タイにインターナショナルスクールなんてあるの?!そんな疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
実はバンコク及びその近郊には、海外の名門・伝統校を筆頭に、なんと150を超えるインターナショナルスクールがひしめき合う、国際都市です。
バンコクは、ロサンゼルスに次ぐ、長期在留の日本人が多い都市。
そのため、バンコクでは日本の食材も容易に入手でき、質の高い日本食レストランも街中至るところにあります。
住みやすい環境が整うバンコクへの移住、海外教育移住先をを検討されている方に向けて、タイのインターナショナルスクール(ここでは主に小学部)の魅力やスクール選びのコツをお伝えしていきたいと思います。
バンコクのインターナショナルスクールの特徴
インターナショナルスクール(以下、「インター」)と一口に言っても、いろいろな特徴があると思いますが、ここでは「タイならでは」といえるインターの特徴をお伝えしていきます。
タイ語の授業が必須
タイのインターでは、なんと原則毎週タイ語の授業が必須で行われます!
通常、タイ語が母語の生徒と、そうではない生徒に別れて授業が行われ、タイ語会話、文字、文化などを学びます。
その甲斐あって、挨拶やレストランでの注文など、日常で必要となるタイ語は子供でもすぐ話せるようになりますよ!
タイ伝統行事の参加
タイ衣装に身を包み、ソンクラン(タイ旧正月の水かけ祭り)やロイクラトン(灯籠流し)といったタイの伝統行事を学校内で楽しみます。
水掛祭りはビショビショに濡れて遊ぶので、中でも子供たちが特に好きなイベントです。
インターであってもしっかりタイ文化を肌で感じることができるんです。
スクールランチに日本食!?
日本人が多いエリアにあるインターでは、ランチのメニューに日本のカレーライス、とんかつ、お味噌汁といった日本食が出るところもあります。
海外インターでランチに日本食が出てくるなんてびっくりですよね。
アジアの香辛料が苦手・・・というお子さんも安心するかもしれません。
ご家庭によっては、お弁当を持っていかれる方もいらっしゃいますよ。
日本の冷凍食品や食材も手に入りやすいのもポイントです。
朝が早い
バンコクの大渋滞はとても有名ですよね。
渋滞を避けるべく、朝は少し早めの7:30〜7:45ぐらいから授業が始まる学校が多いです。
朝早い分、学校が終わる時間も早く、14:00下校時刻の学校もあります。
その後は学校の課外授業に参加したり、習い事をしたり、家でゆっくりするのもいいですね。
インターナショナルスクールの選び方
非常に多くの選択肢があるのがバンコクのインターナショナルスクールの魅力の一つです。
どんな学校があるのか、在住者向けの学校情報サイト*などから探してみることをお勧めします。
一方で、選択肢が多すぎて学校を選択するのが難しいということもあるでしょう。
ここでは学校選択にあたって検討したい事項を見ていきましょう。
*参考 BKK Kids
学費
教育予算から学校を絞っていくのは最も効率的な方法といえます。学校ホームページには学費などが掲載されており、小学部の授業料は、学校によりおおよそ年間約15万から100万バーツ*ぐらいの幅があります。
授業料以外の大きな費用としては、入学金、施設費、ランチ代、英語補習授業、放課後アクティビティ費用などが想定されますので、それらを含めたトータル金額を見積ると比較検討しやすくなります。
スクールバスの利用を検討される場合は、バス費用も確認しておきましょう。
一般的に、スクールバス運営を外部に委託している学校では、スクールバス費用はかなり高額になるケースが多いです。
*参考: 2023年8月1日現在 1 THB = 4.1627 JPY
学校規模
アットホームな学校では1学年の生徒数が40名程度、大規模校では150名程度にものぼります。
小規模校は、先生が全校生徒の名前を覚えられるほどの距離感で、細かいリクエストに応じてもらえる可能性も高いでしょう。
プールやスポーツ設備などは人数に応じたサイズ感であることが多いです。
一方、大規模校では、様々なタイプの生徒と友達になれる機会があったり、また放課後アクティビティ数も多数用意されています。
オリンピック級のプール、野球場、サッカー場などを備えている学校は、競技会や大会を目指すお子さんにはよいかもしれません。
学校規模の程度は違えど、1クラスの人数はおおよそ12,3名〜20名程度が一般的です。
小学部では、クラス担任以外に、アシスタントやナニーが各クラスにつくケースもあります。
お子さんの性格や志向などから、どのような規模感の学校が合いそうかを考えてみてくださいね。
教師・生徒の国籍
学校によって、教師の出身国などにも違いがあります。
一般的には、学費が高い学校ほど欧米出身の教師比率が高く、学費が抑えられている学校では、フィリピンやインド、タイ人教師の割合が高くなる傾向があります。
生徒の国籍については、タイでは富裕層を中心に子供をインターに通わせるご家庭が増えており、学校によってはタイ人生徒の比率が半数を超えるところもあります。
また、日本人居住区であるスクンビットエリアでは、日本人生徒の比率が高い学校もあります。
学校によって、アジア系の生徒の割合が多めの学校もあれば、欧米系の生徒の割合が多い学校もありますので、国籍の割合なども確認してみるとよいでしょう。
カリキュラム
イギリス、アメリカ、シンガポール、オーストラリア、インドなど、さまざまなカリキュラムの学校があります。
カリキュラムによって、校風、定期試験や宿題の有無なども変わります。
また、英語がまだ十分ではない生徒向けに英語補習クラスを設けている学校も多くあります。
タイのインターでは、必須のタイ語の授業以外に、さらに外国語授業が行われるのが一般的ですが、その時間に母語話者向けの日本語授業を設けている学校もあります。
通いやすさ
家と学校と職場の距離や移動手段を考慮することも大切でしょう。
徒歩で送迎する場合、バンコクは歩道が歩きにくい道も多いので、歩きやすさ、所用時間、冠水エリアか否かも確認しましょう。
暑気の時期(4〜6月ごろ)は、5分でも外を歩くのが辛い日もありますし、雨季(6〜10月ごろ)のスコール時には、数分で冠水してしまうエリアもあります。
アレルギーなどの対応
バンコクのインターでは、ナッツ類の校内持ち込みを禁止するナッツフリースクールも多くあります。
ほかのアレルギーがある場合も、個別に対応できる場合もありますので、確認してみるとよいでしょう。
また、特別に支援が必要な生徒向けのプログラムを持っている学校もあります。
学校に問い合わせてみよう
ほとんどの学校がホームページから問い合わせが可能ですのでコンタクトをしてみましょう。
まれに、問い合わせをしても返信が来ない・・・というケースがありますが、その場合は再度メールを送信する、または直接電話をかけてみましょう。
タイではこういったことがよく起こりますので、「物事が正確に進まないのがあたりまえ」、という心持ちが大切かもしれません。
問い合わせのポイント:
言語
問い合わせる際は、原則英語になりますが、学校によっては日本人コーディネーターの方が在籍されているケースもあるので、親が英語に不安がある場合は、日本語で対応できる方がいるかを確認してみるのもよいでしょう。
入学時期
問い合わせる時には希望する入学時期を伝え、空き状況を確認します。
タイのインターは、新学年が8月中旬から開始する学校がほとんどで、2学期は1月初旬、3学期は4月中旬から始まります。
席に空きがあれば、学年や学期の途中でも入学を受け付けてくれるはずです。
ホームページでは足りない必要情報
ホームページ上に掲載はないが、検討にあたって必要な事項(例えば、教育ビザのサポート有無など)があれば、確認してみましょう。
見学のアポを取ってみよう
入学前に可能であれば学校見学のアポイントも取りましょう。
生徒のいる時間帯でアポイントが取れると実際の学校生活をよりイメージしやすくなります。
直接の見学が難しい場合、オンライン見学に対応可能かを聞いてみるのも一案です。
できる限りお子さんも一緒に見学し、自分自身が「通う」ことをイメージできるといいですね。
「自分で気に入った学校に入るんだ」という気持ちを持てると、入学後の生活もスムーズに進みやすくなるはずです。
見学時のポイント:
生徒や教師の雰囲気
学校に入った瞬間の雰囲気も学校それぞれ。
生徒や教師の表情、雰囲気、子供たち同士で話している言語や国籍の偏りなども見学して分かることが多くあります。
プロモーションの有無
日本人にはあまり馴染みがないかもしれませんが、入学のタイミングによって、入学金免除、授業料〇%オフなどのプロモーションを行っている場合があります。
プロモーションの有無も確認してみるといいかもしれませんね。
その他
前述の「インターナショナルスクールの選び方」で挙げた項目の中で、確認が必要な事項があれば、忘れずに確認しましょう。
日本人の感覚からすると、「こんな質問してもいいのかな?」と思うようなことでも、しっかり確認すること、場合によってはリクエストすることも大切です。
バンコクのインターナショナルスクールまとめ
バンコクのインターナショナルスクールについて、いかがでしたでしょうか。
幅広い選択肢のあるバンコクのインター。
学費で選ぶ、立地で選ぶ、規模で選ぶ、カリキュラムで選ぶ・・・様々な切り口から選択することができます。
タイという外国でありながら、日本食レストランや日系スーパーも多くあり、日本人にとっては住み心地のよい環境が整っているのも大きな魅力です。
バンコクのインターナショナルスクールを一度検討されてみてはいかがでしょうか。
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