どこの国に暮らしても、銀行と無関係に暮らすことはできなく、それはもちろんスペインでも同様です。
ここでは。スペインの銀行事情をご紹介いたします。
基本的には、スペインの銀行も日本の銀行もあまり違いはありませんが、営業時間など、いくつか異なる点がありますので、それらの注意点も記載いたします。
スペインには銀行やATMは街中にたくさんある?
まず、銀行もATMもスペインの街中に本当にたくさんあります。
情報によると、スペイン国内にある銀行の支店の数は27,000ほど。
マドリードやバルセロナのような大都市はもちろん、人口数万人規模の町までなら、銀行を探すのに困ることはありません。
また、かなり小さな村でも1つは銀行の支店があるのがスペインの村です。
ただし、ここで気をつけなければいけないのは銀行の営業時間です。
スペインでは、基本的な銀行の営業時間は、朝の8:30から14:30までです。日本と比べると30分ほど前倒しになるので、ご注意ください。
しかし、サンタンデール銀行の支店の中には、従来通りの午前中の営業に加えて、午後も4時から6時半まで営業するところも増えてきました。
また、スペイン国内でATMが見つからない場所はほとんどない、と考えてもよいでしょう。
街中だけでなく、空港はもちろん、鉄道駅やバスステーション、地下鉄の駅の中にまでATMの機械があります。
もちろん、基本的にATMは24時間営業ですのでご安心を。
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スペインでメジャーな銀行ってどこ?
スペイン全土でメジャーな銀行と言えば、
- サンタンデール(Santander)
- ベーベーウベアー(BBVA)
- カイシャバンク(CaixaBank)
の3つです。
この3銀行の利益だけで、スペイン銀行業界全体の利益の90%を占めるほど、スペイン国内の経済活動において重要な銀行なのです。
これから各銀行の特徴について説明します。
サンタンデール(Santander)銀行
その名のとおり、スペイン北部のカンタブリア地方出身のスペインNo.1銀行グループ。
写真の赤い看板が目印の、スペイン国内に13,000以上の支店をもつ銀行です。
スペインに住む人はここの銀行口座を持っていると生活に困ることはありません。
スペインの国立大学の中には、大学の学生証がこの銀行のキャッシュカードも兼ねていることがあります。
つまり、大学の授業料を支払うと、自動的にサンタンデール銀行に口座が持てるというわけです。
利用の注意点
この銀行を利用する場合の注意点は、公共料金や税金などの支払いについてです。
この銀行の窓口で公共料金や税金などの請求書による料金支払いができるのは、火曜日から木曜日までの朝8:30から10:30までとなっています。
他の時間帯では受け付けてもらえないのでご注意ください。
ちなみに、サンタンデール銀行はラテンアメリカにも進出しています。
スペインのサンタンデールで作ったキャッシュカードを、ラテンアメリカのATMで利用することもできます。
しかしその時の手数料は「他銀行間取引」としての手数料となるため、若干お高くなります。
ベーベーウベアー(BBVA)銀行
通常はアルファベット4文字で呼ばれることの多いこの銀行の正式名称は、「バンコ・ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア(Banco Bilbao Vizcaya Argentaria)」。
名前のとおり、バスクのビルバオ出身の銀行グループです。
ブルーのラインが目印のこの銀行は、アメリカ合衆国やラテンアメリカ諸国、そしてトルコにまで進出しています。
スペイン国内だけでも8,000以上のオフィスをもつ銀行なので、どこの町でも見つけるのに苦労しない銀行の一つです。
この銀行も、窓口で公共料金などの請求書による支払いを行う場合は、曜日が決まっていますので、ご注意ください。
カイシャバンク(CaixaBank)銀行
スペインで「カイシャ」と聞くと、この銀行のことを思いだすスペイン人がほとんどではないでしょうか。
マヨルカ島に本社のある銀行グループです。
ちなみにこの銀行のロゴはカタルーニャ出身の画家であるジョアン・ミロ(Joan Miró)によるものです。
また、スペインにはこの銀行の名前を冠した美術館がいくつかあることに気が付く人も多いことでしょう。
学術・芸術活動への幅広い支援を積極的にしている銀行というイメージを持つ人が多いのが、この銀行の特徴の一つです。
スペインの銀行で口座を開きたい。必要書類
日本人がスペインの銀行で口座を開くには、通称NIE(ニエ。正式名称はNúmero de Identificación de Extranjero)と呼ばれる、スペイン政府が発行するのIDカードを持っている必要があります。
つまり、NIEを所得した後に、銀行口座を持つことができるのです。
このNIEを取得するための手続きは、スペイン入国後に行うことになります。日本では手続きできないものですのでご注意ください。
NIEの取得までには、最低でも2カ月は見ておかなくてはなりません。
早くスペインで銀行口座を持ちたい方は、NIEの番号がわかった時点で(カード本体はまだ手元になくても)その番号をメモし、銀行に相談に行きましょう。
パスポートとの合わせ技で、銀行口座が作れる場合があります。
すべての銀行でうまくいくわけではありませんが、銀行側と相談してみる価値はあります。
なお、スペインの銀行員さん、特に若い世代の銀行員さんは、英語を理解できる人が多いです。
スペイン語がわからなくても英語が理解できれば、口座開設の手続きは可能です。
とはいえ、念のためにスペイン語がわかる人と一緒に銀行に行った方が、手続きがスムーズに進むでしょう。
スペイン国内では、キャッシュレス化が進んでいる!
スペイン国内のキャッシュレス化はかなり進んでいます。
というのも、スペインのほとんどの銀行のキャッシュカードが、デビットカードとして、あるいはクレジットカードとしても利用できるためです。
「財布の中に200ユーロも入ってたら、盗まれちゃうもん」と話す人がいるくらい、財布の中にたくさんの現金を入れる習慣がないスペイン人。
日ごろのお買い物はデビットカードで済ます人も多いです。
そのため、ほとんどの小売店の店舗で、デビットカードやクレジットカードが使えます。
関連記事:徹底解説!スペインのクレジットカード事情とおすすめ3選
スペイン各地にあるスーパーマーケットでも、デビットカードで支払いができるところが多いです。
しかし、市場や町中の個人商店、バールなどでは現金対応のところが多いので注意しましょう。
スペインのATMの使い方(写真付き)を解説
スペインのATMの便利な点は、ほとんどのATMで英語による画面説明があるということです。
スペイン語が理解できなくても、入出金や支払いといった簡単な作業をATMでする分には、まったく問題はないでしょう。
とは言え、スペイン語のATM画面に慣れておいた方がいいのも事実です。
ここでは、ATMで出金する場合の使い方を写真付きでご紹介いたします。
今回はBBVAのATMを利用しましたが、基本的な作業はほかの銀行のATMでの変わりませんのでご安心を。
1. 最初の画面
まず最初に、カードを持っている場合は(他銀行のカードでも)まず、カードを差し込みます。
2. 言語選択
使用言語を選択します。
3. 暗証番号入力
この場面で、暗証番号を入力しましょう。
4. 実行したいことを選択
ここで、実行したい操作を選択します。
上段右 Mas Operaciones:その他の操作
下段左 Ingresar dinero:入金する
下段中央 Sacar dinero:出金する
ここでは「Sacar dinero」を選択。
5. 出金したい金額を入力
出金する金額を入力します。まず、下段右の「Otra cantidad」を選択し、続いて出金したい金額を入力してください。
6. 確認画面
出金したい金額を確認し、問題なければ「continuar」を選択。その後、現金がATMから出てきます。
スペインの銀行事情まとめ
スペインの銀行もほとんど日本の銀行と同じですので、ご安心ください。
ただし、夜にATMで現金を引き出すことは、身の安全を守るためになるべく避けた方が良いでしょう。
そのような時は、カードのデビット機能などを活用してスペインのナイトライフをお楽しみください。
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