インドの平均年収はいくら?格差大国インドの驚くべき給与事情

インドの平均年収

まだ発展途上国というイメージのあるインドですが、現在ではIT大国としての側面もあり、経済大国としても発展を続けています。

デリーやムンバイなどの都市部には、高級な住宅街が次々と建設されていますが、高層マンションのすぐ横にスラム街がある風景も多く見られます。

世界で最も貧困差の大きな国と呼ぶのに相応しいインド、17年度の調査委によると、14億人近くいる人口のたった1%の最富裕層がインド全体の73パーセントを占めているという驚きの調査結果が出ています。(タイムズ・オブ・インディアの調査)

そんなインドですので、国民の平均的な所得を語るのは非常に難しいのですが、私たちが感じることのできる都市部を中心とした平均的な収入について書いてみます。

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GDPで見るインドの平均年収

インド全体のGDPは約2兆907億ドル(2015年)、これは世界で8番目の数値です。

ところが、一人当たりで換算すると約1617ドルで、世界第143位となります。(IMF「World Economic Outlook Database」のデータ)

日本の2017年の一人当たりのGDPが約38,400ドルなので、やはりインドは発展途上国なのだと実感できますね。

しかし、実際にデリーやムンバイなどの都市部で生活してみると、物価の高さに驚かされます。

インドの格差社会

都市や、階級による差がとても大きい国なので、平均値というのは、あまり参考にならないのかもしれません。

しかし、国民全体の平均は、年収19万円程度だろうと言われています。

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職業別!インドの給料事情

都市部で働くインド人が、どれくらいの給料をもらっているのか、見てみましょう。

下記、平均的な月収の一覧です。
参考:Employment and Unemployment Situation in India 2011-2012

業種 給与
農業 約11,000ルピー(約17,000円)
鉱業 約24,000ルピー (約38,000円)
重工業 約12,000ルピー(約19,000円)
建築 約10,000ルピー(約16,000円)
商業 約6,600ルピー(約10,000円)
サービス業 約16,000ルピー(約25,000円)

炎天下の過酷な状況で建築などに従事している労働者たちは、月に2万円も貰っていないのかと思うと、心を苦しく思います。

インド在住者にとって身近なところだと、

  • 住み込みのメイドなら6,000ルピー(約10,000円)で雇え
  • 専属ドライバーも1カ月に10,000ルピー(16,000円)もかかりません

住み込みメイドたちは、食事は提供されるため、給料のほとんどを実家に送金するそうです。

それでも田舎の人たちにとっては大きな収入だそうです。

農村部の収入のデータなどは公式なものでは見つけられなかったのですが、月に2万円程度の労働者たちが充分に仕送りできると聞くと、格差を思い知らされます。

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日系企業で働くインド人の収入

では、私たちと一緒にオフィスで働くインド人の給料はどれくらいなのでしょうか?

それぞれの仕事の月収を見てみましょう。

・事務職 4万円〜

インド人の、大卒の初任給は、大体25,000ルピー(約40000円)から30,000ルピー(約48000円)程度です。

そう聞くと、やはり安いですよね。

しかし、インドの若者のほとんどは実家に住んでいるため、そのくらいの給料でも充分に生活が出来ます。

また、少し年齢が上がった人でも、50,000ルピー(約80000円)程度

インドでは決して悪い給料ではありませんが、日本人が気軽にインド人の同僚を飲みに誘うのは難しそうです。

・課長クラス 16万円〜

マネージャーと呼ばれる人たちは、10万ルピー(約16万円)を超える収入があり、日系企業での平均は14万ルピー(約22万円)です。

ここまで来て、やっと日本人の現地採用と同じくらいの給料になります。

・役員 100万円

インド人で、日系企業の役員になる人は少ないですが、役員クラスだと月収が50万ルピーを超えます。(100万円くらい)

・オフィスボーイ 月2万円

ところで、オフィスに必ずいるオフィスボーイは、お茶くみや掃除など、インドで働くととてもお世話になる存在。

彼らは、だいたい2万円ルピーくらいの月収があります。

屋外で働く人と比べると、それでも恵まれているのかもしれません。

インドの花形は、やっぱりIT職

IT大国のインド。

多くのインド人がアメリカなど海外の一流企業でトップのポストについていますが、インド国内で就業しているインド人は、物価の違い分同じ業種でも収入は低めです。

インドのIT

例えば、ソフトウェア開発者で年収350万ルピー(約560万円)程度

ソフトウェア開発に深く関わるエンジニアで600万ルピー(約960万円)程度です。

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実力次第で高いポストにつけるIT業界は、インドで最も人気のある職業で、国家を上げて若手の育成に力を注いでいます。

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インドの富裕層は本物のお金持ち 月収1600万円!?

格差社会インドの富裕層は、本当に絵の描いたようなお金持ちが多いです。

家の中に使用人が10人以上いて、お城のような家に住んでいる富裕層が都会にはゴロゴロいます。

内装は、高級ホテルそのもので、家の中にパーティールームがあることも珍しくありません。

ムンバイの富裕層が住む地域の賃貸の相場は、1か月3HBK(日本で3LDK)で40万ルピー(約64万円)以上。

ムンバイで住むインド人の中には、月収100ルピー(160万円程度)は中間層で、月収1000万ルピー(1600万円)でやっと富裕層だと言う人もいます。

月収100万ルピーは、地方では立派なお金持ちです。

インド人の7割が中間層だと言いますが、月収3万ルピーから100万ルピーまで、全て中間層だという感覚は、日本人には考えにくいですね。

インドで働く日本人の収入は?

・現地採用

インドで企業が日本人を雇うためには、最低年収25,000ドルという決まりがあります。

インドルピーは日本円に対して変動が激しいので、入社時期によって円での給料に大きな差がありますが、悪い時期でも日本円で20万円は確保できるでしょう。

単純な事務職でも充分な生活費が確保できるのは嬉しいですが、営業職でも、秘書でも、事務でも、ほとんどの場合年収に差がないのはとても不思議です。

現地採用の場合、最低収入が決められているので、業種によっての賃金差が非常に少ないのですが、やはり特殊な技術や経験が必要な職種の場合には、賃金に差があります。

また、デリーやムンバイ、バンガロールなど比較的住みやすい都市では最低賃金ですが、禁酒が定められている工業地帯グジャラート州など、住みにくい地域では多少賃金が上乗せされることが多いようです。

例)

  • 工場責任者 約300万ルピー(約480万円)
  • 幹部候補 約350万ルピー(約560万円)

日本ではあまり高くない年収ですが、物価が安い分貯金はできます。

しかし、インドでの現地採用は非常に離職率が高いため(平均3年程度)、ここ数年、責任のある職種の場合は、現地採用から本社採用に切り替える前提での求人を行っている場合も増えている気がします。

・駐在

現地採用の日本人からは、「駐在様」と呼ばれてしまうくらい、対応が全く違う駐在員。

ほんとんどのケースでは、自らインドを希望してきたわけではないので、住みにくい土地に派遣されて来たと思えば、自ら選んできた現地採用と待遇が違うのは頷けますが、福利厚生を含めて全く待遇が違います。

以前は1000万円以上の駐在員が多かった気がしますが、今ではサービス業など、比較的低収入の職種の駐在員も増え、待遇に給与にはバラつきがあります。

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日本人の収入

年収に関しては、本当にバラつきがあります。

基本的な目安として、日本での収入の1.5倍はあると思って良いでしょう。

多くの企業では、日本での給与から、どれにハードシップ手当や、海外勤務手当などを足す形になるので、日本での収入が多い人ほど、海外派遣になった時の給与が高くなります。

(しかし、稀にあまり変わらない企業もあるので、あくまで目安です。)

福利厚生などの待遇

インドで海外駐在になると、額面の給与以上に、福利厚生面が充実します。

一般的な待遇として

  • 会社が賃貸を借りてくれる(10万ルピー以上)
  • 場合によっては、メイドも会社が手配
  • 住居からオフィスまでの専属の送迎車がつく
  • 年に一度、タイなどへの買い出し休暇があり、航空券は会社負担
  • 日本から、食材などの物資を送ってくれる

近年、インド在住の日本人が増え、住居も会社が借りた寮的なサービスアパートメントになる場合もあるようです。

しかし、駐在員の多くは公共交通機関を使ったことの無い人ばかりで、庶民からは完全に切り離された生活を送っている感じがします。

実は、駐在員の収入が世界一高いムンバイ

物価の安い国インドですが、実は世界で一番駐在員の給料が高い都市がムンバイです。

ムンバイで働く外国人駐在員の給料の平均は21万7165ドルで、駐在員の世界平均の倍以上になります。

その理由としては、駐在歴の長い高い役職についている駐在員が多いことと、転勤パッケージの恩恵を受けやすい環境が挙げられています。

もともとのキャリアが高い人が多いという理由があるにしろ、とても夢がある話ですね。

とても活発なビジネスの成長都市で、高収入で働けるインドは、外国人ビジネスマンにとって働き甲斐のある国ではないでしょうか。

インドの平均年収まとめ

下を見ればキリがない、上を見てもキリがない、インドはそんな国です。

国民全員を割ったような平均値は全く参考になりませんが、とても興味深いです。

日本人がインドで働く場合は、最低賃金のルールがあるお陰で、生活に困ることはまずありませんが、周りにいるインド人が、どれくらいの収入があるのかイメージできると、接し方も変わってくる気がします。

チャイ屋(路上でミルクティーを売る人)が現大統領に上り詰めた国、努力次第で収入が何十倍、何千倍になってしまう可能性がある、そんな夢のある国なので、世界中のインド人ビジネスマンが積極性もうなずけますね。

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