タイは、日本人の移住先として、マレーシアに次ぐ2番目の人気の国です。
多くのシニアの方々が第2の人生を求め、あるいは若年層の人たちも、閉塞感のある日本を飛び出し新天地を目指して移住されています。ほとんどの方が、過去にタイを訪れてその魅力にハマったというケースだと思いますが、いざ住んでみると、どうも想定していたイメージと違う。タイの日々の生活にストレスを溜め込んでいる方も少なくないようです。
いったい何が原因なのか、
どうすれば移住後のタイの生活をエンジョイできるのか、
をタイ在住者がシェアしてくれました。
そういう方々には、いくつかの考え方の癖や、こだわりを捨てきれない傾向があるようです。
タイの生活は、簡単な心がけ次第でエンジョイできる!という視点で以下の5箇条をピックアップしてみました。
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1. 怒ってはいけない
基本、タイ人はめったなことでは怒りを表に出さない人たちです。
激しい感情をあからさまに表現するのは品がない、という考え方が根底にあるようです。ですから、「約束の時間に来ない」「頼んだ仕事が雑すぎる」「隙あらば雑談やLINEに夢中になっている」など、ついカッとしてしまう状況でも、大声で怒鳴りつけたりすると、逆に「へ?何そんなに怒ってんの?」「こいつこの人変な人?」というような目で見られてしまいます。
そして、あなたとの距離感が開くだけで、その行動が是正されることはありません。
タイ人はプライドが高い国民なので、特に大勢の前で叱りつけたりすると、完全にいじけたり、場合によっては根に持たれて、後で報復されるということもあり得ます。空港でイミグレ職員や税関職員に顔を真赤にして怒ってる日本人がたまにいますが、逆効果です。
そういうカッとしてしまう状況では、逆に笑顔を浮かべて、ゆっくりと、子供を諭すように接しましょう。怒りのエネルギーは負のエネルギーです。あなた自身のマインドにも決してよくないことを学ぶ良い機会ととらえましょう。
2. 日本と比べてはいけない
成長著しいタイですが、インフラやサービスの品質はまだまだ先進国のレベルとは遠いのが現実です。日本と比べて著しく遅れているものも多いです。
そもそもあなたはなぜタイに移住しようと考えたのでしょうか。
タイやタイ人に、日本にはない、もしくは日本や日本人が失ってしまった魅力を感じたからではありませんか?慣れきった日本の生活、特にサービス業の接客や公共交通機関の時間の正確さなどは、タイと比べるまでもなく、世界で日本だけの特質です。つまり世界的に見ると日本が特殊という面も多々あります。
人間の性(さが)として、「隣の芝生は青く見える」「常に今の生活にないものをうらやんでしまう」傾向はなくせません。ですが、不足しているものを追いかけていてはいつまでたっても幸福感は得られません。タイのマイナス面に目を向けて、日本と比較するのではなく、日々の暮らしの中でも日本にはないタイの良さを感じられることはたくさんあるはずです。
3. ワイをマスターしよう
「ワイ」というのは、両手を合わせて仏様を拝むようなスタイルのタイ式の丁寧な挨拶です。
(Photo by shankar s.)
おもに目上の人や地位の高い人に出会った時に行います。親しい友だちや職場などではワイをする必要はありません。タイ人は、ワイをされるとワイで返さなければいけないので、誰に対してもしょっちゅうワイをするのは相手に迷惑になり、奇異に受け取られます。
年上の方にはじめてお会いしたり、久しぶりに会う時、イミグレの高官と面接する時、お坊さんにお会いした時などにワイをします。
タイ人と一緒の時に、タイ人が相手にワイをしたら、すかさず自分もワイをする、というのが無難で安全策かもしれません。ワイのやり方にもいろいろありますが、相手は外国人のワイのやり方を特に気にすることはありませんから、タイ人のやり方をマネしておけばOKですよ。ワイをすることは、相手に敬意を表すことですから、人間関係をスムーズに、また、まわりのタイ人にも「ちゃんとした人」という印象を与えることができます。
4. ジョークを言おう
(Photo by cristiano)
タイは「微笑みの国」と言われるように、ふとした瞬間に見せるタイ人の笑顔は、とってもチャーミングで幸せな気分になります。タイ人は冗談が大好きです。時には日本人にはエゲツナイ、失礼だな!という過激なジョークにも出くわします。タイの生活に慣れてくれば、あなたも負けじと大阪のおばちゃん並にズケズケとジョークで返せるようになるでしょう。
ジョークはタイ生活の潤滑油。近所の雑貨屋や食堂のおばちゃん相手にジョークのツボを研究してみてください。相手がウケて笑ってくれると、あなたも楽しくなること間違いなし!です。タイ人との距離感をグッと縮めるためにも、オヤジギャグでもなんでもいいので、ジョークを言ってみましょう。そんな些細な事で生活にハリが出てくるものです。
5. 政治・王室の話はご法度
ご承知の通り、2016年現在、タイは軍事政権下にあります。
ニュースで度々耳や目にした方も多いと思いますが、反軍政の運動家たちが連日軍に連行され、監禁、監視下に置かれているような状況です。欧米のメディアや政府は、反人権的行為だといってタイ政府を厳しく非難しています。中には、タイは北朝鮮のようになりつつある、とまで批判するメディアもあります。
まだ民政化への道がまったく見えない今日、たとえ親しいタイ人との間でも、政権批判っぽい話題をすることは、慎みましょう。
さらに、「王室の話は絶対にしない」ことが重要です。
批判は一切タブーです。タイ国民の現プミポン国王への忠誠心は、たとえるなら戦前の日本人の天皇陛下に対する敬愛の念と同じくらい強いのです。タイ人が国王を賛美する話をしている時は、ウンウンとうなずいて同意しておきましょう。
まとめ
最後は少し脅かすような内容になってしまいましたが、タイの魅力のひとつは、そのユルさ・テキトーさにあると思います。
日本社会がなんだかだんだん窮屈になっていく中、人間関係の独特の緊張感を含め、息苦しさを感じている人も多いと思います。ただ、日本社会のこのような傾向も、決して政治家や企業のせいだけではなく、日本の国民が変化を嫌い選んだ結果だともいえます。外国という新しい土地で新しい人生をスタートするためには、あなた自身が新しい目線や価値感で生まれ変わることが必要です。
タイは、あなたの心持ち次第で、とってもハッピーに暮らせる国であることは間違いありません。後ろを振り返らず、いろんなこだわりを捨て、どうか日々のタイの生活を楽しんでください!
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