アイルランドで長期滞在するという方にオススメしたいのが、図書館のカードを作ることです。
アイルランドの図書館のシステムは本当に素晴らしく、カードを手に入れさえすれば帰国後にもメリットがあります。
今回はそんなアイルランドの図書館について紹介します。
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アイルランドの図書館の魅力がすごい
読書が苦手な人でも立ち寄りたくなる豊富な選択肢
アイルランドの図書館にあるのは小説や図鑑などの本だけではありません。
漫画もあればDVD、CD、なんとゲームソフトまで揃っています。
教育関連に限らずありとあらゆる種類のものが揃っているので、図書館というよりはレンタルビデオショップをイメージした方が近いかもしれません。
また、都市部の大きな図書館だとオシャレなカフェにありそうな座り心地満点のソファーが設置されている所もあり、長時間くつろいで読書を楽しみやすい環境が出来上がっています。
図書館なのでおしゃべりは当然ながら厳禁ですが、無料Wi-Fiも完備されているので、個人でくつろぐにはお金が掛からないという点も考慮すればカフェよりオススメできます。
大きな図書館では定期的に無料の講座を開いていることがあり、受付で申し込みさえすれば誰でも簡単に受けることが可能です。
自発的に本を読むことが苦手な方でも、実際に誰かと一緒に学べる環境を用意してくれているので足を運びやすいのではないでしょうか。
ほぼ全ての図書館が連携しているからこその利便性
一口に長期滞在と言っても、同じ場所でずっと生活する人ばかりではないと思います。
私自身ワーキングホリデー中はアイルランド中を移動しながら異文化生活を楽しんでいました。
ただ頻繁に移動しながらの暮らしとなると、返却のタイミングを考慮して本やDVDのシリーズ物を借りるのはとまどってしまうという方もいるでしょう。
しかし実際のところ、アイルランドの図書館にそのような躊躇は必要ありません。
なぜなら、一部の専門的な図書館を除き、アイルランドの図書館はほぼ全て連携しているのです。
たとえば、大きな都市から小さな町へと引越しする際、取り揃えている物の数は後者が圧倒的に劣ります。
そういった時、大きな都市の図書館で好きな本を借りたまま小さな町に引越しして、引越し先の最寄りの図書館で返却するといったことが可能なのです。
したがって、図書館で何かを借りる際に『期限内に同じ図書館に返却すること』にこだわる必要性はありません。
国内を移動しながら図書館で何かを借りる場合は、次の滞在地に連携している図書館があるかのみ確認すれば大丈夫です。
不安な場合はインターネットではなく図書館の受付の方に直接調べてもらいましょう。
一つだけでデメリットがある
ただ、この素晴らしい連携システムには、大きなメリットがある一方でデメリットが一つだけ存在します。
それは『予約した本がなかなか届かない』という点です。
国内ほぼ全ての図書館が繋がっているということは即ち、一冊の本がアイルランド中の図書館を渡り歩いている可能性もあるということなのです。
予約して他の図書館から取り寄せてもらう場合は長期戦を覚悟しておきましょう。
図書館のカードを作って活用しよう!
図書館のカードの作り方
魅力いっぱいのアイルランドの図書館ですが、現在はカードを作る際に住所を証明できる公的な何かの提出が必須となっています。
そして、留学やワーキングホリデーで長期滞在する日本人にとっては、これこそが手続き上最初で最後の難題とも言えます。
たとえホストファミリーに住所を使用する許可をもらっていたとしても、証明できるものを提出できない限りは認めてもらえません。
私は渡航二日後に図書館へと足を運んだのですが、二度交渉して二度とも断られました。
ただ、これは大きな声では言えることではありませんが、アイルランドの図書館には親切な方がたくさん働いています。
現地の方いわく
「昔はこんなに厳しくなかった」
「人情を重んじるのが本来のアイリッシュだ」
とのことで、最低限必要な情報さえ持っていれば証明書の確認を省いて登録して下さる方もいるのです。
実際、私は仲良くなったベテラン図書館員の女性に助けてもらいました。
アイルランドの図書館のカードは一度作ってしまえば帰国後でもネット上で利用できるメリットがあるので、証明はできなくとも、提出できる住所とメールアドレスがあるのであれば、無理を前提で交渉してみる価値はあります。
証明の術がない場合も、図書館に通って顔と名前を覚えてもらってから相談してみて下さい。
もちろん原則として
『住所の証明ができないとカードの発行はしてもらえない』
が正なので、交渉が失敗に終わったとしても文句を言ってはいけません。
あくまで助けてもらえればラッキーという意識で、無理を前提での相談ということです。
滞在中に住所の証明が出来そうなのであれば、正規の手順通り何らかの証明物(公的機関からの手紙など)を用意できるまで待ちましょう。
なお図書館のカードの柄は色々あって自分で選ぶことが可能です。カードの有効期限は無期限でデザインを変える機会もないので、情報登録前にお気に入りのデザインを選んで下さいね。
豊富な無料講座が受け放題
図書館のカード(Library Card)にはもともと裏面にバーコードと番号が印刷されており、その番号がそれぞれのIDとなっています。
そして情報登録の後に手書きで名前とPIN番号を書き込まれ、この氏名・ID・PINという3つを使用して各種サービスを利用できるようになるのです。
アイルランドで図書館のカードを作るべき最大の理由が、図書館に足を運ばずとも使えるオンラインサービスにあります。
なんとこのカードさえあれば、帰国後も
- 『e-books』
- 『e-audio books』
- 『e-magazines/journals』
- 『online languages』
- 『e-learning courses』
- 『online newspapers』
といったサービスが全て利用可能なのです。(参考: Libraries Ireland )
その中でも特にオススメなのが
『e-learning courses』
で、アイルランドの図書館のカードがあれば『Universal Class』というサイトのアカウントを作ることができます。
『Universal Class』の講座は全て無料なのですが、ライティングや文法といった基本的な英語の講座のみならず、経営やITスキル、歴史や芸術といった専門知識にまつわる講座もいろいろと開講されているのです。
私も実際に受講してみましたが、申し込む際に、一方的に動画を視聴するだけのコースか課題を提出して添削をしてもらうコースかを選択することが出来ました。
自分の目的にあった学習方法を選べてとても便利です。
本格的な内容なので、どの講座もコマ数が多く、全てを履修するには相応の時間が必要になります。
しかし、学校と違って自分に合った方法でゆっくりと進めることが可能なので、本気で何かを学びたい人にとっては良い学習サイトと言えるのではないでしょうか。
全てを受講し終わった後は証明書の発行も可能なので、講座によっては就職等に活かせるかもしれません。
図書館によって規模はさまざまですが、多くの図書館にはこういった学習サイトを使うためのコンピューター室が用意されています。
予約制ではありますが、図書館のカードを持つ者であれば無料で利用することができます。
語学学校へ通う費用を思えば、毎日図書館に通ってこのサイトの講座を受け続けるのも一つの手でしょう。
図書館でも、滞在先でも、帰国してからも。
この権利を自分のスタイルにあった方法で利用すれば、得られる物はたくさんあると思いますよ。
図書館のカードを作った際には、帰国後も紛失しないように気を付けて下さいね。
アイルランドの図書館は使い倒すべき!
アイルランドの図書館は「学びたい」という欲求を持つ人にとって、とても頼もしい味方になってくれる素敵なところです。
機会があれば是非、アイルランドの図書館のカードを作って活用してみて下さいね。
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