海外の大学で学びたいと思う人が心配されることは何でしょう。ビザ?留学費?
北欧留学が人気になっている昨今ですが、具体的な留学の様子についての情報が不足しているのは事実。
今回は筆者が実際に学部生として所属していたオスロ大学を中心にノルウェーの大学留学の魅力についてお伝えしたいと思います。
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1. ノルウェーの大学の概要
ノルウェーには
- 8つの公立総合大学
- 8つの公立専門大学
- 5つの学術系大学
- 9つの私立大学
があります。また、複数の準大学が存在しています。
詳細な大学のリストをご覧になりたい方は、こちらのリンクからどうぞ。
在学期間は学士課程が3年、修士課程が2年、博士課程が3年です。
学年度は2学期制で、秋学期(8月中旬~12月中旬)と春学期(1月中~6月中旬)となっています。
出願資格
出願資格は高校卒業証明書+日本の4年制大学1年終了が必須です。
ノルウェーの大学は一部の専門・芸術系大学を除き、基本的に書類選考で入学が決定します。
重要視されるのは高校時代の成績です。
また、英語力が必要不可欠になります。
例えば、オスロ大学の学士課程の場合、TOEFL(iBT60)が最低ラインとなります。
過去に英語圏への留学経験がある人は、それを証明する書類があればTOEFL自体を免除されることもあります。
また、学士課程の授業は英語およびノルウェー語で行われるため、ノルウェー語の力を証明する必要があります。
ノルウェー語を過去に習ったことがない人でも学士の授業をノルウェー語で受けることが可能なレベルを目指し、1年かけてノルウェー語を学習するプログラムが用意されています。
交換留学生はノルウェー語を勉強することは必須ではなく、英語で行われる授業のみ受けることもできますが、せっかくの機会なのでノルウェー語の初心者コースを取ると滞在がより楽しいものになると思います。
修士課程については授業はほぼ英語のみで行われているため、ノルウェー語の証明は求められませんが、より高い英語力を求められます。
2. ノルウェーの留学費用
学費
ノルウェーでは公立大学の入学金や学費は無料です。
アジアからの留学生も学費免除である国は北欧では現在、ノルウェーのみとなっています。
生活費
生活費に関しては寮に住むのか、アパートに住むのかによっても費用が左右されますが、一般的に1ヶ月9千クローネ(11万7千円)前後かかるとみてください。
物価の高いノルウェーですが、留学費用の大半を占める学費がゼロというのは大きな魅力ではないでしょうか。
各学期毎に600クローネ(7,800円)程度の手数料が必要となりますが、こちらには試験料、学生の福利厚生費、印刷室を利用する際の印刷&紙代)が含まれています。
公共交通機関、映画・オペラ・バレエなどの娯楽施設の利用には学生割引がありますので利用してくださいね。
ノルウェー国立バレエ団には日本人のバレエダンサーも何人かいらっしゃいます。
海外の地で活躍されている日本人の姿をみると自分も頑張ろうという気持ちがわいてきますよ。
3.ノルウェーでの住まいはどんなスタイルがある?
ノルウェー留学中の滞在方法としてはいくつかの方法があります。
- 学生寮
- アパートでのシェアハウス
- ホームステイ
が主な方法となります。
学生寮は市内のあちらこちらにあり、立地条件や家具の有無、内装の綺麗さ、大きさによって値段が変わります。
また、シングル向け、カップル向け、家族向けの物件が存在しています。
物件の申し込みはネットで行うことができ、留学生や地方出身者から優先的に割り当てられることになっています。
参考までに、オスロのシングル向けの学生寮は1ヵ月3,000クローネ前後で借りることができます。
これは市内のアパート賃貸料から比べても破格の安さです。
学生寮の検索はこちらから:https://www.sio.no/
シェアハウスやアパートに住む場合には大学内にある学生支援コーナーで情報を探すか、finn.noという情報サイトを利用するとよいでしょう。
シェアハウスやアパート情報はこちらから:https://www.finn.no/
学内の掲示板にもシェアハウスやアパート情報がありますので、チェックしてみてくださいね。
4.ノルウェーのキャンパスライフ紹介(オスロ大学の場合)
オスロ大学では8月中旬に入学セレモニーが行われます。
セレモニーと言っても、日本の大学の入学式とは違い簡素なセレモニーです。
オスロのメインストリートであるカールヨハン通りのキャンパスで行われるセレモニーでは学長や学生代表の挨拶などがあります。
また、バディーグループという学生グループの顔合わせも行われます。
バディーとは15名前後で形成される学生のグループで、入学したばかりで知り合いがいない学生が友達を作るサポートをしてくれるんですよ。
バディーのリーダーは大学の先輩学生が勤め、学生生活に必要な様々な情報を教えてくれます。
地方出身者や留学生にとっては、同じ大学に通う先輩や知り合いができるチャンスです。

写真は入学セレモニーの様子(筆者撮影)
オスロ大学の構内にはスーパーマーケット、郵便局、美容院、カフェ、コンビニエンスストア、本屋があります。
また、学生食堂があり日替わりランチやディナーも充実しています。
ここは一般の方の利用も可能ですが、料金には学生料金と一般料金がありますので学生カードの提示を忘れないようにしてくださいね。
授業を受ける際に必要となる教科書や参考書などは中古を購入すると費用を大幅に抑えることができます。
学内掲示板には中古の教科書売買情報がありますし、バディーの仲間を通して先輩から安く譲ってもらうこともできます。
そして、オスロ大学の図書館を大いに利用してください。
ここでは本の貸し出しはもちろんのこと、静かな環境で学習をすることができます。
友達やバディーの仲間とわいわい勉強する時には学食やカフェを利用し、静かにひとりで集中して勉強したいときには図書館を利用するといいでしょう。
5. 学生ビザの申請方法と条件
留学の為の滞在許可証(学生ビザ)を取得するためには、いくつかの条件があります。
- 入学許可証明(留学先の大学からの証明書が必要です)
- 預金証明(ノルウェーで生活していく為に十分な貯金があることを証明する必要があります。)
- 学生ビザが切れる頃に帰国する意思(帰国の航空券を買う必要はありません)
- UDIのApplication Portalで事前に学生ビザの申請登録をする必要があります。東京、広尾市にある駐日ノルウェー大使館で学生ビザの申請をする前に、必ずオンラインで登録をしておきましょう。
詳細情報はこちらから;駐日ノルウェー王国大使館
詳しい申請書類内容や条件について不明な点がある場合は、UDIおよび、在日本ノルウェー大使館へと直接問い合わせることをおすすめします。
学生としての滞在許可が降りた場合、週に20時間までの労働許可も合わせております。
この機会に北欧のカフェでアルバイトをするというのも楽しい経験になるかもしれませんね。
充実した留学生活を送るためのお役立ち情報
より充実した留学生活を送るために、ぜひ利用して欲しいのがSIOのホームページです。
住まい探し、キャリア支援(アルバイト探し)、子どもがいる学生さんの場合には大学周辺の幼稚園探し、様々なトレーニングとアクティビティの紹介、キャンパス内のカフェ&レストラン情報を得ることができますよ。
最近ではオスロ大学のキャンパス内にラーメン屋までオープンしたようですね。
これは日本食が恋しくなる留学生さんには嬉しいニュースです。
おわりに
美しい森と湖に囲まれたノルウェー。
充実した学習プログラムと環境が整っている国です。
ここでキャンパスライフを送りながら、一生涯の友人作りやノルウェーならではの体験をすることも可能です。
条件が整えばオーロラを鑑賞することだってできるかもしれませんね。
海外の大学留学に迷っている方に、ぜひノルウェー留学をおすすめしたいです。
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