ノルウェーの治安事情。現地在住者が注意する地域や犯罪手口

ノルウェー在住者の目から見たノルウェーの治安事情についてお伝えします。

ノルウェーは他のヨーロッパ諸国と比べても、とても治安が良いことで知られています。ノルウェーの田舎では日本とほぼ変わらないほどです。

ただ、オスロなどの都市部では犯罪に巻き込まれるケースが報告されていますので注意が必要です。

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オスロの治安と危険なエリア

ノルウェー在住10年になりますが、昼間の町歩きで怖いと感じるような経験はしたことがありません。

ただ、暗い時間帯(特に冬は日照時間が短いので暗い時間帯が長い)の一人歩きはお勧めできません

特に注意したいエリアは移民が多く住むエリアである

  • トイエン
  • グロンランド駅周辺
  • 王宮公園
  • ヴィーゲランズ公園

など、昼間は観光客や地元民の憩いの場となっている場所でも夜になると雰囲気ががらりと変わります。

オスロ中央駅周辺も注意が必要

アルコール依存症、薬物依存症の人の姿がみられます。また、物乞いには注意しましょう。

座っている物乞いはまだ良いのですが、最近では歩き回ってくる物乞いがいます。

電車やバスの中で空の紙コップを持って近くまでお金を要求してくるようなアグレッシブな物乞いもいます。

最近では花や風船などを勝手に渡してきて、後からお金を請求してくるようなケースも報告されています。

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ノルウェーでのスリや置き引き

必要以上に近づいてくる人物には注意してください。

フレンドリーに話をしているふりをして、その間にスリをしている犯罪者もいます。

また、公共の乗り物でのスリが多発しています

知らない人が近くに寄ってきたら貴重品をしっかりと離さないようにして、その場を離れましょう。

レストランやカフェなどでもスリはいますので、貴重品は肌身は座さずに持つようにしましょう。

ノルウェー人(特に女性)はポシェット型のかばんをななめがけにして、カフェでも身につけたままにしている人も多いです。

口の大きく開くタイプのかばんやリュックサックの場合は貴重品は別の場所にしまうと良いでしょう。男性はズボンのポケットにも気をつけてください。

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防犯対策(町歩き編)

地図やガイドブックを広げながら歩いたり、かばんの口を開けっ放しにしていたりするとターゲットになりやすいです。

また、観光で写真を撮っている隙にかばんを置き引きされたりすることがあります。貴重品はしっかりとしまい、常に離さないようにしましょう。

現地の人と同じような服装をするだけでも防げるケースもあります。基本的なノルウェー人の服装はジーンズにブーツやスニーカーです

特別なイベントでもない限り、ワンピースやスカートにヒールの靴というスタイルはほとんど見かけません

また、傘や日傘を差している人もほぼいません・・・

観光客だとわかるとそれだけでターゲットにされる場合があるので、あまり華美な服装は避けたほうが良いかと思います。

遅い時間に町を歩く場合にはできるだけ1人にならないようにしましょう。

やむをえず、1人で行動する場合には、できるだけ明るい大通りを歩くように気をつけ、川沿いや公園など人気のないエリアを避けましょう。

最近、こうしたエリアでのレイプ被害が増えています。

防犯対策(滞在先編)

ホテルの場合、貴重品は金庫やフロントに預けましょう

ホテル内ではレストランやカフェでの置き引き被害も報告されています。

ワーホリなどでアパートを借りている場合には戸締りをしっかりとしてください。また、知らない人が突然訪ねて来るようなことがあってもドアを開けてはいけません

オートロック付きのアパートへの侵入、および盗難被害はオスロ市内で何度か経験しました。

アパートの部屋まで入ってくるケースは稀ですが、共用スペースには簡単に侵入されます。

長期滞在する方は自転車を持っている方もいらっしゃいます。

オスロでの自転車盗難被害はとても多いです

駐車する場合には必ず鍵とチェーンをかけてくださいね。オートロック付きのアパート内から盗まれたというケースもありますので、アパート内の駐輪場であっても安心せずに注意する必要があります。

防犯対策(乗り物編)

知らない人が近づいてきたら貴重品を確認し、スリやひったくりの被害にあわないように警戒しましょう。

バスや地下鉄で隣に座っている人が必要以上にくっ付いてきて、気がついたらスマートフォンが盗まれていたという話を何度か聞きました。

ポケットやカバンに入れている財布や携帯にも気を配るようにしましょう。

長距離移動のバスや電車では網棚に貴重品を置いていて、気がついたらなくなっていたという報告もあります。

貴重品は肌身離さずに持つようにしましょう。

防犯対策(公共施設編)

路上だけではなく、意外と多いのが空港や駅でのスリ被害です

人ごみに紛れて犯罪者が潜んでいることがあります。十分に注意してください。

ATMはショッピングセンターや路上にも点在していますが、できるだけ銀行内にあるものを利用すると良いでしょう

ノルウェーでは日本人を直接標的とするようなテロは起こっていませんが、近年では他のヨーロッパ諸国ではイスラム過激は組織による犯罪が確認されています。

不審な人物や物を見つけたら速やかにその場を離れるようにしましょう。

ノルウェーの治安事情2

ノルウェー滞在中に被害にあったら?対処法を覚えておこう

注意をしていても、被害にあってしまうこともありますよね。

そんな時は慌てずに、警察や在ノルウェー日本大使館へ連絡してください

ノルウェー国内の緊急時の連絡先を覚えておくと便利です。

  • 警察 112
  • 消防 110
  • 救急 113

・パスポートの盗難にあった場合

在ノルウェー日本国大使館で手続きを行ってください。

住所:Haakon VIIs gate 9, 0161 Oslo
代表電話:(+47) 22 01 29 00
開館時間は月~金の午前 09:00-12:30、午後 13:30-16:00

・クレジットカードの盗難にあった場合

カード会社や銀行に連絡して、カードの使用停止と再発行の手続きをしてください。

・航空券の盗難にあった場合

各航空会社もしくは購入した旅行代理店に連絡してください。

・現金や貴金属など貴重品の盗難にあった場合

最寄の警察署へ届け出ましょう。

持ち主の元へ帰ってくることは、ほぼないのですが届出はしたほうが良いでしょう。

万が一、見つかった場合に戻ってくる可能性があることはもちろんですが、保険会社に警察への届出証明を提出するように言われることがあります。

・携帯電話が盗まれた場合

スマホでは盗難防止や紛失時の追跡が可能なアプリがあります。

こういったアプリが入っていると、いざという時に役に立つでしょう。

実際にオスロでスマホを盗まれた人が、盗難時に大音量を慣らし続けるアプリを使い、音に困惑した犯人がスマホを放置して逃げたというケースがありました。

放置されたスマホは位置情報確認アプリを使って場所を特定し、無事に取り戻すことが出来ました。

最近では犯人の写真を自動的に撮影してメールで送ってくれるというようなアプリまで登場しています。

ノルウェーの治安事情と対策まとめ

まとめると

  • トイエン、グロンランド駅周辺。王宮公園やヴィーゲランズ公園エリア、オスロ中央駅周辺は注意しよう
  • フレンドリーに必要以上に近づいてくる人に注意
  • 傘をささない
  • ワンピースはスカートはヒールは控える(ノルウェー人はジーンズにブーツなど)
  • 夜の一人歩きなどは避ける
  • 公共の乗り物、レストランやカフェでは、貴重品を肌身はなさずに

が基本です。

北欧は他の地域と比べても安全だと言われています。しかし、スリや置き引きなどは常に起きています。

自分は大丈夫だとか、旅慣れているから平気だとか、そういった気持ちを持たないようにしましょう

海外生活10年以上になる筆者ですが、未だに公共施設や公共の乗り物を利用する際には貴重品に気を配って生活しています。

ちょっとした気の緩みが犯罪のターゲットとなりやすいことも事実なのです。

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