イタリア在住者が学生ビザ(就学ビザ)の取得方法をわかりやすく解説いたします。
まず、ビザを申請するときは、イタリア在日領事館のホームページをしっかり確認するようにしましょう。
その上で揃えないといけない物をきっちりと順番を考えながら一つずつ確実に揃えていくように注意していきましょう。
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提出するイタリア領事館を確認
まず、イタリア在日領事館は、東京と大阪にあります。住んでいる地域がどちらの管轄かしっかりと知っておく必要があります。
在大阪イタリア領事館のホームページによると「愛知県以西の西日本を管轄」と書いています。自信のない人は直接領事館に問い合わせをしてから書類の用意を進めてください。
気をつけたいこと
毎年イタリアのビザの申請の仕方は変わります。また、在東京イタリア領事館と在大阪イタリア領事館は、変更点など統一させていないことが時々あり、書かれている情報自体が違うことがあります。
「お友達や周りの人が2年前にイタリアに留学に行ってその人に教わりながらしました。」と言っても2年前は2年前です。と門前払いされてしまいます。私の場合日本での居住地が大阪領事館管轄内だったので、大阪イタリア領事館についての記事になる事をご了承ください。
各サイト
上のリンクがビザ申請に必要な情報が記載されています。
在大阪領事館は基本的に質問を受け付けない
基本的に電話での質問には答えてくれません。
イタリアから書類を送ってもらう上で不安がありついつい電話で確かめたくなりますが、「家にインターネットはありますよね。それならインターネットに全て書いているので読んでください。
チェックシートがあるのでそれをみながら揃えてください。電話での質問には答えていません。」と受け付けてもらえません。
初めての書類申請、インターネットを見ても明確でないこともたくさんあります。実際に書かれていないこともあるんでです。
ビザ申請の時ビザ担当の方の冷たい対応に戸惑ったこともありましたが、もうここからイタリア生活が始まったのだと受け入れてください。イタリアの役所や、警察署など入国後に書類を持っていかないといけないのですが、同じような対応をされます。
イタリア領事館で日本語を話しているのに負けているようでは、イタリアに来てイタリア語で生活をしないといけないのに順応することはできません。
まず、第一の試練だと思って受けえれて見てください。
ビザの種類
まずイタリアに長期間滞在するには日本国内でビザ(イタリア語ではVisto ヴィストと言います。)が必要です。イタリアにはパスポートだけの観光ビザでは日本人の場合90日以内の滞在と決められています。
90日を超える時は、必ずビザを取らなくてはいけません。
- 就労ビザ
- 家族ビザ
- 観光・商業・会議ビザ
- 研究・就学ビザ
があります。この中でも今回、学生ビザである、就学ビザの申請の仕方についての詳しく書いていきます。
ビザ申請に必要な書類
- パスポート原本
- パスポートのコピー
- 住民票
- ビザ申請書(写真を貼り付けた物)
- イタリア生活の為の海外傷害保険
- 銀行貯金残高証明
- イタリアでの住居証明
- イタリアの学校から発行される入学証明書
- 学校法人だという証明書
まずこれらが必要になります。一つ一つ正しい方法や一回でパスができるように分かりやすく解説をしていきます。
一つずつポイントを押さえてみよう!
・パスポート
まずパスポートは絶対条件ですよね。パスポートの有効期限が、帰国予定日から見て90日以上の残りがあるものでないといけません。
・住民票
住民票は、インターネット上には書かれていませんが、申請書類提出する日時から1週間以内に取得したものでないといけません。
・ビザ申請書
ビザ申請書は、在大阪イタリア領事館のホームページ上にあるPDFをダウンロードし自宅で印刷して使わないといけません。書き方の例はインターネット上にはなく万が一わからない場合は、領事館内の待合室にあるデスクの上にラミネートされた見本があるので見ながら書くことをお勧めします。
また自宅で書く場合、自信のないところは、ボールペンで書いてしまうとキャンセルができなくなるので空白で開けておく方が、申請書を出す時に書き足せるので確実です。
・イタリア生活の為の海外傷害保険
イタリア生活の為の海外傷害保険ですが、日本の海外旅行の保険会社からも「長期滞在用」の保険があります。その中でも色々な条件がありますが、イタリアのビザ申請に必要なものは「無制限の保証付き」のものでないといけません。
加入すると保険会社から証書が届きます。この原本がビザ申請に必要です。日本の海外傷害保険で無制限の物は会社によっても値段は違いますがだいたい1年間の物で16万円〜が相場です。
もしイタリアにビザを取る前に旅行で行くなど計画があればイタリアの「外国人用傷害保険」に入る事も一つの方法です。しかし、少しバタバタと予定がするかもしれないので時間のゆとりを見て行動することをお勧めします。
INAというイタリア大手の保険会社があり、1年分の傷害保険無制限の物が96ユーロ(11,136円程)で加入できます。私はこれでビザを申請しました。(2015年の情報)ちなみに私のイタリア語を教えている生徒さんもこのINA保険会社で2016年11月の時点でビザ発行されました。
また、クレジットカード付帯の海外旅行保険もつけておくとより安心です。
長期滞在でも賢く利用すれば保険を長く利用することができます。詳しくはこちら「絶対知るべき!クレジットカードの海外旅行保険。オススメ3つを解説」に記載しています。
・銀行貯金残高証明
銀行貯金残高証明は、通帳で過去6ヶ月分の入出金が分かる記録を持っていかないといけません。イタリアで生活力があるのかの審査です。
学生で家族の支援を受ける方は、そのご家族の残高証明を持っていかないといけません。
・イタリアでの住居証明
住居証明は、学校を通して不動産を紹介してもらい賃貸証明を作ってもらい日本に送ってもらわないといけません。こちらも現物でないといけないのでイタリアからの郵便物は14日程かかるのでしっかりと早めに用意しないといけません。
中には誰かと一緒に住む人もいるかもしれません。ホームステイなどをする場合も家に住んでいる人または、代表の人に書類を書いてもらわないといけません。
この書類は、ホームページ上にはないので直接在大阪イタリア領事館にメールをしてPDFを送ってもらいます。そのPDFを、ホームステイ先の人に印刷をしてもらい署名などをしてもらってから日本に原本送ってもらうようにしましょう。
・イタリアの学校から発行される入学証明書
イタリアの学校から発行される入学証明証には、受ける授業のコースが明記されているかしっかり確かめてください。
「1週間に20時間」という文字は入っていますか?
学校印の横に手書きのサインが入っているか確かめてください。
・学校法人の証明書
学校法人の書類は、外国人がたくさんいる語学学校ならビザを申請するときの書類もよく知っているので一緒に送ってくれる場合が多いですが、国によって揃える書類が違うのでこちらからも前持って学校に確かめて置くようにしましょう。
あまり外国人がいない学校では、書類などが分からないことがあり、催促しないといけません。
私の場合は学校法人だという書類だけであA4の紙が30枚ほどになりました。もちろん全て提出しました。
就学ビザができあがるまでにかかる時間
まず、ビザを申請するときにはチケットが手元にないといけません。
ビザの申請書に「出発日」を書く欄があります。その出発日からさかのぼって3ヶ月前から保険などを契約初めていくようにしましょう。
また、書類などはイタリアから送ってもらわないといけません。やはりゆとりを持って準備をしておきたいです。
申請書を全て提出した時点で、早いと1週間ほどで在大阪イタリア領事館から電話がかかってきて「ビザができたので取りに来てください。」と言われます。予約を取りにその時間に取りに行くようにしましょう。
手元にビザが届いたときの安心感は、忘れられない思い出になると思います。
でも、実はこれからがイタリア生活の始まりです!まだまだ用意することがたくさんあるので気を抜いていれません。
イタリア留学に備えておきたい貯金
イタリアの生活費でやっていけるか不安な気持ちになると思います。
イタリアの生活費で一番大きいものは家賃です。それ以外は、どんな生活をするかで左右します。
ミラノやローマなどの大きな都市では比較的外食の値段も高額です。少し節約を気をつけながらお弁当などを持って行く工夫などをして見てください。
衣服はイタリアはブランド品からファストブランドまで値段に差があります。ファストブランドですますのであれば30ユーロでかわいいワンピースが買えます。
ズバリ貯金っていくらあればいいの?!
家賃+交際費+電気代(約100ユーロ)+食費(150ユーロ)+通信費(50ユーロ)
でざっと計算できると思います。
家賃と交際費は、生活によって変わってくるので、自分の許容範囲内で回数を定めるといいと思います。
ミラノに住んでいる日本人の留学生は、お友達とショッピングやアペリティーボを楽しんでいるから月のクレジットカードの請求が毎月約500ユーロと言っていました。
やはり、留学で1年だけ満喫したくて過ごす人と、こちらに住むために始めたイタリア生活の人とでお金の使い方も変わって来ます。
1年という期間は長期に見えて住んでみるとすぐに過ぎてしまいます。
ショッピングもしたいですし、イタリア国内の観光地も巡りたくなります。そうなると出費も多くなりますよね。電車代金はミラノからローマ片道は、イタリアの国鉄で50ユーロほどです。
ミラノの街に住み、もしゆとりを持って生活したいなら「2000ユーロ」節約しながら過ごすのであれば「1500ユーロ」を目安にするといいかもしれません。
1500ユーロでもやはりミラノで生活するとなると家賃が700〜800ユーロほどするので、一般的なイタリア人の生活費に比べるとよく使っている方になります。
イタリア人の平均収入が1500ユーロです。ミラノに家を借りること自体がイタリア人にとっては、贅沢の事の一つになります。
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イタリアの学生ビザ情報まとめ
学生ビザを申請するときは、常に最新の情報を確認するようにしましょう。
イタリアの領事館の場合は、ビザに必要な書類や条件が変わりやすく、東京、大阪間にも差があることがあります。
あまり友達がこう言っていた。とか、インターネットでの情報に振り回されないようにすることが大切です。ビザを取ることは大変なことですが、海外で生活をする事は、辛いこともたくさんあります。でも誰もが乗り越える壁なので前向きに考えてくださいね。
素敵なイタリア滞在になりますように心より願っています。
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