シンガポールで就職しよう!働く前に知るべき7つの知識

シンガポールは、正式には公用語を英語・中国語・マレー語・タミール語としている国ですので、駅や街中の案内版、政府機関など、全て上記4つの言語で表示されています。

また、シンガポールは主に中国系、マレー系、インド系の国民で構成されていますが、その他に、北米や南米・ヨーロッパからの駐在員なども多く、非常に多人種な環境です。

英語を母国語としない人も多い中、また多くをアジア人が占める環境で、英語を生かして海外で働きたいと思っている日本人にとって、最初に挑戦するのに最適な国だと思います。

今回は、そんなシンガポールで就職する前に、知っておくべきポイントを7つの知識をご紹介したいと思います。

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シンガポールで働くためのビザの種類 及び取得方法

シンガポールで就職するには、エンプロイメントパスと呼ばれるビザが必要です。

ビザの種類によって、申請条件や最低賃金等の条件が異なりますので、詳細を下記にご紹介します。

尚、通常ビザは就職を希望している雇用主と正式に雇用契約を結んだ後、雇用主が申請手続きをします

場合によっては、雇用が決定していてもビザがおりないというケースもありますので、注意が必要です。

また、一度ある雇用主からのビザ申請が却下されなかった為、就職活動を継続、他の雇用主から採用された為再度ビザを申請したところ、ビザがおりた、という話もよく聞きます。

給与や、その他の条件がビザの取得に影響するのかと思われますが、ポイントはそのポジションが、シンガポール人ではなく、日本人である当人にしかできない仕事か、というところです。

尚、ビザの条件等は変更になる事もありますので、申請前に再度確認される事をお勧めします。

関連記事:シンガポールのビザ6種類の特徴と申請方法を徹底解説!

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エンプロイメントパス (Employment Pass)

まず、シンガポールの就労ビザ、エンプロイメントパスについて説明したいと思います。

特徴

最低賃金:

S$3,600

応募条件:

専門職、またはエグゼクティブレベルのポジションで、シンガポールでの就職が決まっている人。高いレベルの大学を卒業している、またはそれに相当する能力のある人。

必要書類:

  • 所定の申請フォーム
  • パスポート
  • 雇用主の最新事業報告書
  • 応募者の学歴証明書
    (場合によっては、明記した以外の書類も必要になります。)

その他:

申請前に、就労ビザが下りる可能性があるかどうか、オンラインでチェックする事ができます。

チェックはこちら→Employment / S Pass Self-Assessment Tool (SAT)

滞在可能日数

職種やポジションにもよりますが、最初の申請で最長2年までの労働が許可されます。延長も可能。

申請方法

雇用主、またはそれに代わる代理エージェントがオンライン(Employment Pass (EP) Online)にて申請する必要があります。

尚、申請ごとにS$70、発行代がパス一枚毎にS$150かかります。

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エスパス(S Pass)

特徴

最低賃金:

S$2,200

応募条件:

大学卒。それ以外の場合は、最低でも1年間の全日制の学校で学んだ専門学校を卒業したもの

また、希望している職種に関連する勤務経験が、数年ある者。

必要書類:

  • 所定の申請フォーム
  • パスポート
  • 雇用主の最新事業報告書
  • 応募者の学歴証明書
    (場合によっては、明記した以外の書類も必要になります。)

その他:

申請前に、ビザが下りる可能性があるかどうか、オンラインでチェックする事ができます。

チェックはこちら→Employment / S Pass Self-Assessment Tool (SAT)

滞在可能日数

最初の申請で最高2年。延長可能。

応募方法

雇用主、またはそれに代わる代理エージェントがオンライン(Employment Pass (EP) Online)にて申請する必要があります。

次にシンガポールで働くうえで、知っておくべきポイントを6つご紹介したいと思います。

1. シンガポールの給与水準

給与水準は、業種やポジション・経験年数によもって異なりますが、一般的にビザを取得するのに必要な最低賃金〜S$5,000までというところが多いようです

シンガポールは国土が狭い国ですので、日本に比べると家賃が非常に高いです

例えば、日本でいうワンルームマンションを賃貸する場合、場所や条件にもよりますが、だいたい郊外でS$900〜1,500街中でS$1,800〜S$3,000程度します。

ルームメイトとシェアをする場合には、S$1,500程度で立地条件の良いコンドミニアムなどにも住めますし、場所を選ばなければS$300程度からの部屋もあるようですが、日本人が住むのに、安全面や衛生面などを考えると、特にシェアルームを探すときは注意したいものです。

また、シンガポールは2016年度に雑誌エコノミストで発表された、世界で一番生活費の高い国となっています。

家賃や外食費、食材費なども含めて、年々コストが上がっているものもあります。

また、シンガポールは医療費も非常に高いです。

通常、駐在員は家賃補助や子供の学費補助・医療保険の補助などがありますが、現地で直接採用される場合は、そういった補助がないのが一般的です。

シンガポールで就職活動をする際は、雇用主とどういった補助をオファーできるかどうか、給与と合わせて確認するのも大切です。

尚、ボーナスは労働法では義務付けられていませんので、契約時にボーナスの有無・内容を確認する事をお勧めします

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2. 日本人として就職活動する時のメリット 及び注意点

シンガポールには、現在大小合わせて2,000〜3,000ほどの日系企業があると言われています。

特にここ数年は、日本人向けのサービス業の仕事の増加が著しいようです。

シンガポール政府が外国人の受け入れ数を制限するようになったここ数年は、ビザの条件も厳しくなったようですが、やはり日本人のお客様相手の営業職やそのアシスタント業務、また不動産業者や飲食店などは、日本人の募集が多いようです。

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最初に面接した企業で採用が決まったとしても、可能な限り色々な企業と面接をし、給与や福利厚生などの条件を比べる事も重要なポイントです

日系企業といっても日本国内と同様、何千人もスタッフのいる大企業から、日本人の社長と社員一人、といったベンチャー企業まで、様々です。

  • 面接時に聞いていた話と労働条件が違う
  • 社員が自分一人の為、休日も何かあったら出勤しなくてはいけない
  • 残業代がつかないのに、毎月長時間の残業をしないと業務が完了しない

などの問題が起こることもあります。

雇用主と契約を結ぶ前に、必ず雇用契約書を細かく確認し、疑問に思う事があれば事前に明確にしておく事が大切です。

3. 就職活動に活用したいツール

シンガポールには、現在10社以上の日系人材紹介派遣会社があります。日本からでも検索可能/応募ができます。

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下記に、主な会社をご紹介します。

日本から仕事を探したい方は、登録して情報をチェックすることをオススメします。

代表的なオススメ海外転職サイト

海外転職サイトへの登録は済ませておきましょう。

海外の転職サービスは各国異なるため、ここでは国内の転職市場においてトップに入る転職サイト、およびハイクラス向け海外転職サイトをご紹介します。

登録無料で利用でき、海外求人数は豊富です。また、職務経歴書・面接対策といったサポートがしてもらえます。

  1. リクルートエージェントに登録する
  2. パソナキャリアに登録する
  3. 海外ハイクラス勤務求人のビズリーチに登録
  4. DODAに登録する

 

その他、

また、こちらのサイト
http://www.singaweb.net/bbs/frame.html

では、人材派遣会社を通さず直接会社が応募している仕事を検索することができます。

この場合、特に初めてシンガポールで働く方は、雇用契約を結ぶ前に、雇用契約の詳細を確認する事をお勧めします。

4. シンガポールの就職/採用までの流れ

シンガポールでの就労が決まってからの流れを、下記の通りご紹介します。

  1. 人材紹介会社に登録 または就職を希望している会社へ直接応募
  2. 面接
    (就労前に、シンガポールがどんなところか見る目的で、一度来星するのもいいかも知れません。日本にいる場合は、主に電話/テレビ電話面接となります。)
  3. 採用決定
  4. 雇用主によるビザ申請
    (この際、ビザ申請に必要な書類取得を用意する必要があり、書類によっては時間のかかる事もありますので、注意しましょう。)
  5. ビザ発行
    (ビザ発行後は、雇用主に事前に伝えてある業務開始可能な日時までに入国しましょう)

尚、会社によって福利厚生の内容は様々ですが、シンガポールの法律で定められている主な労働条件を、ご紹介します。

5. 就労に関するシンガポールの法律

勤務時間:

1日9時間/週44時間まで(週5日以内の労働の場合)/6時間以上の休憩なしの勤務は認められません。

残業時間:

月に最高72時間まで

有給休暇:

通常、雇用契約に明記されていますのでそれに従う事になりますが、もし明記されていない場合、シンガポールの労働法では下記の通り定められています。

勤務年数 有給休暇(年):

1年目→ 7日
2年目→ 8日
3年目→ 9日

*その後、勤務年数が増える事に1日ずつ追加され、最高14日/年となります。

病気休暇:

通常、雇用契約に明記されていますので、それに従う事になりますが、もし明記されていない場合、シンガポールの労働法では3ヶ月以上勤務を継続した場合に限り、下記の通り病気休暇を取る事が許されています。

勤務期間 病気休暇(年):

3ヶ月→ 5日(入院の場合 15日まで)
4ヶ月→ 8日(入院の場合 30日まで)
5ヶ月→ 11日(入院の場合 45日まで)
6ヶ月以上→ 14日(入院の場合 60日まで)

産休:

シンガポールは、産休を利用して仕事に復帰する女性が非常に多いです。

下記、労働法で定められている日数です。尚、下記は入社後3ヶ月以上勤務している場合に限ります。

  • 子供がシンガポール人の場合→16週間
  • 子供がシンガポール人ではない場合→12週間

辞職願通知期間:

通常、雇用契約に明記されていますので、それに従う事になりますが、もし明記されていない場合、シンガポールの労働法では下記の通り定められています。

勤務期間 通知期間:

26週以下→ 1日
26週以上2年以内→ 1週間
2年以上5年以内→ 2週間
5年以上→ 4週間

6. 仕事場の環境 シンガポールの職文化を知ろう

シンガポールでは、法律で社員全体の外国人が占める割合が定められている為、会社の規模などによっても異なりますが、日系の会社でも社内に日本人だけ、という環境はあまり見られないかと思われます。

先述の通り公用語は英語ですので、社内の日本人以外の同僚との会話は、英語が使われます

ただし、例えば中国人同士の同僚で会話する際は中国語、マレー人同士の同僚で会話する際はマレー語を使用するなど、時には会話についていけない場面も出てくるかもしれません。

それは、日本人同士でもついやってしまう事なので、色々な人種が同席している場合にはなるべく、皆が理解できるよう配慮したいものです。

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また、基本的に労働者の権利は強く守られていますので、有給休暇や病気休暇などは、日本より取得しやすいかと思います

また、これも会社の風土によって異なってくるかと思いますが、シンガポール人は比較的時間にルーズです

シフト勤務などをしている場合は別として、9時出社と決まっていても、大抵9時過ぎに出社、出社したかと思えば、10時過ぎにはコーヒーブレークを取っているスタッフが多くいます。

また、お昼休憩が1時間と決まっていても、ランチの後ゆっくりコーヒーを飲んで、時間内に戻ってこないなんて事も多々あります。

ここは会社として注意するべきところですが、シンガポール時間が既に定着してしまっているところもありますので、例えば業務に支障が出た時や、あまりにも目に余る行動以外は、郷に入れば郷に従えの精神で、乗り越えましょう!

7. シンガポールで働くということ

言語のポイントとシングリッシュについて

シンガポールは先述の通り他民族国家ですので、共通言語は英語となります。

治安も良く、日本からも比較的近く、また日本の製品やサービスも充実している国ですので、英語を使って海外で仕事をしてみたい、と思っている方が初めて挑戦するのに大変適した環境ではないかと思います。

また、国土も狭く公共交通機関も充実している為、通勤に苦労する事もありません。

しかし、共通言語が英語だからと言って、ここはやはりアジアです。

アメリカやカナダ、ヨーロッパの労働環境や住居環境、人々との関わり方は全く異なるものになりますので、注意したいところです。

シンガポールに来て一番最初に苦労するのは、シングリッシュというシンガポール独自の英語のアクセントに慣れること、とよく聞きます。

シングリッシュは、中国語・マレー語等の影響を多く受けており、発音や文法など、いわゆるアメリカやイギリスで話されている英語とは、全く別の言語に聞こえる事もあります。

シンガポール人は、シンガポール人同士で会話する際にのみシングリッシュを使用する人と、誰彼構わずシングリッシュで話しかける人がいますので、少しずつこのシングリッシュに慣れる必要があります。

アクセントが強い為、少々アグレッシブに感じる事もありますが、本人はそんなつもりは無い、という事が殆どですので、あまり気にしないようにしましょう。

家族と過ごす時間を大切にする

それから、シンガポール人は家族同士の繋がりが非常に強いです。

日本人のように、仕事の後、よく同僚と飲みに行き帰宅するのは12時近く、という事は特に家庭のある人はあまりしないように見受けられます。

仕事が終わったらすぐ帰宅し家族と過ごす、または子供の塾へお迎えに行くなど、家族と過ごす時間を大切にします。

また、先述の通り家賃が非常に高い・国土も狭い為通勤にあまり時間がかからない、という理由もあり、独身でも家族と同居している人が殆どです。

人にもよりますが、やはり勤務後はジムに寄って帰宅、または家族とどこかへ夕食へ、のような行動をする人が多いようです。

さいごに

シンガポール移住当初は、寂しく感じホームシックになる事もあるかもしれませんが、趣味のサークルに参加する、または週末は近くの東南アジアの島へ旅行する、などシンガポールでしかできない経験をするのも、海外で働く醍醐味ではないでしょうか。

シンガポールでの就労経験をより充実させ、次のキャリアステップアップへ繋げてください。

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