アイルランドで車を運転したい場合、1年以内の滞在であれば、日本からの国際免許でアイルランドでも運転できます。
しかし、1年以上住む予定があるなら、アイルランドで免許の書き換えをすることをオススメします。
アイルランドは、公共交通機関があまり発達していません。車が運転できれば、行動範囲は一気に広がります。
それに、日本の運転免許証があれば、テストや運転試験なしで書き換えができます。
ここでは、運転免許の書き換え方とともに、運転の際に気をつけることも紹介していきます。
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アイルランドの運転免許証への書き換え方
日本の運転免許証からアイルランドの運転免許証へ書き換える場合は、まず必要書類を集めなくてはいけません。
書類を集めるのは、けっこう労力がいります。
余裕をもって準備しましょう。
申請に必要な書類:
- 申請書
- 日本の運転免許証
- 日本大使館発行の抜粋証明書
- パスポート等の身分証明書
- 居住証明カード等の滞在資格を証明するもの
- PPSナンバーを証明するもの
(PPSナンバーが記載された公的書類や給与明細など) - 住所を証明するもの
(6ヶ月以内に発行された公共料金請求書など) - 視力診断書
- 申請料 €55
(10. 医師の診断書が必要な場合もあります)
1の申請書、8 の視力診断書、10 の医師の診断書については、National Driver Licence Service(NDLS)のウェブサイトからダウンロード可能です。
参考:National Driver Licence Service 公式サイト
③日本大使館発行の抜粋証明書について
日本の運転免許証の必要部分を抜粋した翻訳の証明になります。
これも事前に大使館に申請して取得しなければいけません。
申請は郵送でも可能ですが、受け取りは大使館に行かなくてはいけません。
発給までは3日ほどかかります。
郵送の場合は、郵送にかかる日にちも加算しなければいけませんが、通常1〜2日で着きます。
抜粋証明書の必要書類も、ここで紹介しておきます。
- 証明書発給申請書 (大使館のウェブサイトからダウンロード可能)
- 有効な日本の運転免許証
- パスポート
- 外国式の氏名が含まれる場合は、その綴りを確認する書類
(パスポートや出生証明書) - 手数料 €17
郵送の場合は、運転免許証(表面、裏面)とパスポートはコピーで可能なようです。
申請場所
National Driver Licence Service(NDLS) センターで申請します。
センターは各県にあるので、こちらもウェブサイトから確認できます。ダブリンには3カ所あります。
運転免許証の申請方法
申請の際はNDLSセンターに事前予約が必要です。
最寄りのNDLSセンターへ予約し、必要書類を持参し、申請に行きます。
その際、日本の運転免許証はここで一旦没収されます。
センターから大使館に返還されるので、運転免許証が届くと大使館から本人宛に連絡がもらえます。
返還時期は不定期で平均1ヶ月程のようですが、長くかかる場合もあり、時には戻ってこない場合もあります。
日本の運転免許証が手元に戻ってくるまでには、結構時間がかかりますが、アイルランドの運転免許証は、申請してから数日〜1週間程度で郵送で送られてきます。
オートマ限定の運転免許証の場合
日本の運転免許証がオートマ限定の場合は、アイルランドの運転免許証もオートマ限定になります。
日本同様、アイルランドでもマニュアル車への運転免許証を取り直すことは可能ですが、通常の試験を受けなければいけません。
ちなみに、アイルランドには自動車学校はありません。
個人で先生を雇って運転の練習をし、試験勉強も自分でやります。
アイルランドの道路・車の5つの基本情報
アイルランドの運転免許証を取得できたら早速運転できますが、その前に、基本情報を知っているとより安心です。
1. 道路事情
・日本と同じ左側通行
アイルランドは日本やイギリス同様、数少ない左側通行の国です。
日本人にとってはとても運転しやすいです。
これも日本人にはわかりやすいです。
しかし、北アイルランドへ行くとマイルに変わるので注意が必要です。
・道が狭い所が多い
メインの大通りはそれほどでもありませんが、大通りからそれると一気に狭くなります。
ロータリーが多く信号が少ない
他のヨーロッパの国々と同じように、ロータリー(アイルランドではランダバウトと言います)が多く、日本人は慣れるまでちょっと戸惑います。
左側通行なので、ロータリーは時計まわりです。
ロータリーに入る時は、常に右から回ってくる車に気をつけます。
特に見にくいという訳ではありませんが、慣れるまでは少し違和感があります。
ずっと赤信号で、矢印のみで「進め」を表わす交差点も多いです。右折の時間が極端に短い場所もあります。
・道路標識
英語とゲール語(アイルランド語)の2カ国語、もしくはどちらか一方で表示されています。
車事情
・圧倒的にマニュアル車
他のヨーロッパの国々と同じで、アイルランドもマニュアル車が主流です。
オートマ車を探すのはかなり大変です。
でも日本車はとても多く走っています。日本車の方がオートマ車を探しやすいです。
・シートベルトに関しては、日本よりも厳しい
運転席、助手席はもちろんですが、後部座席に座る場合も必ずシートベルトをしなければいけません。
・車は日本ほどピカピカではない
最近はアイルランドも景気が回復しているのか、新しい車を以前より多く見かけます。それでも、道路事情と雨のせいなのか、ピカピカ光るほど綺麗にしている車は少ないです。
アイルランドで運転の際に気をつけるべき5つのこと
基本情報をおさえた上で、実際に運転するといろいろなことに出くわします。
ここでは、運転の際に注意してほしいことを5つあげておきます。
1. 歩行者優先
日本では、歩行者はきちんと信号を守るのが当たり前です。
たとえ車が走っていなくても、歩行者用の信号が赤なら待っています。
しかし、アイルランドでは信号無視は当たり前です。
信号があっても、信号がない道をわざわざ渡ってきたりします。
こちらでは、自動車優先という考えはないようなので、運転の際にはかなり気をつけた方がいいです。
2. スピードを出す
先ほどもあげましたが、アイルランドは全体的に信号が少ないです。
街中や大通りはありますが、街から一歩はずれると、ほぼ信号はありません。
なので、みんなすごくスピードを出します。
信号がある街中は、規定速度が50kmか60kmくらいで日本と同じですが、それ以外はたいてい80km~100kmです。
細い田舎道でさえ80kmです。しかも道が狭いです。
地元の人は道が狭いのも慣れっこなので、おかまいなしにビュンビュン飛ばします。
多分規定速度も越えてます。(しかし、スピードチェックのカメラは結構あります。)
無理して速度を合わせようとせず、規定速度内で運転しましょう。
遅いと感じるドライバーは抜かしていくので、抜いてもらいましょう。
3. 夜はまっくら
夏は10時頃まで明るいので気になりませんが、冬は4時頃から暗くなり始めます。
しかし、信号同様、外灯も街中しかありません。ほとんどの道は真っ暗です。
筆者は日本でも運転をしていて、夜には外灯がいっぱいあるので運転が怖いと思ったことがなかったのですが、アイルランドに来てからは夜は真っ暗すぎて運転が億劫です。
こちらは街から外れると家も少ないので、本当に真っ暗なんです。(星は綺麗です)
筆者のように暗い中での運転が苦手な方は、時間に融通が効く場合は早い時間に運転しましょう。
4. 道路の穴に注意
大通り以外は道がガタガタです。
日本の道路が素晴らしいと再確認するほど、アイルランドの道はガタガタです。
道が悪いのは、工事が手抜きということもありますが、アイルランドはとにかく雨が降ります。
雨でアスファルトが大きなダメージを受けるのが原因で、修理しては雨が降り、修理しては雨が降りの繰り返しで、道が継ぎはぎだらけでガタガタになるようです。
しかも工事が遅いので、道に大小の穴が空いたままの道路もあります。
穴を上を通ると、車にすごい衝撃がきますし、ひどいと車に傷がつきます。
日本人には穴に気をつけながら運転するという感覚はありませんが、どうかアイルランドでは是非気をつけて下さい。
5. 駐車の際はドアに気をつける
アイルランドでは、ほとんどの人が前から突っ込む形で駐車します。きちんと線に沿って駐車しない人も多くいます。
車から出る際に、ドアが隣の車に当たってしまう可能性があります。それでも、おかまいなしに思いっきりあける人がかなり多いです。
最近は以前より新しい車が多いので、傷つくことを気にする人も増えてはきましたが、駐車の際は隣の車との距離をきちんと取った方が無難です。
アイルランドの運転免許取得と交通事情まとめ
手続きというのは、書類を集めたりと面倒なことが多いです。運転免許証もその中の一つで労力がいります。
しかし、一旦運転免許証を書き換えてしまえば、次の更新はなんと10年後です。
アイルランドでは車が必需品ですし、車があればアイルランドをさらに知ることができます。
ぜひ、長期滞在予定の方は免許の書き換えを前向きに考えてみて下さいね。
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