アメリカに留学・移住して高校に通うとしたら、やはり気になるのは「プロム」ではないでしょうか?
こちらの記事では、実際にアメリカの公立高校に通った筆者がプロムについて、その文化や服装、パートナーの見つけ方などのリアルをご紹介します。
そもそもプロムとは?
プロムとは、アメリカやカナダの高校で一大イベントとされる、ダンスパーティーのことを言います。
卒業を控えた4年生のために行われるフォーマルなパーティーで、3年生と4年生が参加するとしている学校が多いです。
上級生に誘われると下級生でも参加できることがあるため、下級生でもあきらめる必要はありません。
数多くの映画やドラマで見られるように、男性はタキシード、女性はドレスと、とっておきのおめかしをして参加するパーティーです。
日本人にはあまり馴染みのない文化として、基本的にパートナーとペアで参加するというものがあります。
彼氏・彼女がいる人はカップルで、意中の相手がいる人はその人を誘って、というのがお決まりのパターンです。
しかし昨今では友達同士のグループで参加する生徒も多くなっています。
強制参加の学校行事ではないため、どのペアやグループにも入れないと参加しにくい、という厳しい現実も…。
そうならないための方法を後ほどまとめていますので、ぜひご参考にしてください。
服装や準備は?着物もあり?
男性はタキシード、女性はロングドレスというフォーマルスタイルが定番です。
プロムなどのパーティーが多いアメリカには、こういった衣装の貸し出しを行うお店が多くあります。
男性はレンタルのタキシードを使うことも多いようです。
一方で女性にとってプロム用のドレス探しは、Prom Dress Huntingと呼び、数か月前から友達とも盛り上がる一大イベントになっています。
一着購入しても良いかもしれません。
毎年、全国各地でプロムが行われるため、使用済みのドレスはeBay(日本のメルカリのようなもの)で簡単に売ることができます。
後処理に困ることもそれほどないでしょう。
また、日本のフォーマルスタイルである、着物での参加を考える方もいらっしゃるかもしれません。
個性的で目立つこと間違いなしで、ドレスコード的な問題もないでしょう。
ただし、プロムの一日はかなり長いものとなっています。
途中で疲れて楽しめなくなることがないよう、注意が必要です。
◆パートナーと衣装を合わせる?
カップルや、意中の人と参加する場合は、ドレスとタイの色を合わせるのが主流のようです。
その際、男性が襟元につけるブートニア、女性が腕につけるプロムコサージュも同じ系統の花で合わせるのがお決まりの風習。
お互いの分をお互いが用意し、会場に出発する前につけ合う、という文化があります。
ひとりぼっちを回避!パートナーの見つけ方
冒頭でも書いた通り、「パートナーや友達のグループを見つけないといけない」というのがプロム最大の難関です。
以前はパートナーがいないと参加できないことが多かったため、それに比べるとハードルはかなり下がったといえますが、それでも緊張してしまいますね。
そんなあなたに、ひとりになってしまい参加できないという事態を避けるための方法を2つご紹介しましょう。
- プロムに誘う=告白ではないので、肩肘張らず誘ってみる
- 意中の人や彼氏・彼女がいない場合、友達に「プロムに行きたい」と言いふらしておく
1.プロムに誘う=告白ではないので、肩肘張らず誘ってみる
まず1つ目です。
日本の高校生にとって、誰かをデートに誘うのはかなりハードルの高いことかもしれません。
しかしアメリカでは付き合う前に数人とデートし、告白もなしに相性のいい人と自然とつき合い始める、という非常にカジュアルな文化があります。
ですからプロムに誘ったからといって告白をしたということにはならないのです。
その後雰囲気が良くなりカップルになる人がいるのも事実ですが、肩肘張らずに声をかけてみましょう。
手の込んだ方法で誘う人ばかりが目立ちますが、手紙やSNSなど、とてもシンプルな方法で誘う人もたくさんいますよ。
最近では女性から男性を誘うこともたくさんあるのです。
女性も男性も、気を楽にして誘ってみましょう。
2.友達に「プロムに行きたい」と言いふらしておく
続いて2つ目です。
LGBTQを含めた多様性や平等さが重要視されるようになった昨今、同性同士や友達同士での参加もかなり増えています。
パートナーがいないからといって諦めてしまってはもったいないので、積極的に友達に声をかけましょう。
友人同士でワイワイ楽しみたい、と思っている人も周りに多くいるはずです。
映画のようなロマンチックな誘い方は本当にある!?
ずばり、あります!
筆者の周りにはこのような人たちがいました。
- 彼女のお母さんに協力してもらい、彼女に家にたくさんのバルーンと「Prom?」の文字を用意
- チアリーダーの女性が、彼の試合終了後に「Prom?」のプラカードを持って告白
- マンガ好きの彼女に、キャラクターが「Prom?」と言っている絵を描いてプレゼント
なんともロマンチックで憧れますね。
ダンスパーティーって本当に踊るの?
フォーマルなダンスパーティーと聞くと、舞踏会のような音楽に合わせて、全員がしっかりとダンスをしないといけないのかと不安になるかもしれません。
でもご安心ください。
昨今のプロムでそのような曲が使われることはほぼなく、ポップやR&Bなど、とてもカジュアルな曲が流れることが多いようです。
学校によってはDJがいることも。
また本格的にダンスをするのはほんの一部の人のみで、大半が体を揺らして音楽にのっているだけだったり、フィンガーフードの周りで会話を楽しんだりという風に過ごしています。
ちなみに、学校主催のイベントなのでもちろんアルコールなどの提供はありません。
心配無用なので、ぜひ安心して参加してくださいね。
当日の流れ
当日は、女性は美容院または自宅で髪のセットを済ませ、ばっちりメイクをして、ドレスに着替えます。
その後タキシードに着替えた男性が女性の家まで迎えに来ることが大半です。
そしてパートナーと一緒に参加する場合は、ブートニアとプロムコサージュの交換などを済ませ、いざ出発。
男性の車で行く場合もありますが、たいていの人が仲間内(2~3カップル、もしくは友達同士)で借りたリムジンを使います。
同じリムジンに乗る女性は、ひとりの家に集まって、お互いにメイクや髪のセットをやり合うことも多いようです。
その後はそのまま会場に直行はせず、レストランでディナーをします。
思い切りドレスアップしている日なので、景色や内装の素敵なレストランを選ぶのが吉です。
思う存分写真を撮って、ようやくプロムの会場に入ります。
ずっとパートナーやグループと行動を共にする必要はありませんので、いろいろな人と写真撮影やダンスを楽しみましょう。
終盤になると、事前投票で選ばれたプロムクイーンとキングの発表があり、ふたりがダンスを披露して終了です。
学校内美男美女の人気投票のようなものなので、アメフト部やバスケ部の男性がキング、チアリーディング部の女性がクイーンというのが定番になっています。
これはドラマなどのイメージ通りといえるでしょうか。
ここで学校主催のプロムは終わりですが、まだまだプロムナイトは終わりません。
その後も、仲間内で別の会場を貸し切るなどして、朝まで夜通しパーティーを楽しむ人々が多いようです。
プロムの1日は、日本では経験することのない貴重な体験となるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
日本にはない高校生活の一大イベント・プロム。
ぜひ、高校で一番記憶に残るであろう一夜を最高のものにしてくださいね。
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