シンガポールは、2018年度アジアで一番安全な国に選ばれました(Global Peace Index 2018 調べ)。
薬物の持ち込みに対する厳しい取り締まりなどでも知られる、法律の厳しい国として有名です。
例えば、シンガポールでは夜10:30〜翌朝7:00まで公共の場所(野外)でのアルコール飲酒が法律で禁止されています。
アルコール販売の認可を受けているお店やバー以外でのアルコールの販売(スーパーやコンビニなど)も、同時間帯は出来ません。
とは言っても、法律をくぐり抜けて犯罪行為を行う人というのは、どこに行っても存在しますし、外国人移住者の増加に比例して、犯罪数も増加傾向にあるようです。
今回は、シンガポールで安全に生活する上で、特に注意したい点について現地永住者からご紹介したいと思います。
シンガポールの治安 最新動向
2018年の警察庁からの発表によりますと、2018年度前半の犯罪件数は、前年度に比べ3.2%増加、特に詐欺事件が2017年度に比べて72%も増加しています。
これらのうち高い比率を占めるのが、日本でも多くある訴訟詐欺に似ているもので、中国の警察や裁判所を装いお金を送るよう指示する、というような内容のようです。
シンガポールは、東京23区とほぼ同サイズの大きさです。
東京の人口921万人程度に比べ、シンガポールは506万人程度と人口自体少ないのですが、犯罪発生件数を比べると東京で15万件程度、シンガポールは3万2千件程度でした(2016年調べ)。
犯罪件数自体は増加しているとはいえ、東京に比べると、人口数を鑑みても、いかに犯罪自体の数が少ないかお分りいただけると思います。
シンガポールで危険なエリアは?気をつけたい地域とは
シンガポールで住まいを見つけるにあたって、やはり犯罪率の高いエリアは避けたいものです。
2017年から過去5年を遡って統計をとった結果(Value Champion調べ)、下記のエリアは特に犯罪件数が高い5箇所のようです。
すべて、島の東西と北の端側に位置しており、シティエリアから離れているので比較的賃料なども安く、外国人労働者や比較的所得者の低い人が多く住むエリアのようです。
住居を探す際、こちらのエリアは避けた方がいいかもしれません。
- 1位 Yishun North
- 2位 Nanyang
- 3位 Jurong West
- 4位 Tampines
- 5位 Woodlands East
また、その他にシンガポールで気をつけたいエリアを、下記にご紹介します。
Geylang
いわゆる歓楽街・風俗産業がシンガポールで唯一合法化されている地域です。
この辺りは治安が悪く、賃料も安い為、外国人労働者が多く住んでいるエリアでもあります。
昼間でも、女性が一人で歩いたり、宿泊・居住するのはお勧めできません。
Little India
インド系のお店やレストランが沢山並ぶ、いわゆる観光地なのですが、週末になるとインドやバングラデシュからの出稼ぎ労働者や、観光客で非常に混み合います。
特に夜行かれる際は、スリや痴漢などに注意しましょう。
リトルインディア
Sim Lim Square
日本で言うところの秋葉原のような、電化製品に特化した商業ビルです。
電化製品は比較的安くなんでも揃う便利なところなのですが、お店によっては正規品でない模倣品を取り扱っていたり、英語が全く通じない(中国語のみ)場合もあり、商品の問い合わせや値段の交渉などをする必要がある場合、お勧めできる場所ではありません。
実際、旅行者が通常の数倍の値段で模倣品を買わされ、後で気が付きお店に戻っても払い戻しに応じてくれなかったというケースが多くあり、社会問題ともなっています。
繁華街での注意点
シンガポールには、バーやクラブ・レストランが集まっているエリアが何ヶ所かあります。
女性でも、比較的安全にナイトライフを楽しむことが出来ますが、それでも最低限の注意を払いながら、安全に楽しむための注意点を下記にご案内します。
置き引きに注意
シンガポールがいくら安全とは言え、席を立つ際に荷物を置いて行ってはいけません。
また、女性で椅子の背中にカバンを置いたり、かけたりする方もいると思いますが、その状況でもスリにあう場合もあります。
カバンは膝の上や目の届くところに置くようにしましょう。
また、昼間でも混雑している場所では、チャックの閉まるカバンを使い、スリなどに注意するようにしましょう。
客引きに注意
シンガポールでは、特に観光地などにあるマッサージやスパなどで客引きをしている場合があります。
この場合、お店に入り施術が終わってから、お店の看板に提示してある料金と異なる料金を請求された、また必要のない施術を断りもなく追加され、追加料金を請求された、という話も聞きます。
念には念を押して、そのお店に入ると決めた後は、施術前に料金と内容を必ず確認するようにしましょう。
夜中の一人歩きに注意
いくらアジア1安全とは言え、やはり暗い路地や公園など、人気のないところを一人で歩く事はお勧め出来ません。
電車やバスのある時間でも、特に女性の場合や夜遅くなった場合は、なるべくタクシーを使うか、誰かに送ってもらうようにしましょう。
地下鉄・バスでの注意点
シンガポールの地下鉄やバスは、比較的清潔で快適です。
始発は地下鉄・バスともに5:30頃、最終は1:00頃となります。
最近は、政府が車内広告を出して注意を喚起するほど、痴漢の件数が増加しています。
電車内やバス内でも、日本と同様、周りに注意を払いながら乗車するようにしましょう。
また、2階建てバスの2階は、誰も乗車していない場合は、なるべく避けるようにしましょう。
誰の目もないことを狙って、痴漢行為に及ぶケースがあるようです。
なお、地下鉄やバス内での飲食は禁止されています。
見つかった場合には、罰金をとられる場合もありますので、注意しましょう。
タクシーを利用する際の注意点
シンガポールのタクシーは、政府により基本的な料金が統制されているので、正式に登録されているタクシーに乗車すれば、料金をぼったくられるといったことはありません。
万が一、メーター上と違う金額を請求された場合には、説明を求めるか、レシートをもらってタクシー会社に後で連絡してみましょう。
また、最近はGrabと言う会社が提供する車両配車サービスが多く利用されており、さまざまな車種を利用することができます。
アプリをダウンロードすれば、誰でも使用することができ、現金またはクレジットカードでの支払いが可能です。
Grabを利用した配車サービスも比較的安全ですが、運転手が痴漢行為を行ったというニュースもまれにあるようです。
どんな場合でも、家に着くまでは気を抜かないよう、気をつけましょう。
オンラインショッピングを利用する際の注意点
先述の通り、シンガポールでは近年オンラインショッピング詐欺の件数が増加しています。
商品はもちろん、入手しにくいコンサートのチケットなど、入金しても商品やチケットが送られてこない、又は写真で見ていたものとはほど遠い状態で送られてきた、というような内容です。
やはり、チケットなどは正規の販売ルートからの購入をお勧めします。
シンガポールにも日本のメルカリのようなサイトがありますが(Carousell)、個人から商品を購入する場合には、商品の状態や返品についてのルールなど、細かく確認してから購入されることをお勧めします。
あからさまに入金を急かされたり、あまり信用置けないような態度を取られた場合などは、購入手続きは慎重にしてください。
また、オンラインショップからの購入の場合でも、万が一商品受け取り後に問題があった場合に備えて
- レビューを確認
- 電話連絡先が表示してあるかどうかを確認
- 大手のショッピングサイトが運営しているお店から買う
などがお勧めです。
緊急時の連絡先
シンガポールで緊急時に備えて知っておきたい連絡先を、下記の通りご案内します。
現地警察 999
救急車 995
消防 995
日本大使館 6235-8855(8:30〜15:15)
Consumers Association of Singapore(消費者センター)6100-0315(9:00〜17:00)
シンガポールの治安まとめ
シンガポールは、他の東南アジアの国々に比べると、比較的安全な国です。
その安全さに慣れてしまい、ついつい気を抜いてしまいそうですが、
- 特定のエリアは避ける
- 夜遅くに人気のない場所で一人で行かない
- 女性が一人でタクシーやGrabを利用する場合には気をつける
- 外出時は手荷物に気を付ける
などのことを普段から習慣づければ、安全で楽しいシンガポール生活を送ることが出来るでしょう。
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