北欧の中でもノルウェーの物価は特に高いです。
これからノルウェーに暮らす予定の日本人にとって、実際に生活する上でどのくらいのお金が必要となるのかは気になるポイントではないでしょうか。
特にワーキングホリデーや留学生などの短期滞在者はビザの関係で労働条件の制限もありますので、生活費をいかに抑えるかが大きな課題ですよね。
本日はノルウェーの暮らしにかかる具体的な費用や節約術についてお伝えしたいと思います。
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ノルウェーの通貨について
ノルウェーの通過は紙幣が5種類
- 1000クローネ札
- 500クローネ札
- 200クローネ札
- 100クローネ札
- 50クローネ札
硬貨が4種類
- 20クローネ硬貨
- 10クローネ硬貨
- 5クローネ硬貨
- 1クローネ硬貨
となっています。
現金よりも圧倒的にカード主義の国であり、あらゆる支払いをカードで行うことができます。駅のコインロッカーや自動販売機の支払いも、カードで払うことができます。
また、VIPPSという携帯でお金を払うアプリが浸透しており、若者を中心に現金よりもカード、カードよりもVIPPSで支払うという光景が広がってきています。
Vippsサイトのリンク(ノルウェー語で書かれています)
2020年春の新型コロナウイルス(Covid-19)の影響もあり、さらに現金離れが加速し、カードやVipps払いしか受け付けないところも出てきました。
ノルウェーでの給与情報
ノルウェーの2019年の1ヶ月の平均給与は以下の通りです。
全体 47,290NOK(約52万190円)
男性 50,080NOK(約55万880円)
女性 43,850NOK(約48万2350円)
物価も上昇していますが、給与も上昇しています。ノルウェー移住者は短時間でも働くことをおすすめします。
学生ビザでも週に20時間までの労働が認められています。
ノルウェーで働くことについての詳細は下記の記事もご参照ください。
参考記事:ノルウェー人の平均年収。世界トップクラスの給与事情と労働環境の実際
ノルウェー食料品の値段
主な食料品の値段一覧
- 鳥むね肉500グラム:69NOK (約773円)
- 牛乳1リットル:20NOK(約218円)
- Lサイズ卵12個入り:49NOK (約546円)
- 500グラム チーズブロック:70NOK(約779円)
- りんご1キロ:34NOK(約376円)
- じゃがいも1キロ:26NOK(約290円)
- ビール500mℓ缶:34NOK(約376円)
- テーブルワイン1ボトル:196NOK(約2,183円)
- コカコーラ 2ℓ :38NOK(約424円)
- パン一斤 :40NOK (約446円)
パーソナルケアの値段一覧
- 市販の風邪薬1週間分 :72NOK(約804円)
- プライベートドクターに診療費15分 :721NOK(約8,024円)
- シャンプー 400ml :47NOK (約526円)
- トイレットペーパー4ロール :48NOK(約537円)
- 歯磨き粉 :26NOK(約295円)
- オスロ市内での男性ヘアカット料金 :300NOK(約3,300円)
- オスロ市内での女性ヘアカット料金 :400NOK(約4,400円)
※ 食料品は15%、日用品は25%の税金がかかります。
物価の高いノルウェーで生活費を抑えるためには、可能な限りで外食を避け、自炊をしましょう。
また、買い物はスーパーマーケットや八百屋ですることをおすすめします。
節約するためには空いたペットボトルに水道水を入れて持ち歩くとよいでしょう。
ノルウェーの水道水は美味しくいただけます。
コンビニエンスストアはあちらこちらにあって便利ですが価格設定が高いので注意してください。
アルコール飲料やタバコは社会に悪影響をもたらす可能性があると位置づけられており、課税率が高くなります。
アルコール度数の低いお酒はスーパーマーケットでも買い求めることができますが、アルコール度数の高いお酒はVinmonopoletというアルコール飲料専門店でのみ買い求めることができます。
アルコールの販売時間は厳しく制限(平日は20時以降、土曜日は18時以降、日曜日は終日禁止)されています。
ノルウェーに留学、移住するなら円高の時をお勧めします。
食料品は他のものに比べて課税率は低いのですが、それでも15%です。毎日のこととなると食費もかさみますよね。
野菜は八百屋さんで購入することをおすすめします。
野菜の種類も多いですし、何よりも新鮮で安いです。
また、スーパーマーケットでは賞味期限が近い食料品を半額程度で売っているコーナーがあります。こうしたセールを賢く利用して献立を考えるのも楽しいですよ。
また、大手メーカーの商品よりもスーパーマーケットオリジナルブランドの商品の方が安価になっていますので買い物の際にはチェックしてみてくださいね。
住宅事情
これからノルウェーへ移住を考えている人にとって、まず始めに考えるのが住まいですね。
ノルウェーは現在、住宅バブルの状態にあり購入希望者に対して販売希望者の数が不足しています。
ノルウェーの住宅はほぼ中古市場で占められており、新築物件は少ないです。
しかし、中古とはいえ内装は新しくリフォームされている物件ばかりです。
家賃物件も日々、家賃が高騰しています。住宅の購入、賃貸する場合にはFinn.noというサイトを利用すると便利でしょう。
このサイトには家、車、電化製品から雑貨におよぶまで、ありとあらゆる売買取引が載っています。仕事情報やサービス提供情報などもあります。また、中古品の売り買いサービスも盛んです。
Finn.no
オスロ市内アパートの1ヶ月の家賃
高級エリア85平米アパート 21,493NOK(約239,143円)
一般エリア85平米アパート 17,127NOK(約190,529円)
高級エリア45平米アパート 13,953NOK(約155,248円)
一般エリア45平米アパート 11,871NOK(約132,086円)
※この家賃の他に水道、光熱費、共益費等に1,500NOK(約17,000円)程度追加でかかります。
ただ、物件によっては家賃にそれらの金額が含まれている場合もありますので大家さんに確認してくださいね。
売買物件について
寝室が1つの小さなアパートでも、オスロ中心部にある物件でしたら購入する場合には3000万円~4000万円ぐらいします。
住宅は競売形式で売られるため、購入希望者が多ければ多いほど価格も吊り上ります。
人気物件は最終的に販売価格よりも1000万円ほど値段が上がるというケースも少なくありません。
電車や地下鉄で30分ほどの郊外の物件ともなれば購入価格を抑えることができます。
アパートを賃貸する場合はオスロ中心部と郊外で賃貸料にそれほど大きな差はないため、便利な中心部に部屋を探すとよいでしょう。
家賃を抑えたい場合は
・シェアハウス
家賃を大きく抑えたい場合にはシェアハウスという方法もあります。キッチンやバスルームはシェアですが、ベッドルームはプライベートです。
この場合は1部屋(10平米)で5,000NOKから6,000NOK(約55,000円から66,000円)程度で借りることができます。
家具&家電付き、光熱費&インターネット料金込みの物件も多いので、短期滞在者にはとてもおすすめです。また、シェアメイトを通して友達や知人の輪が広がるといった利点もありますね。
敷金&礼金に当たるものとして、デポジットを大家さんに支払います。デポジットは大家さんによって異なりますが、通常は2ヶ月~3ヶ月分の家賃を納めます。デポジットは立ち退いた際には戻ってくるべきお金ですが、家賃の支払いが滞ったり、賃貸物件に破損などが生じた場合にはデポジットから差し引かれます。
・学生寮
さらに家賃を抑えたいという人は間借りや学生寮を利用するという方法もあります。
学生寮と言っても、シングル向け、カップル向け、家族向けの物件がありますよ。
シングル向けの学生寮でしたら光熱費込みで1ヶ月3,000NOK(約39,000円)前後で住むことも可能です。
学生寮はあちらこちらに存在していて、立地や家具の有無によって値段が変わります。また、人気物件は空きが出ることは少ないので常にチェックすることをおすすめします。
オスロ&アーケスフースエリアの学生寮情報(英語)
ノルウェーの外食事情
ノルウェーでの外食はとても高くつきます。
人件費がとても高い国なので、カフェやレストランで座って食事をすると驚くような値段になります。
例えば、カフェでサンドイッチとコーヒーを注文すると150クローネ(1950円)程度します。
レストランでディナーをいただくとなると安く見積もっても4,000円はかかります。
- ビジネス街でのランチセット 211NOK(約2,353円)
- ビッグマックメニュー 133NOK (約1,476円)
- バーでの外食(2人)479NOK(約5,324円)
- イタリアンレストランでの夕食(2人)856NOK(約9,528円)
ノルウェー人も頻繁に外食をする人は少なく、ほとんどの人が家で食事をします。
また、友人を自宅に招いて食事やお酒を楽しんだり、友人の家に出かけて食事をしたりします。
週末にパーティーをする時なども、まずは誰かの家に集まって食事をしながらお酒をいただき、ある程度アルコールが回ってから、みんなで街へと繰りだすのが一般的なノルウェー人の飲み方です。
最初からレストランやバーでアルコールをいただくと、お財布にも響きますからね。
仕事をしている人のランチも外に食べに行くよりも、お弁当を持参するか、会社の社員食堂を利用する人がほとんどです。
公共交通機関の交通費について(地下鉄、路面、バス)
オスロ市内は電車、地下鉄、路面電車、バスが充実しています。
ヨーロッパの国にしては珍しく、時刻表どおりにバスや電車がやってきます。何らかの理由で遅れた場合には払い戻しサービスもあります。
日本から海外に移住した日本人が時刻表どおりに来ない公共交通機関に頭を悩まされるという話を聞いたことがありますが、ここノルウェーでは、それほど大きな問題はありません。
下記のRuterというサイトで公共交通機関の情報、料金一覧を見ることができます。毎年、乗車料金の値上げが行われていますので注意してくださいね。
Ruterのサイトリンク:https://ruter.no/en/
オスロ市内公共交通機関の料金 ※2020年6月時点の価格です。
1時間チケット 37NOK(約407円)
1日チケット 111NOK(約1,221円)
1週間チケット 310NOK(約3,410円)
1ヵ月チケット 770NOK(約8,470円)
冬季を除いた期間にはレンタル自転車サービスも利用できます。
体力に自信のある方は自転車を賢く利用して市内を移動するのもおすすめですよ。
レンタル自転車サービス Oslo City Bikeの詳細はこちらから。
デイパス(24時間)49NOK(約539円)
シーズンパス(4月から1月)399NOK(約4,389円)
※同じ自転車を使用できるのは1時間以内となっており、オスロ市内の243箇所のバイクスタンドに返却します。同じ自転車を1時間以上保持していると超過した分は15分で5NOK(約55円)を支払う必要が出てきます。これは、レンタル自転車を私用化させないためなのです。
娯楽について
参考までに娯楽を楽しむ物価を2つ紹介します。
映画鑑賞(映画館)150NOK(約1,650円)
演劇鑑賞(2人)1,702NOK(約18,933円)
まとめ
ノルウェーでの暮らしには日本以上にお金がかかります。
特に娯楽や住居費が高いので、食費を上手に抑えるなどして生活費をやりくりすると良いでしょう。
ノルウェーでの食費については、こちらの記事も参考になさってくださいね。
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