。

・驚くべき文化・マタンサを体験

冬に豚の屠殺(とさつ)があります。1家庭に対して、2頭ぐらいを屠殺します。

これはびっくりすると思います。

photo:flickr by Javi Vte Rejas

photo:flickr by Javi Vte Rejas

男の人は解体作業をして、女の人はチョリソーを作ったりします。

都会ではやりませんし、日本でも見ないと思います。

昭和の日本にタイムスリップする感覚になります。

ガリシア移住前に知っておくべき現地事情

1.日本らしい!スペインは書類が大好き、ハンコが大好き

スペインは、書類やハンコが大好きで、日本に似ています。

書類をもらうために、いろんなところをグルグル回らなくてはいけないため、村役場にいくと、大変です。日本みたいです。

これはスペイン全体に言えることで、書類第一主義です。

そして、ハンコがないと機嫌が悪くなりますよ(笑)

2.インターネット環境が大変

田舎なので、インターネットがありません。最近になって3Gが入るようになりました。

ここから車で1分の隣の集落にいくと、3G届いていないですよ。

これからスペインへ来る方へのお役立ち情報

1. ビザ情報は自分の力で

言葉の習得はもちろんそうですが、掲示板とかでビザの情報などを収集するのはあまりオススメしません。

自分で情報を収集して、確認する作業をしないといけません。

自治州など、住んでいるところによっても違うし、ビザは刻一刻と変わりますので。

2. 現金を作っておく

とりあえず、現金をしっかり貯めてくることは大切です。

これは海外生活するうえでは、どこに行っても同じことかもしれませんね。

3.自分で売れるものを持とう!

単身で来るひとは、何か自分で売れるもの、サービスを持っていることが大切です

例えば、ピアノを教えられるとか、ギターができるとか、自分が提供できるものです。

これがないと、地方では仕事を得るチャンスがぐっとなくなります。

私の場合は、英語を教えられるよ、ということを周りの人に伝えて、口コミで紹介してもらいました。

日本の美容師で、都市を転々できる人は絶対に需要はあると思います。本当に良いと思いますよ。

あとは調理師さんも良いと思います。寿司職人なんか素晴らしいと思います。

とにかく大切な手に職、がある方です。

ガリシアのオススメのスポット

ビーゴ(vigo)からの小型船に乗って、シエス島(Cies Island)というすごく小さな島が国立公園になっていて、白い砂に、薄青の海は、本当に綺麗です。

あとは、キリスト教の人が目指す聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラ(Santiago de Compostela)の大聖堂は凄いですよ。

ここは多く国々の人が巡礼で訪れます。

このサンティアゴ・デ・コンポステーラは世界遺産「熊野古道」の姉妹都市でもあります。

あとは、地の果てと呼ばれるフィニスペレ岬は絶景なので、オススメです。

スペインへ移住される方のメッセージ

とにかく自分が売れる何かを持っていくことです。これは本当に大切です。

私自身、そういうものを持っていないので苦労します。

あとは「ここはダメだな。」と思ったら、すぐに都市を変える「潔さ」も大事かなと思います。

ダラダラする時間は勿体ないので、見切りをつけて、一つの経験値として自分のなかで温めておいて、次のところに前向きに行く、潔さを大切にしてほしいです。

私自身、スペインに移住したときに、うまくいかなかったらそれでいいや、と思っていましが、子供が学校に入ると本当に動きにくくなるので、若い方は色んなところに、色んなものみて、色んなチャレンジをしてほしいです

失敗しても、若さはそれをバネに変えることもできますので、若い人は早くいろんなところに行ったほうがいいです。

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