日本では1人2、3枚持っていることも珍しくないクレジットカード。海外旅行や海外生活にも必需品になりつつあります。
インドネシアの地方都市になると、近代的なモールやホテルはあまりなく、クレジットカードも滅多に使うことはありませんが、好調な経済成長を続ける都心部ではクレジットカードを使うことも増えています。
今回は、旅行者のオススメカードだけでなく長期滞在者がどのようにクレジットカードを利用すべきか、現地のカード事情とあわせてご紹介したいと思います。
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インドネシアでのクレジットカードの普及率
クレジットカードを使用するには、まず銀行口座が必要ですが、インドネシアではそもそも銀行口座の保有率が他国と比較しても低いという特徴があります。
2016年で、日本がほぼ100%のところ、インドネシアは36%となっており、ベトナムの31パーセントに次いで低い保有率です。
近隣国の口座保有率は、マレーシアが81%、タイが78%であるのに対し、やはりかなり低い水準であるといえます。
したがって、クレジットカードカードの保有率も当然低く、1%程度となっています。
その要因の一つとして、収入等、発行審査が厳しく、所有できる人がまだ限られていることが挙げられます。
かといって、インドネシア人の買い物はすべて現金払い、というとそうでもなく、スーパーマーケットやショッピングモールなどでは、日常的にデビットカードでの支払いが行われています。
デビットカードとは、商品などを購入した際に代金が銀行口座から即時に引き落とされるカードです。
クレジットカードと使い方は似ているものの、その時に口座にあるお金で支払いをすることから、デビットカードは原則として口座に残高がなければ利用できない、という点でクレジットカードと異なるカードです。
インドネシアの紙幣は日本よりも単位が大きく、すぐに財布がパンパンになりがちですが、デビットカードを使えば多額の現金を持ち歩く必要はないので便利です。したがって、デビットカードで充分だからクレジットカードを作る必要がない、という考えのインドネシア人も多くいます。
では、インドネシアでも近年急速に普及しつつあるオンラインショッピングでは、どのような支払い方法が一般的なのでしょうか。
オンラインショッピングでクレジットカード決済を行うユーザーは5%程度とまだまだ少なく、代引きもあるにはありますが、あまり普及していません。
インドネシアではオンラインショッピングの決済は、ATMまたはコンビニでの支払いが主流となっています。
日本人がインドネシアでクレジットカードは発行できる?
日本で発行されたクレジットカードは、もちろんインドネシアでも使用できますが、インドネシアに在住している人は、引き落としがインドネシアの銀行の口座からとなり、金利差を考慮しなくて済むインドネシア発行のクレジットカードを持っていると何かと便利かと思います。
なお、インドネシアでクレジットカードが得られるのは、KITAS(暫定居住証)またはKITAP(永久居住証)の保持者に限ります。
と書いてみたものの、実際はクレジットカードを取得するのはなかなか大変でした。
筆者がメインバンクであるマンディリ銀行のカードを作ろうとして申し込んだところ、3カ月間連絡がなく、確認をしたら審査に通りませんでした。
勤めていた日系企業を退職し、専業主婦になったばかりだったことも災いし、無職の外国人ということで、審査に通らなったのだろうと推測されます。
やむを得ず、インドネシア人である夫の家族カードを作ってようやくクレジットカードを持つことができました。
もちろん、インドネシア人の家族がいない場合は上記の方法で取得することはできないので、自身で申請することになります。
調べてみたところ、インドネシアに不慣れな日本人でも、スムーズに在留邦人に1番人気のあるJCBカードを作ることができる方法が見つかったので、ご紹介します。
- Maybank IndonesiaのJAPAN Deskに連絡する。
Maybank Indonesia(日本語対応可)……japandesk@maybank.co.id
または、MayBank Indonesiaのホームページの、JCBカードのJapanese Treat pageからアプリケーションにアクセスして記入し、送信する。
https://www.maybank.co.id/promo/Documents/jcb_all/home.html - KITASとパスポートが必要です。
- 特徴として、カード維持のための会費は年額600.000ルピア(約6,000円)ですが、年間に35,000,000ルピア(約350,000円)をカードで支払うと上記の維持費用は免除されます。
MaybankでJCBカードを作る日本人は多いらしく、迅速に対応してくれますよ。
ちなみに、すでに1枚でもインドネシアで発行したクレジットカードを所持していると、2枚目以降の手続きは非常に簡単になるそうです。
また、インドネシアでは、モールやスーパーマーケットでクレジットカードの勧誘キャンペーンをしているところによく遭遇しますが、こういう所では、銀行などへいくよりカードが作りやすいそうです。
日本からもクレジットカードを持っていこう。インドネシアのカード保険がない
インドネシアで無事クレジットカードを発行できても、気を付けなければならないのが、インドネシアのクレジットカードはカード保険が付帯していないことです。
日本では、カードの不正使用に遭った場合、カード会社の保険が適応され自己負担は補填されますが、インドネシアでは、カード保険が適応されません。
例えば、利用上限を30万円だとして、それを全て不正に使われてしまったら、保険が利かないため全額自己負担となります。
これらに理由により、インドネシアでは上限金額が低めに設定されています。
したがって、上限金額に心許なさを感じたら、日本で発行したクレジットカードも持っていきましょう。
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インドネシアで持つべきクレジットカードは?VISAかMASTERを持参しよう!
VISAかMASTERカードが安心
インドネシアで最も使い勝手がよいのは、VISAカードで、さまざまな場面で使用可能です。
ホテルやエアチケットのウェブ予約なども、カード決済はVISAやMasterのみという場合が多いので、海外に行くならやはりVISAが頼りになります。
VISAよりは使える場所が少ないですが、日系の飲食店やスーパーマーケット、日本人が良く行くゴルフ場と幅広く提携し、さまざまなプロモーションを行っているJCBカードも、長期出張や駐在のようにインドネシアに常駐される場合は、おすすめです。
インドネシアではとにかくクレジットカード使用でお会計が割引になるキャンペーンがそこかしこで展開されているので、よく行くお店が提携しているカードを選べば、大変お得に生活できるんですよ。
次に、カード付帯の海外医療保険について考えてみましょう。
インドネシアでは、消化器系の病気や熱帯ならではのデング熱、チングニニャ熱などの感染症、または公共交通の荒っぽい運転による交通事故での負傷など、病院にかかるリスクが大きいと言えます。
外務省のホームページにも、海外保険の必要性が載っています。
したがって、付帯保険が充実しているクレジットカードは、インドネシア滞在の大きな味方になる、と言えます。
オススメのクレジッドカード会社はコレ!
現地滞在のオススメのカードは?
- VISAブランドのエポスカード
- JCBブランドのあるUSCカード
です。
エポスカードは、海外旅行保険が自動付帯でしかもコストが掛からず(無料)、これだけ手厚い補償を受けることのできるので長期海外滞在者に人気の高いクレジットカードです。
また、USCカードはゴールドカード(年会費3,240円。初年度年会費無料!)になりますが、充実した補償がつき、その補償が家族全員に補償(生計を共にする配偶者・親・子供(高校生を除く18歳以上))がつくところが嬉しいところ。
ちなみに、USCの通常カードは海外旅行保険が付いていませんが、「UCS旅とくプラス」(年会費:1,080円)に登録すると家族補償がつきます。
1点注意点があるのは、USCカードは、キャッシュレス診療に対応していないことなので、エポスカードと2枚数持ちしておくなど、キャッシュレス診療に対応したカードとあわせて利用する形がよいでしょう。
また、下記ページで、海外旅行保険が付属するオススメのクレジットカードを紹介しています。
関連記事:絶対知るべき!クレジットカードの海外旅行保険。オススメ3つ+アルファを紹介
参考にしてください。
インドネシアのクレジットカード事情まとめ
このように、賢く使えばとても便利なクレジットカードですが、インドネシアでは、クレジットカードの不正使用被害が増加しているので、注意が必要です。
これは、支払い時にカードをスキミングされ、カードのデータを不正に使用されて身に覚えのない請求が来るというものです。
クレジットカードで買い物をする場合は、信頼のおける店で使用し、店員のカード操作をよく確認することが大切です。
クレジットカードを安全に使用し、快適なインドネシア滞在になることを祈っています。
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