フィリピンの生活費はいくら必要?家計簿を大公開(地方編)

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リタイア後の海外移住を考えた場合、まずどんな条件を思い浮かべるでしょう?

気候は温暖で寒い冬はない場所がいいし、できれば日本からあまり遠くない国が望ましい。

日本語が通じるに越したことはないけれど、せめて英語。もちろん、生活費は少しでも安く抑えたいし、介護のことも考慮して…。

と考えていくと移住先は限られてきます。

そんな要望に応えられる有望な選択肢の一つとして、フィリピンが挙げられます。

  1. フィリピンは熱帯に位置し、年間を通じても平地なら、まず20℃以下にはなりません
  2. 日本からは飛行機で4時間半の距離(東京〜マニラ)
  3. 英語が第二公用語なので、ほとんど全員が英語を話します。
  4. 最近は経済発展著しいとは言え、まだまだ日本に比べると生活費は安い。
  5. そして必要ならば、看護士を住み込みで雇うことも容易。

そんなフィリピンで生活するのはどのくらいの生活費が必要でしょうか?

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物価は日本の1/5

一般にフィリピンの物価は、日本の1/5から1/4程度と言われています

地元産の野菜、肉類などの食材ならば、この公式がほぼ当てはまります。

特に熱帯特産の果実は、破格の安さ。よく熟れて甘いマンゴーなど、日本国内での1個の値段で1キロ分を買えたりすることも。

マニラ住まいは高くつく

ところが、フィリピンに住まわれている方のブログなどを読むと、1か月の生活費が15万円〜20万円と書かれていたりします

その内容を見てみると、まず住んでいる場所がマニラ首都圏やセブ。

フィリピンの中でも特に人口が集中した大都会で、何をするにしても高くつく場所。その上、24時間警備付きでプールやジム併設の高級コドミニアム住まい。

食事は毎日レストランで日本食ばかり。

東京での同レベルの暮らしに比べれば、はるかに安いとはいえ、これでは何のために、物価も人件費も安いフィリピンに移住したのか、分かりません。

そこで今回は、フィリピンの地方都市バコロド市での生活を例に、月々の生活費を検証していきたいと思います。

お話を伺ったのは、フィリピン在住歴4年の日本人Nさん。奥さんと小学生のお子さんの3人暮らしです。

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フィリピンの地方暮らし

バコロド市は、フィリピン中部ビサヤ地方に位置し、マニラからは飛行機で約1時間の距離にあるネグロス島の中心都市。

地方と言っても、人口50万を数える西ネグロス州の州都で、巨大なショッピングモールや、近代的な設備の総合病院、本格的なゴルフコースもあります。

マニラ同様、時折の停電はあるものの、水道、ガス、電話、インターネットなどは整備されていて、普通に生活する上には、大きな支障はありません。

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月額7万円のフィリピン移住生活

Nさんによると、毎月の支出は月額ざっと約7万円

そんなに贅沢な暮らしではないけれど、日本にいた頃と遜色のない生活レベル。

3人で住むには十分な広さと、緑に囲まれた住環境は、むしろ日本にいた頃よりずっと快適。治安もマニラに比べると段違いの良さで、少なくともこの4年間に、Nさん家族が犯罪被害を受けたり、警官からの賄賂を要求されたりしたことはないそうです。

それでは、毎月の支出の内容を詳しく見ていきましょう。

郊外の借家が2LDKで家賃15,000円!

まずは気になる住宅費

外国人の土地所有は、フィリピンの法律で禁止されています

配偶者がフィリピン人ならば、その方の名義で宅地購入も可能ですが、ここでは賃貸を前提にします。

最近ではバコロド市内にも、高層のコンドミニアムが建ち始めています。買取りだけでなく、賃貸入居もできますが、やはりそれでは割高。

お勧めは郊外の借家です

家賃は家のサイズや築年数によって大きな幅があります。

Nさんが移住当初に住んでいた家の場合、約100平米の敷地に、小さいながらも庭があり、リビング・ダイニングに寝室が二つ。シャワー・トイレにゆったりしたキッチン。日本風に言うと2LDKですね。

さらに個別の駐車スペースまで。

これで月の賃貸料が約1万5千円

光熱費は別でも驚きの価格。もう家賃だけでも、フィリピンに移住したくなってしまいます。

電気代だけは日本並み 〜月10,000円

生活には欠かせない、電気、ガス、水道などの経費。

残念なことに、フィリピンの電気代は日本並みの高さ

これはネグロス島でもマニラでもあまり変わりがなく、月5,000円〜1万円程度になります。

ただ、高いのは電気だけで、水道代は別購入の飲料水を含めても約2,000円。

ガスは、ボンベごと買うスタイルで、月割りにすると約500円。インフラに関しては、かなりアンバランスな感じですね。

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食費 〜月20,000円

次に食費。

バコロドにも数軒の日本食レストランはありますが、ここでは自炊を基本とします。

野菜や果物、肉類は公設のマーケットで買うのが一番安い。

そしてたまねぎ、にんじん、じゃがいも、キャベツなど、日本に比べるとやや小ぶりながら、違和感のない見慣れた食材が多い。地産地消の豚肉と鶏肉は、新鮮で美味しいものが手に入ります。

特に地鶏のバコロドチキンは、マニラにも専門店があるほど。

調味料は、醤油、お酢、塩コショウなど、これも日本と同様の品揃え。普通のスーパーで揚げ物用のパン粉や小麦粉もあり、若干割高ながら、味噌やみりんも入手可能。

これで日本の家庭料理は、だいたい作ることができます。

豆腐の味噌汁に天ぷら、トンカツなどなど。さらにお米も、いわゆる外米のインディカだけではなく、フィリピン産ながら日本人にはお馴染みの、粘り気があるジャポニカも。

料理の手間さえ厭わなければ日本風の食事ができて、月の費用が1万円〜2万円以内で賄えます

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インターネット料金 月額3,000円

電気や水道に次いで、今や生活に不可欠な要素になったのがインターネット。

その遅さがよく話題にされる、フィリピンのネット環境。

Nさんは国内2位の大手通信会社グローブと、最高速(と言ってもADSLですが)の20Mbpsのサービス契約を結んでいます。

実際に使ってみると、ユーチューブの高画質動画などはさすがに遅いけれど、メールのやり取りや、フェイスブックの閲覧など特にストレスを感じることもありません。これで月々約3,000円。

海外生活では、気候や食べ物並みに重要な、日本語の情報。

かつての在留邦人は、たまに日本から送られてくる、新聞や書籍といった活字情報に、慢性的な飢餓感があったと言いますが、それを思えば隔世の感ですね。

フィリピンの保険 年間10,000円 〜入院に備えて〜

次は各種の保険について。

フィリピンでは、保険の加入は任意が基本

保険なしでも、ちょっとした風邪ひきぐらいは、1回の診察が1,000円以下で済むし、歯石を取ったり虫歯の治療をしても、日本よりずっと安い。

ところが一旦入院となると、治療内容や病室のランクによっては1泊5,000円程度かそれ以上になってしまうこともザラ。

そこで登場するのは、日本と同様の保険レディ。

健康保険だけでなく、生命保険に火災保険、自動車保険など何でもあります。

特に持病のないNさんは、知り合いの保険レディを通じて、入院保険に加入されています。これが年間で約1万円

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フィリピンならでは、メイド費用 月7,000円

その他に、フィリピンならではの、メイドさんの費用。

フィリピンでは、それほどの収入がなくても、メイドさんを雇っている家庭が多い。貧乏でもないのに、メイドも雇わないのはケチだとさえ言われてしまいます。もちろん、無理に雇う必要はありません。

日本企業の海外駐在員の奥さんで、メイドさんを扱い慣れない人の中には、メイドさんの仕事ぶりに不満がたまって、結局自分でやった方が楽という意見も。

なかなかいいメイドさんを見つけるのも難しいようなので、ある程度フィリピン暮らしに親しんでから考えて良さそうです。

ちなみにNさんの奥さんは、フィリピン人。

問題なくメイドさんと共存されていて、月約7,000円の給料を払っています

看護ができる人を雇うと、もう少し高くなって、1万〜2万円にはなるとのこと。

日当500円の便利屋さん

毎月必ず必要な出費ではありませんが、時折どうしても発生してしまうのが、各種の修理やメンテナンス。フィリピンで販売されている家電製品は、多くが中国製。

安いのは助かるけれど、故障も多い。

正規代理店を通して修理を依頼しようとしても、電話はなかなか繋がらないし、修理そのものに何週間も待たされることも。

そんな時は、街中にある修理屋さんに、自分で持ち込んだ方がいいかも知れません。

こんな埃だらけで、本当に大丈夫かな?と思うような店構えでも、意外に器用に直してしまうのが、フィリピンの修理屋さん。そして人件費が安くて、部品代を別にすれば、1日働いてもらっても1,000円以上には、まずなりません。

同じように、屋根の雨漏りや水回りのトラブル、家具の修理など、それほど大掛かりではなくても、素人の手には負えないような仕事は、請け負ってくれる便利屋さんが必ずいます。

安ければ500円程度の日当。

便利屋さんの業務範囲は広くて、庭の芝刈りや、引越しの手伝いに、天井裏に住みついたネズミの駆除まで頼める。日本では考えられないですね。

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先進国並みの自動車価格

地方暮らしでは、自家用車がないと不便です。

マニラの一部を除いて、フィリピンには旅客鉄道がなく、庶民の足は、もっぱら乗り合いバスのジプニーや、バイクに手製のサイドカーをつけた輪タクのトライシクル。距離によって値段は違いますが、1回20円〜100円程度で利用できる便利な交通機関。

晴れている昼間はそれで問題なくても、熱帯に多い土砂降りの時には、雨が吹き込んでずぶ濡れになることも。

また夜間の乗車は、さすがにお勧めできません。

そんなわけで車を購入となると、日本並みか、やや高い値段に驚かされます。

150万円〜200万円の車種が、当たり前のように並ぶカーディーラー。

平均収入を考えると、そうそう手が出る価格ではありません。

ところが結構無理してRV車などを買ってしまうのが、見栄っ張りが多いフィリピン人。ローンを組んで、月々数万円の支払いになります。

そして、これまた日本並みなのがガソリン代。ガソリンは国際価格が連動しているので、自国で石油を産出しないフィリピンで、値段が安くならないのは仕方ありません。

ただしガソリン以外の維持費は安くて済みます。

車検に関しては、フィリピンにもエミッション・テストと称して、年に一度の排ガスチェックはありますが、30分程度で終了して費用は約1万円。また車庫証明も不要で、車のオーナーになれるような人の住宅には、だいたい駐車スペースがあります。

まとめ年間200万円ならば余裕の生活

さて、フィリピン暮らしの家計簿、いかがでしたでしょうか?

実際の生活にはこれ以外にも、服を買ったり旅行をしたりの不定期な出費が付き物。それを見越しても、Nさん宅の年間予算はせいぜい150万円以内。200万円もあれば、相当余裕のある生活ができるそうです。

現在年金生活を送られているご夫婦でも、この金額ならば無理なく暮らしていけそうですね。

たとえ生活費が安くても生活環境が変わると、失うものもあります。例えば日本語での友達付き合い、定時運行が当たり前の公共交通機関、間違いなく届く郵便物…。

それでもそれを補って余りあるのがフィリピンの地方での生活。

時間に追われることもなく、ギスギスした人間関係に悩むこともありません。

あなたもこれを機に、フィリピンでのリタイア・ライフを検討してみてください。

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