ノルウェーを地図で見ると、その形は日本とよく似ていることがわかります。
南北に長い地形で大きさも日本列島とほぼ同じです。また、西側には長い海岸線があります。
ただ、日本と比べると人口が少ないので、新幹線のような高速列車が存在していません。
そこで、ノルウェーの人々の交通手段は飛行機、電車、バス、車、船となっています。
ここでは、現地在住10年以上の筆者が首都オスロの交通手段とチケット情報、注意点を中心にお伝えします。
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首都オスロで買える共通乗車券とその料金
オスロ市内の乗り物は地下鉄、バス、路面電車、船の4種類があり、これらの乗車券はいずれも共通です。
乗車券の料金は時間によって金額が設定されており、時間内であれば各乗り物への乗り換えは自由です。
時間内であれば乗り換え回数の制限はありませんので、賢く利用しましょう。
各チケットの値段は下記の通りです。(1クローネ=約13円、2019年2月時点)
- 1時間チケット 36クローネ(468円)
- 24時間チケット 108クローネ(1,404円)
- 1週間チケット 285クローネ(3,705円)
- 1ヵ月チケット 750クローネ(9,750円)
- 1年チケット 7500クローネ(97,500円)
チケットの買い方
首都オスロの公共交通機関は、すべてRuterという会社が運営しています。
切符は駅にある窓口、自動券売機、バスの運転手から購入することができます。
また、セブンイレブンやNARVESENなどの大手コンビニエンスストアでも購入可能です。
筆者のおすすめは携帯電話のRuterアプリです。
長期滞在する場合にはダウンロードしておくと便利でしょう。
ただ、決裁できるカード会社の種類に注意が必要(ビザおよびマスターカードのみ)です。
オスロパスと呼ばれる美術館、博物館入場料と公共交通機関の利用料がセットになったものもあります。
詳細はこちらのサイトからご確認ください。
6歳から17歳までの子供は大人の半額です。6歳以下の子供は無料です。
土日祝日に限り、大人1人が17歳以下の子供4人まで無料で乗せられるというファミリー割引という制度があります。
なお、こちらの制度はオスロパスには適用されません。
次にオスロ市内の公共交通機関それぞれをご紹介します。
地下鉄
T-bane(テーバーネ)と呼ばれる地下鉄ですが、オスロ市内には5つのラインがあります。
シンプルなラインですが間違った方向に乗らないように行き先を確認してから乗りましょう。
地下鉄は10年前は古くて汚いものでしたが、現在は全て白い外見の美しい車両になっております。
運転状況は駅の電光掲示板で確認できます。
「列車が駅に来るまであと○分」という表示がオンタイムで表示されており、Nå(今)という表示になると駅に電車がいる状態ということです。
携帯電話のアプリでも運行状況をチェックできます。
地下鉄の車両内で切符を買うことはできませんので、必ず事前に駅や携帯アプリで切符を購入しておきましょう。
バス
ノルウェー語でBuss(ブス)と呼ばれるバスには、市内を走る路線バス(赤色)と郊外への路線バス(緑色)があります。
バスは運転手から切符を購入することができますが、事前購入に比べて20クローネ(子供は10クローネ)高い料金になります。
オスロ中心部の一部の路線バスは24時間運転されています。非常に便利です。
路面電車
Trikk(トリック)と呼ばれる水色の路面電車は、新型車両と旧型車両が混在して走っています。
新型車両は大型ストローラーや自転車も乗せることができます。
旧型車両はレトロで可愛らしいルックスですが、急で狭い階段を登る必要があるので、大きな荷物を持っているときには辛いです。
いずれにしても路面電車は乗っていて楽しいですよ。
筆者は外の様子が見えない地下鉄よりも景色が楽しめる路面電車が好きで、オスロに来たばかりの頃は路面電車であちらこちらへ行きながら土地勘をつかみました。
注意点としては、現在は路面電車の乗務員から切符を直接購入できないことです。
船
オスロにはいくつかの島があります。
そこにはビーチや有名な美術館や博物館があります。
そこへいくためには、オスロのアーケルブリッゲ港から船に乗ると便利です。
船はノルウェー語でBåt(ボート)と言います。
船上で乗務員から切符を購入することができますが、バスと同様に割高の乗車賃を支払うことになります。
夏場は船に乗って島々を巡ったり、途中の島に立ち寄ってビーチでのんびり過ごしたりするのもお勧めですよ。
オスロ市外への交通手段
地方都市へはオスロ中央駅からNSBという電車に乗り、
- 北はボードー
- 南はクリスチャンサン
- 西はベルゲン、スタバンゲル
へ行くことができます。
中央駅からはオスロ・ガーデモエン空港への電車も頻繁に出ています。
また、隣国スウェーデンのヨーテボリ、マルメ、デンマークのコペンハーゲンまで電車で行くことが出来ます。
オスロ港からフェリーに乗ってデンマークやドイツへ行くこともできます。
NSBは旧型と新型が混在しています。
新型車両は全ての席にコンセントが付いており、携帯やパソコンを充電するのに便利です。
また、車両にはトイレや自動販売機もあります。
各車両に電子掲示板があり、停車駅や時刻が表示されます。
車内は広く、とても綺麗です。日本の新幹線のような雰囲気がありますね。
詳細についてはNSBのホームページをご確認ください。(英語)
電車以外には長距離バス、夜行バスも便利です。
ノルウェーの長距離バス、夜行バスは清潔でトイレも完備されています。時間はかかりますが、旅費を抑えたいという人にはぴったりの交通手段です。
Nettbussのホームページに詳細な路線図や料金表があります。(英語)
シーズン限定レンタルサイクル
オスロは小さな町ですが、歩いて回るとなるとなかなか距離があるもの。
4月~11月の8ヶ月間限定になりますが、レンタルサイクルもおすすめです。市内のあちらこちらにあるレンタルサイクルの無人スタンドを利用しましょう。
料金やオスロ市内の無人スタンド情報などは公式ホームページを参照してください。
Oslo City Bikeのホームページはこちらです。(英語)
ノルウェーでの自動車事情
オスロなどの主要都市では公共交通機関が発展していますが、郊外に出ると自動車がないと不便な場所もあります。
ノルウェーは都市部を出ると、森や湖が広がるエリアに入ります。
バス路線から外れている場所も多くあり、こういう場所にはタクシーか自動車を使わないと行けません。
ノルウェーに1年を超える長期で滞在される予定の方で、日本の運転免許証をお持ちの方は、ノルウェーに来て1年以内にノルウェーへの運転免許証への書き換えが可能です。
1年を過ぎてしまうと、新たにノルウェーの免許証を取得する必要が出てきてしまいますので、忘れないようにしましょう。
ちなみに、ノルウェーの運転免許証の有効期限は99歳の誕生日までと驚くような長さです。(事件、事故など起こさない限り、一度取得してしまえば更新する必要はありません)
また、自動車と言っても、
- 電気自動車とガソリン車とでは高速料金や駐車料金が異なること
- 市の中心部には一般車両は進入できなくなる計画が進んでいること
- 冬に必要なスパイクタイヤへの課税があること
などに注意が必要です。
ノルウェーの交通事情のまとめと注意点
ノルウェーの交通事情はシンプルでわかりやすいと思います。各ホームページはノルウェー語と英語で書かれていますし、携帯アプリも便利です。
注意すべきなのは、乗り物によっては切符を事前購入しておく必要があることです。
たまにスタッフによる抜き打ち検査があり、有効な切符を所持していない場合は高額な罰金を課せられます。
また、車内で切符を購入することができる乗り物も事前購入よりは割高になりますので、いずれにしても切符は事前購入がお勧めです。
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