仕事や結婚を機に、思ってもいなかった海外生活を始めることもあります。
今回は、3年前に旦那さんの仕事の関係でバルセロナへ家族で移住したMさんから教えてもらった良かったことをご紹介します。
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1.休みが多い
とにかく休みが多いです。
休みが多いので2人の時間、家族の時間を楽しみやすい!
1年の中で一番長い休みは7月~9月のバケーションのシーズンです。
この期間の間に、ふつう半月~1ヶ月間の休みをとって、こころと体をリフレッシュします。学生からサラリーマンから町の小さなパン屋さんまでみんな休みます。
この長期の休みを利用してバカンスに行ったり、日本に里帰りしたりする日本人もたくさんいます。
またこのバケーションとは別に、各村や町、市によって別々の祝日があります。
例えば、バルセロナ市では9月25日は祝日なので学校や仕事はお休みですが、隣の市では祝日ではないので学校も仕事も行きます。もちろん「建国記念日」のような国の祝日も別でちゃんとあります。
日本では年末年始やお盆など、長期の休みを利用して実家に帰る人も多いですよね。
スペインの人は、週末など休みのたびに実家に遊びに行くことが一般的です。中には毎週実家に行くなんて人もいます。なので長期の休みは自分たちのために使えることが多いです。
実家の家族を大事にしつつ夫婦2人の時間、子どもと自分たち家族の時間を過すことができます。
2. 移民が多い
バルセロナは観光地で有名ですが、やって来るのは観光客だけではありません。
バルセロナはカタルーニャというスペイン北東部に属していて、経済危機と言われるスペインの中では数少ない経済が好調な地域です。
スペインの他の地域や他の国からも人がやってきます。
日本人が道を歩いていても、買い物をしていても、お茶してても、特に異様な視線が注がれることはありません。明らかに見た目が外国人な人がたくさんいるので、そこにいても普通になります。
受け入れてもらえた、ということとは少し違うのかもしれませんが、「ここにいても大丈夫」と思えることは、外国人として日常生活を送る上では気持ちが楽になるポイントです。
中国などアジアからの移民も多いのでアジアンショップがたくさんあり、割高ですが基本的な調味料はそこで買うことができます。
スペインは油を多く使った料理が多く、それだけだとどうしてもお腹が疲れて日本の味が恋しくなります。
アジアンショップには調味料の他にインスタントラーメンやお菓子なんかも売っていて、とても重宝します。多少長すぎるような賞味期限が気になりますが、そこは海外。日本とは少し基準が違うようです。
3. 日本に対するイメージが良い
日本から来たと言って嫌な顔をされることがまずありません。
しかも「家族や知り合いが日本に行ったことがあるけど、とても素晴らしかった」というエピソードまでもらえることがあります。ありがたいですね。
バルセロナでは30年以上も前から日本でお馴染みのアニメがたくさんテレビで放送されています。
多くの大人たちが日本のアニメを見て育ってきているんですね。今でもドラゴンボールやクレヨンしんちゃんなどは繰り返し放送されています。
バルセロナでは様々なイベントがあり、日本のイベントも定期的に開かれています。
有名なものだと、ここ近年毎年秋に日本のマンガのエキスポ、サロン・デル・マンガ(Salon del Manga)があります。アニメ好きを中心にたくさんの人が楽しんでいます。
そのためか、日本人を特別視しているわけではないのですが、日本に行ったことがなかったりあまり良く知らなかったりするのにイメージだけは良いことが多いです。
日本の有名企業の存在も大きいようです。
工場や支店がバルセロ周辺にもあり、日本の製品はクオリティが高いことで知られています。
自分が何をしたわけではないですが、良いイメージを持たれることはうれしいです。これから来るかもしれない日本人のために、イメージを壊したくないですね。
4. 言葉を間違えても大丈夫
バルセロナは観光地だし、みんな英語も話せるだろうなんて思ったら大きな間違いでした。
もちろん有名な観光地のインフォメーションなどは英語で通じます。
ですが、暮らしているとどうしても行く必要がある役所や病院では英語を話せる人が少ないです。運よく話せる人に当たったとしても、発音がスペイン語なまりでよくわからないなんてこともあります。
さらに、バルセロナではスペイン語の他にもう一つ「カタルーニャ語」という言語が話されています。
スペインだからスペイン語と思ってバルセロナに行くと、街にはカタルーニャ語が溢れています。
全く知らない土地で知らない言葉を聞くことは最初は苦痛で仕方ありません。ですが、移民も多いこともあり、間違ったスペイン語やカタルーニャ語がミックスされた言葉を聞くことはよくあります。
周りもそれを理解しているので、いくらこちらが間違ってもちゃんと聞いて理解しようとしてくれます。
これは若い人からお年寄りまでみんなそうで、とても暖かく感じます。もっとちゃんと話せるようになりたい、という刺激にもなります。
カタルーニャ人たちの母国語はカタルーニャ語ですが、実際、スペイン語だけで十分生活できます。
ただ、カタルーニャ人と結婚して家族がカタルーニャ語で会話するとなるとカタルーニャ語を勉強してもいいでしょう。
話は戻りますが、有名な観光地でない場所では英語が通じないことがほとんどです。
強制的にスペイン語を使う努力をしなくてはなりません。
もちろん言語習得は大変ですが、みんな優しいのでだんだん気持ちが楽になってきます。間違えることが恥ずかしかったり怖くっても、次第にそんな気持ちも弱くなっていきます。
もちろん現地の言葉ですし、話せるに越したことはありません。
努力もしなければいけませんが、周りの使っている言葉が1つでないだけで案外気持ちが救われます。
5. 大都市なのに自然がいっぱい
バルセロナは大都市ですが、街の中にも大きな広場や公園がいくつもあり、噴水やベンチ、並木道など公の憩いの場がたくさんあります。
休みの日など、ベンチで読書したりおしゃべりしたり、広場で犬と思いっきり遊んでいる人をよく見かけます。
公園で集まって誕生日パーティーをしていることもあります。並木道をランニングしている人もよくいます。公園と名のついたまるで庭園のようなところもあります。
地中海にも面しているので、メトロに乗っても歩いて行っても海がすぐそこにあります。
たくさんの人や建物に疲れたら、すぐ隣の庭園やビーチでリフレッシュできます。
夏は日差しが強いので場所を選ばないと暑いですが、日陰の中は不思議とそこまで暑くありません。日本の夏はどこに行っても暑いですが、バルセロナなら影があれば大丈夫です。
バルセロナから電車で1~2時間行けば山もあり、秋には山菜採りやきのこ狩りを楽しむ人も多いです。冬には、スキーを楽しむこともできます。
まとめ
カタルーニャの人々は、「カタルーニャ人」であることに誇りを持ち、民族意識も高いですが、それを押し付けることなく、同時にたくさんの人種の人と一緒に学んで働いて日々生活しています。
実際住んでみると、もちろん日本にいた頃と同じようにいかないこともたくさんありますが、バルセロナへ移住される方は言葉や文化の違いに囚われすぎず、毎日の生活を楽しんでもらいたいです。
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