ここ最近、ミンダナオ地方や、ボホール島でのテロ組織による誘拐事件などが報道されているフィリピン。
外務省の海外安全情報では、セブ島は「レベル1:十分注意して下さい」とあり、同じ東南アジアではバリ島があるインドネシアと同じレベルです。
実際、セブ島には危険なところはあるのか、なにに気を付けないといけないのかをセブ在住者からお届けします。
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セブの危険な地域6つを徹底解説
実はセブでは爆破テロや集団誘拐などの、大きな事件はありません。
ただし、近年BPO企業の進出などや観光産業で急成長してはいますが、発展途上国であるためにスリや強奪などの犯罪に巻き込まれる可能性は多いにあります。
セブ市周辺にも、華やかで人通りは賑やかだけど気を付けないといけない場所や、見るからに暗くて危険な匂いがただよう地区もあります。
訪れる際には十分注意したほうがよい地域をまとめてみました。
1.マンゴーアベニュー
マンゴーアベニューとは、ナイトクラブや飲み屋が多く、セブ一の歓楽街です。
特に週末は、日本人だけでなく韓国人や欧米人なども明け方までダンスやお酒を楽しみます。
賑やかな反面、現地の人から見れば、自分達よりお金を持っているであろう外国人が多く、また酔っていれば格好のターゲットとなるため、スリなどの軽犯罪が最も多い場所の1つでもあります。
私の知り合いでも、マンゴーアベニューでお財布を盗まれた、ポケットにいれていた携帯電話がいつの間にかなくなっていた、という人が数名います。
また、クラブといえばいろいろな人と気軽に話すことができ、情報収集や友人作りのスポットとして訪れる人もいるかもしれませんが、これも要注意です。
特に日本人の女性は、セブにいる現地の男性や外国の男性からみると、いろいろな意味で狙いやすいと思われているようです。
かくいう私も何度かマンゴーアベニューのクラブに遊びにいったことがありますが、クラブ内では必ずといっていいほど、お酒をおごろうとしてくる人がいます。
もしかしたら悪意のない人なのかもしれませんが、自分の身を守るのは自分自身ですので少しでも危険のあることはお断りするようにしましょう。
ただ、せっかく海外にいるわけですし、マンゴーアベニューはセブの魅力の1つでもあります。
訪れるときには一般的なことですが、以下の注意点を忘れないようして楽しみましょう。
- かばんは必ずショルダータイプ、もしくはウェストポーチなどで、小さめのバッグにする
- ポケットには何も入れない
- 最低限必要な現金のみをお財布にいれ、クレジットカードやパスポートは持っていかない
- 自分の飲み物、荷物から目を離さない
- 流暢な日本語で話しかけてくる人(特に異性)には注意
2.ダウンタウン(コロンストリート、カルボンマーケット)
セブのダウンタウンは、古い歴史ある地区で、日本人が多いITパークやアヤラモール周辺からは車で30分ほどの港近くの町です。
留学生や在住外国人が多いビジネス地区に比べ、ダウンタウンは現地の人の生活拠点となっているため物価が安く、ローカルな品物が多くあります。
そのため、貧困層の人も多く、英語が通じずに現地の母語であるビサヤ語でしかコミュニケーションがとれない人もいます。
私は何度かひとりでダウンタウンへ買い物に行くことがありますが、マンゴーアベニューの注意点に記載したような基本的なことを意識していれば、危ない目に合うことはほとんどありません。
ただし、夜は要注意です。
一度だけ、車で遠出をした帰りにダウンタウンを経由しましたが、夜のダウンタウンは昼間とはうってかわって静かです。
ふらふらと放浪しているかのような人がいたり、小学校低学年であろうあたりの子どもが数人で集まっていたりと、不審な人が多くいました。
現地の複数の友人からも、夜のダウンタウンには行かないようにと言われます。
夕方以降のダウンタウンへ行くことは控えましょう。
3.墓地周辺
あまり知られていませんが、実は家がない貧困層がお墓に住み着いていることが多くあります。
日本では墓地に住むなんて考えられないですが、セブの墓地はスラムと化している場所もあり、用事がなければ訪れることはおすすめしません。
4.路地
セブでは大きな通りが多いですが、1本路地にはいるだけで全く雰囲気が変わります。
昼間は車が1台しか通れないような小さな路地もショートカットとして使われたり、ローカル屋台や家庭レストランなどがところどころにあるのであまり危険はありません。
ただし夜になると、街灯が少ないことで暗い場所が多いため、スリや痴漢などの犯罪に巻き込まれてしまう可能性が高くなります。
日が落ちてからは、なるべく大通りを歩くようにしましょう。
5.高級ホテル周辺(ウォーターフロントホテル、ラディソンブルホテル)
ホテル敷地内はガードマンがいたり、監視カメラがあったりと安全ですが、敷地外のホテル近辺では観光客を狙ったスリの集団がいることもあります。
数年前ではありますが、ウォーターフロントホテルの敷地を出たすぐそばで、日本人がホールドアップ(銃を使った強奪)にあい、所持品全てを獲られたと聞いたことがあります。
ホテル周辺の道路にストリートチルドレンがいるのもよく見かけます。
ホテルからの行き来にはなるべくタクシーを利用するようにしましょう。
6.タクシー
場所ではありませんが、もっともトラブルに巻き込まれやすいともいえるのが、タクシーです。
私も5回に1回程度の割合でメーター以上の料金を要求されます。
お金の問題であればまだしも、目的地までの土地勘がない場合、知らないところへ連れて行かれて恐喝される、女性の場合にはレイプ被害にあうといった事件もあるようです。
それらを解決するためには、登録無料の配車アプリを利用することです。
フィリピンの2大配車サービスに、UberとGrabがあります。
セブではGrabのほうがメジャーで、Uberよりも登録ドライバーが多く、手配がしやすい気がします。
どちらのアプリも無料でアプリをダウンロードでき、簡単な登録を行うと使用ができます。
移動したいときに、ピックアップにきてもらう場所と、目的地を入力すると料金を表示してくれるので、事前にいくらかかるのかを知ることができます。
また、利用する車の車種やナンバーが表示されるため、なにかあったときにもその情報を元に調査をしてもらうことが可能です。
タクシーと比較すると多少割高ですが、距離にもよりますが日本円で考えれば数十円から200円程度の差です。
実際に使ってみるとかなりカンタンですので、セブを訪れる際には事前にアプリをダウンロードしておくことをおすすめします。
セブでやってはいけない行動、安全対策
治安は世界一といわれる日本で暮らしてきた私たちは、海外では気を付けないといけないことがたくさんあります。
留学やリゾート地で人気のセブですが、以下のことにはしっかり注意しましょう。
- 金目のものを身につけない — Applewatchやブランドバック、ダイヤなどの装飾品は身につけない
- 革靴、ヒールは履かない — 現地の人はサンダルやフラットシューズがほとんど。革靴やヒールはとても目立ってしまいます
- ポケットに物をいれない — どうしてもお財布やケータイをポケットに入れる場合にはチェーン等で服に引っ掛けるようにしましょう
- 歩きスマホはしない — 日本の最新スマホは高く売れます。バイクでひったくられたりするので、しっかりしまいましょう。
- 物乞いされても何もあげない — 特にストリートチルドレンには要注意。
- 海外傷害保険に加入する — クレジットカードに付帯されていることも多いので、事前に確認しましょう
- 移動には配車サービスを利用する — 土地勘がない、英語が苦手な方は特におすすめ
万が一の連絡先はここ!
- 日本大使館セブ駐在官事務所 (032)231—7321
- セブ日本人会 (032)343—7662
- セブドクターズホスピタル(病院)の日本人ヘルプデスク (032)516—3341
- 救急車 161もしくは(032)233—9300
- 警察 166もしくは(032)233—0762
私が体験したセブでの危険
2年半ほどセブで生活していますが、これまで大きな事件に巻き込まれたことはありません。
ただし、大通りを歩いていたら背中に違和感を感じて振り返ってみると、小さい子どもが背中にまわしていたショルダーバックの中に手を入れてごそごそ財布を探っていたり、路地を歩いていて中学生くらいの子どもに体中を触られたりと、嫌な思いをしたこともあります。
こういったことで一層危険意識が高まり、常に警戒を怠らないようにするきっかけにもなりました。
セブの治安まとめ
危険な地域を把握することで危険に遭遇するリスクは減らせます。
事前の準備をしっかりして、楽しく安全にセブを楽しみましょう。
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