日本から飛行機で4時間ほど。留学でも大人気のフィリピン。
温暖な気候で英語が公用語であることも魅力的ですよね。
しかしながら留学と違い、移住となると仕事を見つけなければなりません。
「フィリピンに移住をしたいけど、日本の美容師の資格は使える?」
「フィリピンで働いて生活できる?」
ここではフィリピンで美容師として働いていた経験から、フィリピン移住のお仕事事情を紹介します。
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美容師免許があればフィリピンで働ける
フィリピンでは美容師免許がありません。
日本で美容師として働くには国家資格である美容師免許が必要ですが、フィリピンには美容師免許がありません。ということは「今日から美容師になる!」というのも実は全然ありなのです。
アイラッシュに関しても資格不要なので、日本で美容師免許をお持ちでないアイリストにも「フィリピンでアイリストとして働く」というチャンスがあります。
日本の美容サービスを求めるフィリピン人女性は多い
日本の高度な技術やきめ細やかな美容サービスに興味のあるフィリピン人は多いですが、まだまだ日本人経営のヘアサロン、日本人美容師が少ないのが現状です。
現地のヘアサロンとは技術やサービスに差があるので、価格差があっても通いたいと思っているフィリピン人はたくさんいます。
海外進出を考えている日本のヘアサロンも増えている
私の場合は当時勤めていたヘアサロンがフィリピンに新店舗を構えることになり、オープニングスタッフを募集していたことがフィリピンで働くきっかけとなりました。
まだ店舗オープンの準備中に観光ビザで入国後、スペシャルワークパーミットを取得し、9gワークビザに切り替えとなりましたが、私自身ビザについて無知だったため、かなりバタバタしてしまいました。
せめて自分に必要なビザをあらかじめ調べておき、余裕を持って申請できるようにしておけばよかったなと思います。
フィリピンの日本人経営ヘアサロンでの仕事内容は?
営業スタイルは日本にある美容室とほぼ同じ
日本人経営のヘアサロンでの仕事内容は、シャンプー、ヘアカット、ヘアカラーなど、ほぼ日本にいる時と同じです。
ですが使う薬剤や水質の違い、お客様の求めるヘアスタイルの傾向の違いなどから、技術面でさらなる知識が必要となってきます。
またフィリピンのお客様のニーズに応えられるようなサービスメニューを考えたり、英語での接客マニュアルの作成などもあるでしょう。
現地スタッフの教育が必要な場合も
サロンスタッフが日本人だけのこともありますが、フィリピン人スタッフがいる場合、日本式シャンプーの技術指導や接客指導が必要になってきます。
日本のヘアサロンでは細かな気配りや丁寧な言葉遣いが大切ですので、一緒に働くフィリピン人スタッフにも素敵な接客をしてもらいたいですね。
お給料はどのくらい?生活できる?
日本と同じお給料だとかなりリッチに生活できる
日系ヘアサロンのほとんどは、日本と同じ水準の給与体系となっています。
私の場合は家賃や交通費、食費の一部が会社から支給されていました。
いただけるお給料自体は50,000円程度でしたが、フィリピン人のお給料が月に約10,000円程度ですので独身の私には十分生活していける額でした。
物価は安い
フィリピンの物価は日本の3分の1から5分の1程度といわれています。
実際にタクシーの初乗りは100円程度、ジプニーという相乗りタクシーだとローカル感満載ですが30円程度で色々な所に移動できます。
野菜や果物も安く買える一方、外食はお高め。毎日外食の方や、飲みに行くのがお好きな方は出費も増えますが、これは日本でも同じことですね。
他に主な出費といえば家賃でしょうが、会社によっては安全面から社員寮を用意していることもあります。
地域にもよりますが、24時間セキュリティーガードがいるビレッジやコンドミニアムなど、安全面はしっかり考えて借りたいですね。
日本にはないチップ制度も
フィリピンではチップをくださるお客様も多いです。
チップに関してはお店によってルールが決められていて、全額いただけたり、お店に設置してあるチップボックスから平等に分けたりと違いがあります。
フィリピンで働いてよかったこと
英語力がぐんぐん伸びる
毎日現地スタッフやお客様と会話をして、コミニュケーションを取っていかないといけないので、英語力は上がるでしょう。
またフィリピン人の話す英語は発音がはっきりしているので、日本人にとってかなり聞き取りやすいのではないでしょうか。
フィリピンの方は外国人に慣れているのか、こちらの拙い英語を理解しようと辛抱強く聞いてくれる方が多い印象です。
美容師としてのスキルアップが望める
日本とフィリピンでは求められるヘアスタイルの傾向が違います。
そもそも「美しい」「整っている」の基準が違うので、日本であまりつくってこなかったスタイルを施術することもたくさんあります。
髪質についても日本人よりも髪が太く、くせ毛の方も多いので、カラーの発色や薬の効果に違いがあり、美容師としてかなり勉強になります。
フィリピンで働いて大変だったこと
話がなかなか進まない
オープン準備でたくさんの手続きに追われる中、いちばんの悩みはこれでした。
頼んでいた仕事が期限になっても全く進んでいない。通訳を介していても話が伝わっていないなんてこともしばしばありました。
「日本ならすぐできるのに」
「日本人ならわかってくれるのに」
と思いだすとキリがないので、国民性や文化の違いを受け入れられない人には、フィリピンに限らず海外移住はしんどいかもしれません。
フィリピンで生活していくのであれば、ゆったりのんびり構えることが必要です。
危険な場所もある。日常的に防犯意識を持っておく
フィリピンに限ったことではありませんが、スリや盗難といった軽犯罪が多く、特に安全な国からきた日本人は被害に遭いやすいです。
- カフェなどで荷物を置いたまま席を立たない
- 高価なものを身につけない
- 治安の悪い場所や時間帯をしっかり確認しておく
などの防犯意識を日頃から持っておくべきでしょう。
美容師でフィリピン移住するための準備は?
日本で技術を磨いておく
できればアシスタントではなく、スタイリストとして技術全般を一人でできるようになっておく方が就職活動に有利です。
外国人のお客様の施術経験もあればさらにいいですね。
一度現地に行ってみる
日本からほど近く、飛行機代もLCCを使えばかなり値段をおさえて行けるようになりました。
フィリピンに行ったことがないのでしたら、ぜひ一度行ってみてください。
実際に現地の雰囲気を感じてみると、移住のイメージがぐっと現実化してくるのではないでしょうか。
観光でいろいろな所に行くのもいいですし、可能であれば何軒かヘアサロンでサービスを受けてみるのもいいですね。
貯金しておく
国内の引越しでもお金がかかりますが、海外となるとさらに出費がかさみます。
さらに渡航してからの生活で一番お金がかかるのは家賃と外食ではないでしょうか。
現地のフィリピン人たちと同じ生活水準はセキュリティー面を考えると難しいので、できるだけ貯金をしておくことをおすすめします。
最低限の英語の文法は覚えておく
もちろん話せるに越したことはありませんが、中学で習う基礎英語文法をしっかり覚えておけば、伝えたいことを自分の使える文法で言い直したりして、大抵のことを伝えることができます。
ビザについて調べておく
就職活動をする前に、
- どんなビザで何年働けるのか
- 家族も一緒に行けるのか
- 配偶者も働けるのか
- 子供は学校に通えるのか
など調べておくことをお勧めします。
私は全て会社任せにしていたため、ビザが切れそうになり慌てて手続きに行った経験があります。
会社の方で手続きをしていただける場合でも、しっかりと自分でビザについて理解して、くれぐれも不法就労、不法滞在にならないようにしましょう。
自分のビザは、自分で確認することが大事です。
これから海外で働きたい方へ
日本でしか働いたことのない方、まだ海外へ行ったことのない方、海外移住なんて自分には無理だと思っていませんか。
実は美容師は技術さえあれば、海外移住しやすい職なんです。
まずは気になる国や憧れの国からビザの種類を調べてみてはいかがですか?
「これならもしかしたら自分にもチャンスがあるかも」と思える国がきっと見つかるはずです。
海外でのお仕事や生活は初めはうまくいかなくても、乗り越えた時の達成感は大きな自信につながります。その自信の一つ一つがあなたの人生を確実に豊かにしてくれることでしょう。
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