フィリピンでの生活というと大都市のマニラといったイメージをお持ちの方も多いでしょうが、フィリピンには魅力的な地方都市がたくさんあります。
今回は、その地方の魅力に迫ってみたいと思います。
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成長するフィリピン経済 〜経済成長率 年6.4%〜
かつて「アジアの病人」と呼ばれたフィリピン。1965年から約20年間、マルコス大統領の独裁政権下、政治家の腐敗・汚職が横行し経済が停滞しました。
治安も悪く1986年には、日本企業のマニラ支店責任者が誘拐され、大事件になったこともあります。
ところが、前大統領のアキノ氏が就任した頃から、1960年代以前の「アジアの優等生」の名を取り戻したかのように、毎年高い経済成長を記録し始め、2016年は成長率6.4%を計上しました。
これは同年の中国と比べても遜色のない数値です。
高騰するマニラ首都圏の生活費
マニラ首都圏やセブでは近年、巨大ショッピングモールの建設が相次ぎ、つい最近では日本人経営のカジノ、オカダ・マニラが首都圏の臨海エリアにオープンしました。
しかし景気が上向くと、当然ながら物価も上昇します。
今ではマニラでコンドミニアムに入居するにも、月の賃貸料が10万円はザラで、20万円前後の物件も珍しくありません。
フィリピン生活はマニラ・セブだけじゃない!
そんなに高くなってしまっては、フィリピンに暮らすメリットがないと、移住や長期滞在を諦めるのは早計です。
この国には、マニラ首都圏やセブなどの大都会以外にも、地方に多くの移住可能な中小都市があります。
移住の狙い目はフィリピンの州都
例えば、首都マニラのあるルソン島から、南へ飛行機で1時間程度の距離にある、フィリピン中部のビサヤ地方。
その中核である
- バコロド
- イロイロ
- ドゥマゲテ
は州都で、日本ならば県庁所在地に相当する都市です。
市街地にはショッピングセンターがあり、近代的な病院や、英語で授業が受けられる私立学校もあります。
首都圏と地方 こんなに違う必要経費
マニラに比べると住宅費はざっと半分から三分の一。
例えば一戸建ての住宅でも、月2〜3万円で2LDK程度の物件を見つけるのは、それほど難しくはありません。
公設市場を利用すれば、食費も安く抑えることが可能です。
こうした地方都市ならば家族数人でも贅沢をしなければ、1ヶ月10万円以下で生活することもできるでしょう。
安さだけではない地方移住の魅力
安いばかりが魅力ではないのが、フィリピンの地方都市です。
例としてあげたバコロド、イロイロ、ドマゲティには、どこも車で数時間以内の近隣に、美しいビーチや温泉付きのマウンテンリゾートなどがあります。
またマニラでは社会問題にまでなっている交通渋滞もそれほど酷くはなく、郊外ならば緑に溢れる環境に住むこともできます。
地方都市にも日本の文化
マニラほど日本人の数は多くなくても、地方でも日本の食材や製品が見つけることができます。
最近では、100円ショップのダイソーやユニクロなど日本でお馴染みのお店が相次いで地方にオープンし、日本資本のラーメン屋さんも進出し始めました。
映画館では時々日本の作品も上映され、大ヒットした「君の名は」が、日本語音声そのままの英語字幕で公開されたのも、記憶に新しいところです。
フレンドリーな人々
それに加えて、忘れてはならないのは、地方ならではの人々のフレンドリーさです。
フィリピン人の気質なのか、マニラでも初対面で人懐っこい人はいますが、外国人観光客が多い場所だと、お金目当てだったりすることあって、なかなか素直には受け入れられません。
外国人が少ない地方都市の場合、むしろ最初は恥ずかしがって、友達になるまでは時間がかかることもあります。
ところがこちらが心を開いて接すれば、家族ぐるみで底抜けに親切にしてくれます。
時にはちょっと迷惑に感じるくらい。
フィリピン・ビサヤ地方の3都市の移住の魅力
それではここからは、もう少し具体的にそれぞれの地方都市をご紹介していきましょう。
50万都市バコロド
フィリピン中部のビサヤ地方では最大の人口約50万を有し、ネグロス島の西半分を占める西ネグロス州の州都がバコロド市(Bacolod)です。
関連記事:微笑みの街ネグロス島・バコロド生活の魅力を【在住経験者】が語る
近年、日本人や韓国人向けの英語学校が数多く設立され、マニラ、セブに次いで多くの日本人の留学生が滞在しています。
そのため、お寿司やさんやラーメン専門店などの日本人経営のレストランもあり、市街地から約1時間の山間部には、戦前に日本人技術者によって開発された温泉リゾート、マンブカルがあります。
2016年、フィリピンで最も住みやすい都市に選ばれました。
古都イロイロ
人口は約40万で、バコロドに劣らぬ活気のイロイロ(Iloilo)は、ネグロスの隣島パナイ南部のイロイロ州の州都です。
関連記事:「愛の街」イロイロ生活でわかった6つの特徴と魅力。留学先としてもオススメ
市内に巨大ショッピングモールや、高層マンションが建つのもバコロドと同様で、スペイン侵略以前の13世紀には、すでに貿易港として繁栄していました。
パナイ島の北には、ダイビングスポットとして有名なボラカイ島があり、イロイロから最寄港まで直通バスが出ています。
こちらは、2015年の最も住みやすい都市に選ばれています。
学園都市ドゥマゲテ
ドゥマゲテ(Dumaguete)は、バコロドやイロイロに比べるとぐっとコンパクトで、人口は約1万人。
関連記事:まだまだ未知の町!フィリピン・ドゥマゲッティ留学の3つの魅力を紹介
東ネグロス島の州都で、市内にはシリマン大学を始めとする、規模の大きな大学がいくつもあり、学園都市として有名です。
多くのビーチリゾートやダイビングスポットへの中継地でもあり、車で1時間の場所からは、ドルフィン&ホエール・ウォッチングを楽しめる観光船が運行されています。
地方ではどんな言葉を使うの?
第一公用語はフィリピノ語
フィリピンの言葉と聞くと、多くの人はタガログ語と思われるでしょう。
正式にはフィリピノ語と呼ばれ、主にマニラ首都圏周辺で使われるタガログ語をベースに、1937年にフィリピンの公用語として制定されました。
しかし現在でもフィリピンでは、主要なものだけでも8つの言語があり、それぞれは意思疎通ができないほどに異なっています。
それでも英語は公用語
バコロドやイロイロではイロンゴ語、ドゥマゲテではセブアーノが母語。
街中を歩いていると、どこでも母語以外の言葉はまず聴こえてきません。
それでもフィリピンの第二公用語は英語です。
どんなに地方でも小学校から英語教育が行われ、英語の映画やドラマにはフィリピノ語の字幕がついたりはしません。
市場で魚を売っているおばちゃんも、輪タクドライバーのおじさんも、英語が全然分からないという人はほとんどいません。
もちろん現地の言葉を、少しづつでも喋れるようになれば便利ですし、コミュニケーションもより円滑にはなります。でも通常の生活だけなら、新しい言葉の勉強が必須ではありませんので、ご心配なく。
フィリピン留学から始めてみよう
フィリピン地方都市の住みやすさは理解できても、縁も所縁もない場所にいきなり移住はちょっと難しいという人には、留学から始めてみる方法もあります。
バコロドやイロイロには、すでにご紹介したように英語留学のための学校があり、社会人や年配の方でも入学できます。
親子でフィリピン留学
最近では、小学生から子供さんに英語教育を受けさせたいとのことで、親御さん帯同の留学するケースも見られるようになりました。
東南アジア諸国の中では、比較的訛りが少なく、綺麗な英語を話す人が多いと言われるフィリピン。
まずは英語を学びながら、地方都市をじっくり体験して、移住先として検討するのはいかがでしょう。
終の住処に、リタイア後の生活は地方都市で
静かで、大都市に比べ物価も安く治安もいいし、自然も豊かな地方都市。
若い人には刺激が少なくて、物足りなさを感じる人もいるでしょう。
仕事を見つけるのは、大都市に比べるとやや難しいかも。どちらかと言うとフィリピンの地方都市は、リタイア後の悠々自適の生活を送るのに向いているかも知れません。
そんな方々には、地方都市に隣接するさらに小さな、人口数万以下の街もおすすめです。
現在フィリピンでは地方でも、より住環境の優れた郊外に向かって宅地開発が進み、まるでアメリカ映画で見られるような、広大な新興住宅地が多数造成されています。
・自宅新築も視野に
外国人は宅地を買うことはできませんが、一戸建ての賃貸物件もあります。
またフィリピン人配偶者か、信頼できる現地のパートナーがおられるのなら、その名義を借りる形での自宅新築も視野に入ってきます。
最後に
ここまで、フィリピンの地方都市の魅力や可能性について書いてまいりました。
今回ご紹介した3都市以外にも、サマール、レイテ、ボホール、ミンダナオなどの島々には多くの街があります。
それぞれに特色があり、ご自身のライフスタイルに合わせて、移住地の候補選びもできるでしょう。
しかしながら、文化・習慣・気候が日本とはまったく異なる外国であることに変わりはありません。特に住宅を借りたり買ったりするには、細心の注意が必要です。
そこに十分ご留意いただいて、ぜひ夢の南国生活を実現してください。
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