イタリアに長期滞在すると必ず郵便局に行きますよね。
最初のうちは滞在許可証の書類を入手するために訪れ、それから手紙や小包を送ったり、公共料金の支払いをしたりというのが基本的な使い方です。
実はこの郵便局で預金口座を開設したり、携帯電話の契約もできるんです。
そこで預金口座開設と携帯電話のサービスを中心にしながらイタリアの郵便局についてご紹介します。
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イタリアの郵便局で預金口座を開設!
イタリアで生活を始めると銀行口座を持っていた方が便利という場面がでてきます。
学生でも毎月の家賃の支払いに銀行口座があると便利ですし、仕事をするならお給料の振込のために必要になってきます。
そんな必要がでてきたときには、郵便局で預金口座を開設することを考えてみてはいかがですか?
口座手数料が割安
日本の銀行は無料で口座を開くことができ、その後も口座を維持するために費用はかかりませんが、イタリアの銀行では口座を開設すると毎月口座手数料がかかります。
銀行によって異なりますが年間100ユーロ程度の維持費が必要ですが、郵便局で預金口座をもつ場合にもやはり口座手数料はかかります。
ひと月4ユーロなので年間では50ユーロほどになり銀行に口座を開くよりは安く済みます。
またこの郵便局の口座に定期的にお給料の振込があったり、公共料金の支払いを口座引き落としにするなどの条件をみたせば口座手数料が免除になります。
郵便局での待ち時間削減
イタリアの郵便局は待ち時間が長いことで有名ですが、この待ち時間を少しだけ減らすことができます。
郵便局の入り口には順番のチケットを取る機械があり、郵送したいのか、振込をしたいのかなどに分かれている中から選びます。
これらの分類とは別に郵便局に口座を持っている人のためのチケットがあり、混雑しているときでも比較的優先されて順番がまわってきます。
郵便局に口座を持っている人はこのチケット一つで郵送でも振込でも何でもできます。
もちろん口座に関することもこのチケットでできるので、一つの窓口で全てを済ますことができるという点からも時間節約になります。
口座開設に必要な書類
口座開設ために用意するものは、
- パスポート
- 滞在許可証
- Codice fiscale (納税者番号)
基本的には以上の3点です。
Codice fiscaleは口座開設だけでなくイタリアで生活していくと何かと必要になってきます。
税務署にパスポートの原本とコピー、住所が記載されているものを持参すれば簡単に発行してもらえます。
最初はCarta identitaと呼ばれる身分証明書が必要と言われますが、持っていない場合にはパスポートと滞在許可証だけでも説明すれば大丈夫です。
郵便局の口座開設の手順
大きい郵便局ではチケットを取る機械のそばに案内係の人がいるので、口座開設したい旨を伝えると通常業務の窓口とは違うconsulenzaと呼ばれる個室に通され、書類を確認し口座開設の手続きをします。
口座開設の手続きが無事完了すると、後日、自宅へカードと暗証番号が別々に送られてきます。
イタリアの他の銀行と同じように通帳はありませんが、3ヶ月ごとに口座明細が郵送されてきます。
口座開設のポイントや口座を持つメリット
ポイント
イタリアでは口座の開設は口座をもつ必要があることを説明した上で口座開設をお願いするというもので、日本のように銀行や郵便局の方から口座開設をすすめるようなことは一切ないことを認識した上で口座開設の手続きをすすめるといいです。
街中の大きい郵便局を選んだ方が営業時間も長く、外国人の口座開設に慣れていることが多いのでスムーズに口座開設ができます。
ただし英語の話せる人は期待できないので、イタリア語に自信がなければイタリア人と一緒に行った方が安心です。
イタリア全土にATM
もう一つ郵便局で預金口座を開設するメリットは、イタリア各地のどんな小さな街にも郵便局はあるので、どこでも余計な手数料を払わずに現金を引き出せます。
この点は、日本の郵便局と似ていますよね。
イタリアのどこかの銀行口座を持っていても別の銀行のATMを使うと数ユーロの手数料がかかってしまいます。
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イタリアの郵便局で携帯電話を契約
イタリアの携帯電話会社といえば
- Vodafone
- Wind
- Tim
- Tre
などばかり紹介されますが、実は郵便局もPostemobileという名前で携帯電話サービスも提供しています。
携帯料金が意外とお得
Postemobileの料金体系は分かりやすく他社と比べてもお得な料金プランが多いのが特徴です。
例えば月10ユーロで通話とSMSは好きなだけ使え、インターネットは5GBまで使えます。
イタリアの携帯電話料金は日本と比べると安いのですが、中でもPostemobileは安いプランが見つかります。
携帯電話から銀行送金
Postemobileのアプリをダウンロードすると携帯電話から色々なことができるようになります。
預金口座の残高や入出金の動きを見ることもできますし、携帯電話から銀行振込もできます。
家賃など毎月決まった振込は送金先を登録しておけばあっという間にできてしまいます。
またイタリア国内だけでなくIBANのあるヨーロッパの銀行ならどこへでも手数料1ユーロで送金できるのでとても便利です。
携帯電話料金の支払い
月々の携帯電話料金の支払いもPostemobileのアプリケーションを使って郵便局の預金口座から支払うことができます。
口座引き落としとは違い自分でコントロールできるのでかなり使い勝手がいいです。
ヨーロッパの他の国でもPostemobileは安い使用料で通話したりできるのですが、契約しているプランにはイタリア国外の使用料は含まれていません。
旅行前にアプリケーションから数ユーロほどチャージしておけば宿泊先へ電話をかけたりするのには十分です。
通常はTabacchiと呼ばれるコンビニのようなところでチャージするのですが、Tabacchiでは数ユーロ単位の細かい金額のチャージができないので、好きなように金額を指定できるアプリケーションで預金口座から支払う方法は便利です。
携帯電話で郵便局の予約
アプリケーションの中には郵便局の入り口で機械でチケットを取る代わりに事前にチケットを予約できる機能もあります。
自分の希望する時間を予約できる時間帯から選ぶとバーコードの付いた予約画面が出てくるので、郵便局へ着いたらチケットを取る機械にかざすと予約が受け付けられたとのメッセージが出てきて、郵便局で長時間待つ必要はありません。
郵便局へ到着する時間が分かっているときには前もって予約しておくと長い待ち時間を節約することができます。
デメリットは?
郵便局の携帯電話Postemobileを使って唯一問題になるのは、他のイタリアでメジャーな携帯電話会社に比べると営業時間が限られることです。
営業時間は郵便局の営業時間内で、大きな郵便局にしかPostemobile専用の窓口はありません。
小さい郵便局では通常業務の窓口で対応してくれます。
イタリアの郵便局の基本情報を抑えておこう
営業時間
郵便局の規模によって営業時間は大きく異なります。
朝はどこも8:20から営業開始しているのですが、街中の小さい郵便局は13:30くらいまでしか営業していません。
大きな郵便局は19:00くらいまで営業しています。
土曜日はどの郵便局もお昼までの営業で、日曜日はもちろん休みです。
順番待ちのポイント
イタリアの郵便局では席が空いていても立って待っている人が必ずいます。
入り口で取ったチケットの番号は順番が来ると電光掲示板に表示されるシステムですが、すぐに窓口に行かないと次の番号に変わってしまいます。
これを避けるために立って待っているのかもしれませんが、自分の番号の少し前には立っているようにした方が安全です。
自分の順番が来たら
郵便局の職員の対応能力にはかなり個人差があります。
イタリア人の性格から分からない、できないなどと簡単に言います。
そのように言われてもすぐには諦めずに、他の職員に確認してもらうようにお願いすると解決することがしばしばあります。
イタリアの郵便局を使ってみよう
待ち時間が長い、対応が悪いなどいいイメージのないイタリアの郵便局ですが、預金口座を開設したり携帯電話のサービスも使ったりすると、もっと使いやすい郵便局になってきます。
あなたのニーズに合わせて考えてみてはいかがですか?
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