一年中気候が良く、青い海に囲まれたハワイに魅了され、ハワイに移住したい!と夢を抱いている日本人は多くいます。
あなたもその一人ではありませんか?ただし、移住を考えるときに目の前に立ちはだかる問題があります。
ビザです。
「どのようなビザを取ればハワイ移住が可能なのか?」
ここでは「グリーンカードに一番近い非移民ビザ」とも言われているビザをご紹介します。
アメリカ移住を目指す方に有効なビザの一つとして知られていますが、今回は多くの日本人の方々があこがれているハワイ移住に特化してお伝えします。
移住する方法はいくつかありますし、皆さんの状況によって必要なビザは異なりますが、ハワイ移住の夢を叶える手段の一つとして、参考にしていただければ幸いです。
※筆者の取得経験談から紹介していますので、最新の情報は確認するようにしましょう。
おすすめは雇用ベースのE-2ビザ
アメリカ・ハワイ移住の選択肢の一つとしてオススメするのは、投資駐在員ビザと呼ばれているE-2ビザです。
名称を見て、
「いやいや、投資するほどの資産はないよ」
「投資をしないと取れないビザでは困る」
と思ったあなた。ご安心ください。
確かにE-2ビザというのは、日本から投資し、ハワイ(アメリカ)で起業をして取得するビザでもあります。
しかし、海外で起業したり、投資する資産を作り出すことは容易ではないですよね。
しかも、もしあなたが起業することを全く考えていないなら、適切なビザ取得方法ではありません。
どうやってE-2ビザを発給してもらうのか?
実はE-2ビザは、雇用ベースでの申請・取得が可能なのです。
あなたのE-2ビザ申請のスポンサーになってくれる企業で雇ってもらい、その企業で正社員として就労するのです。
収入を得ながら、ハワイに住むことが可能となります。
E-2ビザ申請者の条件とは
E-2ビザを申請するためには、以下の条件を満たす必要があります。
- 申請者本人が日本国籍であること(家族は該当しない)
- 役員、管理職(Managerial Position)であるか、業務を遂行するのに十分な知識と経験(Essential Skill)を有していること
E-2ビザは、一般的に若い年齢の方は取得が難しいと言われています。
10代後半や20代前半では、Managerial Positionに就くには経験と知識が十分でないと判断されることが多いからです。
ただし、実際に日本で10代後半や20代前半の時点で役職、管理職に就いていて、部下を持つポジションを経験していれば、取得できる可能性はあります。
また、E-2ビザを申請するためには、前職の職務内容との同一性や類似点が必要となり、全く異なるポジションで申請をする場合は、相当の理由が必要となります。
特に30歳代以降の方で、
- 日本で十分に経験を積んだので、ハワイでチャレンジしたい
- 年齢的にインターンシップやワーキングホリデーは申し込めない
- 正社員できちんと給料がもらえる仕事をハワイで探したい
と思っている人にはおすすめです。
なお、シェフや寿司職人などの特殊技能職者(Essential Skills Worker)の申請の場合は、その企業に必要不可欠な知識を要する職種として、E-2ビザが発給されやすいと言われています。
日本で管理職経験がある方、専門的な知識を持っている方には特におすすめのビザです。
まずはビザスポンサーを探そう
E-2ビザを取得してハワイ移住の第一歩を踏み出したいと思ったら、まずはビザスポンサーを探すことから始まります。
ビザスポンサーとは、あなたを採用してくれる受入企業です。
受入企業 = あなたのE-2ビザ申請のスポンサーになる企業 = Eビザ企業
※Eビザ企業とは、アメリカ在日大使館または領事館に登録されている企業。
日本人のあなたがビザを申請する場合、そのEビザ企業の50%以上の株を日本人(または日本企業)が所有していなければなりません。
難しく考えずに、まずは求人欄に「Eビザサポートします」など書いてあるかを確認してください。
書いてあれば、その求人を出している企業はEビザ企業のはずです。
「E-2ビザサポート有り」の職種例
ハワイには日本から進出している
- 飲食店
- 美容院
- クリニック
- ウェディング会社
- 旅行会社
など、さまざまな業種の企業が存在しています。
ここ数年、日系企業の数がますます増えてきたため、求人の種類や数も多くなっています。
よく目にする求人は
- 飲食店マネージャー
- パティシエ、ベーカー
- シェフ、料理長
- 寿司職人
- 旅行会社
- ウェディング会社
- Webデザイナー
などなど。
未経験でのE-2ビザ取得は難しいですが、経験者にとってはハワイで雇用を得るチャンスが大いにあります。
英語が得意じゃなくても大丈夫
ハワイもアメリカです。もちろん、英語が公用語です。
しかし、ハワイで日本人雇用向けに出ている求人の場合、高い英語力を問われない仕事ばかりです。
日本人を相手にする仕事が多いため、職種によっては英語を使用せずに仕事をすることもあります。
英語力に関する心配はしなくても良いでしょう。
もちろん、英語でコミュニケーションを取ることができればプラスとなります。
ハワイの「E-2ビザサポート有り」求人情報を探す方法
日本でハワイのビザサポート有りの求人を探す場合は、外資系の転職・就職サイトが良いでしょう。
また、海外就職に強いエージェントに登録をして、直接 詳細情報を得られるようにしておいてください。
そして、ハワイ現地で出ている求人情報をチェックすることが重要です。
ハワイの日本語ローカル新聞や雑誌に出ている求人情報は、基本は在住者向けのため、ビザサポートがない求人を多く見かけます。
しかし、諦めないでください!
必ず、「ビザサポート有り」と求人情報に記載がありますので、隅から隅までチェックをして、自分の経験に合った職種やスキルアップのためにチャレンジしたい職種を見つけて応募してください。
ハワイの求人情報が見られる主なサイト
びびなびハワイ:https://hawaii.vivinavi.com/cj/
アロハストリート:https://www.aloha-street.com/classified/jobs/
日刊サン:https://www.nikkansan.net/recruit/
E-2ビザ取得のメリット、デメリットそれぞれ挙げてみたい
ハワイで人気のE-2ビザですが、申請・取得前にE-2ビザのメリット・デメリットについても理解しておきましょう。
メリット
1.半永久的に更新が可能
E-2ビザの有効期間は5年間ですが、雇用されている企業のビジネス状態が良好で、あなたのポジションが必要とされる限り、何度でも更新が可能です。
これが、「グリーンカードに一番近い非移民ビザ」と呼ばれる理由です。
実際、筆者の知っている日本人で、E-2ビザを何度も更新をして25年以上ハワイに住んでいる人も居ます。
※最近では、E-2ビザが発給される初回は2年間の有効期限になることもあります。
2.E-2ビザ企業間であれば転職が可能
何らかの理由で転職する必要が出て、E-2ビザを引き続き所有したい場合は、転職先がEビザ企業として登録されていれば転職が可能です。
なお、E-2ビザの再申請の手続きが必要となります。
3.発給数と申請時期に制限がない
アメリカの就労ビザであるH1-Bビザとは異なり、E-2ビザには申請時期や発給数が決められていません。
このため、いつでも申請ができます。
4. E-2ビザからグリーンカード申請が可能
E-2ビザの雇用主がスポンサーとなり、グリーンカードを申請することが可能です。
申請にはさまざまな条件があり、企業によっては「グリーンカードのスポンサーはしない」というところもありますので、就職までに確認しておくと良いでしょう。
5. 配偶者と子供も一緒にハワイへ移住
E-2ビザ取得者の家族(配偶者と未婚の21歳未満の子供)は家族ビザを取得できます。ただし、配偶者がハワイで就労するには、入国後に別途就労許可証(EAD)を取得する必要があります。
子供の就労許可は得られず、21歳になると家族ビザは無効となりますので、他の滞在ビザが必要です。
デメリット
1.日本での職務経験と管理職以上の経験値が必要
先に述べたように、専門性のある職種または、日本において管理職や部下のいるポジションを経験している必要があります。
2.定期的に国外へ出なければならない
ビザが5年間有効だからと言って、継続して5年間ハワイに滞在できるわけではありません。
最初にハワイに入国してから最初の二年、その後は一年に一度 国外へ出なければなりません。
3.安い賃金で労働条件が厳しいこともある
就職を決める前に、それぞれの条件についてしっかり確認しておいてください。
ハワイ移住の第一歩に!投資駐在員ビザと呼ばれているE-2ビザまとめ
ハワイ移住の第一歩を踏み出すため、ハワイで収入を得ながら生活ができる雇用ベースのE-2ビザをご紹介しました。
実際、筆者の周りにいるハワイ在住日本人(アメリカ人と結婚している人は除く)には、E-2ビザを取得している人が非常に多いです。
事実、私も雇用ベースのE-2ビザ取得経験者です。
雇用主をスポンサーとして、E-2ビザからグリーンカードを取得した方もたくさんいらっしゃいます。
アメリカのビザ取得は年々難しくなってきていますが、E-2ビザからハワイ移住を実現するのは決して夢ではありません。可能なのです。
問題なくE-2ビザを取得できるよう、日本での経験を積み、そして夢のハワイ移住実現へ向けて計画を立てましょう。
※ビザ要件は頻繁に変更されるため、最新の情報を取得するよう心がけましょう。
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