留学、就職、ワーホリ、永住など、様々な理由でノルウェーに移住する場合に必要な手続きの1つに銀行口座開設があります。
ノルウェーはキャッシュレス社会。
コインロッカーや公共トイレの支払いにカードを使ったり、コーヒー1杯からカード払いをしたりするような国です。
ノルウェーで生活をする為に、家賃やお買い物の引き落とし先として銀行口座が必要になってきますし、働く場合には給与の振込先を指定しなければなりませんね。
ここでは現地在住者より主要銀行の紹介から口座開設の手順をご紹介します。
ノルウェーの銀行ってどんなものがあるの?
ノルウェーには
- 市中銀行(Commercial Bank)が18銀行
- 貯蓄銀行(Saving Bank)が103銀行
- 海外支店(Foreign branches)が20銀行
あります。※2019年10月時点
市中銀行は都市銀行、貯蓄銀行は地方銀行だと捉えてくださればわかりやすいかと思います。
現在、大手都市銀行として知られているのは
- DNB
- Nordea
です。
ノルウェーのあちらこちらに支店があり、大変便利です。
オンライン銀行が便利?筆者オススメはSbankenやSpareBank1
DNBやNORDEAのような大手銀行は支店数も多く便利ですが、申請してから銀行口座開設までに時間がかかる傾向があります。(1ヶ月前後)
急いで銀行口座を開設する必要がある場合には、オンライン銀行に口座を開設するという方法もあります。(10日前後)
筆者がお勧めしたいのはSbanken(旧Skandiabanken)というオンライン銀行です。
また、実店舗もあるが一部の店舗でオンライン申請が英語でできるSpareBank1もお勧めです。
口座開設の流れ(支店訪問の場合)
銀行口座開設に必要な書類と流れ
銀行口座開設に必要な書類は以下の通りです。
- 身分証明書(パスポート)
- パーソナルナンバー(パーソナルID)
- その他(在留カード、仕事先との契約書、現在口座を持つ他銀行からの推薦状など)
※③の書類については必ずしも準備しないといけないものではありませんが、銀行の担当者によっては追加書類として提出を求められる場合があります。
※留学生の場合は日本からノルウェーの銀行口座を開設するのは難しいため、留学先の教育機関の預金口座(デポジットアカウント)に送金し、証明書を発行してもらう方法もあります。
口座開設の流れ(支店訪問の場合)
銀行の支店にて口座開設をする場合には必要書類を持参しましょう。
ノルウェーの銀行員は英語が堪能ですので、ノルウェー語がわからなくても英語のみで申請をすることができます。
口座開設までの審査期間がありますので、実際に口座を使えるようになるまでには申請から約1ヶ月~1ヵ月半かかることが普通です。
口座開設の流れ(オンラインの場合)
では、オンライン銀行(今回はSbankenとSpare Bank1を例に)実際の口座開設申請の流れをみていきましょう。
<Sbankenの場合>
Step 1
Sbankenメインページへアクセスしましょう。
Step 2
メインページ右上のBli Kundeというアイコンを選択します。
Step 3
Bli privatkundeを選択します。
Step 4
Bli kunde via postenを選択します。※既に銀行IDを持っている場合にはBank IDも選択可能。
Step 5
パーソナルID、電話番号、氏名、メールアドレスを入力し、次へ(Neste)を選択します。
Step 6
セキュリティークエスチョンの設定をする。
※ノルウェー語で問題と答えも書く必要があるのでノルウェー語の出来て、かつ信頼できる人の協力が必須。
Step 7
内容確認し、申し込み完了。指定のメールアドレスに申し込み完了のメールが届きます。
Step 8
郵便局に届くレターを受け取りに行く。(通常は4~5日程度で届きます)
※受け取りにはパスポートや運転免許証等の身分証明書、ID番号の証明書を持参しましょう。
Step 9
ワンタイムパスワード(Kodekort)が郵送で届くので、Step8で受け取ったレターに書かれているパスワードと合わせてオンラインでログインする。
これで、口座が無事に開設できるはずです。
<Spare Bank1の場合>
続いて、Spare Bank1について見ていきましょう。
こちらの銀行はオンラインで口座開設の申請ができます。先ほどのSbankenほど口座開設までの時間は早くはありませんが、英語で申請ができることが高ポイントですね。
Step 1
Spare Bank1メインページにアクセスしましょう。
Step 2
支店を選択しましょう。(郵便番号を入力すると、在住場所から近い店舗が表示されます)
※例えばオスロ支店の場合はØstlandetになります。
Step 3
選択した支店のHPに飛びますので、そこからBli kunde herをクリックしましょう。
Step 4
HP右上にあるLanguageで英語を選択しましょう。
Step 5
New customerをクリックしましょう。
Step 6
If you are a foreign citizen older than 18 years, and don’t have a BankIDという所をクリックしましょう。
Step 7
Fill in formをクリックし、パーソナル情報を入力していきましょう。
Step 8
パーソナル情報に加えてとして必要となる書類をスキャンして添付しましょう。
必要となる書類は下記の通りです。
- パスポート
- レジデンスカード
- ID Number(パーソナルID番号)
- Job contract(仕事の契約書)
- Tax deduction cards(所得控除証明カード)
Step 9
審査を待ちましょう。通常は3,4週間で確認書類が届きます。長い場合は審査に6週間ほどかかります。
Step 10
確認書類と身分証明書となるパスポートを持参し、選択した支店へと最終手続きに向かいましょう。
キャッシュカード(デビットカード)を申請しよう
銀行口座が無事に開設できたら、キャッシュカードを申請しましょう。
基本的にノルウェーの銀行のキャッシュカードはデビットカードとなります。
カードを盗難、紛失した際に全財産を引き出されたりしないように、カード用の口座を分けておくことを強くお勧めします。
給料が振り込まれるメイン口座から、少しずつ買い物用(支払い用)口座に振り込んで使うということです。一度、銀行口座が開設されれば口座の数を増やすことは簡単に行えます。
日本への送金について
日本からノルウェー、ノルウェーから日本への送金手数料については各金融機関によって異なります。詳細は口座をお持ちの金融機関に問い合わせてください。
海外送金の際、基本的に必要になる情報は下記の通りです。
- 送金人の情報(本人確認書類、住所、氏名、生年月日、マイナンバー)
- 受取人の情報(銀行名、支店名、支店の住所、口座名義人氏名、口座番号、SWIFTコード)
- 送金資金情報(請求書、契約書など)
最近ではTransferWiseという新しいシステムを用いた送金方法もあります。ノルウェーと日本はこちらのシステムに対応しております。
関連記事:グンと手数料も安くなる!Transferwiseで海外送金する方法
詳細はTransferWiseのHPでご確認ください。
ノルウェーでの銀行口座開設はオンラインがおすすめ
難しそうに思える海外での銀行口座開設ですが、必要な書類を揃えてからStepに沿って申請すれば大丈夫です。
パソコンに強い方は時間短縮のためにもオンラインで申請ができる銀行を選択することをお勧めします。
また、ノルウェー語が出来る方でしたらSbankenのように完全オンラインで口座を開設できる銀行がお勧めです。
オンラインで申し込むのに不安がある方は、実際に店舗に出向いて、行員さんのガイドに沿って口座を開設しましょう。時間はかかりますが、安心感はありますね。
オンライン申請、店舗申請に関係なく、銀行口座の開設には必ずパーソナルIDが必要となります。ノルウェーに住まわれる際には、パーソナルIDの取得を優先してくださいね。
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