海外に長期滞在するとなると、当然ながら必要な費用の全てを現金で用意することは難しいですよね。
こういう時に一番便利なのは、やはりクレジットカードでしょう。
今回はそんな皆さんにアイルランド生活でオススメするクレジットカードについて、アイルランド在住者からご紹介します。
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選ぶべきクレジットカードは、国際ブランドでOK?
国際ブランドだからと無条件に信じないほうがよいでしょう。
クレジットカードのブランドには色々ありますが、有名なものを挙げるならば、
- VISA
- MasterCard
- JCB
- アメリカン・エキスプレス
- ダイナースクラブ
- ユニオンペイ
ですね。
これらのブランドは6大国際ブランドと言っても差し支えないでしょう。
しかし、それはあくまで世界中からの観光客を意識しているような有名な観光地で比較した場合の話であり、これらのブランドであれば、どれでも実際に世界各国の地方でも使えるかと言えば、残念ながらそれは違います。
特にアイルランドは日本よりも小さな島国。
クレジットカード自体はかなり浸透していますが、遥か遠く離れた日本とでは使えるブランドにも当然差があるのです。
アイルランドのおすすめカードはこれ!ブランドを迷う時は銀行をチェックしよう
先に結論を言ってしまえば、アイルランド国内では圧倒的な普及率を誇るのは『MasterCard』、その次が『VISA』です。
つまり『MasterCard』と『VISA』、この2ブランドを持って行けば基本的に問題はありません。
これはアイルランドに限ることではありませんが、海外に行く際にカードブランドを迷った時は、その国の主要銀行や大型スーパーマーケットで発行しているクレジットカードの提携ブランドを調べるのがオススメです。
銀行はその国のお金を扱う場所で、スーパーマーケットは国民が最もお金を使う施設とも言えますからね。
アイルランドで銀行と言えば
- AIB
- Avantcard
- Bank of Ireland
- KBC Bank
- Permanent TSB
- Ulster Bank
の6つが主要ですが、両方用意しているAIBと、『VISA』一択のPermanent TSB以外は全て『MasterCard』一択になります。
スーパーマーケット・パブで使えるクレジットカード
またアイルランド国内各地にある大手スーパーマーケットのDUNNES STORES/TESCO/ALDI/LIDLでも、『VISA』と『MasterCard』は共通で使用可能です。
ただ店舗によっては「〇〇ユーロ以上のみ」という条件付きの場合がありますので、その辺りは買い物を始める前に現地で確認しましょう。
ちなみにこれはパブなどの飲食店にも当てはまります。
国内最大手の携帯会社Three Irelandの提携ブランドも『MasterCard』というアイルランド。
日本国内だと『VISA』や『JCB』の印象が強いと思いますが、うっかり『JCB』だけで渡航しないようにお気を付けくださいね。
『MasterCard』と『VISA』、この二枚持ちがアイルランド生活において最も確実です。
アイルランドでオススメのクレジッドカード会社は?
アイルランド滞在のオススメのカードは?
- VISAブランドのエポスカード
- マスターカードブランドのUSCカード
です。
エポスカードは、海外旅行保険が自動付帯でしかもコストが掛からず(無料)、これだけ手厚い補償を受けることのできるので長期海外滞在者に人気の高いクレジットカードです。
また、USCカードはゴールドカード(年会費3,240円。初年度年会費無料!)になりますが、充実した補償がつき、その補償が家族全員に補償(生計を共にする配偶者・親・子供(高校生を除く18歳以上))がつくところが嬉しいところ。
ちなみに、USCの通常カードは海外旅行保険が付いていませんが、「UCS旅とくプラス」(年会費:1,080円)に登録すると家族補償がつきます。
1点注意点があるのは、USCカードは、キャッシュレス診療に対応していないことなので、エポスカードと2枚数持ちしておくなど、キャッシュレス診療に対応したカードとあわせて利用する形がよいでしょう。
また、下記ページで、海外旅行保険が付属するオススメのクレジットカードを紹介しています。
関連記事:絶対知るべき!クレジットカードの海外旅行保険。オススメ3つ+アルファを紹介
参考にしてください。
クレカ以外は、ネットバンクと即時支払い型のカードが便利
クレジットカードを海外に持ち出すことの不安要素は、やはり失くした時や情報を盗まれた時のことでしょう。
そういったことを踏まえてオススメするのが、ネットバンクが発行している即時支払い型のカードです。
いわゆるデビットカードやプリペイドカードと言われるそれは基本的に口座より即時引き落とされるものなので、最悪の場合でも無制限に使われてしまうという危険性がありません。
また、通常のクレジットカードであれば実際に引き落とし情報が反映された時には時差もあってレートがかなり違う場合もありますが、ネットバンクが発行している即時支払い型のカードは特に反映が早いため、ネット上で残高やレートを確認しながら計画的に使いやすいというメリットも挙げられます。
現地で職に就いたとしても給与の支払いが現金の手渡しであれば、わざわざアイルランドで口座を開設する必要はありません。
国内で開設したネットバンクの口座と発行したデビットカードやプリペイドカードだけで十分です。
スバリ!在住者が実際に利用している便利な2つのデビットカードをご紹介
1. 楽天銀行デビットカード
ネットバンクの大手である楽天銀行が発行しているこのデビットカードは本当に便利です。
デビットカードということで同社が発行している他のクレジットカードに比べればポイント還元率は少し落ちますが、それでもポイント還元の対象には変わりありません。
デビットカードは同時にキャッシュカードの役割も果たしており、アイルランドで楽天銀行から現地通貨を引き出すことも可能です。
デメリットをあげるとすれば、楽天銀行は暗証番号が複雑だという点でしょうか。
もちろんこれは安心要素の一つでもあるのですが、海外ATMを利用する際の暗証番号は国内のとは異なりますので、うっかり間違えてロックされないようにだけご注意ください。
現在、楽天銀行デビットカードでは『JCB』と『VISA』が選べます。
『JCB』は年会費永久無料、『VISA』は税込み1,029円の年会費が必要となっていますが、すでにこの記事で書いた通りアイルランドにおいて『JCB』はほぼ無力です。
年会費に惑わされず、必ず『VISA』を選択してくださいね。
2.マネパカード
楽天銀行デビットカードが「海外でも便利ですよ」というカードであるならば、こちらは海外で使うことを前提に生まれたカードと言えるでしょう。
公式サイトが『マルチカレンシーの海外プリペイドカード』と謳っているのも納得で、なんとこのカード1枚で6つの異なる通貨を管理することが可能なのです。
対象の通貨は
- 米ドル
- ユーロ
- 英ポンド
- 豪ドル
- 香港ドル
- 日本円
提携ブランドは『MasterCard』なので、ユーロを使用しているアイルランドではこれさえあれば使う面で困ることもありません。
カードで開設した口座はマネパカード専用の口座であり、ネット上のマイページで簡単に両替が行えるようになります。
使用上の注意点
ただし、海外での使用に特化したこのカードにはいくつか注意点が存在します。
そもそもマネパカードは出金を前提に作られたものではなく、海外でカードとして使うことを前提に作られているカードです。
マネパカードは
- 現地通貨で出金することができませんし
- 日本円で出金するにも必ず手数料がかかります。
またプリペイドカードであるマネパカードでは、あらかじめネット上で円から使用国の通貨に両替をしておかないと使えません。
つまり、ネット上で両替ができる6つの通貨以外の通貨を使用している国では、たとえ『MasterCard』可の店舗であっても使用することができないのです。
この点が通常のクレジットカードと大きく異なる点であり、マネパカード一番の注意点と言えます。
マネパカードはあくまで上記6つの通貨を日常的に使う国での普段使いが前提です。
アイルランド国内で使うには十分なカードですが、EU圏の旅行を予定されている方は必ず別のクレジットカードも用意したほうが得策でしょう。
マネパカードでは専用口座の開設は必須ですが、入出金自体は他の銀行口座を通して行うことになります。
楽天銀行ならば手数料無料なので、『MasterCard』のマネパカードと『VISA』の楽天銀行デビットカードの二枚持ちがアイルランド生活では一番オススメです。
アイルランド流クレジットカードの使い方
最後にアイルランドでのクレジットカードの使い方について書いておきます。
これが慣れるまでは意外と厄介なのです。
日本でクレジットカードを使用する際、店舗側がクレジットカードを受け取った上で操作し、客側は言われたタイミングで暗証番号を入力するかサインを記入するといった流れが一般的かと思います。
しかし、アイルランドでは自分で挿入して抜くのが基本スタイルです。
カードで支払う場合の流れ
- カードを取り出して見せれば機械を用意してくれます。
- そこに自分でカードを挿す
- 機械上に英語で「PIN」と表示されますので暗証番号を入力
- その後は「Remove」と表示されたのを確認してから、自分でカードを抜きます。
ここまで自分で全てするのがアイルランド流のセルフスタイルなのです。
日本だと暗証番号を押すタイミングも店舗側が教えてくれますが、その感覚でボーっと待っていると「暗証番号を押してください」「カードを抜いてください」と急かされることになります。
私はこれになかなか慣れることができず、並んでいるレジなどではよく気まずい思いをしました。
念のため暗証番号を入力する際は自分で手元を隠すようにしましょう。
アイルランドでは店舗側に隠すという配慮がみられません。またサインの記入ではなく暗証番号の入力が基本なので、暗証番号に自信がない場合は出国前に必ず確認してください。
ネットバンクのカードであっても暗証番号の変更は手紙の場合がほとんどです。現地で後悔しないように気を付けて下さいね。
アイルランドのクレジットカード事情まとめ
アイルランドでのクレジットカードは便利ですが注意すべき点も多々あります。
もう一度、まとめておくと
- カードブランドはマスターカードが第一、その次にVISA
- デビットカードが便利。楽天デビットカードがおすすめ
- マネパカードも便利だが、注意点を抑えて利用しよう
- カードの利用方法は自分でやるのがアイルランド流
です。
複数持参する場合はカードをそれぞれ別の場所に入れておくなどして、もしもの対策はしっかりとしておきましょうね。
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